願望 第3部 【R18】

RiTa

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“ヴヴヴヴ…”

微かなバイブの音

「ハァ…ハァ…んっ…ハァ…ハァ…あぁ…」

自分の息と、時々堪えられずに漏れる声

自由の指を噛み、声を殺すしかありません

「……っす!」

「……した」

隣のミーティングルームに、人の気配と、時々声も聞こえてきました

固定された両膝も、キープすることにだんだんつらさを感じます

「ハァ…ハァ…あ…んっ…ハァ…」

“ヴヴヴヴ…”

自由な両手で、固定された両膝を開放しようとしてみましたが、首を前方に動かせず、右膝には左手が、左膝には、右手が届きません

皮肉な事に、両手が届くのは、股間でショーツの中で蠢いている、バイブだけなのです

腰が、快楽を求め出し、自分の意思ではなく、円を描き出してしまいました

このままでは、私ごと椅子を崩してしまうかもしれない…

歯がゆさと、迷い、快楽を求める脳は、判断力と忍耐を鈍らせ

「ハァ…ハァ…ハァ…」

白くなっていく視界と脳内

ゴクリと自分が唾液を飲み込んだ音を聞いたのが、最後の記憶でした

私は、自ら両手でバイブを握り、奥まで押し込むと、2つのスイッチを強めていました

“ヴィ~ンヴィ~ン”

「あぁぁっ!ハァ…ハァ…ハァ…あぁぁぁぁぁ…」

動かせないバイブを、押し込んで、絶頂がもうすぐそこに見えた瞬間

バンッ!と準備室の扉が開け放たれ、現れたチーフマネージャーの姿を見て

「あぁぁぁぁぁ!」

自分がしてしまった事の大きさを実感したのです

バイブを抜き奪った彼は

「イッたのか」

「ハァ…ハァ…いえ…イキたいです…」

虚ろに答えたその時、私に罪悪感を思わせる態度を見せる余裕などありませんでした

「オレが気付かなかったら、イッてただろ」

「ハァ…ハァ…すみません…」

そう言いながらも、彼は、私の両膝を開放し、首輪に繋がれた鎖も、椅子から外し出したのです

「ハァ…すみません…お願いです…もう…イカせて…終わりはイヤです…」

彼に見捨てられる不安で、彼にすがりつくように懇願していました

「………」

何も言わない彼は、私を余計に不安にさせます

「お願いです…グチャグチャのはしたないマンコ…イカせてください…」

「………」

「お願い…終わりはイヤ…スケベなマンコを…捨てないで…」

跪き、彼のベルトを握るように泣いてすがっていました

少しだけ、機嫌を良くしたように見えた彼は、私の頭を撫でると

「イッてないんだな?」

「はい…イッてません」

「今回だけは、許してやる。見捨てもしない」

「ありがとうございます!」

「そんなにイキたいのなら、許可してやるから……」

優しく変わった彼は、私を準備室から出るよう、レディファーストでエスコートしてくれました

嘘つきな彼に、何度騙されても、その度に私の躰は歓喜してしまうのです
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