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その19
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昨日はあの後お風呂でヌルヌルを流し
ホテルでご飯を食べながら
“イカない約束”の念を押され
本日土曜の待ち合わせ時間を伝えられて解散しました
待ち合わせはあのコンビニです
時間より少し早く行ってペットボトルの飲み物を中村さんの分も一緒に買っておこうと思ったら
中村さんの車が止めてあり、私の分まで飲み物を購入した中村さんがコンビニから出て来た所でした
「おはよう」
そう言って助手席のドアを開けたので
「おはようございます…すみません…」
そのシートに座ります
車の中でペットボトルのお茶を渡され
お礼を言うと
「約束は守られてるか?」
今日の為に我慢をしてきたのだと再認識されたようでした
「はい…」
「じゃ行こうか」
“行く”と言う言葉に過敏になって“何をされるのか”と思いましたが
私の心配をよそに車は走り出しました
どこに向かっているのか、今日までの私の我慢がいつ終わるのか、どんな風に終わるのか…
そんな事ばかり考えていると
「緊張してんの?」
「少し…」
「ふーん…下着忘れてないか?」
「忘れてません」
「今日こそ忘れるべきじゃね?」
ドキンとしましたが
「イヤ…笑うとこだから」
「………」
「あ…洒落になってないか」
「面白がってません?」
「あぁ。楽しいね」
「それは良かったですね…」
「うん、最高」
初めて聞く棒読みの最高でした
「どこに行くんですか?」
「どこでイキたい?」
「………」
「なーんて…行く場所は決まってるんだけど」
「へー」
「ちなみに行くってgoの方だから」
「分かりますよ」
「そうか…勘違いしてると思って」
「楽しいです?」
「あぁ…とっても」
本音が全く見えないまま、2時間くらい走ったのでしょうか
「着いたけど…」
いつの間にか寝てしまっていたようです
ハッと目覚めました
「すみません…寝てましたね」
「あぁ…オレの運転が上手いんだろ」
そう言うと車から降りたので、私も車を降りると、そこは家族や恋人達で賑わう“水族館”でした
館内に入ると、中村さんはサラッと私の手を握り、そのまま館内を極々普通に見て回ります
それは他の人から見たらデートする2人でしょう
その通りです
他の人から見なくてもデートする2人でした
館内にあるカフェで軽く早めのランチを食べ
イルカとアシカのショーを見る頃には
水族館をすっかり満喫していました
「良く来るんですか?」
「初めて来た」
「水族館好きなんですか?」
「好きでも嫌いでもない」
「楽しいです?」
「オマエは楽しそうだな」
「久しぶりで楽しいです」
「それは良かった」
全ての水槽を見終わり、水族館を出たのは、お昼を回ったくらいでしょうか
次に中村さんが向かったのは、意外にも、地元のスーパーでした
「何か買う物が?」
「今晩と明日の朝メシと飲み物あとは…アメニティ」
「私料理はそんなに…」
「そもそも期待してないから心配すんな」
カートを押しカゴに食材を入れる中村さんは
似合わなくて“違和感”いっぱいでした
地元のおばちゃんも、チラチラと見ていましたが
買い物をする夫婦か同棲してる2人とかだと思っていたのだと思います
実際そんな気分でもありました
ホテルでご飯を食べながら
“イカない約束”の念を押され
本日土曜の待ち合わせ時間を伝えられて解散しました
待ち合わせはあのコンビニです
時間より少し早く行ってペットボトルの飲み物を中村さんの分も一緒に買っておこうと思ったら
中村さんの車が止めてあり、私の分まで飲み物を購入した中村さんがコンビニから出て来た所でした
「おはよう」
そう言って助手席のドアを開けたので
「おはようございます…すみません…」
そのシートに座ります
車の中でペットボトルのお茶を渡され
お礼を言うと
「約束は守られてるか?」
今日の為に我慢をしてきたのだと再認識されたようでした
「はい…」
「じゃ行こうか」
“行く”と言う言葉に過敏になって“何をされるのか”と思いましたが
私の心配をよそに車は走り出しました
どこに向かっているのか、今日までの私の我慢がいつ終わるのか、どんな風に終わるのか…
そんな事ばかり考えていると
「緊張してんの?」
「少し…」
「ふーん…下着忘れてないか?」
「忘れてません」
「今日こそ忘れるべきじゃね?」
ドキンとしましたが
「イヤ…笑うとこだから」
「………」
「あ…洒落になってないか」
「面白がってません?」
「あぁ。楽しいね」
「それは良かったですね…」
「うん、最高」
初めて聞く棒読みの最高でした
「どこに行くんですか?」
「どこでイキたい?」
「………」
「なーんて…行く場所は決まってるんだけど」
「へー」
「ちなみに行くってgoの方だから」
「分かりますよ」
「そうか…勘違いしてると思って」
「楽しいです?」
「あぁ…とっても」
本音が全く見えないまま、2時間くらい走ったのでしょうか
「着いたけど…」
いつの間にか寝てしまっていたようです
ハッと目覚めました
「すみません…寝てましたね」
「あぁ…オレの運転が上手いんだろ」
そう言うと車から降りたので、私も車を降りると、そこは家族や恋人達で賑わう“水族館”でした
館内に入ると、中村さんはサラッと私の手を握り、そのまま館内を極々普通に見て回ります
それは他の人から見たらデートする2人でしょう
その通りです
他の人から見なくてもデートする2人でした
館内にあるカフェで軽く早めのランチを食べ
イルカとアシカのショーを見る頃には
水族館をすっかり満喫していました
「良く来るんですか?」
「初めて来た」
「水族館好きなんですか?」
「好きでも嫌いでもない」
「楽しいです?」
「オマエは楽しそうだな」
「久しぶりで楽しいです」
「それは良かった」
全ての水槽を見終わり、水族館を出たのは、お昼を回ったくらいでしょうか
次に中村さんが向かったのは、意外にも、地元のスーパーでした
「何か買う物が?」
「今晩と明日の朝メシと飲み物あとは…アメニティ」
「私料理はそんなに…」
「そもそも期待してないから心配すんな」
カートを押しカゴに食材を入れる中村さんは
似合わなくて“違和感”いっぱいでした
地元のおばちゃんも、チラチラと見ていましたが
買い物をする夫婦か同棲してる2人とかだと思っていたのだと思います
実際そんな気分でもありました
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