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お腹も満たされると、チーフマネジャーの見慣れぬ笑顔と、聞き慣れぬ笑い声まで聞こえ、私も声を出して笑えるほどになり、普段話すこともないような事も話題になってきました
もしかしたら、チーフマネジャーが、聞くべきことの為にそうしてくれたのかもしれません
「酒のせいで、プライベートなことを聞かせてもらうが…もしかして…男と上手くいってなかったりするのか?」
「男って…彼氏なんていないですよ」
「仕事は?ハード過ぎるなら…少し量を減らすことも出来るが…」
「仕事は…全然辛い事はないです。チーフマネジャーの仕事量に比べたら、全然足りないくらいですし…」
「だったら…何が…」
言いかけて、私の目が泳いだのを察したのか
「オレもチーフマネジャーになった頃、プレッシャーと忙しいのとで体調を崩してな…」
「………」
「それだけが原因ではないだろうが、子どものない婚姻関係は破綻した…当時のオレは、今のオマエの以上に不安定だったかもしれない…」
「……」
チーフマネジャーがバツ1で、今でも独身でいる理由を知り、私は黙って話しを聞いている事しか出来ませんでした
「どっちにしろ、結婚生活を続けていたところで、上手くはいかなかっただろうがな…」
「……」
「今では体調のことも受け入れて独り身を楽しんでいられるのは、仕事のおかげでもある…」
「完治…されてないんですか…?」
「一生付き合って行く事になる…のか…どうだか。深刻そうに聞こえたかもしれんが、残念ながら命に関わるモノでもない」
「………」
「EDだ」
「えっ?」
「完全に…ではないが、そういうことだ」
深い知識はないものの、その症状を理解している1人として、反応に困らなかった、というと嘘になります
そして、嘘が上手くない私の様子は、チーフマネジャーには、手に取るよう分かったのでしょう
「困らせるつもりで打ち明けたんじゃなく…
オレだって不安定な時もあったし、体調の事を知ってもらう事で男としての壁や警戒心が無くなれば…オマエも悩みを打ち明けやすくなったり…仕事がやり易くなったり…って正直、打算が大きい」
「……」
「実は今、あるプロジェクトを立ち上げる事になっていて…水面下では少しずつ動いている」
「……」
「公にはならないだろうし、手当も付かないモノなんだが、成功すれば、仕事効率や社員のやる気に必ず繋がるだろうし、成果が認められれば、会社だって認めて、役職や手当てだって与えられるかもしれない。賛同してくれてるヤツらも意欲的に動いてくれている…」
「……」
「それを、オマエにも手伝って欲しいと思っていてな…」
「えっ?」
「その前に、オマエの状況を整える事が出来れば、そうしたい」
「………」
「さっきの焦りから見て…もしそれが、職場の人間関係であれば尚更だ」
いい難い事を打ち明けたチーフマネジャーは、私の悩みを聞き出し解決するつもりで、今日この場を作ったのだと気付きました
「それでも教えてはもらえないか?」
体調を知った事で、彼の仕事に対する意欲も、その意味も、今まで私が感じていた以上のモノだと確信し
私がそれの足枷になっている事実
女性として映ることのない私を、仕事への熱意が篭った瞳で見るチーフマネジャーを見つめ返しながら
【チーマネにバラせばお仕置き、言えたらご褒美】
スマホの文字が脳に浮かび、その意図を必死で考えている間
躰のスイッチが切り替わり、潤ったリボンの結び目の刺激に物足りなさを感じていたのです
「私は、そのプロジェクトに協力出来るような人材ではありません」
チーフマネジャーに従うことを初めてしませんでした
私が断った事に違和感や驚きがあったのか、マネジャーも一瞬硬くした表情をコントロールしていたように思えます
その時の緊張感は、私の膣に潤いを自ら要求するような波打つ反応をさせました
「自信がないのが理由なら、日頃の働きを見ているオレが選んで言っている。オマエは女性スタッフの中でも1番仕事に真面目でミスもない」
こんな話をしている間も…いいえ、こんな大切な話の時だからこそ尚更、緊張感で私の躰は反応してしまっている
真面目なんかではない。その性癖を知る者に出回ってはいけない写真を取られ、脅されているその時、絶対引き受けられないのです
「ありがとうございます…それでも、私は…」
「…………その理由を聞かせてはもらえないのか?」
真面目に熱く語ってくれたチーフマネジャーの目の前で、私は卑猥な下着を身につけ、興奮し、秘部を濡らしている
それが理由だとは言えませんでした
もしかしたら、チーフマネジャーが、聞くべきことの為にそうしてくれたのかもしれません
「酒のせいで、プライベートなことを聞かせてもらうが…もしかして…男と上手くいってなかったりするのか?」
「男って…彼氏なんていないですよ」
「仕事は?ハード過ぎるなら…少し量を減らすことも出来るが…」
「仕事は…全然辛い事はないです。チーフマネジャーの仕事量に比べたら、全然足りないくらいですし…」
「だったら…何が…」
言いかけて、私の目が泳いだのを察したのか
「オレもチーフマネジャーになった頃、プレッシャーと忙しいのとで体調を崩してな…」
「………」
「それだけが原因ではないだろうが、子どものない婚姻関係は破綻した…当時のオレは、今のオマエの以上に不安定だったかもしれない…」
「……」
チーフマネジャーがバツ1で、今でも独身でいる理由を知り、私は黙って話しを聞いている事しか出来ませんでした
「どっちにしろ、結婚生活を続けていたところで、上手くはいかなかっただろうがな…」
「……」
「今では体調のことも受け入れて独り身を楽しんでいられるのは、仕事のおかげでもある…」
「完治…されてないんですか…?」
「一生付き合って行く事になる…のか…どうだか。深刻そうに聞こえたかもしれんが、残念ながら命に関わるモノでもない」
「………」
「EDだ」
「えっ?」
「完全に…ではないが、そういうことだ」
深い知識はないものの、その症状を理解している1人として、反応に困らなかった、というと嘘になります
そして、嘘が上手くない私の様子は、チーフマネジャーには、手に取るよう分かったのでしょう
「困らせるつもりで打ち明けたんじゃなく…
オレだって不安定な時もあったし、体調の事を知ってもらう事で男としての壁や警戒心が無くなれば…オマエも悩みを打ち明けやすくなったり…仕事がやり易くなったり…って正直、打算が大きい」
「……」
「実は今、あるプロジェクトを立ち上げる事になっていて…水面下では少しずつ動いている」
「……」
「公にはならないだろうし、手当も付かないモノなんだが、成功すれば、仕事効率や社員のやる気に必ず繋がるだろうし、成果が認められれば、会社だって認めて、役職や手当てだって与えられるかもしれない。賛同してくれてるヤツらも意欲的に動いてくれている…」
「……」
「それを、オマエにも手伝って欲しいと思っていてな…」
「えっ?」
「その前に、オマエの状況を整える事が出来れば、そうしたい」
「………」
「さっきの焦りから見て…もしそれが、職場の人間関係であれば尚更だ」
いい難い事を打ち明けたチーフマネジャーは、私の悩みを聞き出し解決するつもりで、今日この場を作ったのだと気付きました
「それでも教えてはもらえないか?」
体調を知った事で、彼の仕事に対する意欲も、その意味も、今まで私が感じていた以上のモノだと確信し
私がそれの足枷になっている事実
女性として映ることのない私を、仕事への熱意が篭った瞳で見るチーフマネジャーを見つめ返しながら
【チーマネにバラせばお仕置き、言えたらご褒美】
スマホの文字が脳に浮かび、その意図を必死で考えている間
躰のスイッチが切り替わり、潤ったリボンの結び目の刺激に物足りなさを感じていたのです
「私は、そのプロジェクトに協力出来るような人材ではありません」
チーフマネジャーに従うことを初めてしませんでした
私が断った事に違和感や驚きがあったのか、マネジャーも一瞬硬くした表情をコントロールしていたように思えます
その時の緊張感は、私の膣に潤いを自ら要求するような波打つ反応をさせました
「自信がないのが理由なら、日頃の働きを見ているオレが選んで言っている。オマエは女性スタッフの中でも1番仕事に真面目でミスもない」
こんな話をしている間も…いいえ、こんな大切な話の時だからこそ尚更、緊張感で私の躰は反応してしまっている
真面目なんかではない。その性癖を知る者に出回ってはいけない写真を取られ、脅されているその時、絶対引き受けられないのです
「ありがとうございます…それでも、私は…」
「…………その理由を聞かせてはもらえないのか?」
真面目に熱く語ってくれたチーフマネジャーの目の前で、私は卑猥な下着を身につけ、興奮し、秘部を濡らしている
それが理由だとは言えませんでした
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