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魔力測定
しおりを挟む朝、いつものようにメイドのミレイがカインを起こしに来て食堂へいき朝食をすませると、母に連れられて国で一番大きいギルドに来ていた。
「うぁー大きいですね」
「うふふ、そうねこの国で一番大きいギルドですもの、そして私とお父さんが所属しているギルドよ」
「そうなんですか?」
「そうよ、じゃあ入りましょうか」
「はい!!」
ギルドにはいるとそこは大勢の人で賑わっていた。そこはいくつもの丸テーブルがありその奥にBarのようなカウンターがありたくさんの酒が置いてある。そして左側には、また別のカウンターがあり、カウンターの横のボードにたくさんの紙が貼ってある。おそらくあれがクエストの掲示板である。あそこからやりたいクエストの紙をとって隣のカウンターで、クエストを受けるのだろう。
母はカインの手を引いてカウンターの方え歩いていく。
「リリーおつかれさま」
「あっ!ルーシーさんおはようございます。今日はどういったご要件でしょうか?」
リリーと呼ばれた女性は金色の髪のポニーテールで肩ほどの長さで、顔は少し幼さが残る感じでとても可愛らしい女性だ。
「今日は息子のカインが5歳になったから魔力の測定をしに来たわ!」
「かしこまりました。ではこちらにどうぞ!」
そう言いながらリリーはニッコリと笑った顔にカインは少しみとれていた。
カインたちが通された部屋は4畳程の広さで中央に机が置いてありその上にサッカーボール程の水晶のようなものが置いてある。
「ではこちらの水晶に手を触れてください」
カインははい、と言いながら自分の魔力がどんなものかとワクワクしながら水晶の上に両手を置いてみた。
だが数分たっても何も起こらない。
「あれ?どうしたのかしら?」
後ろで見ていたルーシーとリリーがふわんそうにしている。
(あれ、何で何も起こらないんだ?魔法は全属性使えるのに・・・あ、そうか魔力を流すんだな!)
カインがありったけの魔力を水晶に流し込むと一瞬目が開けられなくなるほどの光を放ちながら虹色に輝いた。
「な、なんなのこの光は!」
もちろん誰も目を開けれていないので虹色に光ったのは誰も見えていない。光が収まると水晶は漆黒に染まっていた。
「これは珍しい、闇属性ですね!」
「さすが私の息子だわ~」
「そうな珍しいのですか?」
闇属性は、光属性と並んでとても珍しく闇は超攻撃力の高い魔法で光属性は唯一の回復魔法として知られている。
「そうよ、闇属性の魔法使いはこの世界で確認されてるのが10人と言われているわ~」
「さすがルーシーさんの息子さんですね、将来が楽しみですね!」
「そうね~じゃあ今日は帰りましょうか!」
ルーシーはニッコリと笑ってカインの手を握りリリーに挨拶をした後帰路についた。
その夜昼間のことを仕事から帰ってきた父に話すと。
「さすがわ俺の子だ!お前は自慢の息子だよ!」
そう言ってとても嬉しそうにカインを抱き抱えていた。
そして翌日カインはいつものように両親と朝食をすませると。
「お母様!魔法を習いたいです!」
カインは毎日のように皆が寝静まった後にこっそりと魔法の練習をしていたがさすがに中級魔法までがげんどで、それ以上の魔法を練習したいと思っていた。そこで魔力測定をして属性もわかった今なら教えてもらえるのでは?と思い朝食が終わった今言ったみたいだ。
「そうね~後2歳もしたら学園で習うわよ?」
「僕は早く魔法の勉強をしてみたいです。だですか…?」
カインは目をうるうるさせながら上目遣いでルーシーをみている。するとルーシーはカインをそっとだきよせる。
「か、可愛すぎるはこの子!さすが私の子ね!いいわ、私の知り合いに闇魔法の使い手がいるからその子にたのみましょう」
「はっはっは!カインは将来父さんみたいに世の女性を魅了しそうだな!」
「あら~?あなたがいつ世の女性を魅了したのかしらね~?」
「少なくともルーシーは魅了させたかな!」
「もう、子供の前でやめてよね!」
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