主人はちょっぴりめんどくさがり

琥珀

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過去猫 外

主人との出会い

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  僕は子供の時、飼い主にいじめられてたんだ。
蹴られたり、殴られたりで、痛かった。
ご飯もくれなかったし、唯一くれたのは、腐った食べ物。
毎日が嫌だった。

  飼い主は、僕でストレス発散していたけど、何も反抗しない僕に飽きたらしく、道端に捨てた。
傷だらけの猫を、誰も触ろうとはしなかった。
誰か…誰か…
「なんだ、お前。捨てられたのか。
そんな傷つけたくせに、捨てるなんて。どうかしてる。
何だ、その目は。俺がお前に話しかけたからって、飼うなんて一言も言ってねーぞ?
まあ、いいぜ?  暇潰しがいなくなった事だし。
でも、俺は飯なんてめんどくさかったら、やらねーからな。
それが条件だ。それでも良いなら、うちにきな?」

  僕と主人の出会いはこんな感じ。
主人は命の恩人。
  だからといって、それが理由でそばにいるわけじゃない。
ただ、主人が好きだから、そばにいる。
それだけの事。
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