ソラトちゃんの日記

すすねソラト

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約20年前に既に流れたイカスミパスタをレシピを全員で 作成している

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 この作品は、作者が「rpgの二次創作書きたいなー」という理由だけで始めたものです。......ぶっちゃけプロットとか全くない状態から始まりました。そのため、物語の大筋こそ決まっていますが細かいところやキャラ設定などは未だにあやふやだ状態です。(現・メモ帳参照)一応、各話ごとの設定だけは決めずに書いているので話が矛盾していたりすることもあるかと思いますが、そこはご了承ください。また本編の更新については現時点では未定です。理由としては他の作品の方が優先度が高いためですね。もしよろしければアンケートにご協力していただけると幸いです。(1話だけでも投稿できる場合、その話は後に回させていただきます。) 
 幻想紅英伝 - 第1章 『赤い瞳』 - ンは静かに語り出す――それはまだ私が幼い時の記憶であった。 
 ある朝のことだった。一人の少女が目を覚ました。 
 「――?」 
 辺りを見渡した少女は首を傾げた。なぜ自分がベッドの上にいるのか分からなかったからだ。彼女は自分の顔をペタペタと触ったり、手を開いたり閉じたりして確認した。そんな彼女の様子を見た侍女は優しく声をかけた。 
 「......お目覚めになりましたか?姫様。ご気分はいかがでしょうか......?」「......っ!?」 それを聞いた途端、彼女の脳裏に記憶が流れ込んできたのだ。 
 「――どうしたのですか!?大丈夫ですか姫様!?」「――えっ!私......!」 彼女が動揺している様子に気づいた侍女が慌てて駆け寄った。 「どうされました?どこか身体に異常でも......?それともまさか、悪い夢を見てしまったのですか?」 不安げな表情を浮かべて見つめる彼女に、しかし彼女は違うと答えた。「――ううん、大丈夫......!何でもないよ、少し寝ぼけただけだよ......」 私は笑って言ったつもりだったが、上手く笑えた気がしなかった。すると、それを見た侍女の顔からも笑みが消えた。 「......本当にそうなのですか?」「――え?」 次の瞬間、彼女の目に映ったのは涙だった。「な、泣かないで......?」「いえ......すみませんでした、いきなり泣いてしまいまして......」 そう言うと、侍女の目からも涙が一筋流れ落ちた。そして、その後二人は涙を流しながら笑い合った。まるで、辛い悲しい記憶をお互いに慰め合うように......。 やがて泣き止んだ後、彼らは落ち着いた様子で話をしていた。私はそんな二人に問いかけた。「ねぇ、ここは一体どこなの......?それにあなた達は誰なの......!?教えて、お願い!」 私の言葉に困惑しながらも彼らは答えた。 「――はい、実は私達にもここがどこで私達が何者かも分からないのです......」「分からないって......それじゃあどうすればいいのよ?」 私は思わず声を荒げてしまった。だってこんなわけがわからない状況でどうやって生きていけばいいのかさっぱりわからなかったからだ。けれども彼らの口から告げられたのは予想だにしない言葉だった。 
 「ですがご安心くださいませ。この城を脱出した後で必ず我々がお送りいたしましょう」「......それってどういうこと......?」 そう聞き返すと彼はこう言った。「――我々は今より、この国を救うために戦うことを決めたのです。姫様が我々の味方になってくれるのなら心強いことですから......」 
 それから数日後、私は彼らに連れられ街へと来ていた。そこには大勢の人達が溢れ返っており、活気に満ちていた。――これが王国の現状だというの......?それに気づいた私は驚きと共に恐怖を感じた。なぜなら、この国では争いが起こる度に国民達が大勢死に、その悲しみを紛らわすためなのか王族は毎日慰霊碑の前で演説を行っているらしいのだから......。 さらにある日のことだ。私が部屋で休んでいると突然ドアが開き一人の男性が入ってきた。その顔には見覚えがあった。確か大臣の一人である男であったはず。そんな彼が部屋に入ってくるなり慌てた様子でこう告げたのだ。「――大変ですぞ、姫君!!我が国の第一王子と第二王子の二人が反乱軍によって殺されたそうです!!」 彼が何を言っているのか分からないまま混乱した頭を整理しようやく気づいたことがあった。それは彼の顔が真っ青に染まっているということだった。それもそのはずだ、国王はすでに殺されており、今は第一王子の派閥の者達が代わりに政治をやっているという情報が街中を駆け巡り大騒ぎになっていたのだから。「それで、二人の王子はどうなったんですか!?」「――それが二人共首を斬られた状態で見つかったそうでして......まだ幼い子供でしたのでおそらく無念でしょうな......」「――っ!」 その瞬間、私の頭の中には幼い頃の記憶が流れ込んできた。――お父さんやお母さんとはもう二度と会えなくなるの?――そうだとしたら寂しいよ......!そんな思い出が次から次へと浮かんできて気づけば私は大粒の涙をこぼしていたのだ。そうしてどれくらい経った頃だろうか、部屋の外から怒号のような声が聞こえてきた。『――早くしろ!もう猶予はない!!』(いったいなんの騒ぎかしら?)不思議に思った私は恐る恐る部屋から出てみると、そこには大勢の民衆達が集まっていた。どうやら彼らが見ているのは大きな看板のようだ。私は興味本位で近寄ってみるとそこには信じられない内容が書かれていた。 
 ――隣国の皇帝一家を殺すことに成功!!次は我が息子達の番だぁー!!!!
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