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ある日、神浜市に迷い込んだイブキ。
彼女はそこで出会った謎の少女と契約して魔法少女としての活動を開始するが......その裏で動く不穏な影とは? そして彼女が見出した新たなる魔法の力とは!? 第1部「マギアレコード」第4章より
東方蒼幻葬篇
イナホ(原題:fire emperor) - 1-1. 出会いの予感 - ンと
その日、七海やちよは...... - ンッ
『もう、またですか?
いくらなんでも多すぎます』
電話口では呆れているようにも聞こえる声。しかしこれは今まさに目の前で起きている事態を鑑みれば至極当然の反応であった。『とにかく、そちらに行くのは明日でもいいですか?
それまでにこちらで調べておきますので......。え?
ええまぁ確かにそうなのですが......』通話先から聞こえて来る女性の声は困惑している様子だった。
「......ええ、じゃあお願いね......」 そう言って電話を切ると大きな溜息を吐いた。電話口で言われた内容に対してではない。むしろ問題はその内容だ。ここ最近、この神浜市では何者かによる誘拐事件が起きていた。 それも一人ではなく何人もである。被害者には共通する点が一つだけある。それは行方不明になってから見つかった後に衰弱死した、ということだ。ただ遺体の一部が損壊していたことから何らかの魔術的儀式によって生贄のように連れ去られている可能性が高かった。
みかづき荘の一室で寝転んでいたイナホだったがそんな状況にもかかわらずすやすやだらしない寝顔を披露しているのだが今の彼女にそんなことを気にする余裕などなかった。何しろ今彼女の頭を悩ませていたのは失踪者の足取りが全く掴めないことにあったのだから......。 数日前まで普通に生活していた普通の少女が何の前触れもなく突然消息を絶つというのは明らかにおかしい話だ。警察はもちろん知り合いにも手を尽くしてもらったのだがそれでも未だに手がかりの一つすらも掴むことができていないのだ。「......一体どうなっているのでしょうか?」 誰に言うでもなく思わずそう呟きながら寝返りを打つ。だが次の瞬間思いも寄らない人物が現れてしまい慌てて起き上がった。「......あれぇ~イナホさんどうしたんですかぁ?」「ひゃわぁぁあっ!」 いつの間にか部屋に入り込んでいた年上と思われる女性がゆっくりとイナホに近づく。イナホは思わず奇声を発しながら後退りしようとしたのだが......。「ちょっとぉ危ないじゃないですかぁ~」そう言いながらイナホの手首を掴んだ女性は彼女に向かってこう続けたのだ。「そんなに怖がんないでくださいよぉ~せっかくの美人さんが台無しですよぅ~うふふ♪」 その言葉にイナホは思わず顔を赤くしてしまう。 そもそもイナホはお世辞というものが大嫌いな性格なので面と向かって美人と言われたこともなければ褒められたことも無い。そのためこんな綺麗な女性にそう言われてしまえば照れてしまうのは当然の話なのだが残念ながらその手は振りほどくことが出来なかった。何故なら手首を掴む力は相当なものであったしなにより掴まれた手を振り解こうとする力が強かったからだ。 だが一方でこのまま相手の思い通りになってしまうのも癪だったのでイナホもまた反撃をする事にした。「そっそれに貴方は誰なんですか!
どうやって私の部屋に入ってきたんですか!?
それとさっきの言葉についても納得のいく説明を要求します!!」「んふふふふ♪
せっかちですねぃ~もう少しゆっくりしてもいいんですよ~?」「ふざけないで!!
早くその手を離してください!?」そう言いながら何とか腕を引き抜こうとするイナホだったのだが......。「あらあらダメですよぉ? 離したら私から逃げようとするでしょ~だから絶対に離さない」そう言いながら彼女は更に力を強めてゆく。「くっ!?
うぅぅっ!?」次第に腕の痛みだけではなく体の自由までも奪われてゆき抵抗することさえ出来なくなってしまっていた。そしてついに......「い、痛たぁぁぁっ!?!?!?」 あまりの激痛に我慢できずに悲鳴を上げてしまった。 するとどうだろう......。「いっだぁぁぁぁぁぁっ!?!?!??!」そんな彼女を更に追い詰めるように女性のもう一方の手が首にまとわりついてくる。 それはまさに首を絞めてくるという行動だった。「むぎゅぅぅぅぅぅっ!?!??!?!」 喉元を圧迫されて息が出来ないためどうにか逃げようと必死になるイナホだったが、もはや首だけでなく手足さえも思うように動かすことができなくなっていた。「うっぐぅっ......! いぎぃぃ......」徐々に視界が暗くなっていくと同時に体中の酸素が失われていく感覚に陥いったのか意識を失ってしまうのだった......。 こうして一人の少女『白山
イナホ』は謎の女性によって命を奪われることになった。
雪花ラヴマジカ - 第1話 - ンは目を覚ます。辺りを見渡してみるとそこは見知らぬ天井であった。(ここはどこでしょう......?) ベッドの上に寝かされていたようだということだけはかろうじて分かったもののそれ以外はまったく見当もつかなかった。 確か自分はベッドで寝ていたはずだというのにどうしてこんなところにいるのか全く理解できなかった
彼女はそこで出会った謎の少女と契約して魔法少女としての活動を開始するが......その裏で動く不穏な影とは? そして彼女が見出した新たなる魔法の力とは!? 第1部「マギアレコード」第4章より
東方蒼幻葬篇
イナホ(原題:fire emperor) - 1-1. 出会いの予感 - ンと
その日、七海やちよは...... - ンッ
『もう、またですか?
いくらなんでも多すぎます』
電話口では呆れているようにも聞こえる声。しかしこれは今まさに目の前で起きている事態を鑑みれば至極当然の反応であった。『とにかく、そちらに行くのは明日でもいいですか?
それまでにこちらで調べておきますので......。え?
ええまぁ確かにそうなのですが......』通話先から聞こえて来る女性の声は困惑している様子だった。
「......ええ、じゃあお願いね......」 そう言って電話を切ると大きな溜息を吐いた。電話口で言われた内容に対してではない。むしろ問題はその内容だ。ここ最近、この神浜市では何者かによる誘拐事件が起きていた。 それも一人ではなく何人もである。被害者には共通する点が一つだけある。それは行方不明になってから見つかった後に衰弱死した、ということだ。ただ遺体の一部が損壊していたことから何らかの魔術的儀式によって生贄のように連れ去られている可能性が高かった。
みかづき荘の一室で寝転んでいたイナホだったがそんな状況にもかかわらずすやすやだらしない寝顔を披露しているのだが今の彼女にそんなことを気にする余裕などなかった。何しろ今彼女の頭を悩ませていたのは失踪者の足取りが全く掴めないことにあったのだから......。 数日前まで普通に生活していた普通の少女が何の前触れもなく突然消息を絶つというのは明らかにおかしい話だ。警察はもちろん知り合いにも手を尽くしてもらったのだがそれでも未だに手がかりの一つすらも掴むことができていないのだ。「......一体どうなっているのでしょうか?」 誰に言うでもなく思わずそう呟きながら寝返りを打つ。だが次の瞬間思いも寄らない人物が現れてしまい慌てて起き上がった。「......あれぇ~イナホさんどうしたんですかぁ?」「ひゃわぁぁあっ!」 いつの間にか部屋に入り込んでいた年上と思われる女性がゆっくりとイナホに近づく。イナホは思わず奇声を発しながら後退りしようとしたのだが......。「ちょっとぉ危ないじゃないですかぁ~」そう言いながらイナホの手首を掴んだ女性は彼女に向かってこう続けたのだ。「そんなに怖がんないでくださいよぉ~せっかくの美人さんが台無しですよぅ~うふふ♪」 その言葉にイナホは思わず顔を赤くしてしまう。 そもそもイナホはお世辞というものが大嫌いな性格なので面と向かって美人と言われたこともなければ褒められたことも無い。そのためこんな綺麗な女性にそう言われてしまえば照れてしまうのは当然の話なのだが残念ながらその手は振りほどくことが出来なかった。何故なら手首を掴む力は相当なものであったしなにより掴まれた手を振り解こうとする力が強かったからだ。 だが一方でこのまま相手の思い通りになってしまうのも癪だったのでイナホもまた反撃をする事にした。「そっそれに貴方は誰なんですか!
どうやって私の部屋に入ってきたんですか!?
それとさっきの言葉についても納得のいく説明を要求します!!」「んふふふふ♪
せっかちですねぃ~もう少しゆっくりしてもいいんですよ~?」「ふざけないで!!
早くその手を離してください!?」そう言いながら何とか腕を引き抜こうとするイナホだったのだが......。「あらあらダメですよぉ? 離したら私から逃げようとするでしょ~だから絶対に離さない」そう言いながら彼女は更に力を強めてゆく。「くっ!?
うぅぅっ!?」次第に腕の痛みだけではなく体の自由までも奪われてゆき抵抗することさえ出来なくなってしまっていた。そしてついに......「い、痛たぁぁぁっ!?!?!?」 あまりの激痛に我慢できずに悲鳴を上げてしまった。 するとどうだろう......。「いっだぁぁぁぁぁぁっ!?!?!??!」そんな彼女を更に追い詰めるように女性のもう一方の手が首にまとわりついてくる。 それはまさに首を絞めてくるという行動だった。「むぎゅぅぅぅぅぅっ!?!??!?!」 喉元を圧迫されて息が出来ないためどうにか逃げようと必死になるイナホだったが、もはや首だけでなく手足さえも思うように動かすことができなくなっていた。「うっぐぅっ......! いぎぃぃ......」徐々に視界が暗くなっていくと同時に体中の酸素が失われていく感覚に陥いったのか意識を失ってしまうのだった......。 こうして一人の少女『白山
イナホ』は謎の女性によって命を奪われることになった。
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