225 / 603
上昇出来ないじゃないですか、こちら放送局
しおりを挟む「やぁ、やっと会えたね。ボクはロストだよ」 - 【1】 - ンは語る - ん...ここは...?
目を開ける。眩しい光が見える。
体を起こす...辺り一面真っ白だ。
どうやら俺は雪の上で眠っていたようだ。
しかしなぜこんなところで寝ているのかさっぱりわからない。 確か今日は大学に行って、いつも通りに講義を受けていたはずだが......あれ?講義の内容思い出せないぞ。どういうことだ?まぁいっかそんなことより眠いから寝よ。
【2】目が覚めたら見知らぬ天井が見えた件について。いやほんと何処だここ!?知らないところで寝てたんだけど!!そしてなんで俺全裸なんだ!?え?服着てたよね俺?!しかも身体中包帯グルグル巻きじゃん!何があったし俺の身に何が起こったんだ!?混乱しているとドアが開く音がして誰か入ってきた
『あら~目覚めたようね~?』「あ、えっと貴女は誰ですか?」
そこに現れたのは綺麗な赤毛をツインテールにしてて服装はピンク色のナース服を着ている女性だった 「私は此処にいる子達の治療を担当してる者よ。君の名前はなんていうのかな?」
「わ、わかりません。自分の名前がわからないんです...」『それは大変ねぇ』「はい。でもこの傷の原因もわからなくて。何か知ってますか?」 そう言うと彼女は悲しそうな顔をする。あれ、なんか変なこと聞いたかな?『そうよね。まだ話してないのに話すわけないもんね...』「...もしかして貴方には知ってるんですか!?」『うん。君はね自分の心臓に穴開けられてる状態で運ばれてきたんだよ』「......へっ?」 待て待て今なんて言ったこの人。心臓に穴開けたとか言わなかったか?俺が?いやいやそんなわけがないってだって俺生きて...【3】 とりあえず落ち着いたところで話を聞くことにした。どうやらこの人は医者のようだ。なんでも俺はあの後運ばれたらしく病院に来た時に既に死亡判定されていたそうだ。つまり俺が生きている理由は医師曰く不明とのことだが一応心当たりはある。それは俺が目覚める前に見た夢の話だ。夢の話の内容をそのまま彼女に伝えると彼女は真剣な表情で聞いてくれた。話終えると医師は俺の手をとり
『私の担当医を呼んでくる。しばらく待っててちょうだい』と言い残し部屋を後にした。数分すると黒髪ショートで赤い瞳が特徴の白衣を着た女性と先程の赤髪の彼女が出てきた。そして医師からこう言われた『貴方の記憶を取り戻す方法を探せばもしかしたら記憶が戻るかもしれません。これからよろしくお願いします』と頭を深々と下げられた。俺の記憶を取り戻すために手伝ってくれるようだ
嘘です! - 3 - ンは病室を出て受付に行くと看護婦達が話していた。内容はどうやら昨日の夕方頃に病院近くの公園で男性が意識を失い倒れていたらしい。それを聞いて俺はいてもたってもいられず病院を飛び出し公園に向かった。公園に着く頃には日は既に沈み真っ暗だった。辺りを見回すとベンチに女性が座っているのを見つけたので声をかけた。
「あ、すいません!」「...はい?」 女性はこちらを振り返る。その瞬間女性の顔を見た瞬間驚いた。なぜならそこにいたのは自分がよく知る人だったからだ。 「え......、もしかしてお前......」「ん~、誰ですか?ナンパならお断りですよ~」(やべー!こいつだ!こいつこそが!俺の記憶にないはずの人!) この女性こそ自分の前世の記憶の中にある人物であることに気づいたのだ。(どうしよう...どう説明しよう......)目の前にいるのは紛れもなく自分の姉である藤枝ゆりかだ。しかし今ここでこの女性に会ったとしても自分は転生者だとは話せないのである。なんせ今の状態では彼女が藤枝ゆりかだと気づいていないからだ。もし仮に気づいてしまえばすぐに彼女の元に行き抱きしめてしまうだろう。それ程までに今いる彼女と再会できた喜びが大きいためか動揺してしまう。そんな状態の中突然声をかけられた。「あの~...」「うおっ!?」びっくりした。いきなり声をかけられたから思わず変な声が出てしまった。「大丈夫ですか!?なんか急に顔色悪くなってましたけど...?」心配そうに顔を覗き込んでくる。「あぁ大丈夫ですよ~ちょっとびっくりしてね」(本当は君のことで驚いてますなんて言えるわけがない...)そう思いながら苦笑いして誤魔化す。すると彼女は安心したのか笑顔になる。そして自己紹介してくれた。「私は花澤春乃って言います。あなたは?」
「俺かい?俺は白鳥幸太だよ。よろしく花澤さん」(うわ、名前まで同じかよ...!)「よろしくね、白鳥くん」笑顔で挨拶をしてくれる彼女を見ていると本当にゆりかと再会したことを実感した。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
異世界複利! 【1000万PV突破感謝致します】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
私が産まれる前に消えた父親が、隣国の皇帝陛下だなんて聞いてない
丙 あかり
ファンタジー
ハミルトン侯爵家のアリスはレノワール王国でも有数の優秀な魔法士で、王立学園卒業後には婚約者である王太子との結婚が決まっていた。
しかし、王立学園の卒業記念パーティーの日、アリスは王太子から婚約破棄を言い渡される。
王太子が寵愛する伯爵令嬢にアリスが嫌がらせをし、さらに魔法士としては禁忌である『魔法を使用した通貨偽造』という理由で。
身に覚えがないと言うアリスの言葉に王太子は耳を貸さず、国外追放を言い渡す。
翌日、アリスは実父を頼って隣国・グランディエ帝国へ出発。
パーティーでアリスを助けてくれた帝国の貴族・エリックも何故か同行することに。
祖父のハミルトン侯爵は爵位を返上して王都から姿を消した。
アリスを追い出せたと喜ぶ王太子だが、激怒した国王に吹っ飛ばされた。
「この馬鹿息子が!お前は帝国を敵にまわすつもりか!!」
一方、帝国で仰々しく迎えられて困惑するアリスは告げられるのだった。
「さあ、貴女のお父君ーー皇帝陛下のもとへお連れ致しますよ、お姫様」と。
******
週3日更新です。
転生して異世界の第7王子に生まれ変わったが、魔力が0で無能者と言われ、僻地に追放されたので自由に生きる。
黒ハット
ファンタジー
ヤクザだった大宅宗一35歳は死んで記憶を持ったまま異世界の第7王子に転生する。魔力が0で魔法を使えないので、無能者と言われて王族の籍を抜かれ僻地の領主に追放される。魔法を使える事が分かって2回目の人生は前世の知識と魔法を使って領地を発展させながら自由に生きるつもりだったが、波乱万丈の人生を送る事になる
荒野で途方に暮れていたらドラゴンが嫁になりました
ゲンタ
ファンタジー
転生したら、荒れ地にポツンと1人で座っていました。食べ物、飲み物まったくなし、このまま荒野で死ぬしかないと、途方に暮れていたら、ドラゴンが助けてくれました。ドラゴンありがとう。人族からエルフや獣人たちを助けていくうちに、何だかだんだん強くなっていきます。神様……俺に何をさせたいの?
勇者の帰りを待つだけだった私は居ても居なくても同じですか? ~負けヒロインの筈なのに歪んだ執着をされています~
砂礫レキ
ファンタジー
勇者ライルが魔王を倒してから3年。
彼の幼馴染である村娘アデリーンは28歳にして5歳年下の彼に粗雑に扱われながら依存されていた。
まるで母親代わりのようだと自己嫌悪に陥りながらも昔した結婚の約束を忘れられなかったアデリーン。
しかしライルは彼女の心を嘲笑うかのようにアデリーンよりも若く美しい村娘リンナと密会するのだった。
そのことで現実を受け入れ村を出ようとしたアデリーン。
そんな彼女に病んだ勇者の依存と悪女の屈折した執着、勇者の命を狙う魔物の策略が次々と襲い掛かってきて……?
婚約者が隣国の王子殿下に夢中なので潔く身を引いたら病弱王女の婚約者に選ばれました。
ユウ
ファンタジー
辺境伯爵家の次男シオンは八歳の頃から伯爵令嬢のサンドラと婚約していた。
我儘で少し夢見がちのサンドラは隣国の皇太子殿下に憧れていた。
その為事あるごとに…
「ライルハルト様だったらもっと美しいのに」
「どうして貴方はライルハルト様じゃないの」
隣国の皇太子殿下と比べて罵倒した。
そんな中隣国からライルハルトが留学に来たことで関係は悪化した。
そして社交界では二人が恋仲で悲恋だと噂をされ爪はじきに合うシオンは二人を思って身を引き、騎士団を辞めて国を出ようとするが王命により病弱な第二王女殿下の婚約を望まれる。
生まれつき体が弱く他国に嫁ぐこともできないハズレ姫と呼ばれるリディア王女を献身的に支え続ける中王はシオンを婿養子に望む。
一方サンドラは皇太子殿下に近づくも既に婚約者がいる事に気づき、シオンと復縁を望むのだが…
HOT一位となりました!
皆様ありがとうございます!
前世で医学生だった私が、転生したら殺される直前でした。絶対に生きてみんなで幸せになります
mica
ファンタジー
ローヌ王国で、シャーロットは、幼馴染のアーサーと婚約間近で幸せな日々を送っていた。婚約式を行うために王都に向かう途中で、土砂崩れにあって、頭を強くぶつけてしまう。その時に、なんと、自分が転生しており、前世では、日本で医学生をしていたことを思い出す。そして、土砂崩れは、実は、事故ではなく、一家を皆殺しにしようとした叔父が仕組んだことであった。
殺されそうになるシャーロットは弟と河に飛び込む…
前世では、私は島の出身で泳ぎだって得意だった。絶対に生きて弟を守る!
弟ともに平民に身をやつし過ごすシャーロットは、前世の知識を使って周囲
から信頼を得ていく。一方、アーサーは、亡くなったシャーロットが忘れられないまま騎士として過ごして行く。
そんな二人が、ある日出会い….
小説家になろう様にも投稿しております。アルファポリス様先行です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる