ソラトちゃんの日記

鰻翔び、雨なら悪いー

 私は、この世界に転生した。そして気がついたのだ...私の前世の死因が明らかにされていないことに！つまりだ！もしかしたら、この異世界は私が知る現実世界とは異なる世界なのかもしれない。という訳で、私こと「シバ」がその謎を知るために、この物語は始まります！...さて。どんな内容にしよう？ 
 【本編完結】私はプレインズウォーカー - 14.アヴァール - ナーフ - ハーメルンと、今日も今日とて人助けに精を出すシバであった。 
 (ふむ...) 
 ここはとある草原にある小さな村の近く。日課となっている人探しをしながら、彼女は物思いに耽っていた。(そういえば最近、この辺りで見慣れない連中を見かけるようになったなぁ) それは数日前のこと。村に立ち寄った時だった。突然として一人の少女がやってきて、こう言ったのである。 
 『ここに人を探しているんですが！』 
 その言葉と共に差し出されたのは一枚の写真と、その写真の人物の特徴を示す特徴をまとめたメモ書きであった。しかし写真に写った少女はどう見ても『人間』としか思えなかったため、彼はそれを丁重にお断りしようとしていたのだった。 
 ――ところが、である。『もし良ければ...』と言って差し出したのがその写真が映された新聞なのだ。しかもご丁寧にカラーである。つまり印刷機を使ったものであるということだ。その新聞によればそこに書かれている人物こそ探しているその人だというではないか。だがこんな辺境にまで来るとは一体何を考えているのか...そう思ってとりあえず受け取ったのだが、 
 (確かにこの子らしいけど...うーん？) シバはその記事を見て違和感を感じていた。というのも、彼女が探しているその人はどうやら少女ではなく青年だということだったのだ。(でもやっぱりあの子なんだよなぁ...) そう考えて、ふと自分の手元に目をやると、そこには一枚の記事が載っていた。 それは昨日発行されたもののようであり、内容は先日の村にて起こった騒動について書かれていたものであった。 その内容としてはこうだ。数日前、この村近くの森林地帯にて巨大な蜘蛛のような魔物が現れたとのことであり、これを討伐する為に村民達が向かったものの誰一人帰ってこなかったとのことである。(なるほどねぇ...) 記事を読んだところによると、件の巨大蜘蛛というのはかなりの大物らしく、それの糸から作られた繭のようなものの中には大量の犠牲者が入っていたとのことである。 そして今回見つかった遺体の中に彼女の姿もあり、今回の事件の原因でもあるということだった。(これはもう確定だよね......) そう思いながら再び写真の少女の方を見る。その顔には見覚えがあった。 何故なら自分が探していた彼女こそが目の前の人物だったのである。 とはいえ何故このような場所で一人でいたのかが分からない以上、安易に接触していいのかどうかも分からないのだ。「どうしたものか...」 そう言って腕を組みながら考え込んでいると、どこからか何か爆発したような音が聞こえてきた。「...何？」 疑問に思って音の方へ行くと、森の奥の方から煙が上がっているのが確認できた。 
 異世界転生したと思ったらミミックだった件 - 二話目 - ンは悩んでいた 
 あの後、私は一旦その場を後にした。というのも、このまま村の中で色々と話し合っていてはいつまで経っても話し合いが終わりそうにないと思ったからだ。 私は元々村の長老の家にいたが、そこから外に出たことはない。そのため、この村の事をあまり知らないのである。その上、私がここにいる理由が理由だけに迂闊に誰かに話しかけることもできない為、結局こうして一人森の中で頭を悩ませているのだ。 
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 その迷宮には獣人がいる！ - 三話目 - イジナside:彼女は悩んでいた - ハーメルん？今何でもするって言ったよね？