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〜第6章〜ラドン編
51話
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「おーし、シーラゆっくり着陸なぁ」
ガルムが念を押すように言うと、ワイバーンのシーラは両翼を小鳥のように羽ばたかせ、地面に引き寄せられる重力とホバリングによる空中浮揚を使ってガルムの命令通りゆっくりと着陸した。
大きな翼はそれすなわち人には想像もできないような発達した三角筋であり、その莫大な力による影響で周囲の砂や枯葉を一気に撒き散らす。
それでもほとんど音が鳴らないのは、さすがはワイバーンと言ったところだろう。飛竜の二つ名は伊達じゃない。
竜よりはるかに軽量化されたワイバーンは、トッという軽い着地音と共にその巨体を地面に乗せた。
「グルゥゥ」
「ほいよっ。ごくろーさん」
まず最初にガルムが手慣れた動作でシーラの背中から飛び降り、腰のポーチからソーセージを取り出すとそれをシーラに与えた。
シーラはそれを嬉しそうに頬張り、その様子を眺めガルムは角を撫でて褒める。
ワイバーンの飛行方は竜の羽ばたくのと違い、飛膜を広げたグライダー式・・・つまり滑空が主だ。竜より早く飛べる特徴はそこにある。
だが方向転換や落下防止のため、全く羽ばたかないと言うわけではない。ある程度、人を複数人背中に乗せるくらいの筋力を有している。
竜に比べると肩の筋肉や腱は物理的に発達しているがそれだけで、持久力は全身筋肉の塊でしかも魔力を使って完全な補助も行える重量級特化のドラゴンにはだいぶ劣る。
故に、リメットから環境が変わるほどの位置にあるラドンまで飛行するのは並みのワイバーンではなし得なかったことだろう。シーラの天才的な飛行能力があるからこそ実現できた移動だ。
「「よっ。」」
ガルムの次にベタとガマが飛び降りた。小さい体でワイバーンの背中から直接降りるのはなかなかの高さがあったが、過去に勇者としての経歴のある二人には何の障害にもならなかった。
同じく今度はサエラが肩にティを乗せて着地した。飛行はすでに終わっていたが、まだ興奮が冷めないのかティは「キィ!キィー!」と掴まっているサエラの肩を揺らす。
言葉が使えるのなら「ねぇねぇ!すごかったねぇ!」とはしゃいでいたことだろう。誰かに気持ちを共有したいのだ。
小さな妹のような反応をするティに、本当の妹であるサエラは微笑ましげに小さく目を細め、指を使ってあやした。実は妹が欲しかったという願望があったのかもしれない。
「さーて、コイツらは大丈夫だとして・・・問題はあいつらだな」
はじめての空中移動にものともしない図太い精神を持った女性陣を眺め、今度は未だにシーラの背中にとどまっている2名に向けてガルムはため息を吐いた。
すると小さく翼を羽ばたかせる「パタパタ」という音が聞こえてきた。
「ぐぬぬぬぬぬぬぅ」
声の持ち主は小竜のウロボロスだった。だが彼はなぜか苦しそうに唸りながら宙を飛んでいた。
それもそのはず。小さな翼を健気に動かしている原因は、死体のように動かなくなってしまったシオンを引っ張っているからだった。
まるで酒を飲んで泥酔した酔っ払い・・・否、二日酔いに苦しめられる飲んだくれである。
時折聞こえる「うえっ」と乙女の言うような言葉ではないセリフを吐いているのを見ると、一応生きてはいるようだ。他人に見られたら社会的に死ぬが。
「うっ、おぇっ」
死体もどきはシオンだけではなかった。シオンより年下の魔女メアリーも、何かの魔術だろうか。ふわふわと浮遊しながらゆっくり着陸しようとしている。呻き声を上げながら。
シオンと同じく力無くだらんと垂れている四肢。偉大な魔女の名を聞いて呆れる様だ。
それでもなんとか無事に着陸したが、二人は放棄されたゴミのように体を地面に預けてしまっていた。となりでウロボロスが「ぜーっ、はーっ」と息を荒げてスタミナを回復させている。ご苦労様であった。
「よーぅ。お前ら生きてるか?」
「灰になります」
「吸血鬼じゃねぇんだぞ」
「死んだ母が川の向こうにいた」
「そりゃ現世だ。よかったな戻れて。あと死んでねぇからお前の母ちゃん」
適当なツッコミを入れつつ、ガルムはシーラの手綱を握る。
凶暴な猛獣よりはるかに危険な存在であるワイバーンを連れて歩く時は、口に口輪を付けて首に鉄で出来た紐を付けなければならない。
他にも爪を丸く削ったりなどがあるが、竜場で人工育成させたシーラにそれらの処理は必要なかった。
ちなみに通常ありえないが、ウロボロスがそれなりの大きさで従魔になっていた場合、同じように窮屈な器具を付けなければならなかっただろう。
竜やそれに準ずる生物は、それほど危険なのだ。
「やれやれ。して、この先がラドンなのか?」
息を整えたウロボロスがガルムを見上げて尋ねた。
「おう、この先十分くらい歩けば着くな。顔見知りの宿屋があるし、このままそこに向かっちまおう」
ワイバーンをそのまま都市の中に入れるわけにはいかない。かと言って門の前に直接降りるのもマナー違反だ。
ワイバーン乗りのマナーとして、門より離れた場所に着地してそこから歩いてくるのが常識・・・というよりルールであった。
「お主は本当に顔が広いのぅ」
ウロボロスが半端呆れたような感心したような微妙な顔で言う。ガルムの強さは人のコネである。
大抵地位の高い人物と会うときはガルムが関連していたり、知人であったりする。Sランカーゆえのツテと言えばそこまでなのだろうが。
なんとなく、居れば便利という男である。
「ケケケ、俺の知り合いは聖王国にも王国にもいるぜ?あとで紹介してやるよ」
「いらんいらん」
ガルムのからかいにウロボロスは手を振ってめんどくさそうに拒絶した。小竜がなぜ人とのコネを欲しがると言うのか。
自分からウロボロスだと公表するつもりはなかった。
「ま、困ったら俺の名前でも出せよ。なんとかなるからさ」
「お主・・・何度も言うが顔が広いのぅ。猫の額のようだ」
「まて、それめっちゃ狭い」
猫の額は狭い。動物好きのガルムは即座にウロボロスのボケにツッコミを入れるのだった。
ガルムが念を押すように言うと、ワイバーンのシーラは両翼を小鳥のように羽ばたかせ、地面に引き寄せられる重力とホバリングによる空中浮揚を使ってガルムの命令通りゆっくりと着陸した。
大きな翼はそれすなわち人には想像もできないような発達した三角筋であり、その莫大な力による影響で周囲の砂や枯葉を一気に撒き散らす。
それでもほとんど音が鳴らないのは、さすがはワイバーンと言ったところだろう。飛竜の二つ名は伊達じゃない。
竜よりはるかに軽量化されたワイバーンは、トッという軽い着地音と共にその巨体を地面に乗せた。
「グルゥゥ」
「ほいよっ。ごくろーさん」
まず最初にガルムが手慣れた動作でシーラの背中から飛び降り、腰のポーチからソーセージを取り出すとそれをシーラに与えた。
シーラはそれを嬉しそうに頬張り、その様子を眺めガルムは角を撫でて褒める。
ワイバーンの飛行方は竜の羽ばたくのと違い、飛膜を広げたグライダー式・・・つまり滑空が主だ。竜より早く飛べる特徴はそこにある。
だが方向転換や落下防止のため、全く羽ばたかないと言うわけではない。ある程度、人を複数人背中に乗せるくらいの筋力を有している。
竜に比べると肩の筋肉や腱は物理的に発達しているがそれだけで、持久力は全身筋肉の塊でしかも魔力を使って完全な補助も行える重量級特化のドラゴンにはだいぶ劣る。
故に、リメットから環境が変わるほどの位置にあるラドンまで飛行するのは並みのワイバーンではなし得なかったことだろう。シーラの天才的な飛行能力があるからこそ実現できた移動だ。
「「よっ。」」
ガルムの次にベタとガマが飛び降りた。小さい体でワイバーンの背中から直接降りるのはなかなかの高さがあったが、過去に勇者としての経歴のある二人には何の障害にもならなかった。
同じく今度はサエラが肩にティを乗せて着地した。飛行はすでに終わっていたが、まだ興奮が冷めないのかティは「キィ!キィー!」と掴まっているサエラの肩を揺らす。
言葉が使えるのなら「ねぇねぇ!すごかったねぇ!」とはしゃいでいたことだろう。誰かに気持ちを共有したいのだ。
小さな妹のような反応をするティに、本当の妹であるサエラは微笑ましげに小さく目を細め、指を使ってあやした。実は妹が欲しかったという願望があったのかもしれない。
「さーて、コイツらは大丈夫だとして・・・問題はあいつらだな」
はじめての空中移動にものともしない図太い精神を持った女性陣を眺め、今度は未だにシーラの背中にとどまっている2名に向けてガルムはため息を吐いた。
すると小さく翼を羽ばたかせる「パタパタ」という音が聞こえてきた。
「ぐぬぬぬぬぬぬぅ」
声の持ち主は小竜のウロボロスだった。だが彼はなぜか苦しそうに唸りながら宙を飛んでいた。
それもそのはず。小さな翼を健気に動かしている原因は、死体のように動かなくなってしまったシオンを引っ張っているからだった。
まるで酒を飲んで泥酔した酔っ払い・・・否、二日酔いに苦しめられる飲んだくれである。
時折聞こえる「うえっ」と乙女の言うような言葉ではないセリフを吐いているのを見ると、一応生きてはいるようだ。他人に見られたら社会的に死ぬが。
「うっ、おぇっ」
死体もどきはシオンだけではなかった。シオンより年下の魔女メアリーも、何かの魔術だろうか。ふわふわと浮遊しながらゆっくり着陸しようとしている。呻き声を上げながら。
シオンと同じく力無くだらんと垂れている四肢。偉大な魔女の名を聞いて呆れる様だ。
それでもなんとか無事に着陸したが、二人は放棄されたゴミのように体を地面に預けてしまっていた。となりでウロボロスが「ぜーっ、はーっ」と息を荒げてスタミナを回復させている。ご苦労様であった。
「よーぅ。お前ら生きてるか?」
「灰になります」
「吸血鬼じゃねぇんだぞ」
「死んだ母が川の向こうにいた」
「そりゃ現世だ。よかったな戻れて。あと死んでねぇからお前の母ちゃん」
適当なツッコミを入れつつ、ガルムはシーラの手綱を握る。
凶暴な猛獣よりはるかに危険な存在であるワイバーンを連れて歩く時は、口に口輪を付けて首に鉄で出来た紐を付けなければならない。
他にも爪を丸く削ったりなどがあるが、竜場で人工育成させたシーラにそれらの処理は必要なかった。
ちなみに通常ありえないが、ウロボロスがそれなりの大きさで従魔になっていた場合、同じように窮屈な器具を付けなければならなかっただろう。
竜やそれに準ずる生物は、それほど危険なのだ。
「やれやれ。して、この先がラドンなのか?」
息を整えたウロボロスがガルムを見上げて尋ねた。
「おう、この先十分くらい歩けば着くな。顔見知りの宿屋があるし、このままそこに向かっちまおう」
ワイバーンをそのまま都市の中に入れるわけにはいかない。かと言って門の前に直接降りるのもマナー違反だ。
ワイバーン乗りのマナーとして、門より離れた場所に着地してそこから歩いてくるのが常識・・・というよりルールであった。
「お主は本当に顔が広いのぅ」
ウロボロスが半端呆れたような感心したような微妙な顔で言う。ガルムの強さは人のコネである。
大抵地位の高い人物と会うときはガルムが関連していたり、知人であったりする。Sランカーゆえのツテと言えばそこまでなのだろうが。
なんとなく、居れば便利という男である。
「ケケケ、俺の知り合いは聖王国にも王国にもいるぜ?あとで紹介してやるよ」
「いらんいらん」
ガルムのからかいにウロボロスは手を振ってめんどくさそうに拒絶した。小竜がなぜ人とのコネを欲しがると言うのか。
自分からウロボロスだと公表するつもりはなかった。
「ま、困ったら俺の名前でも出せよ。なんとかなるからさ」
「お主・・・何度も言うが顔が広いのぅ。猫の額のようだ」
「まて、それめっちゃ狭い」
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