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第2章〜不死編〜
第125話「竜の気配」
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「今回、君たちが集まってくれたことに礼を言う。‥‥‥一組来てないようだが」
ホールワード辺境伯はそう言い、二つの空いている席を見た。Sランカーというだけではなく、冒険者という枠組みの中でも最年少とされるレッド・キャップのベタとガマのために用意された席である。
寂しく配置された時のままを維持する椅子を見て、一人の男が不機嫌そうに顔をしかめた。
「あのチビどもがなんだってんですか。アイツらがいなくても、オレたちがいる」
ベタとガマは不要だと言いたげに敵意剥き出しの言動を放つ。
この男の名はバージル。Aランカー冒険者として名を馳せ、21歳と伸び代を残す若い年齢ということもあって注目を集める戦士である。
バージルの言葉に同調するように何人かがうなずく。ホールワード辺境伯はその様子を見て軽く息を吐くと、弱ったようにこめかみを人差し指で押さえた。
「いや、情報という意味では、彼女らの力を借りたかったんだが‥‥‥」
「ということは、我々が集められた理由は竜が関係しているということですか?」
冷静そうな声で話に加わったのは、仮面を被り、髪の代わりに触手のような紐が数十本生えた異質な外見をした者だ。
Sランカー冒険者のオクト。魔族の冒険者で、雷属性の魔法を使う魔導師である。
怪物のような見た目からは予想できない知的な声質。彼はベタとガマが竜に関する事について活動をしていたのを知っていたようで、ホールワード辺境伯が求めていたのが彼女らの知識だということを察したようだ。
タコを人形にしたような男に返されたホールワード辺境伯は、深くうなずいて肯定の意を伝えた。
「‥‥‥」
「どうしたの?ガルムぅ。なんか気分悪そー」
「いや、そんなことはない」
こういう場は慣れているはずのガルムですら、一瞬だけ表情が固まって一線の冷や汗をかいた。
単純に嫌な予感がしたのだ。たとえばジジイ口調で体が青紫で、頭に目玉マークがある能天気な爬虫類とか。
(いや、まさかな)
流石に考えすぎだろう。ガルムはそう思って心を落ち着かせる。ウロボロスが蘇ったことなどほとんどの知られていないし、たとえ焦らされても半分空想上の存在と化した竜王の話を聞いても本当だと信じはしないだろう。
ここの領主はそんな与太話に付き合うほど暇じゃない。
各国から集まる商人や旅人が行き交うということもあって、この街は治安維持がとても難しい。さらには経済が暴落しないように商会の動きにも目をつけてるし、ダンジョンの管理に外壁の外の魔物にも目を光らせてる。
たとえウーロが何かやらかしても領主が高ランク冒険者を集めて騒動を起こすなどあり得ないのだ。
そう思い、ガルムは心を落ち着かせた。領主の言葉は続く。
「今回集まってもらったのは他でもない。リメットに脅威が近づいてきている」
「脅威?一体何ですか?」
「火竜サラマンダーが動き出した」
もっとたちの悪い内容だった。
「さ、サラマンダー?んなアホな。まだ活動するのに数十年かかるって聞いたぞ!?」
ガタリと乱暴に席から立ち上がり、バージルが焦燥を顔に浮かべた。もっとも他のメンツも似たような顔をしていた。
火竜サラマンダーといえば、言わずと知れた動く災害だ。数百年に一度やってくるヒートウェーブという超高温な熱に襲われる夏場に移動を開始し、体を冷やすために海を目指す。
「そもそも今年の夏はヒートウェーブじゃないわよねぇ?」
ゴードンも困惑した顔で頬に手を当てる。サラマンダーは基本的に活火山の縄張りで、刺激さえしなければ永久に眠ってるような怠惰を体現したかのような存在だ。
そのサラマンダーがヒートウェーブと関係なしに活動を始めたと聞いても、とても信じられないだろう。
ざわめき始める冒険者たちを見て、ホールワード辺境伯は無理もないと心の中で呟いた。
「落ち着け、今すぐ来るわけじゃない。今の奴は1日かけて100メートルを移動するような歩行速度だ」
サラマンダー自体が100メートル近くなので、ほぼ動いてないと同義だろう。ヒートウェーブが関係してないのもあって、移動速度はかなり低下しているのだ。
「このまま進み続けて、早くて半年後。サラマンダーはリメットに到着するようだ」
「半年‥‥‥」
誰かが安堵する声を出す。巨竜に対して迎撃作戦を構築するには十分な期間である。
公式の記録と非公式な記録を合わせれば、サラマンダーを迎撃した記録は歴史上数十件もある。
皇国の聖女が大魔法で跳ね返した。
サラマンダーの巨体を生かし、地盤を崩して奈落の底に沈めた。
攻撃しながらサラマンダーの気を引き、進行ルートから逸らして誘導させた。
竜王ウロボロスと激闘させて致命傷を与えた。
討伐に成功した話はないが、やりようはある。が、どれも困難を極めていた。
「半年後って冬前じゃねーですか。なんでわざわざそんな時期に」
ガルムの疑問はもっともだった。これが2、3ヶ月先の話ならちょうど夏に差し掛かるが、半年となると既に9月か10月手前だ。サラマンダーの活動期と全く合わない。
ホールワード辺境伯も、ガルムの求める答えを持っていないようだった。
「それが全くわからん。確かなのは今サラマンダーが縄張りから移動し、周囲に壊滅的な被害を出しているということだ」
それはつまり、サラマンダーの移動のために周辺の集落が破壊されたということを示している。
何人かが不愉快そうに顔を歪め、何人かはそりゃそうだと納得の顔をする。
動くマグマの塊に、一般人が太刀打ちできるはずもない。
「このリメットもただじゃ済まないよねー」
「あぁ、良くて半壊。最悪地図から消えるな」
クルーウの言葉にホールワード辺境伯は冷静に返す。が、握った拳は震えていた。
リメットは要塞としての役割を持っているが、それは対人、対軍を想定しているだけだ。ドラゴンなどに完璧な防御などできるはずもない。
「サラマンダーが活動を開始した理由は不明だが、まず我々が始めるべき事は奴を撃退するための準備だ。この都市を守るために、力を貸してほしい」
辺境伯がそう言うと、冒険者たちは一斉に頷いてみせた。彼は勇敢な戦士であり、歴戦の強者たちである。拠点にしている都市が襲われるとなれば、みすみす見逃すわけにはいかないのだ。
しかもここにはSランカー冒険者が複数人もいる。負ける理由がないと、全員が意気込んでいた。
ウーロの知らないところで色々な事が動き出していた。
ホールワード辺境伯はそう言い、二つの空いている席を見た。Sランカーというだけではなく、冒険者という枠組みの中でも最年少とされるレッド・キャップのベタとガマのために用意された席である。
寂しく配置された時のままを維持する椅子を見て、一人の男が不機嫌そうに顔をしかめた。
「あのチビどもがなんだってんですか。アイツらがいなくても、オレたちがいる」
ベタとガマは不要だと言いたげに敵意剥き出しの言動を放つ。
この男の名はバージル。Aランカー冒険者として名を馳せ、21歳と伸び代を残す若い年齢ということもあって注目を集める戦士である。
バージルの言葉に同調するように何人かがうなずく。ホールワード辺境伯はその様子を見て軽く息を吐くと、弱ったようにこめかみを人差し指で押さえた。
「いや、情報という意味では、彼女らの力を借りたかったんだが‥‥‥」
「ということは、我々が集められた理由は竜が関係しているということですか?」
冷静そうな声で話に加わったのは、仮面を被り、髪の代わりに触手のような紐が数十本生えた異質な外見をした者だ。
Sランカー冒険者のオクト。魔族の冒険者で、雷属性の魔法を使う魔導師である。
怪物のような見た目からは予想できない知的な声質。彼はベタとガマが竜に関する事について活動をしていたのを知っていたようで、ホールワード辺境伯が求めていたのが彼女らの知識だということを察したようだ。
タコを人形にしたような男に返されたホールワード辺境伯は、深くうなずいて肯定の意を伝えた。
「‥‥‥」
「どうしたの?ガルムぅ。なんか気分悪そー」
「いや、そんなことはない」
こういう場は慣れているはずのガルムですら、一瞬だけ表情が固まって一線の冷や汗をかいた。
単純に嫌な予感がしたのだ。たとえばジジイ口調で体が青紫で、頭に目玉マークがある能天気な爬虫類とか。
(いや、まさかな)
流石に考えすぎだろう。ガルムはそう思って心を落ち着かせる。ウロボロスが蘇ったことなどほとんどの知られていないし、たとえ焦らされても半分空想上の存在と化した竜王の話を聞いても本当だと信じはしないだろう。
ここの領主はそんな与太話に付き合うほど暇じゃない。
各国から集まる商人や旅人が行き交うということもあって、この街は治安維持がとても難しい。さらには経済が暴落しないように商会の動きにも目をつけてるし、ダンジョンの管理に外壁の外の魔物にも目を光らせてる。
たとえウーロが何かやらかしても領主が高ランク冒険者を集めて騒動を起こすなどあり得ないのだ。
そう思い、ガルムは心を落ち着かせた。領主の言葉は続く。
「今回集まってもらったのは他でもない。リメットに脅威が近づいてきている」
「脅威?一体何ですか?」
「火竜サラマンダーが動き出した」
もっとたちの悪い内容だった。
「さ、サラマンダー?んなアホな。まだ活動するのに数十年かかるって聞いたぞ!?」
ガタリと乱暴に席から立ち上がり、バージルが焦燥を顔に浮かべた。もっとも他のメンツも似たような顔をしていた。
火竜サラマンダーといえば、言わずと知れた動く災害だ。数百年に一度やってくるヒートウェーブという超高温な熱に襲われる夏場に移動を開始し、体を冷やすために海を目指す。
「そもそも今年の夏はヒートウェーブじゃないわよねぇ?」
ゴードンも困惑した顔で頬に手を当てる。サラマンダーは基本的に活火山の縄張りで、刺激さえしなければ永久に眠ってるような怠惰を体現したかのような存在だ。
そのサラマンダーがヒートウェーブと関係なしに活動を始めたと聞いても、とても信じられないだろう。
ざわめき始める冒険者たちを見て、ホールワード辺境伯は無理もないと心の中で呟いた。
「落ち着け、今すぐ来るわけじゃない。今の奴は1日かけて100メートルを移動するような歩行速度だ」
サラマンダー自体が100メートル近くなので、ほぼ動いてないと同義だろう。ヒートウェーブが関係してないのもあって、移動速度はかなり低下しているのだ。
「このまま進み続けて、早くて半年後。サラマンダーはリメットに到着するようだ」
「半年‥‥‥」
誰かが安堵する声を出す。巨竜に対して迎撃作戦を構築するには十分な期間である。
公式の記録と非公式な記録を合わせれば、サラマンダーを迎撃した記録は歴史上数十件もある。
皇国の聖女が大魔法で跳ね返した。
サラマンダーの巨体を生かし、地盤を崩して奈落の底に沈めた。
攻撃しながらサラマンダーの気を引き、進行ルートから逸らして誘導させた。
竜王ウロボロスと激闘させて致命傷を与えた。
討伐に成功した話はないが、やりようはある。が、どれも困難を極めていた。
「半年後って冬前じゃねーですか。なんでわざわざそんな時期に」
ガルムの疑問はもっともだった。これが2、3ヶ月先の話ならちょうど夏に差し掛かるが、半年となると既に9月か10月手前だ。サラマンダーの活動期と全く合わない。
ホールワード辺境伯も、ガルムの求める答えを持っていないようだった。
「それが全くわからん。確かなのは今サラマンダーが縄張りから移動し、周囲に壊滅的な被害を出しているということだ」
それはつまり、サラマンダーの移動のために周辺の集落が破壊されたということを示している。
何人かが不愉快そうに顔を歪め、何人かはそりゃそうだと納得の顔をする。
動くマグマの塊に、一般人が太刀打ちできるはずもない。
「このリメットもただじゃ済まないよねー」
「あぁ、良くて半壊。最悪地図から消えるな」
クルーウの言葉にホールワード辺境伯は冷静に返す。が、握った拳は震えていた。
リメットは要塞としての役割を持っているが、それは対人、対軍を想定しているだけだ。ドラゴンなどに完璧な防御などできるはずもない。
「サラマンダーが活動を開始した理由は不明だが、まず我々が始めるべき事は奴を撃退するための準備だ。この都市を守るために、力を貸してほしい」
辺境伯がそう言うと、冒険者たちは一斉に頷いてみせた。彼は勇敢な戦士であり、歴戦の強者たちである。拠点にしている都市が襲われるとなれば、みすみす見逃すわけにはいかないのだ。
しかもここにはSランカー冒険者が複数人もいる。負ける理由がないと、全員が意気込んでいた。
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