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4節 破壊の芽
第9話 刃交えて
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戦闘は、上空で繰り広げられた。魔法ではなく、俺たちのいつもの戦闘スタイルで。キールはともかく、ノールのやつはファイタースーツのままだったらしいな。
それにしても、飛行を可能にするフライトシューズがあんなにボロボロになって。ノールのやつも、そこまでギリギリになって戦ったんだな。
それはそれで凄えけど、フォールがデ・ロワー専門チャンネルに繋いでカメラを回しているが、視聴者からの応援やら熱い思いである「支援力」が得られていることを考えると、異世界にいても俺たちの世界に配信できているらしい。
回線とか重くなんねぇのかな?
「お前、本当に何も知らないんだな」
「おまっ、また読んだな⁉︎」
「読んだ。仕方ない、説明するか。ファイターが使う装備や備品には全部、パラレルストーンが使われている」
パラレルストーンといえば、俺たちの世界を発展させた石ころか。それがいわゆる「ファイターキット」に使われているのは分かった。
「分かったか。それで、異世界線と異世界線の間にある空間、いわゆるパラレルスペース内にあるパラレルストーンを通じてぼくたちの世界に映像を繋いでいるんだ」
「スッゲェエネルギーなんだな、パラレルストーンってのは」
今地上からどのくらいの高さにいるかは知らねぇが、街からゲート出入り口までは10キロの距離だろ? それに加えての高さだ、かなりのエネルギーがねぇと、あそこまで電波届かねぇよな。
「おい父ちゃん、やばいぜ⁉︎」
「ん…? んん⁉︎」
話していたせいで戦闘を見れていなかったが、気付けばキールが劣勢だった。
「くっ、攻撃が速い!」
「あなたよりもファイター歴が長いから。負けるわけにはいかないの!」
キールよりも身軽に鮮やかに、ノールは短剣で攻撃を仕掛ける。その勢いに飲まれ、キールはなんとか攻撃を受け止めるので精一杯だ。
「私の攻撃に耐えるなんて、流石は娘。でも…これでおしまい!」
「キャッ⁉︎ ウソ、クラッシャーが⁉︎」
ノールのペースに完全に持って行かれて、キールの神器は弾かれ、手から飛んでいってしまった。
「楽しかったよ、キール。それじゃ…さよなら」
「っ…ママ…ごめんね…」
キールの胸めがけて、ノールは短剣を突き刺そうとした。だが、そのまま見殺すような俺と思ったら…大間違いだぜ?
「なっ⁉︎」
「…? ドンボ⁉︎」
俺はノールの短剣を、キールの胸ギリギリのところで、俺の神器を使って食い止めた。
いつもなら剣になるはずだったんだが、短剣を抑えることを思うがばかりに鎖になっていた。だがそのおかげで、ノールの腕を簡単に止められたぜ。
まっ、そんなことを言いたいんじゃねぇ。俺はこういう女同士のケンカ、気に食わねぇ。もうたくさんだ。
「キール、オメェの尻拭きは見せてもらったぜ。あとは俺たちに任せな!」
「え、でも-」
「でもじゃねぇ! オメェらも早く来い!」
今までなら、俺はキールを見殺して勝利を掴んだだろう。だけどよ、そんな勝利は勝利じゃねぇ。俺たち全員で掴んでこその勝利だ。
あのVサインを決めた日に、俺は知れた。“仲間”の意味をな!
「フラットさん、力借りるぜ! 来い、“グラディウス”!」
面白えことばかり追い求めてきた俺だ。だからこそ、もっと面白くしてぇんだ。あの人の力でなきゃ、叶わねぇくらいの面白えことをな!
俺も上空戦やらせてもらうぜ! フライトシューズを起動して、と。行くぜ!
「俺なりの法ってやつ、教えてやんよ!」
「グラディウス…。面白い、お前がどの程度のものか、見極めさせてもらう」
「ドンボ…。お前らも早く行け! 隊長からの命令だぜ!」
「そ、そうっすね! 行くっすよ!」
「「イエッサー!」」
俺が今、フラットさんの力をどれくらい引き出せるかは分からない。それでも、それだから試してぇんだ。
フラットさんの記憶の中にいるノールは、あんなやつじゃねぇ。冷静で、ときに悲しい瞳を浮かべながら、頭のヘアピンを触ってるやつだ。
きっと、フラットさんの力でなきゃいけねぇんだ。そうと決まれば、やるだけだぜ!
「本気でいかないと。魔業・『闇夜行特急列車』!」
「うおっと⁉︎」
キールが以前に使っていた業と同じだ。数え切れぬほどの大群で短剣型神器が特急列車のようなスピードで襲いかかってくる。まあその軌道は一直線だからかわしやすいんだがな。
にしても、アイツも神器を扱えるのか、厄介だぜ。
「流石はフラットに認められただけはある。動きに無駄がないよ」
「ニャハハ! 相手を褒めるほどの余裕があっていいねぇ。そういうやつほど、懲らしめがいがあるってもんよ!」
「口が達者でなにより。だけど…これならどう⁉︎ 暗殺札・幾多刃乱舞!」
さっき通り過ぎていったはずの短剣の大群が、不規則な動きをしながら俺のほうに向かってきていた。
「なっ…⁉︎」
「任せろ。突風札・疾風迅雷!」
俺の前に飛び出してきたスタントが速攻で業を使い、嵐のような強風で全ての短剣を薙ぎ払った。
「へっ、やるじゃねぇの。助かったぜ」
「まったく。無茶するな」
「…フゥン。クレアとスラリアの息子、か」
「隙ありっすよ!」
ノールがスタントを眺めている隙に、エドが仮面に目掛けて蹴りを入れた。だが、ノールは油断していなかったらしい。その足を、片手で捕らえていた。そして、顔を歪ませることなくそのまま投げ捨てた。
「ッテテ! 流石はノールだけあるっすね…」
「まったく。エドも相変わらず」
「父ちゃんの剣、借りるぜ! 一発お見舞いしてやる!」
「ちょ、おい⁉︎」
また盗むように取っていきやがって。エルゴの力強さは俺のお墨付きだが、相手が相手だからな。
俺も一緒にやるべきか。
「一緒に行くぜ、エルゴ!」
「あぁ、背中は任せたぜ!」
「ちょっとは楽しくなりそう。いくよ、全力で!」
ノールがいよいよ本領発揮らしいな。これはこっちも全力でいくべきか。
「審判札・凍瀧之結界!」
「龍式魔法・火炎斬!」
「よっ、くっ! ギリギリ…。だけど、これでどんな風な攻撃かは分かった」
せっかくフラットさんの記憶から業を引き出したのに、あんなに楽々避けられるとは…。それに加えてエルゴの魔法も避け切るなんて、スゲェ体術だな。
いや、俺の業を避けるのは当たり前か。フラットさんをよく知るやつなんだ、フラットさんの業じゃ避けやすいか。
「それじゃあ…。身体を破壊して灰にするまで! 破壊札・禁止された炎の破壊撃!」
「ちょ、ヤバっ⁉︎」
「どうすんだよ父ちゃん⁉︎」
ノールが操る炎が、俺たちをあっという間に囲い込んだ。これじゃあ袋のネズミだぜ。
「それくらい! 神業・破壊!」
「なっ…。忘れてた」
「ふぅ。助かったぜ、キール」
「礼を言うぜ!」
そうだな。相手は1人、こっちは大勢。手加減無用だぜ、何を言われようが勝ちは勝ちだよな!
「オメェら、勝つことだけに意識しろ! 多勢に無勢とか、考えるなよ!」
「……やっぱりダメ! 私にもう一回やらせて!」
「…キール、いい加減にしろよ⁉︎」
「分かってる、分かってるけど。エルゴやスタントだったら分かるでしょ⁉︎ この気持ち…」
俺には分からねぇ。親ってのは、それくらい大事なものなのか? 傷つけられたくないものなのか?
いや、考え方を変えれば分かる気がする。エルゴがもし俺を敵対したら…。俺は、誰にも傷つけられたくねぇ。それとおんなじじゃないか。
「…分かったぜ。それじゃ、いいとこはお前に任せる。俺たちはあくまでキールの支援に回るぞ!」
「「イエッサー!」」
「ドンボ…」
別に、お前のためなんかじゃねぇ。ただ、お前の覚悟を見て決めただけだ。
ただし。そこまでのワガママを許可したんだ。失敗したら、ただじゃ済まさねぇからな。
「ママ…。私、絶対諦めない!」
「かかってきなさい。みんな、木っ端微塵にするまで!」
俺たちは1列に揃った。誰1人として、置いていきやしねぇ。全員揃っての俺達だ。もう1人じゃねぇ。
フラットさんのためにも、俺はそうでなくちゃなんねぇんだ! どこかで応援していてくれよな。俺、必ず果たしてみせるからよ!
それにしても、飛行を可能にするフライトシューズがあんなにボロボロになって。ノールのやつも、そこまでギリギリになって戦ったんだな。
それはそれで凄えけど、フォールがデ・ロワー専門チャンネルに繋いでカメラを回しているが、視聴者からの応援やら熱い思いである「支援力」が得られていることを考えると、異世界にいても俺たちの世界に配信できているらしい。
回線とか重くなんねぇのかな?
「お前、本当に何も知らないんだな」
「おまっ、また読んだな⁉︎」
「読んだ。仕方ない、説明するか。ファイターが使う装備や備品には全部、パラレルストーンが使われている」
パラレルストーンといえば、俺たちの世界を発展させた石ころか。それがいわゆる「ファイターキット」に使われているのは分かった。
「分かったか。それで、異世界線と異世界線の間にある空間、いわゆるパラレルスペース内にあるパラレルストーンを通じてぼくたちの世界に映像を繋いでいるんだ」
「スッゲェエネルギーなんだな、パラレルストーンってのは」
今地上からどのくらいの高さにいるかは知らねぇが、街からゲート出入り口までは10キロの距離だろ? それに加えての高さだ、かなりのエネルギーがねぇと、あそこまで電波届かねぇよな。
「おい父ちゃん、やばいぜ⁉︎」
「ん…? んん⁉︎」
話していたせいで戦闘を見れていなかったが、気付けばキールが劣勢だった。
「くっ、攻撃が速い!」
「あなたよりもファイター歴が長いから。負けるわけにはいかないの!」
キールよりも身軽に鮮やかに、ノールは短剣で攻撃を仕掛ける。その勢いに飲まれ、キールはなんとか攻撃を受け止めるので精一杯だ。
「私の攻撃に耐えるなんて、流石は娘。でも…これでおしまい!」
「キャッ⁉︎ ウソ、クラッシャーが⁉︎」
ノールのペースに完全に持って行かれて、キールの神器は弾かれ、手から飛んでいってしまった。
「楽しかったよ、キール。それじゃ…さよなら」
「っ…ママ…ごめんね…」
キールの胸めがけて、ノールは短剣を突き刺そうとした。だが、そのまま見殺すような俺と思ったら…大間違いだぜ?
「なっ⁉︎」
「…? ドンボ⁉︎」
俺はノールの短剣を、キールの胸ギリギリのところで、俺の神器を使って食い止めた。
いつもなら剣になるはずだったんだが、短剣を抑えることを思うがばかりに鎖になっていた。だがそのおかげで、ノールの腕を簡単に止められたぜ。
まっ、そんなことを言いたいんじゃねぇ。俺はこういう女同士のケンカ、気に食わねぇ。もうたくさんだ。
「キール、オメェの尻拭きは見せてもらったぜ。あとは俺たちに任せな!」
「え、でも-」
「でもじゃねぇ! オメェらも早く来い!」
今までなら、俺はキールを見殺して勝利を掴んだだろう。だけどよ、そんな勝利は勝利じゃねぇ。俺たち全員で掴んでこその勝利だ。
あのVサインを決めた日に、俺は知れた。“仲間”の意味をな!
「フラットさん、力借りるぜ! 来い、“グラディウス”!」
面白えことばかり追い求めてきた俺だ。だからこそ、もっと面白くしてぇんだ。あの人の力でなきゃ、叶わねぇくらいの面白えことをな!
俺も上空戦やらせてもらうぜ! フライトシューズを起動して、と。行くぜ!
「俺なりの法ってやつ、教えてやんよ!」
「グラディウス…。面白い、お前がどの程度のものか、見極めさせてもらう」
「ドンボ…。お前らも早く行け! 隊長からの命令だぜ!」
「そ、そうっすね! 行くっすよ!」
「「イエッサー!」」
俺が今、フラットさんの力をどれくらい引き出せるかは分からない。それでも、それだから試してぇんだ。
フラットさんの記憶の中にいるノールは、あんなやつじゃねぇ。冷静で、ときに悲しい瞳を浮かべながら、頭のヘアピンを触ってるやつだ。
きっと、フラットさんの力でなきゃいけねぇんだ。そうと決まれば、やるだけだぜ!
「本気でいかないと。魔業・『闇夜行特急列車』!」
「うおっと⁉︎」
キールが以前に使っていた業と同じだ。数え切れぬほどの大群で短剣型神器が特急列車のようなスピードで襲いかかってくる。まあその軌道は一直線だからかわしやすいんだがな。
にしても、アイツも神器を扱えるのか、厄介だぜ。
「流石はフラットに認められただけはある。動きに無駄がないよ」
「ニャハハ! 相手を褒めるほどの余裕があっていいねぇ。そういうやつほど、懲らしめがいがあるってもんよ!」
「口が達者でなにより。だけど…これならどう⁉︎ 暗殺札・幾多刃乱舞!」
さっき通り過ぎていったはずの短剣の大群が、不規則な動きをしながら俺のほうに向かってきていた。
「なっ…⁉︎」
「任せろ。突風札・疾風迅雷!」
俺の前に飛び出してきたスタントが速攻で業を使い、嵐のような強風で全ての短剣を薙ぎ払った。
「へっ、やるじゃねぇの。助かったぜ」
「まったく。無茶するな」
「…フゥン。クレアとスラリアの息子、か」
「隙ありっすよ!」
ノールがスタントを眺めている隙に、エドが仮面に目掛けて蹴りを入れた。だが、ノールは油断していなかったらしい。その足を、片手で捕らえていた。そして、顔を歪ませることなくそのまま投げ捨てた。
「ッテテ! 流石はノールだけあるっすね…」
「まったく。エドも相変わらず」
「父ちゃんの剣、借りるぜ! 一発お見舞いしてやる!」
「ちょ、おい⁉︎」
また盗むように取っていきやがって。エルゴの力強さは俺のお墨付きだが、相手が相手だからな。
俺も一緒にやるべきか。
「一緒に行くぜ、エルゴ!」
「あぁ、背中は任せたぜ!」
「ちょっとは楽しくなりそう。いくよ、全力で!」
ノールがいよいよ本領発揮らしいな。これはこっちも全力でいくべきか。
「審判札・凍瀧之結界!」
「龍式魔法・火炎斬!」
「よっ、くっ! ギリギリ…。だけど、これでどんな風な攻撃かは分かった」
せっかくフラットさんの記憶から業を引き出したのに、あんなに楽々避けられるとは…。それに加えてエルゴの魔法も避け切るなんて、スゲェ体術だな。
いや、俺の業を避けるのは当たり前か。フラットさんをよく知るやつなんだ、フラットさんの業じゃ避けやすいか。
「それじゃあ…。身体を破壊して灰にするまで! 破壊札・禁止された炎の破壊撃!」
「ちょ、ヤバっ⁉︎」
「どうすんだよ父ちゃん⁉︎」
ノールが操る炎が、俺たちをあっという間に囲い込んだ。これじゃあ袋のネズミだぜ。
「それくらい! 神業・破壊!」
「なっ…。忘れてた」
「ふぅ。助かったぜ、キール」
「礼を言うぜ!」
そうだな。相手は1人、こっちは大勢。手加減無用だぜ、何を言われようが勝ちは勝ちだよな!
「オメェら、勝つことだけに意識しろ! 多勢に無勢とか、考えるなよ!」
「……やっぱりダメ! 私にもう一回やらせて!」
「…キール、いい加減にしろよ⁉︎」
「分かってる、分かってるけど。エルゴやスタントだったら分かるでしょ⁉︎ この気持ち…」
俺には分からねぇ。親ってのは、それくらい大事なものなのか? 傷つけられたくないものなのか?
いや、考え方を変えれば分かる気がする。エルゴがもし俺を敵対したら…。俺は、誰にも傷つけられたくねぇ。それとおんなじじゃないか。
「…分かったぜ。それじゃ、いいとこはお前に任せる。俺たちはあくまでキールの支援に回るぞ!」
「「イエッサー!」」
「ドンボ…」
別に、お前のためなんかじゃねぇ。ただ、お前の覚悟を見て決めただけだ。
ただし。そこまでのワガママを許可したんだ。失敗したら、ただじゃ済まさねぇからな。
「ママ…。私、絶対諦めない!」
「かかってきなさい。みんな、木っ端微塵にするまで!」
俺たちは1列に揃った。誰1人として、置いていきやしねぇ。全員揃っての俺達だ。もう1人じゃねぇ。
フラットさんのためにも、俺はそうでなくちゃなんねぇんだ! どこかで応援していてくれよな。俺、必ず果たしてみせるからよ!
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