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2節 迷宮へ
第5話 侵入開始!
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スタントの回復が終わり、俺たちはいよいよ洞窟に入った。真っ暗だが、エドの光る銃弾と、キールの魔法タイプが炎だったおかげで、問題なく進んでいる。
だが、道中で何があったのか、何でスタントが吐血したのか、どうしてか誰も教えてくれないんだよな。
まあ、それはそれとして。この洞窟、コウモリタイプのモンスターしかいねぇ。なんともつまんねぇな。
「あれ、コウモリは可愛くないの?」
「あ? 当たり前だろ。あんな一つ目の、キィキィうるさいだけのモンスターが可愛いわけねぇだろ」
「ん~。よく分からん」
「それがドンボらしいっすよ。で…フォール、マップ解析はまだなんすか?
「それがな~、どうやら迷路みたいな構造になってるらしくて、かなり入り組んでるんだ」
フォールが持ってきていた、“地形解析マシン”。電波を発信して、その電波の流れを解析して、マップを作る機械なんだが…。全然、その便利さが役立ってねぇな。それくらい入り組んでる、ってのだけは分かったが。
「しかも、電波の回り方がメチャクチャでな。ほれ、見てみ」
「うわっ、なんだこれ⁉︎」
タブレット端末に表示された道は、うねりにうねって、重複したり、重なっていたりと、かなり酷いものになっていた。
「なるほど。つまりは、解析機能は使えない、と。なら、歩くしかないってなるな」
「私、ロープ持ってきてるから! これ使って! ほら、道標になるって言うしさ」
「おっ、準備良いじゃん! キール、それ…? おい、短すぎだ」
「じゃあ、貸してみな。ニャハハ、自慢してやるぜ。神業・原子転写!」
俺なりの、フラットさんの力の使い方だぜ。ロープも原子をコピーして、伸ばしに伸ばす。そうすれば、俺の神力を使っている間は伸び放題だ。
「それは良いんだが……今度は長すぎだ!」
「あっ。ニャハハ! 上手く操れなくてな、でも別に良いだろ?」
「良いから、早く力を解除しろ。何かが近づいている。おそらく、お前の神力に反応している」
「分かった。解除だな…? あらら? えい、えい!」
どうなってんだ? 解除しようにも、全然力が収まらない。逆に強まっている。いや、それだけじゃない。まるで、力が暴走しているような…!
「オメェら、離れてろ! 俺が、暴走しちまう!」
「…何言ってんだよ」
「それくらい、どうってことないよ!」
「俺たちにしてみれば、日常茶飯事だっての」
「そうっすよ。慣れっこっすもん!」
俺のことを、怖がらないコイツらに、俺は心が大きく揺さぶられた。コイツらは、俺を分かってくれていた。それを、俺が分かっていなかった。
本当は、俺だって怖い。何かが俺を察知して、向かってきている。その恐怖心は、俺だって身を震わせるくらいだ。
だけど、だけど俺は、そんなときでも1人じゃなかった。一緒にいてくれる、仲間がいる。もう1人で苦しむ必要なんてねぇんだ。
「安心しな。ぼくも一緒だ」
「俺もっすよ!」
「私も。だって、ドンボといたいし!」
「…ドンボ。ここまで言われて、お前はどう思う? 自己犠牲精神を貫き通すか?」
「俺は…!」
『ギャアァァァァァ!』
来たか、俺の力にトリコになったやつ。オモシレェ、いっちょ落とし前つけさせてもらうぜ。俺に身震いさせるほどの恐ろしいやつ。勝負といこうじゃねぇか!
そう思って、背後を振り返ると、巨大で真っ黒の犬型モンスターがヨダレをダラダラとこぼして立ち尽くしていた。
「え…ちょっとこれは予想外だぜ…」
「ギャオォォン!」
「これは…逃げるが勝ちっすよ!」
「えぇ⁉︎」
俺の手を引いて、エドは咄嗟に走り出した。それについていくように、他のやつらも走り出す。
もちろん、あのモンスターも一緒に。
「ちっ、逃げてばかりじゃ面白くねぇ! オメェら、伏せてろ! ハァァ!」
鞘から剣を抜き、俺は神力を共鳴させた。やはり、俺の魔法タイプは“氷”らしい。刃が氷に纏われて、かなり鋭いものになっていた。
「いくぜ! 俺は逃げねぇ! どんな相手であろうが、戦ってやるぜ!」
「……その意思、たしかに感じた。ぼくたちもやるぞ」
「うん! せっかく魔法道具を手にしたわけだしね!」
「それじゃあ、手強い相手っすけど初陣を切らせてもらうっすよ!」
武器を構えて、俺たちはヨダレを垂らす汚ねえモンスターと向き合った。どれだけ飢えてんだ、可哀想に。
だが、飢えに飢えちまってる以上は、もうどうしようもねぇな。やるしかない。
「アォォォォン!」
「今だ! イッケェ!」
大口を開ける、そのときを待っていたぜ。その口の中に、氷の刃だけをプレゼントだ。少しは落ち着くだろうぜ!
「アウ…?」
「おいキール! お前、タイプは炎だろ? これ、焼いてくれ」
「へ? 何で?」
「こいつは、捨てられたモンスターだ。見てみろよ、コイツの首」
さっきから、アイツが動くたびに首の辺りがキラキラ輝いてたんだよな。ようやっと、それが何か分かったぜ。
「あれ…首輪っすかね?」
「首輪というより…首飾りじゃない?」
「あぁ、多分名前が彫ってあるんだろうぜ。ほら、早く焼いてくれ」
犬といえば肉だろ。さっき宿からくすねたやつだぜ。まっ、その代金もフォールが払ってくれてくれてるから問題なしだ。
「でも…良いのかな」
「ここに軍は来ないはずっすよ。それに…おかしいっすもん。友好的なモンスターなら、関わって良いはずっすもん。それが変わってるとなると…」
「そんなの良いから、とりあえず焼けって。腹空かせてんだ、コイツは」
「そうだね! よっと」
よし、良い感じに焼けてるな。半生くらいがちょうど良いだろ。それに、牛肉だしな。スッゲェいい匂いだぜ…。
「ワウッ! ガフガフ!」
「お、食いつきいいな。がっつけがっつけ!」
「…ドンボってさ。凄いよね」
「あぁ。まるで動物と話せるみたいだ」
「そうじゃなくってさ。あんな風に、敵を敵と思わないところ。味方も、味方だって思ってなさそうで」
敵味方の区別をつけない。そんなドンボに、キールは感銘を受けていた。
「フラットも、あんな感じだったな。どんなに罪深いやつも、決して咎めず、仲間にしてきた。“敵”という概念を持たずに、ただ友達になろうとしてな」
「じゃあ、そんなフラットさんに会ったから、ドンボはあんな感じなんすかね」
「きっとそうだろう。ドンボの調査依頼書には、そんな一面は載っていなかった」
ドンボと出会う前に、スタントがフォールに手渡した紙。あれこそが、ドンボに関する調査依頼書だったのだが、そこには優しさも愛情も感じられない、ただの悪人のように書かれていた。
だが、今目の前にいる彼は、モンスターを笑顔で撫でている。悪人のような雰囲気は、一切ない。
「やっぱり、アイツは…無理をしていたんだろうな」
「そうっすね。そうしないと、生きられなかったんすよ、きっと」
「…でも、ドンボって名前は、誰がつけたんでしょうか?」
「言われてみれば、そうだな。アイツは生まれながらのバグーラ。言うなれば動く人形だ。わざわざ名前をつける必要はない」
バグーラは世界から抹消された多種の存在の集合体なだけに、名前をつける必要はないはずだ。
しかし、彼にはドンボという、れっきとした名前がある。それは誰がつけた名なのか、それを知るのはドンボだけである。
「もう、やめよっか。ドンボに聞いたところで、答えてくれるわけないしさ」
「ぼくもそう思う。で…アイツは何してるんだ?」
「モンスターに寄り添って寝てるみたいっすね」
「どうするんだ、あれ」
「ムニャ…スピカぁ」
「え、スピカ…?」
スピカというワードが、ドンボの寝言から飛び出した。それに、フォールは動揺を隠せずにはいられなかった。
「スピカって…あのスピカっすかね?」
「いや…その可能性は高いな。犬に寄り添って寝てるんだ」
「あの、スピカって?」
「デ・ロワーの中庭で飼っていた狼だ。異世界から流れ着いた、羽のある黒い狼」
「おそらくっすけど、フラットの与えた神力が、夢になって記憶を蘇らせてるんすね」
「フラットとスピカは、すごく仲が良かった。でも、それ以上に、スタントの父親であるクレアに、より懐いていたがな」
思い出しているだけだが、フォールの顔は誇らしげだった。それだけの思い出を持っている彼を、話を聞く全員は少し羨んだ。
「ワッフ! ワウバウ!」
「え、運んでくの?」
「てか、メッチャ可愛いっすね!」
「あぁ…だが、この毛並みだとドンボのやつ…」
「なんか、獣くさい…⁉︎ うわっ、汚っ⁉︎ お前! 洞窟出たら、あとで風呂な!」
俺を運ぼうとしてくれたことは嬉しいが、少しは自分の身体のことも考えてくれ! 毛はバリバリだし、ノミでいっぱいだし!
「いい気付薬になっただろ。ほら、進むぞ」
「スタント、手厳しいな」
「課長が甘いだけだよ」
「そうっすね、甘々っす!」
「俺は甘々で良いけどな」
「お前は苦々が良いんだよ」
「なんだよ苦々って!」
「「アハハハハハハハ…」」
どうしようもないことで笑える。同じ気持ちを分け合える。これが、俺の求めてたものか。俺、幸せなんだ。俺だけじゃない。俺たちで、幸せだ。
それって、スッゲェ奇跡だと思う。こんなだだっ広い世界で、俺たちが出会って、笑い合う。これ以上の奇跡は、きっとない。
だから、この今を噛み締めて生きていこうと思う。色んなものに出会って、ダチになって、そして何にも負けねぇ、デケェ輪っかを作り上げてみせる!
だが、道中で何があったのか、何でスタントが吐血したのか、どうしてか誰も教えてくれないんだよな。
まあ、それはそれとして。この洞窟、コウモリタイプのモンスターしかいねぇ。なんともつまんねぇな。
「あれ、コウモリは可愛くないの?」
「あ? 当たり前だろ。あんな一つ目の、キィキィうるさいだけのモンスターが可愛いわけねぇだろ」
「ん~。よく分からん」
「それがドンボらしいっすよ。で…フォール、マップ解析はまだなんすか?
「それがな~、どうやら迷路みたいな構造になってるらしくて、かなり入り組んでるんだ」
フォールが持ってきていた、“地形解析マシン”。電波を発信して、その電波の流れを解析して、マップを作る機械なんだが…。全然、その便利さが役立ってねぇな。それくらい入り組んでる、ってのだけは分かったが。
「しかも、電波の回り方がメチャクチャでな。ほれ、見てみ」
「うわっ、なんだこれ⁉︎」
タブレット端末に表示された道は、うねりにうねって、重複したり、重なっていたりと、かなり酷いものになっていた。
「なるほど。つまりは、解析機能は使えない、と。なら、歩くしかないってなるな」
「私、ロープ持ってきてるから! これ使って! ほら、道標になるって言うしさ」
「おっ、準備良いじゃん! キール、それ…? おい、短すぎだ」
「じゃあ、貸してみな。ニャハハ、自慢してやるぜ。神業・原子転写!」
俺なりの、フラットさんの力の使い方だぜ。ロープも原子をコピーして、伸ばしに伸ばす。そうすれば、俺の神力を使っている間は伸び放題だ。
「それは良いんだが……今度は長すぎだ!」
「あっ。ニャハハ! 上手く操れなくてな、でも別に良いだろ?」
「良いから、早く力を解除しろ。何かが近づいている。おそらく、お前の神力に反応している」
「分かった。解除だな…? あらら? えい、えい!」
どうなってんだ? 解除しようにも、全然力が収まらない。逆に強まっている。いや、それだけじゃない。まるで、力が暴走しているような…!
「オメェら、離れてろ! 俺が、暴走しちまう!」
「…何言ってんだよ」
「それくらい、どうってことないよ!」
「俺たちにしてみれば、日常茶飯事だっての」
「そうっすよ。慣れっこっすもん!」
俺のことを、怖がらないコイツらに、俺は心が大きく揺さぶられた。コイツらは、俺を分かってくれていた。それを、俺が分かっていなかった。
本当は、俺だって怖い。何かが俺を察知して、向かってきている。その恐怖心は、俺だって身を震わせるくらいだ。
だけど、だけど俺は、そんなときでも1人じゃなかった。一緒にいてくれる、仲間がいる。もう1人で苦しむ必要なんてねぇんだ。
「安心しな。ぼくも一緒だ」
「俺もっすよ!」
「私も。だって、ドンボといたいし!」
「…ドンボ。ここまで言われて、お前はどう思う? 自己犠牲精神を貫き通すか?」
「俺は…!」
『ギャアァァァァァ!』
来たか、俺の力にトリコになったやつ。オモシレェ、いっちょ落とし前つけさせてもらうぜ。俺に身震いさせるほどの恐ろしいやつ。勝負といこうじゃねぇか!
そう思って、背後を振り返ると、巨大で真っ黒の犬型モンスターがヨダレをダラダラとこぼして立ち尽くしていた。
「え…ちょっとこれは予想外だぜ…」
「ギャオォォン!」
「これは…逃げるが勝ちっすよ!」
「えぇ⁉︎」
俺の手を引いて、エドは咄嗟に走り出した。それについていくように、他のやつらも走り出す。
もちろん、あのモンスターも一緒に。
「ちっ、逃げてばかりじゃ面白くねぇ! オメェら、伏せてろ! ハァァ!」
鞘から剣を抜き、俺は神力を共鳴させた。やはり、俺の魔法タイプは“氷”らしい。刃が氷に纏われて、かなり鋭いものになっていた。
「いくぜ! 俺は逃げねぇ! どんな相手であろうが、戦ってやるぜ!」
「……その意思、たしかに感じた。ぼくたちもやるぞ」
「うん! せっかく魔法道具を手にしたわけだしね!」
「それじゃあ、手強い相手っすけど初陣を切らせてもらうっすよ!」
武器を構えて、俺たちはヨダレを垂らす汚ねえモンスターと向き合った。どれだけ飢えてんだ、可哀想に。
だが、飢えに飢えちまってる以上は、もうどうしようもねぇな。やるしかない。
「アォォォォン!」
「今だ! イッケェ!」
大口を開ける、そのときを待っていたぜ。その口の中に、氷の刃だけをプレゼントだ。少しは落ち着くだろうぜ!
「アウ…?」
「おいキール! お前、タイプは炎だろ? これ、焼いてくれ」
「へ? 何で?」
「こいつは、捨てられたモンスターだ。見てみろよ、コイツの首」
さっきから、アイツが動くたびに首の辺りがキラキラ輝いてたんだよな。ようやっと、それが何か分かったぜ。
「あれ…首輪っすかね?」
「首輪というより…首飾りじゃない?」
「あぁ、多分名前が彫ってあるんだろうぜ。ほら、早く焼いてくれ」
犬といえば肉だろ。さっき宿からくすねたやつだぜ。まっ、その代金もフォールが払ってくれてくれてるから問題なしだ。
「でも…良いのかな」
「ここに軍は来ないはずっすよ。それに…おかしいっすもん。友好的なモンスターなら、関わって良いはずっすもん。それが変わってるとなると…」
「そんなの良いから、とりあえず焼けって。腹空かせてんだ、コイツは」
「そうだね! よっと」
よし、良い感じに焼けてるな。半生くらいがちょうど良いだろ。それに、牛肉だしな。スッゲェいい匂いだぜ…。
「ワウッ! ガフガフ!」
「お、食いつきいいな。がっつけがっつけ!」
「…ドンボってさ。凄いよね」
「あぁ。まるで動物と話せるみたいだ」
「そうじゃなくってさ。あんな風に、敵を敵と思わないところ。味方も、味方だって思ってなさそうで」
敵味方の区別をつけない。そんなドンボに、キールは感銘を受けていた。
「フラットも、あんな感じだったな。どんなに罪深いやつも、決して咎めず、仲間にしてきた。“敵”という概念を持たずに、ただ友達になろうとしてな」
「じゃあ、そんなフラットさんに会ったから、ドンボはあんな感じなんすかね」
「きっとそうだろう。ドンボの調査依頼書には、そんな一面は載っていなかった」
ドンボと出会う前に、スタントがフォールに手渡した紙。あれこそが、ドンボに関する調査依頼書だったのだが、そこには優しさも愛情も感じられない、ただの悪人のように書かれていた。
だが、今目の前にいる彼は、モンスターを笑顔で撫でている。悪人のような雰囲気は、一切ない。
「やっぱり、アイツは…無理をしていたんだろうな」
「そうっすね。そうしないと、生きられなかったんすよ、きっと」
「…でも、ドンボって名前は、誰がつけたんでしょうか?」
「言われてみれば、そうだな。アイツは生まれながらのバグーラ。言うなれば動く人形だ。わざわざ名前をつける必要はない」
バグーラは世界から抹消された多種の存在の集合体なだけに、名前をつける必要はないはずだ。
しかし、彼にはドンボという、れっきとした名前がある。それは誰がつけた名なのか、それを知るのはドンボだけである。
「もう、やめよっか。ドンボに聞いたところで、答えてくれるわけないしさ」
「ぼくもそう思う。で…アイツは何してるんだ?」
「モンスターに寄り添って寝てるみたいっすね」
「どうするんだ、あれ」
「ムニャ…スピカぁ」
「え、スピカ…?」
スピカというワードが、ドンボの寝言から飛び出した。それに、フォールは動揺を隠せずにはいられなかった。
「スピカって…あのスピカっすかね?」
「いや…その可能性は高いな。犬に寄り添って寝てるんだ」
「あの、スピカって?」
「デ・ロワーの中庭で飼っていた狼だ。異世界から流れ着いた、羽のある黒い狼」
「おそらくっすけど、フラットの与えた神力が、夢になって記憶を蘇らせてるんすね」
「フラットとスピカは、すごく仲が良かった。でも、それ以上に、スタントの父親であるクレアに、より懐いていたがな」
思い出しているだけだが、フォールの顔は誇らしげだった。それだけの思い出を持っている彼を、話を聞く全員は少し羨んだ。
「ワッフ! ワウバウ!」
「え、運んでくの?」
「てか、メッチャ可愛いっすね!」
「あぁ…だが、この毛並みだとドンボのやつ…」
「なんか、獣くさい…⁉︎ うわっ、汚っ⁉︎ お前! 洞窟出たら、あとで風呂な!」
俺を運ぼうとしてくれたことは嬉しいが、少しは自分の身体のことも考えてくれ! 毛はバリバリだし、ノミでいっぱいだし!
「いい気付薬になっただろ。ほら、進むぞ」
「スタント、手厳しいな」
「課長が甘いだけだよ」
「そうっすね、甘々っす!」
「俺は甘々で良いけどな」
「お前は苦々が良いんだよ」
「なんだよ苦々って!」
「「アハハハハハハハ…」」
どうしようもないことで笑える。同じ気持ちを分け合える。これが、俺の求めてたものか。俺、幸せなんだ。俺だけじゃない。俺たちで、幸せだ。
それって、スッゲェ奇跡だと思う。こんなだだっ広い世界で、俺たちが出会って、笑い合う。これ以上の奇跡は、きっとない。
だから、この今を噛み締めて生きていこうと思う。色んなものに出会って、ダチになって、そして何にも負けねぇ、デケェ輪っかを作り上げてみせる!
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