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2節 迷宮へ
第2話 モンスターパニック!
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5人は宿を見つけて、食事も終え、寝静まっていた。紅い月によるモンスターの凶暴化も、どうせ小規模なものだろうと考えて、警戒もしていなかった。
紅い月が、夕暮れ時よりも更に紅く染まり、風は不穏な生暖かさを抱きながら吹く。街は、ただシンと静まりかえっていた。
紅い月が、大昔の魔の魂を誘い出し、モンスターの魂に入らせては本能を高ぶらせる。
そう、戦いの夜が、今始まった。カンカンと、先程まで風の音だけしかしなかった街にベルの音が鳴り響く。
門の向こうから、モンスターの轟く声がする。それに怯えて逃げ惑う人々の声で、一瞬にして溢れかえった。
「避難するっすよ!」
「えぇ~…別に大したものでもねぇんだろ? 寝てようぜ?」
「そういうわけにもいかないんすよ! 戦いの邪魔になるっすから、逃げるっす!」
「そうだよね。邪魔になっちゃうわけにはいかないし、避難しよっか」
大先輩であるスラリアの提案に、従わないわけにもいかず、仕方なさそうにドンボはベッドから降りた。
その瞬間、窓の外から見えた光景。それは、夕暮れのときに見た、あの龍車に、黒い塊が入り込む瞬間だった。
「! おい、あ-」
「早くするっすよ! ほら、荷物は良いっすから!」
「ちょ、おい待てよ!」
エドは、いち早く避難させようと、既にドンボ以外の全員を外に促していた。そして、ドンボに早く出て行くように言い、先に出て行った。
だが、今見た光景が気になったドンボは、全員が向かった方には行かず、龍車の前で立ち止まった。
「…脈⁉︎ コイツ…機械なんじゃねぇのか⁉︎」
龍車を試しに触れてみると、ドクンと大きくゆっくり、脈を打ち始めていた。
「しかも、さっきの黒いやつ…あれは、どう見たって、良いものじゃねぇな。どうするか…」
『うわぁぁぁぁぁ!』
「っ! 悲鳴⁉︎ あっちからか!」
ファイターの癖が板についたのか、今までだったら無視していたであろう悲鳴を聞き、ドンボは声もした方へと駆け出した。
悲鳴のした北門の前に駆けつけると、傷だらけで倒れている兵士がいた。
思わずドンボは抱き寄せて生存確認をした。
「≪どうした⁉︎≫」
「≪敵に…やられた…早く逃げろ、ヤツらが来る…っ!≫」
「ヤツら…ねぇ。≪おい、これ借りるぜ≫」
ドンボは兵士が使っていたであろう武器を手にした。その途端、神力が武器と共鳴し始めた。
「≪つ、使えるのか…⁈≫」
「≪いいや? 初めてだぜ。まっ、習うより、慣れろってな!≫ いくぜ!」
俺がやらなきゃ戦力が足りねぇんだろ! だったらやってやるぜ! そういう俺も、カッケェじゃねぇか、へっへへ!
「それで…これ、剣か。とりあえず、他のやつと合流さえできれば、見よう見まねで戦えるぜ!」
『ブリュリュ!』
「≪後ろだっ!≫」
「! まずっ!」
背後から来ていたモンスターに気付かず、倒れている守護兵の声がなければ、ドンボは殴打攻撃をモロに喰らっているところだった。しかし、だからと言って守りの体制に入る間髪もなかった。
だが、モンスターが視界に入り、反射的に守るという意志が芽生えたことをきっかけに、神力が剣を勝手に動かして、攻撃を薙ぎ払った。
「ス、スッゲェ! なんだよ、神力を使って戦うことに変わりねぇじゃねぇか!だったら、これでどうだ!」
武器を使わずに、ドンボは神器片手にモンスターに攻撃を仕掛けた。
たしかにモンスターに傷はついたが、すぐに浄化されてしまった。
「なっ⁉︎」
「そうじゃないっすよ!」
「エド⁉︎ どうしてここが…」
「いいから、武器渡せっす! 俺が相手するっすから!」
「…ニャハハ! やなこった! 神器がダメってことは…これでどうだ!」
神器を元に戻して、ドンボは剣を持ち直して、モンスターを切り裂いた。
すると、神力を氷に変えて、剣は氷の刃でモンスターの腕を切り落とした。
「え……マジか」
「立ち止まってる暇ないっすよ! 備えるっす!」
「言われなくとも! なんかよく分かんねぇけど、これでどうだ!」
ドンボは剣をぶん回して攻撃を仕掛けた。氷の刃に遠心力が加わり、その勢いに乗ってモンスターの首が落とされた。
「よっしゃ! ニャハハ、大勝利!」
「な、なんかムゴイやり方っすけど…気にする必要はないっすね。さっ、魔法道具をかえ-」
『『キャアァァァァァ!』』
避難所の方から、たくさんの人の悲鳴が響いた。その声がした方向を知ると、ドンボは血相を変えて飛び出した。
そう、その方向は、龍車の残骸があった場所だったのだ。
「ちっ、やっぱこうなるか!」
「≪! 君、早く逃げろ! ここは子供の出る幕じゃない!≫」
「子供? へぇ、俺を子供って見るのか。面白い、見せてやるぜ! はっ!」
兵士の静止を無理矢理振り解いて、ドンボは暴れている龍車の目の前に飛び出した。
「ビィー、ビィー!」
「よくできたカラクリだな。こういうの壊すの、大好きなんだよな。久々に、ぶっ壊してやるぜ! 弱点は、どうせそこだろ!」
ドンボは龍車の目を狙って、氷の刃を突いた。だが、移動手段である4本の足のうちの1本で攻撃を受け、目には当たらなかった。
「ちっ、カラクリ風情のくせに、機敏な動きしやがって。だが、やっぱりそこが弱点なんだな! だったら、その足から壊してやるぜ!」
剣に神力をさらに送り込み、ドンボは精神を集中させた。
先程の魔物戦で剣が吸った魔の力がドンボの中を駆け巡る。その魔の力が見せたのは、モンスターの持つ”火の力“。その使い方を直感で理解した途端、剣に纏わりついていた氷が、炎に変わった。
「いくぜ! ドウリャアァ!」
「ギィー!」
炎を見ただけで、龍車は退き始めた。だがドンボは逃すことはせず、足に向かって大きく振り払った。
それを避けようとした龍車は、あまりにのけぞりすぎてしまったが故に、倒れ込んでしまった。
「よっしゃ! これならやれるぜ! 喰らいなぁ!」
弱点を、隠すことも、庇うこともできず、龍車はこのままドンボに倒される。周りの兵士、エドもがそう思った。
だが、その願い虚しく、なんと龍車は、その目からビームを放った。あまりに予想外の事態すぎたがために、ドンボもその攻撃を喰らうしかなかった。
「ぐわっ⁉︎」
「な⁉︎ どういうことっすか⁈」
「≪ビームを放つなんて、そんなわけない!≫」
「≪そこまでの機能は、搭載されていなかったはずだ!≫」
ビームを放つという、今までになかった攻撃に、兵士たちは怯え始めていた。
「イッテテテテ…油断しちまった。秘策ってやつか? あんなピンチになるまで隠すってよ」
「ピィー、ピィー」
「さて…どうしたものか。剣じゃ心もとないな」
「…そうっす! ≪それ、貸してくださいっす! 俺、使い方知ってるっすから!≫
近距離戦はかなり不利だと踏んだエドは、兵士から銃タイプの魔法道具を借りた。
そして、1発、龍車めがけて撃った。その弾は、エドの神力と共鳴して光を纏っていた。
「ギィ! ギギギギ!」
「ん⁉︎ 目に銃弾が⁉︎」
「今っすよ! 早くやれっす!」
「おう! これで終わりだぜ。俺の痛みを炎に変えて! 爆裂・ヘルフレイム!」
血のような紅の色をした炎を纏い、剣は光の銃弾に目を眩ませている龍車を切り裂いていく。
そして、トドメに目を貫いて、龍車は、その機能を停止した。
「…ふぅ~。終わったぜ!」
「「ワァァァァァァ!」」
「ちょちょ、なんだなんだ⁉︎」
龍車の撃破に喜んだ兵士たちは、ドンボを胴上げし始めた。そのノリについていけないドンボは、エドの方を見た。
そのエドの顔は、微笑んでいるだけで、特に何かしようという素振りはなかった。
「…まっ、こういうのも、アリか」
「「≪ワッショイ! ワッショイ!≫」」
戦闘終わりとは思えない、明るく高らかな声が、荒れた街に響いた。胴上げされるドンボも、なんだかんだで誇らしげな顔を浮かべていた。
そして、俺は宿に戻った。外の景色は、まだ荒れているが、争いによって起きた火は消され、崩された壁なども、1箇所にまとめられていた。
だが、あんな楽しい戦闘、まだやりたい。宿のテラスから眺める景色が伝わるのは、たしかにモンスター襲来による悲惨さだ。しかし、俺には戦闘ができる刺激も感じられる。
「…ニャハハ、あんなスッゲェ戦いができるなんて、ここは天国か?」
『天国なわけないっすよ』
ん、この声と口調はエドか。さっきは外の片付け作業をしてなかったか?
「どした? 終わったのか?」
「そうなんすよ。だから戻ってきたっす」
そうか。終わったなら、もう寝るか。よぉし、明日からは魔法道具を買って、外であんな戦闘ができるんだ。それを楽しみにして、また明日だな。
にしても、紅い“満月”だろ? 明日、またマネキン化が起こるんだろうな。さて、次は誰になるのか…。
紅い月が、夕暮れ時よりも更に紅く染まり、風は不穏な生暖かさを抱きながら吹く。街は、ただシンと静まりかえっていた。
紅い月が、大昔の魔の魂を誘い出し、モンスターの魂に入らせては本能を高ぶらせる。
そう、戦いの夜が、今始まった。カンカンと、先程まで風の音だけしかしなかった街にベルの音が鳴り響く。
門の向こうから、モンスターの轟く声がする。それに怯えて逃げ惑う人々の声で、一瞬にして溢れかえった。
「避難するっすよ!」
「えぇ~…別に大したものでもねぇんだろ? 寝てようぜ?」
「そういうわけにもいかないんすよ! 戦いの邪魔になるっすから、逃げるっす!」
「そうだよね。邪魔になっちゃうわけにはいかないし、避難しよっか」
大先輩であるスラリアの提案に、従わないわけにもいかず、仕方なさそうにドンボはベッドから降りた。
その瞬間、窓の外から見えた光景。それは、夕暮れのときに見た、あの龍車に、黒い塊が入り込む瞬間だった。
「! おい、あ-」
「早くするっすよ! ほら、荷物は良いっすから!」
「ちょ、おい待てよ!」
エドは、いち早く避難させようと、既にドンボ以外の全員を外に促していた。そして、ドンボに早く出て行くように言い、先に出て行った。
だが、今見た光景が気になったドンボは、全員が向かった方には行かず、龍車の前で立ち止まった。
「…脈⁉︎ コイツ…機械なんじゃねぇのか⁉︎」
龍車を試しに触れてみると、ドクンと大きくゆっくり、脈を打ち始めていた。
「しかも、さっきの黒いやつ…あれは、どう見たって、良いものじゃねぇな。どうするか…」
『うわぁぁぁぁぁ!』
「っ! 悲鳴⁉︎ あっちからか!」
ファイターの癖が板についたのか、今までだったら無視していたであろう悲鳴を聞き、ドンボは声もした方へと駆け出した。
悲鳴のした北門の前に駆けつけると、傷だらけで倒れている兵士がいた。
思わずドンボは抱き寄せて生存確認をした。
「≪どうした⁉︎≫」
「≪敵に…やられた…早く逃げろ、ヤツらが来る…っ!≫」
「ヤツら…ねぇ。≪おい、これ借りるぜ≫」
ドンボは兵士が使っていたであろう武器を手にした。その途端、神力が武器と共鳴し始めた。
「≪つ、使えるのか…⁈≫」
「≪いいや? 初めてだぜ。まっ、習うより、慣れろってな!≫ いくぜ!」
俺がやらなきゃ戦力が足りねぇんだろ! だったらやってやるぜ! そういう俺も、カッケェじゃねぇか、へっへへ!
「それで…これ、剣か。とりあえず、他のやつと合流さえできれば、見よう見まねで戦えるぜ!」
『ブリュリュ!』
「≪後ろだっ!≫」
「! まずっ!」
背後から来ていたモンスターに気付かず、倒れている守護兵の声がなければ、ドンボは殴打攻撃をモロに喰らっているところだった。しかし、だからと言って守りの体制に入る間髪もなかった。
だが、モンスターが視界に入り、反射的に守るという意志が芽生えたことをきっかけに、神力が剣を勝手に動かして、攻撃を薙ぎ払った。
「ス、スッゲェ! なんだよ、神力を使って戦うことに変わりねぇじゃねぇか!だったら、これでどうだ!」
武器を使わずに、ドンボは神器片手にモンスターに攻撃を仕掛けた。
たしかにモンスターに傷はついたが、すぐに浄化されてしまった。
「なっ⁉︎」
「そうじゃないっすよ!」
「エド⁉︎ どうしてここが…」
「いいから、武器渡せっす! 俺が相手するっすから!」
「…ニャハハ! やなこった! 神器がダメってことは…これでどうだ!」
神器を元に戻して、ドンボは剣を持ち直して、モンスターを切り裂いた。
すると、神力を氷に変えて、剣は氷の刃でモンスターの腕を切り落とした。
「え……マジか」
「立ち止まってる暇ないっすよ! 備えるっす!」
「言われなくとも! なんかよく分かんねぇけど、これでどうだ!」
ドンボは剣をぶん回して攻撃を仕掛けた。氷の刃に遠心力が加わり、その勢いに乗ってモンスターの首が落とされた。
「よっしゃ! ニャハハ、大勝利!」
「な、なんかムゴイやり方っすけど…気にする必要はないっすね。さっ、魔法道具をかえ-」
『『キャアァァァァァ!』』
避難所の方から、たくさんの人の悲鳴が響いた。その声がした方向を知ると、ドンボは血相を変えて飛び出した。
そう、その方向は、龍車の残骸があった場所だったのだ。
「ちっ、やっぱこうなるか!」
「≪! 君、早く逃げろ! ここは子供の出る幕じゃない!≫」
「子供? へぇ、俺を子供って見るのか。面白い、見せてやるぜ! はっ!」
兵士の静止を無理矢理振り解いて、ドンボは暴れている龍車の目の前に飛び出した。
「ビィー、ビィー!」
「よくできたカラクリだな。こういうの壊すの、大好きなんだよな。久々に、ぶっ壊してやるぜ! 弱点は、どうせそこだろ!」
ドンボは龍車の目を狙って、氷の刃を突いた。だが、移動手段である4本の足のうちの1本で攻撃を受け、目には当たらなかった。
「ちっ、カラクリ風情のくせに、機敏な動きしやがって。だが、やっぱりそこが弱点なんだな! だったら、その足から壊してやるぜ!」
剣に神力をさらに送り込み、ドンボは精神を集中させた。
先程の魔物戦で剣が吸った魔の力がドンボの中を駆け巡る。その魔の力が見せたのは、モンスターの持つ”火の力“。その使い方を直感で理解した途端、剣に纏わりついていた氷が、炎に変わった。
「いくぜ! ドウリャアァ!」
「ギィー!」
炎を見ただけで、龍車は退き始めた。だがドンボは逃すことはせず、足に向かって大きく振り払った。
それを避けようとした龍車は、あまりにのけぞりすぎてしまったが故に、倒れ込んでしまった。
「よっしゃ! これならやれるぜ! 喰らいなぁ!」
弱点を、隠すことも、庇うこともできず、龍車はこのままドンボに倒される。周りの兵士、エドもがそう思った。
だが、その願い虚しく、なんと龍車は、その目からビームを放った。あまりに予想外の事態すぎたがために、ドンボもその攻撃を喰らうしかなかった。
「ぐわっ⁉︎」
「な⁉︎ どういうことっすか⁈」
「≪ビームを放つなんて、そんなわけない!≫」
「≪そこまでの機能は、搭載されていなかったはずだ!≫」
ビームを放つという、今までになかった攻撃に、兵士たちは怯え始めていた。
「イッテテテテ…油断しちまった。秘策ってやつか? あんなピンチになるまで隠すってよ」
「ピィー、ピィー」
「さて…どうしたものか。剣じゃ心もとないな」
「…そうっす! ≪それ、貸してくださいっす! 俺、使い方知ってるっすから!≫
近距離戦はかなり不利だと踏んだエドは、兵士から銃タイプの魔法道具を借りた。
そして、1発、龍車めがけて撃った。その弾は、エドの神力と共鳴して光を纏っていた。
「ギィ! ギギギギ!」
「ん⁉︎ 目に銃弾が⁉︎」
「今っすよ! 早くやれっす!」
「おう! これで終わりだぜ。俺の痛みを炎に変えて! 爆裂・ヘルフレイム!」
血のような紅の色をした炎を纏い、剣は光の銃弾に目を眩ませている龍車を切り裂いていく。
そして、トドメに目を貫いて、龍車は、その機能を停止した。
「…ふぅ~。終わったぜ!」
「「ワァァァァァァ!」」
「ちょちょ、なんだなんだ⁉︎」
龍車の撃破に喜んだ兵士たちは、ドンボを胴上げし始めた。そのノリについていけないドンボは、エドの方を見た。
そのエドの顔は、微笑んでいるだけで、特に何かしようという素振りはなかった。
「…まっ、こういうのも、アリか」
「「≪ワッショイ! ワッショイ!≫」」
戦闘終わりとは思えない、明るく高らかな声が、荒れた街に響いた。胴上げされるドンボも、なんだかんだで誇らしげな顔を浮かべていた。
そして、俺は宿に戻った。外の景色は、まだ荒れているが、争いによって起きた火は消され、崩された壁なども、1箇所にまとめられていた。
だが、あんな楽しい戦闘、まだやりたい。宿のテラスから眺める景色が伝わるのは、たしかにモンスター襲来による悲惨さだ。しかし、俺には戦闘ができる刺激も感じられる。
「…ニャハハ、あんなスッゲェ戦いができるなんて、ここは天国か?」
『天国なわけないっすよ』
ん、この声と口調はエドか。さっきは外の片付け作業をしてなかったか?
「どした? 終わったのか?」
「そうなんすよ。だから戻ってきたっす」
そうか。終わったなら、もう寝るか。よぉし、明日からは魔法道具を買って、外であんな戦闘ができるんだ。それを楽しみにして、また明日だな。
にしても、紅い“満月”だろ? 明日、またマネキン化が起こるんだろうな。さて、次は誰になるのか…。
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