実験施設から抜け出した俺が伝説を超えるまでの革命記! 〜Light Fallen Angels〜

朝日 翔龍

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第1章1節 破壊の母

第9話 残された者達

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 昼食を取り終え、4人は情報収集を始めた。
 マネキン化事件と、過去の改変。この双方に、何かしらの関係があると睨みんでの調査だが、過去の改変については調べようがない。
 世界の根本が変わってしまっている以上、その世界の住人の記憶も、その改変された事象についての記憶へ改竄されてしまうのだ。

「調査した結果。マネキン化は、満月の日に起きて、84年前、つまりはこの世界に脅威の口を封印したと同時の発生か…」
「…! そういうことか!」
「なんだよ、大声出して」

 隣に俺がいるってこと、忘れてねぇか? 今の大声で耳痛めたんだが。慰謝料請求してやろうか?

「ドンボ、いい加減にしておけ」
「へいへい、もうツッコまねぇよ。で? 何か知ってるなら話してもらおうか?」
「…フラットのことだ。ドンボが会ったのは、フラットじゃない」
「なっ、そんなわけねぇだろ! 俺が嘘を言っているとでも言いてぇのか⁉︎」
「そうじゃない。良いだろう、この際だ。84年前の、脅威封印戦の話をしよう」



 84年前。あの日、脅威を封印する作戦を決行した。だが、それはとてつもない苦戦を強いられた。封印のきっかけは、俺たちの世界各地で確認された、脅威の口の大量出現だ。
 抵抗するかのように現れ続ける、脅威の口。溢れんばかりの脅威の群れ。あっけなく東京が、いや、地球全体規模が壊滅状態だった。
 そして、俺たちも満身創痍だった。だから、フラットが提案をした。

「みんな。僕が、この世界を支えるよ。だから、その間だけ踏ん張って!」

 この世界を支えるもの。それは、アイツが見つけた、世界の根っこだ。それは、ゲートさえもコントロールしていた。
 だが、根っこだ。もうそれは枯れ果てて、コントロール不能になっていたんだ。
 そうしてアイツは、最後の力を振り絞って、根っこが残した果実を、口にした。そうしてアイツは、世界の根を蘇らせた。その代償として、身体を失い、世界の中で生きているんだ。そのフラットの魂が、ドンボと出会ったんだ。俺たちへ、出会わせるためにな。



「じゃあ、なんでママは封印されたの⁉︎」
「簡単な話だ。そのときには、もうお前らがいた。託したんだよ、全てを」
「託したって……」
「ハン、それだけかよ。てっきり、俺のことを自由にさせてくれるかと思ってたら、とんだ迷惑を被っちまったようだな!」
「な、お前、どういう話か分かってるのか⁉︎」
「分かってるから言ってんだよ。俺たちのこと、なんだと思ってんだ。勝手に託されて、勝手にレール敷かれて、それで良いと思ってんのかよ⁉︎」


 ドンボの言葉に、思わずフォールは彼の胸ぐらを掴み上げた。

「お前、今なんつった⁉︎」
「分かんねぇなら、何度だって言ってやるよ! お前らは自分勝手だとな!」
「テメェ!」
「待つっす!」


 ドンボを殴りかかろうとしたフォールの拳を、咄嗟にエドが受け止めた。

「ドンボの言う通りっすよ。勝手に託したってのは、揺るがない事実でしかないっすもん」
「だけどよ、アイツらの功績を、貶されてるんだぞ⁉︎」
「俺も同じ思いっすもん! 仲間がいなくなって、辛くて…なんて勝手なやつらなんだって、思ったっすもん!」

 ほらな。そうは思ってないの、おそらく、いや、絶対、アンタだけだぜ。

「私も…残された私の気持ちも、考えてほしかった」
「ぼくは、別になんとも言えないけど…」
「違う! そんな軽い思いで、お前らを捨てるような、そんな最低なやつらじゃねぇ!」

 まだ言うか。ここまで来ると、哀れだな。どんなに昔に囚われようと、事実は事実だ。諦めて従…っ⁉︎

「うっ、うぐっ…!」
「ど、どうしたっすか⁉︎」
「な、何これ⁉︎   神力と、何かが…ぶつかり合ってる?」


 突然苦しみ出したドンボ。その彼の周りには、青いオーラを放つ神力と、澱んだ緑色をするオーラが、衝突し合っていた。

「! まずい、もう限界なのか⁉︎」
「限界って…どういうことっすか⁉︎」
「ドンボは……“人工アリジゴク”の実験台なんだ」


 その、に、全員は顔を真っ青にした。
 人工アリジゴクは、脅威の一種であるアリジゴクの力を使った、禁断の実験の結果生まれた、封印されし兵器。そう、ドンボが打ったあの薬は、それほどに危険なものだったのだ。

「ど、どうするんだ⁉︎   殺すか⁉︎」
「いや…まさか、フラットのやつ。ここまで算段済みだったのか」
「「はぁ?」」


 人工アリジゴクという、危険物が、目の前にあるというのに、落ち着いて微笑むフォールに、全員は唖然とした。

「大丈夫だ。フラットがコイツなんかに託した理由が、やっと分かった。心配するな」
「心配するなって、何言ってるんですか⁉︎」
「危険すぎるのに、無視しろって⁉︎」
「……あっ。そういうことっすか⁉︎」


 フラットと長年付き合ってこなければ、見えないものだった。優しさと、おせっかい好きな彼らしい、ただただ輝かしい“強さ”だった。
 なんと、緑色のオーラを、神力が覆ってしまったのだ。人工アリジゴクといえば、神力を喰らう側の力であるにもかかわらず、それでも神力が優ったのだ。だが、その神力は、大きく破裂して、消え去ってしまった。

「ど、どうなってんだ⁉︎」
「な、なんで神力が…」
「簡単な話だ。フラットのモットーは、“出来る限りを尽くす”。それは、たとえ自分の身がどうなっても…な」
「じゃあ…今のでお別れなんすね」
「お、お別れって?」


 話の展開についていけない2人は、聞き続けることしかできなかった。

「アイツは、魂ごとコイツに委ねたんだ。そして、時がくれば…犠牲になる。神力が人工アリジゴクを喰ったんじゃない。フラットが喰ったんだ」
「そ、それじゃあ…!」
「いや、その心配もない。あの神力の破裂…あれは、魂が破れたんだ。ドンボを、護るために」


 そう聞いて、全員の瞳は暗く濁んでしまった。以前のデ・ロワーであったようには、もう戻れないと知って。
 だが、キールだけは、それとは全く違った感情が芽生えていた。

「許さない…!」
「キール? どうした?」
「私のママを、こんな所に封印しておいて、自分だけ逃れるなんて…! 絶対に許さない!」
「キール、それはちが-」
『それは違う!』
「⁉︎」


 背後から、鋭く尖った、女の声がした。その声を聞いたフォールとエドは、すぐに声のした方を振り返られなかった。
 なぜなら、その声の主は、2人が知る、あの声だったからだ。

「…久しぶり。フォール、エド」
「嘘…だろ? なんで、お前が⁉︎」
「ス、スラリア…っすよね⁉︎」


 スラ・リア。以前のデ・ロワーに所属していた、死神ファイター。スタントの、母親でもある。
 だが、84年前のあの日に、ノールとは違う世界へ封印されていたはずだ。そう思っている2人にとっては、これ以上にない驚きがあった。

「えへへ、ビックリした? あたしの方は片付いたから、帰ろうと思っててね。そしたら偶然見かけちゃって。で? さっき、フラットのことを愚弄したのは…」
「ぐ、愚弄して何か悪いの⁉︎   本当のことじゃない!」
「何も知らないようだから教えてあげる。フラットはね、逃げたんじゃない! 最善を尽くして、せめてものことをやったの! 分かる⁈」


 初めての説教に、キールは言葉を失った。それでも、スラリアは怒号を続けた。

「あのね。悪かったのは全部、そこにいるフォールなの。アイツが、あの84年前の事件を引き起こした」
「…え?」
「どういうことだ課長。母さんの目を見る限りじゃ、嘘はついてないようだが?」
「説明してほしいっすね」
「……。俺は、あの前夜。世界の根を…枯らした」


 あまりの残虐すぎる事実に、全員も声を失った。それを知っているはずのスラリアも、呆れたような様子でため息をついた。
 世界の根を枯らす行為は、神話の中では、神の天罰を喰らうとされるほどの重罪。それを、今の課長である、フォールが犯していたとすれば、声どころか信頼をも失うことは免れない。

「フラットは許したけど…あたしは、絶対に許さない。フォール、この際、白黒つけようじゃない! いくら運命とは言っても、やって良いことと悪いこと。この区別もできないようなやつに、息子達を任せられるわけがない!」
「へっ。白黒つけようって言われてもなぁ。俺にはもう、神力はねぇ。世界の根を枯らした罰だろうな」
「そんな軽く言わないで! アンタのせいで、全部狂ったの! 分かる⁉︎」


 激しい論争に、誰もついていけなかった。だが、スラリアの言葉に賛同するばかりだったのはたしかだ。
 もし、世界の根が枯れていなければ、全員は今みたいに家族や仲間とと離れることなく、穏やかな生活を送れていたのだ。

「仕方ねぇだろ…。あぁでもしねぇと、コイツらがより苦しむだけだったんだ!」
「だから、それは前も聞いた! その理由を教えてよ!」
「お前、84年経っても分からないのか? バカしかいなかったんだな、デ・ロワーにはよ!」
「な、もう一度今の言葉、言ってみなさいよ!」


 だが、こんな無駄な論争に対して、意識不明ながらにも、耳に入る騒ぎに、無意識ながら怒りを覚え始めたドンボ。彼の怒りが神力となって現れ、近くの椅子を分解して、椅子の脚だった木片を、神力で操って、宙に浮かべ、勢いよく2人の頭にぶつけた。

「イッテェ⁉︎」
「イっタァ~っ! なんなの⁉︎」
「いちいちぐちぐち、ウッセェんだよ! 昔がなんだか知らねぇけどよ、フォールは悪いやつじゃねぇ! この俺が言うんだ、これは絶対だぜ! ったく、眠りの邪魔すんじゃねぇよ!」


 怒りと、湧き上がる神力に、ドンボは目を覚ました。だが、その怒りは消えない。

「女、名前は?」
「え…えっと-」
「早く言え!」
「スラリア…だけど」

 ふぅ~ん、スラリア、ねぇ。あの人の仲間っぽいが……一途でやきもち焼きの、お嬢様で、ピアノが得意か。

「あの…でも、フォールが犯人なのは間違いないっすよ?」
「俺が言いたいのは、そういうことじゃねぇ。フォールにも、何かしらの考えがあるってわけだ。おいフォール? プライドかもしれねぇけどな。そんなの捨てちまえ! 良いな⁉︎」


 さっきとは裏腹に、今度はドンボがフォールの胸ぐらを掴んだ。だがその手は、決して強くはなく、ただ掴んでいるだけ。簡単に抜け出せてしまいそうだった。 
 それだというのに、フォールは離れようとしなかった。

「ドンボ……ハッハハ、フラットに似て、優しいんだな」
「は? べ、別に優しいとか……」

 ただ、なんでか力が入らねぇだけだ。勘違いすんな。優しくしてるわけじゃねぇ。

「…とにかく! 理由を話してもらおうか?」
「分かった、分かったから離せ」
「はいはい。これで良いか?」


 ドンボは掴んだ胸ぐらを引っ張って、フォールを全員の方へ近づけた。

「自信ねぇとか、アンタらしくねぇぜ。いつもみたいに、シャキッとしてりゃ良いんだよ! 分かったか!」
「それほど長い付き合いでもないのに、らしくない…か。まったく、俺の負けだぜ。話すとするか、俺が考えていたことを」


 たっぷりの空気を吸って、フォールは心を整えた。そして、口を開いた。ドンボに言われたように、プライドを捨てて。

「もし、あのうちに根を枯らさなければ、あの日以上に、根が押さえ込んでいた分だけの脅威の口が現れることになる。俺の予測だと、その日はちょうど今くらいだ。そうしたらどうなる? コイツらがそれを処理することになる」
「それって…もしかして…」
「スラリアなら、これ以上語らずとも分かるだろ。そうだ、ファイターの卵でしかないコイツらが、相手にならなきゃいけなくなる。それと比較してみろ。そんな未来と、今。どっちがマシだ?」


 そう告げられ、スラリアは一旦引き下がった。だがすぐに、言い返した。

「でも、今くらいに根が枯れるって、なんでそう言えるの⁉︎」
「簡単な話だ。放浪者、脅威…あの増加傾向は、明らかに根の老化を意味していた。その増加傾向を計算したまでだ」
「計算って…フォールが?」
「ウッセェな。俺だって、ただのサボり魔じゃねぇ。ただの仕事以上に、やらなきゃいけない仕事があったまでだ」


 そう語るフォールの顔に、ついにスラリアは反論できなくなった。死神であるスラリアの目に映る、彼の魂。さっきまでは、本心を閉ざしていたせいでまったく見えなかったが、そこには、後悔と悲しみの念が隅々までにこびり付いていた。

「…ごめん、疑って。てっきり…また運命的なことを理由にして…」
「んなわけねぇだろ。運命なんてないって、フラットが教えてくれたんだ」

 えっと、何の話だ? フラットさんが、何かしたのか?
俺には何にも分かんねぇよ。

「…みんな。今まで黙ってて悪かった。この通りだ」
「え、おいフォール⁉︎」

 なにも、土下座まですることかよ⁉︎   たしかに、巻き込んでしまったかもだが……。まったく、本気でいうか。

「アンタが正しいと思ってやったことだろ? それに、実際のとこ、どうなんだよ? アンタの仲間が封印されて、それから」
「脅威は消えて、放浪者もあれ以降は流れつかなくなった。だが……」
「だが…?」


 突然、フォールは黙り込み、キッとドンボを睨んだ。その目、顔からは、憎しみと殺意が強く感じられた。

「な、なんだよ⁉︎」
「ゴルンとの話、聞いちまってな。お前が“バグーラ”と知ってから、憎くて憎くて仕方がねぇ!」
「どうしたんすか、いきなり⁉︎」
「バグーラは、実験によって作られた、世界から消え失せた存在の集合体、とも言われている」
「え、だからって、なんでドンボを…?」
「世界から消え失せた存在。それが集まって作られたら、世界において、とてつもない規模の矛盾が生じる。いやしない存在についての、一部の記憶がその中にあるんだからな」


 脅威に喰われて、存在が消去されてしまった以上は、世界が喰われた者がいたという、全ての証を消し去ってしまう。
 そんな記憶を司る、存在の一部をかき集められた存在が、“バグーラ”という姓を得て、この世界に足を踏み入れる。

「ことのつまり。そんな存在が溢れ出してしまったから、世界は脅威を呼び出して、バグーラを滅ぼそうとした。そういう見解で合ってますか、課長?」
「あぁ。それで間違いない」
「でも、ドンボだって生きてるじゃん! そんな、まるでクローンみたいなやつじゃない!」


 疑いをかけられ続けるドンボに、キールは必死で庇った。それもそのはずだった。
 その理由は、彼女の口から告げられた。

「私も、バグーラ! 施設にいる間に…バグーラになった! スタントとは違う実験だったから知らないだろうけど…私も、そうなの!」
「キールも、バグーラ…か。なあ、フォール。もう良くねぇか? 今のアンタは、過去に甘える愚者だぜ?」
「うん。ぼくも、そう思う」
「俺もっす」
「残念だけど、あたしも。でもさ? それがフォールらしいと思うんだ。昔のことにこだわって、何かと否定するのは」


 さっきまでとは違い、落ち着いた声色でスラリアは、フォールのことを、そう言った。

「……そうだな。バグーラだからって、言いすぎた。お前は、悪くねぇ。分かってる、分かってはいるんだが…」
「フォール。そういうのは、らしくないよ? てか?」
「なっ…」


 わざとらしい演技で、ドンボはフラットの真似をした。だが、その口調が、フラットに似すぎていて、フォールは思わず目を見開いた。

「…ありがとな、ドンボ。さて! しんみりはもうなしだ! 張り切って、調査再開だ!」
「しんみりした理由は、主にアンタだが…良いか。オメェら、とりあえず情報出してけ!」
「「イエッサー!」」
「え…フォール、イエッサー、って?」


 84年間という長い年月の間の変化に、なにも知らないスラリアは戸惑った。

「俺なりの挨拶だ。元気で良いだろ?」
「元気って…もう、フォールらしくて何も言えないよ」


 少しだけだが、フォールにとって懐かしい空気だった。以前のようには巻き戻せないが、それでも、戻ることはできると、確信した。

「あ。あとオメェら。さっきの、全部演技だぜ。いやぁ、焦ってるお前らの顔、面白かったぜ」
「え、演技~っ⁉︎」
「ドンボ、お前……はぁ~…」
「お前~! 迷惑かけろとは言ったが、加減しろ」
「ニャハハ! これが、俺の迷惑だぜ」

 オメェらがなんと言っても、俺はこのスタイルを変える気はねぇぜ。だって、これが絶対の俺らしさだ。
 フラットさんにも、迷惑かけた。でも、そんな俺を認めてくれたなら、俺の迷惑を、この場所は受け止めてくれる。前まで、そんなこと思いもしなかったがな。これが、“仲間”ってやつなのか。

「そんじゃ、オメェら! よろしく行こうぜ!」
「なんだよ、よろしく行くって」
「もう、本当にお調子者なんだから」
「ふふっ! 相変わらずだね、デ・ロワーも」

 さて。俺たちは、歩き続けるぜ。いつか、アンタと会うまで。そのとき、俺は一言言わせてもらうぜ。その日までは、いや。その日を超えても、俺たちは、ずっと歩き続ける。俺たちの道は、途切れないからだ。
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