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第1章 希望失いし者
第1話 誰かを思ったこと
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気付けば雨が降っていた。冷たくて、俺の身体を冷やしていく。だけど、身体は俺のものじゃないみたいに動かない。
俺、どうなっちまうんだ? このまま、死んじまうのか? まあ、あんなとこでおっ死ぬよりは全然マシかもな。
『? おい君⁉︎ 大丈夫か⁈」
「…?」
誰だ? 知らない声だ…あぁダメだ、首すら動かねぇし、なにより眠い。寝ちまう…あの人を…助け……なくちゃ…。
「おい! ちっ、仕方ない」
傘を一旦置いて、倒れているドンボを見つけたある男は彼を背負って、傘を持ち直して歩き出した。
医務室-
「コイツ……まさか」
その男は、デ・ロアーのファイター課長というネームプレートをつけたフォールという男だった。
そして、隊員から貰った報告書に描かれているドンボの似顔絵を眺めていた。
「…とりあえず、目覚めるのを待つか」
『どもー! フォールさん、飲み行きましょ!』
『おいバルシア、仕事が先だ』
「キルユウ、バルシア。助かる、早速コイツの神力を調べてくれ」
医務室に来たのは、黒豹獣人のバルシアと、黒狼獣人のキルユウ。2人は義兄弟で、一緒の部屋で生活している。
フォールと所属している課は違うが、飲み仲間である。
「じゃあやりますか。神力検査機接続」
「えーっと…⁉︎ え、これって…」
「法神、及び創造と天空…間違いない、フラットの!」
「じゃあ……“ヌケガミ”ですね」
ヌケガミ。それは、ドンボのいた施設に今でもいる実験体の総称。彼らは神力を人工的に抜かれて、神の素質を失っている。
そのことから、神が抜けたものとして“ヌケガミ”と呼ばれる。だがドンボは、その抜かれた神力を保管していた所から注射器を得て脱走している。
もちろん、硬いガードを破って。そこまでのフォールの理解は良かったのだが、ひとつだけ大きな勘違いをしていた。
「悪いな、こんな夜遅くに。俺があとはやっておくから、帰って良いぜ」
「え~、飲みに行かないんですか~?」
「バルシア。フォールがこう言ってるんだ。俺が付き合うから帰るぞ」
仕方ないと諦めて、バルシアは先に出て行ったキルユウを追いかけるように出て行った。
「さて…目が覚めるのを待つか」
そして翌朝-
「ん…イデッ!」
まだ痛む。まあ昨日に比べれば断然マシか。って、ここどこだ? 病院というより、なんか医務室みたいな…。
「起きたか」
「うわっ! だ、誰だテメェ⁉︎」
俺の中では、一瞬でも目が合えば敵とみなす。痛みを堪えて、俺はすぐに立ち上がって拳を構えた。
「……フォール。姓はない」
「姓なし……魔族か。俺はドンボ、姓は“知らない”」
姓がないのは魔族ならではの特徴だ。そんな情報をまさかこんなあっさりと答えてくれるとは思ってもみなかったが。だがなんだ? なんか殺気が感じられるんだが。
「まあ良い。お前、アイツとどういう関係だ?」
「は? アイツって誰だよ」
いきなりアイツって代名詞使われても困るんだが。
「しらばっくれんな! フラットのことだ!」
「なっ、あの人のこと覚えてんのか⁈」
「ん? お前、どこでそのことを知った?」
いやこっちも聞きてぇよ。アンタがあの人とどういう関係なのか。
まあ良い、俺に聞かれてるんだから俺が答える番だ。
「ここに来るまで、世話になった。それだけだ」
「おいおい、嘘をつくならもっとマシなものにしろって」
「嘘じゃねぇ! 証拠に…このセーターがある!」
俺は上着を脱ぎ捨てて、あの人からもらったセーターを見せた。
「それ……そうか。分かった、信じる」
え、そんなあっさり信じるのかよ。大丈夫かよ、詐欺とか引っかからないかこの人。
「いや、その。セーター見れば分かる。紛れもなくアイツのだ」
「あのな……偽物だったらどうするよ?」
「ヌケガミのお前が目立たずここまで来た。そのセーターがなければ不可能なことだが?」
ふぅん、課長って肩書きはダテじゃないな。なら、警戒する必要はなさそうだ。
「言っておくけどな、信じて切ってはいないからな」
「別に信じてほしいとは思ってねぇよ。で? 何でアンタはあの人のこと覚えてんだ?」
フラットさんの話じゃ、誰も覚えてねぇってことだが。覚えてる理由があるなら教え被りたいってもんだ。
「今は語れん。お前には知識が無さすぎる。そこでだ、お前にはこのデ・ロアーの学校に入ってもらう。そして、ファイター課のスタッフとして働け」
「……えっ?」
「だから、簡単に言うと学校入れてやるから、その代わりに働けって-」
「学校、働く⁉︎」
全部俺がしたいと思っていたことだ! やらせてくれるなんて、ここは天国なのか⁉︎
「なんだよ嬉しそうな顔しやがって。まったく、根は良い子ちゃんなぁ…。よし、これから頼む」
「これ……?」
「いまどきアナログで悪いが、書いてくれ」
「あぁ……。まあ、名前だけだろ?」
「英語で頼めるか?」
「英語……英語ってなんだ?」
俺、日本語しか知らねぇんだが。え、言語って日本語しか存在しないんじゃねぇの?
「うん、お前やっぱり学校行ってこい。俺が書いとくから」
「なっ、英語だな! 俺で書くから、離せ!」
「意地っ張りだな、俺が書くって言ってんだろ!」
「いいや俺がやる!」
朝の医務室に騒がしいほどの口論が始まった。だが、医務室の真横はファイター課。そして既にオフィスの鍵はとっくに開けられており、隊員やスタッフがいてもおかしくない時間だった。
その結果、騒がしい医務室に私服姿の男女2人組が駆けつけた。その2人の胸には、デ・ロアーの勲章であるワシのバッジが付けられていた。
「ちょっと騒がしいんだけど⁉︎」
「うるさいな、静かにしてくれないか?」
「ちょうど良い、お前らコイツから紙取ってくれ!」
「わ、分かりました!」
「新人のくせに課長の言うことも聞けねぇって、まったくもって生意気なやつだ」
口調から、2人はフォールの下で働いているらしい。上司に当たるフォールの指示に従い、ドンボの手を取って簡単に登録用紙を奪還した。
「な、お前らプロかよ⁉︎」
「プロも何も、僕たちはファイターだ、これくらいできなきゃ、何も守れない」
「それで? まさかアンタみたいなのがファイターになるの?」
「あぁ。いずれはそうするつもりだ」
は、へ? 俺がファイターってやつになるのか?
「待った待った! コイツにファイターって何考えてるんですか⁈ 足手まといにしかなんねぇって!」
「そうですよ!」
「詳しい話はあとだ。俺はコイツを学校に連れて行く。それが済んだら朝会議だ」
「…はい」
「乗り気じゃないけど、分かりました」
納得いかないと言わんばかりに、2人は何かを話しながら戻っていった。
「それじゃあ、ついて来い。あと、アイツらに迷惑かけんなよ」
「へっ、分かったよ」
今まで迷惑しかかけてこなかったから約束はできねぇけどな。まあ、俺のやりたいことが叶うみてぇだし、頑張ってはみるか。
俺、どうなっちまうんだ? このまま、死んじまうのか? まあ、あんなとこでおっ死ぬよりは全然マシかもな。
『? おい君⁉︎ 大丈夫か⁈」
「…?」
誰だ? 知らない声だ…あぁダメだ、首すら動かねぇし、なにより眠い。寝ちまう…あの人を…助け……なくちゃ…。
「おい! ちっ、仕方ない」
傘を一旦置いて、倒れているドンボを見つけたある男は彼を背負って、傘を持ち直して歩き出した。
医務室-
「コイツ……まさか」
その男は、デ・ロアーのファイター課長というネームプレートをつけたフォールという男だった。
そして、隊員から貰った報告書に描かれているドンボの似顔絵を眺めていた。
「…とりあえず、目覚めるのを待つか」
『どもー! フォールさん、飲み行きましょ!』
『おいバルシア、仕事が先だ』
「キルユウ、バルシア。助かる、早速コイツの神力を調べてくれ」
医務室に来たのは、黒豹獣人のバルシアと、黒狼獣人のキルユウ。2人は義兄弟で、一緒の部屋で生活している。
フォールと所属している課は違うが、飲み仲間である。
「じゃあやりますか。神力検査機接続」
「えーっと…⁉︎ え、これって…」
「法神、及び創造と天空…間違いない、フラットの!」
「じゃあ……“ヌケガミ”ですね」
ヌケガミ。それは、ドンボのいた施設に今でもいる実験体の総称。彼らは神力を人工的に抜かれて、神の素質を失っている。
そのことから、神が抜けたものとして“ヌケガミ”と呼ばれる。だがドンボは、その抜かれた神力を保管していた所から注射器を得て脱走している。
もちろん、硬いガードを破って。そこまでのフォールの理解は良かったのだが、ひとつだけ大きな勘違いをしていた。
「悪いな、こんな夜遅くに。俺があとはやっておくから、帰って良いぜ」
「え~、飲みに行かないんですか~?」
「バルシア。フォールがこう言ってるんだ。俺が付き合うから帰るぞ」
仕方ないと諦めて、バルシアは先に出て行ったキルユウを追いかけるように出て行った。
「さて…目が覚めるのを待つか」
そして翌朝-
「ん…イデッ!」
まだ痛む。まあ昨日に比べれば断然マシか。って、ここどこだ? 病院というより、なんか医務室みたいな…。
「起きたか」
「うわっ! だ、誰だテメェ⁉︎」
俺の中では、一瞬でも目が合えば敵とみなす。痛みを堪えて、俺はすぐに立ち上がって拳を構えた。
「……フォール。姓はない」
「姓なし……魔族か。俺はドンボ、姓は“知らない”」
姓がないのは魔族ならではの特徴だ。そんな情報をまさかこんなあっさりと答えてくれるとは思ってもみなかったが。だがなんだ? なんか殺気が感じられるんだが。
「まあ良い。お前、アイツとどういう関係だ?」
「は? アイツって誰だよ」
いきなりアイツって代名詞使われても困るんだが。
「しらばっくれんな! フラットのことだ!」
「なっ、あの人のこと覚えてんのか⁈」
「ん? お前、どこでそのことを知った?」
いやこっちも聞きてぇよ。アンタがあの人とどういう関係なのか。
まあ良い、俺に聞かれてるんだから俺が答える番だ。
「ここに来るまで、世話になった。それだけだ」
「おいおい、嘘をつくならもっとマシなものにしろって」
「嘘じゃねぇ! 証拠に…このセーターがある!」
俺は上着を脱ぎ捨てて、あの人からもらったセーターを見せた。
「それ……そうか。分かった、信じる」
え、そんなあっさり信じるのかよ。大丈夫かよ、詐欺とか引っかからないかこの人。
「いや、その。セーター見れば分かる。紛れもなくアイツのだ」
「あのな……偽物だったらどうするよ?」
「ヌケガミのお前が目立たずここまで来た。そのセーターがなければ不可能なことだが?」
ふぅん、課長って肩書きはダテじゃないな。なら、警戒する必要はなさそうだ。
「言っておくけどな、信じて切ってはいないからな」
「別に信じてほしいとは思ってねぇよ。で? 何でアンタはあの人のこと覚えてんだ?」
フラットさんの話じゃ、誰も覚えてねぇってことだが。覚えてる理由があるなら教え被りたいってもんだ。
「今は語れん。お前には知識が無さすぎる。そこでだ、お前にはこのデ・ロアーの学校に入ってもらう。そして、ファイター課のスタッフとして働け」
「……えっ?」
「だから、簡単に言うと学校入れてやるから、その代わりに働けって-」
「学校、働く⁉︎」
全部俺がしたいと思っていたことだ! やらせてくれるなんて、ここは天国なのか⁉︎
「なんだよ嬉しそうな顔しやがって。まったく、根は良い子ちゃんなぁ…。よし、これから頼む」
「これ……?」
「いまどきアナログで悪いが、書いてくれ」
「あぁ……。まあ、名前だけだろ?」
「英語で頼めるか?」
「英語……英語ってなんだ?」
俺、日本語しか知らねぇんだが。え、言語って日本語しか存在しないんじゃねぇの?
「うん、お前やっぱり学校行ってこい。俺が書いとくから」
「なっ、英語だな! 俺で書くから、離せ!」
「意地っ張りだな、俺が書くって言ってんだろ!」
「いいや俺がやる!」
朝の医務室に騒がしいほどの口論が始まった。だが、医務室の真横はファイター課。そして既にオフィスの鍵はとっくに開けられており、隊員やスタッフがいてもおかしくない時間だった。
その結果、騒がしい医務室に私服姿の男女2人組が駆けつけた。その2人の胸には、デ・ロアーの勲章であるワシのバッジが付けられていた。
「ちょっと騒がしいんだけど⁉︎」
「うるさいな、静かにしてくれないか?」
「ちょうど良い、お前らコイツから紙取ってくれ!」
「わ、分かりました!」
「新人のくせに課長の言うことも聞けねぇって、まったくもって生意気なやつだ」
口調から、2人はフォールの下で働いているらしい。上司に当たるフォールの指示に従い、ドンボの手を取って簡単に登録用紙を奪還した。
「な、お前らプロかよ⁉︎」
「プロも何も、僕たちはファイターだ、これくらいできなきゃ、何も守れない」
「それで? まさかアンタみたいなのがファイターになるの?」
「あぁ。いずれはそうするつもりだ」
は、へ? 俺がファイターってやつになるのか?
「待った待った! コイツにファイターって何考えてるんですか⁈ 足手まといにしかなんねぇって!」
「そうですよ!」
「詳しい話はあとだ。俺はコイツを学校に連れて行く。それが済んだら朝会議だ」
「…はい」
「乗り気じゃないけど、分かりました」
納得いかないと言わんばかりに、2人は何かを話しながら戻っていった。
「それじゃあ、ついて来い。あと、アイツらに迷惑かけんなよ」
「へっ、分かったよ」
今まで迷惑しかかけてこなかったから約束はできねぇけどな。まあ、俺のやりたいことが叶うみてぇだし、頑張ってはみるか。
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