実験施設から抜け出した俺が伝説を超えるまでの革命記! 〜Light Fallen Angels〜

朝日 翔龍

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第1編 夢と幸福の追求路 序章 ここから歩き出そう

第1話 黒き光

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 ゲート暦3172年。人々は脅威が排除され、平和な世界を過ごし続けているはずだった。
 ここは神と魔の力が溢れる、とある世界線。そして、なにより、この世界にはすべての世界線に通じている“ゲート”がはるか昔より存在する。
 このゲートから、“脅威”や“異世界人”、が流れ着く。脅威は人々を襲う怪。異世界人はこの世界とは全く異なった世界から流れ着く人である。
 こんな風に、ゲートは厄災ばかりをもたらすため、それが1番の社会問題となっている今日この頃、ようやく脅威が封印され、少しは平和に戻った世界に再び脅威が現れ始めていた。
 そんな世界で、今、とある日本の悪徳実験施設から逃げ出した実験体の1人が生きている。



 その実験体は、エリアJP・静岡のある路地裏をスタートラインとしていた。

「おいゴラァ! 誰に手出したか分かってんのか? 分かってんならさっさとアンタの誠意ってやつ見せてくれよ」
「ヒィッ!」


 1人の不良が、あるチンピラをアザだらけにした上に恐喝していた。

「なっ、何してるんだ⁉︎」
「チッ、もう来やがったか」

 
 不良は駆けつけてきた警察に気づき、その場から神力でビルの壁を蹴りながら逃げていった。

「な・・・逃した」
「あ、ありがとうございます」
「アイツ、この辺で迷惑起こすやつですから、気をつけてください。にしても…これはもう、あの人に来てもらうしかないか」



 デ・ロワー、ファイター課-

 脅威の襲来が再び始まったということで、ファイター課が再び結成していた。

「ふわぁ・・・」


 課長席に座っていたのは、酒が大好きなあの男。今日も夜景を見ながら一杯飲んでいた。

「フォール課長、これ任せた」
「ん、あと仕事。近々熱海にイベントだ」
「イベント・・・了解しました。俺はやることあるので先に上がらせてもらいます」
「そうか。ところでアイツはどこだ?」
「さあ、1人でどっか行ってるんじゃないですか?」


 冷たそうな態度と口調で新社員の男はオフィスから出ていった。

「・・・ハァ。あれがあのスラリアの子供なぁ。全然親子に
似てねぇよ。それで・・・ドンボか。結構ヤンチャしてんなぁ。フラットならこういうの得意なのによ」


 フォールの手にしていた資料には先程の黒髪の不良が映っていた。



 熱海ー

 俺はドンボ。施設に長い間いたせいで姓は知らねぇ。まあ、あんな場所から色んなものかすめとって脱走したんだけどな。
 それ以降は毎日カツアゲで生活してる。そうでもしなきゃ、生きてけねぇしな。俺に、居場所ができるまでは。

「へっへ、儲かった、儲かった~♪」
「おいテメェ」
「? 何だ?」


 2人組の、いかにも悪という顔をしたやつらが不良の肩を強く握った。

「ここは俺達の領地だ、お前みたいな部外者が勝手に何やってくれたんだ?」
「・・・悪いけど、そんなの俺の知ったこっちゃねぇよ」
「んだとぉ~⁉︎」
「ん、なんならやるか? 久々にタイマンでケンカできるぜ!」
「バカめ、2対1で何がー」


 調子に乗っていたヴァイスに、不良は腹パンをかまし、あわせてみぞおちにキックをかました。

「グッフォ⁉︎」
「おうおう、さっきの威勢はどうした?」
「テメェ!」


 ヴァイスがパンチをかますも、ドンボはその手を一瞬で掴み、見事に背負い投げを決めた。そしてー

「まあ、俺に迷惑かけるなら・・・こうなるんだぜ?」


 ザクッ!
 という音が何度も何度も繰り返された。辺りには既に真っ赤なカーペットが広がっていた。

「ったく、またやっちまった。まあいいか、俺に勝負を挑んだのはこいつらだし」
『暴行罪、並びに殺人罪、及び銃刀保持法違反。懲役34年はかかる罪だね。よくもまあそんな平然にそんなことができるよ』
「? 誰だアンタ。お前もコイツらみてぇになりてえか?」

 この俺の行為を見て、こんな冷静な口調で、しかも俺に話しかけられるやつがいるとは。何だ? 声の主はマフィアか何かかよ。そこまで俺は有名か~…それはやだな。

「おっと、遠慮するよ。それに、多分君に僕を殺すことも傷つけることもできないと思うけど?」


 その声の主は、他でもないあの青年だった。茶髪のボサッ毛で、右手に青色の槍状神器を握る、フラットだった。

「へぇ、面白い。その強がり、いつまで持つかー」
「束縛!」
「なっ⁉︎」


 一瞬にしてドンボは結界で身動きがとれなくなった。

「ファイターか・・・なるほどな、警察も俺をいよいよ俺を本気で捕らえる気になったか」
「残念だけど、君をとある場所まで連れて行くよ。まあ交通機関はあれだし、徒歩でね」
「徒歩だぁ⁉︎   やなこった!」
「今すぐ殺してもいいけど?」


 余裕のある笑みで、フラットはそう言った。どことなく彼らしくないが、その声や表情はまさしく彼のそれだった。

「・・・分かったよ、行きゃあいいんだろ」
「それでよし。じゃあこっちだ」

 ったく、なんでこうなっちまうかな。ようやくあの施設から脱出できたってのに、金がないんだから奪うしかないっての。
 思えば、あの脱走もかなり面白かったよな。あの刺激、また欲しいぜ。



 道中-

「な、何で森の中を歩くんだよ?」
「目立ったら困るでしょ?」

 そこまで気遣われるとかえって怖えよ。なんなんだコイツ。ただのファイターじゃねぇな。

「まあ、もう夜遅いし…野宿でもしようか」
「野宿⁉︎   やなこった! 虫だらけだし、なにより風呂にも入れねぇだろ!」
「…そこ?」

 あっ、つい風呂好きなこと暴露しちまった。それもこれも、全部コイツのせいだ!
 そうだ、ならさっきみたいにやれば良いだけじゃねぇか。

「おっと! こんなとこで勝負して良いのかな? 大騒ぎしたら、すぐに警察が駆けつけちゃうけど」
「ぐっ…分かったよ。あんなとこにいるよりは100倍マシだ」

 ちっ、俺が人間嫌いなことよく知ってんじゃねぇか。そのせいで何にもできやしねぇ。

「でも寝るにはまだ早いな~。そうだ、名前なんていうの?」
「はぁ? アンタ俺を追ってるやつじゃねぇのか?」
「アッハハ! まさか。目の前に悪さをするやつがいたから、ちょうど良い場所に送り届けるだけだよ」
「…どこだよ、俺のようなやつにピッタリな場所って」
「ぷっ、そういう顔もするんだ」
「あぁ⁉︎   喧嘩売ってんのか⁈」

 さっきからなんなんだよ! 何がしたいのかさっぱり理解できない! イライラする、コイツといるだけで!

「違う違う。それが本当のお前なんだなぁって」
「っ……。別に、良いだろ」
「…ごめんね、笑わせようと思ったんだけど。怒らせちゃったね」
「へ?」

 さっきから何が言いたいんだ。意地悪を言ってみたり、急に謝ったり。

「でも、お前って心から笑ってないなって。だから笑わせたくって」
「……ドンボ」
「ん? 何か言った?」
「ドンボ! 俺の名前だ!」

 2度も言わせんな! だけど、コイツの前でだと強がりとかできねぇや。
 不思議なやつっているもんなんだな。

「ドンボか。僕はフラット・クラリオ。って、名前聞けば分かるか」
「…? 誰だ?」
「嘘でしょ⁉︎   脅威を封印したファイター企業、デ・ロワーの隊長だよ⁉︎」

 そ、そんなこと言われたって、デ・ロワーすらも知らないし…。

「その顔だと、本当に知らないんだ。てなると、実験施設の子かな?」
「な、何でそれを⁉︎」
「やっぱり。外部の情報から完全に遮断された場所はあそこしかないもんね。じゃあ、脅威についても知らないかな?」
「それは流石に知ってるぜ!」
「ほーう。じゃあ言ってもらおうか」

 なんだ、テストか何かか? まあ、疑ったところで何も分からねぇし、答えるか。

「アリジゴク、異世界モンスター、マイコンウィルスとヴァイスだぜ」
「正解。細かい話はさておいて、知ってるなら良かった。まあそれはさておき、ドンボの神力が不思議だけど?」
「こ、これは…施設から盗んだ注射器を打って…」
「フゥン…それって、何色だった?」
「え? 緑のやつ…」
「っ⁉︎   緑⁉︎   緑って言った⁉︎」

 え、な、なんだよ。緑だと何かまずいのか?

「でも異常はないし……まさか、あの力を扱えてる? だとしたら…なるほどね。ごめん、気にしないで」
「なんなんだよ? ていうか、風呂入りてぇ…」
「あっ、そうだっけ。じゃあちょっと待ってて。神業・創造クリエイティブ


 辺りの木々がフラットの神力で最も容易く抜かれ、木の葉は散られて浴槽のような形になった。
 神力は、23の神の力のことで、その力の使い方で、魔力にもなれる。

「あとは水だね。ちょうど良いや、さっきの葉っぱでも使うかな。神業・抽出」


 木の葉からほんのわずかな水が抽出され、浴槽の中に染み込んだ。

「それじゃあ、久しぶりにやりますか。神業・分子分身モレアヴァター
「う、嘘だろ⁉︎   おいおい、アンタの力マジ便利!」

 あんな少しの水から、浴槽たっぷりの水になりやがった! ズリぃよ、そんなのチートじゃねぇか。

「さてと。あ、コーティング忘れてた。これじゃあ腐っちゃうなぁ…仕方ない、ちょっと待ってて。砂と砂利持ってくるから」
「固める…か。なら任せとけ! 魔業・接着アルへジオン


 生のままの木の周りに、魔力でできた結界が生まれてそれらに接着した。
 そのおかげでコーティングは済んだのだが-

「あ、あれ⁉︎   水が減ってくじゃねぇか!」
「当たり前でしょ。僕が使ったのは神力、お前が使ったのは魔力。中和されるって常識…って言っても、ドンボじゃ分からないか」
「なっ…ちぇ、反論出来ねぇや。もう風呂はいいよ。なんか入る気失せた」
「そっか。じゃあ…」


 フラットは水も結界もなくなった浴槽に手を突っ込んだ。

「? 何してんだ?」
「よっと! ほい!」
「わっ⁉︎」

 い、いきなり丸太を投げてくんなよ! 危ないだろうが!

「さっき勝負したいって言ってたでしょ? これでなら良いよ」
「だとしても丸太って…? 軽い」
「よく見なよ。それのどこが丸太?」
「は? どっからどう見たって…はぁ⁉︎」

 おいおいおいおい、もう理解不能ってレベルじゃねぇよ! 丸太が木刀になってやがる! だから軽かったのか! てか、この木刀はツヤッツヤじゃねぇか、すごすぎる。

「じゃあ、やる?」
「良いぜ。かかってこいよ」
「うん。それじゃあ、いざ尋常に-」
「「勝負!」」


 深い闇に飲まれた森の奥。カンカンと清々しい音が鳴り響き続けた。
 これが、ドンボにとっては今まで感じたことのない感情へと変わっていった。



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