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ついに兄弟喧嘩編

仕事はちゃんとやる

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メイクとヘアセットが終わって、鏡で仕上がりをチェックした
「アークくん!すごくセクシーでいいよ!」
「ですよね?ふふ、お客さんに見せつけてきますよ♡」
と裾のフリルを仰ぐと、周りの雰囲気が変な感じになった
ククッ、見とれてんの…♡
「月代!写真撮ってくんね?」
「はいはい…」カシャ
「おい待てよっポーズ決めるんだから…ん、いいぞ」
「………」カシャ
「なんか感想ないの?俺イケメンだろ?」
「…うん、かっこいいね」
……!?
「お、お前が俺を褒めるなんて…!ランウェイに落とし穴でも仕掛けられてたりしないよな!?」
「大掛かりすぎでしょそんなドッキリ番組…
てか俺が褒めただけでなんなの?」

しばらくして俺の番になった
袖からステージに登場すると、眩しいライトが俺を灼いた。
熱さに耐えながら前を向くと、当然のように歓声が俺を迎えた
脚を前に出し、俺の美しさを存分に振って歩き出した。
…ククッ、俺が通り過ぎる観客皆が息を呑んでいる。
この会場全体から降り注ぐ無数の羨望、憧れ、欲望の視線が俺に集まる
先まで来たので、慣れた手つきで色気たっぷりの投げキッスをした
「キャーーーーーーアーク様~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡」
歓声を受けながら踵を返す。

「アークくんすごく良かったよ!!!!!!!!今日はぜひ僕の奢りでご飯でも…」
「プロデューサー、本番後でアーク君気が抜けてるので今日は帰らせてもらいます」
と早速月代が止めてくれた。
コイツ最近よく牽制してくれるようになったな。
まー確かに気が抜けてるのはそうかも…全く緊張はしなかったが、衣装重かったし疲れた。
結局マネージャーが車で送ってくれることになった。
「月代、俺がエロいせいで周りから変な目で見られてるのに、助けてくれて…その、ありがとな」
「え…なに柄にもないこと言って…怖いんだけど」
は?人が感謝してんのになんだよっ
「……別に、マネージャーだし当然だよ
むしろ……今まで出来てなくてごめん…」
?もしかしてコイツ俺が枕営業してたこと、どっかで知ったのかな?
「ん、お前は悪くねぇよ
それより激エロの俺がいるのに平気なんだな、俺襲ってくるやつは片っ端からボコボコにする気でいたんだが」
「…自分でそんな雰囲気出しといて物騒だね…
俺は昨日、フォトンちゃんのこと考えながら1人でしたからだいじょうb」
運転してるマネージャーの胸ぐら掴みかけたが、事故られると困るのですぐやめた
「ちょっと!」
「ちょっとはこっちのセリフだぞ!なに人の妹オカズにしてんだっ」
「アークくんは?」
「俺は弟をオカズにしてるに決まってんだろ!」
「…」
…え?
「…てか聞いてくれよっ、俺お前と間違えてキスしそうになったせいでノアに嫌われまくってんだよ!アイツ全然抱いてくれねーんだ!」
「ふーん…謝っても無理なら、向こうの気が済むまで時間置くしかないんじゃない」
そーしたら俺が死ぬんだよ!
「あーノアとやりてぇ…」
なんて性欲を吐露していると、家に着いたようだ
「お疲れ様。明日は昼からオーディションあるから事務所まで来てね」 
「ん、じゃーな」

とエントランスに……ん?
屋内駐車場に、少年の影が一瞬…
………ノア?
つい弟の名を呼んで、ふらふらと追いかける
ノア…なんであんな所に?
車の間に、弟に似た少年の姿が見えた
「ノア!」
と向こう側まで来たが、いない………
うぅ……俺、このままアイツに1回も抱かれず、性欲に飢えながら死んでくのか…?
それよりも、弟に嫌われたのが1番嫌だ。
……コンクリートの床に座り込み、もう与えられない愛情を渇望する
もう一度だけでいいから、俺に笑いかけて欲しい…
コツ
ふと、俺の後ろから足音が…
………え?


兄をスタンガンで気絶させ、屋内駐車場の空調室に運び込んだ。
…内側から鍵をかける
兄を抱えるだけで、ボクの体が強く疼く。
早く目の前の青年を食べたい……
狭い空調室に浮いたホコリは、普段いかにこの場所に人が来ないかよく示している。
さっき少しだけ掃除をしたが、途中で兄さんが帰ってきてしまったから間に合わなかった。
兄をつめたい床に寝かせ、眺めてみる
久々に、兄さんをよく見た気がする…
……っ、相変わらずすごい色気だ。ボクや周りの人間をこんなに誘って、楽しいのか?
細い手首を縛り、耳を塞ぎ、目も塞いだ。
兄さんは相手の目を合わせて魔法を使うから、こうしてしまえば無防備なただのエロい青年となる。
シャツのボタンを外していき、白くきめ細かい肌に触れる
「っんん……っ!?♡」
…は?もう起きたのか?
…。兄さん、昨日ボクにぶつかったときもすごくエロい反応して………
……あの後、兄さんの事しか考えられなくて…結局何回も1人でしてしまった。
なのに、今日本人を目の前にして性欲が溢れてきた
「…!?こ、これ…どうなって…!?
おいっ!どうなってんだよ!ここはどこなんだよ!」
…あなたの家ですよ。
その細すぎる脇腹を、触ってみた
「あ……っ、あぁ…♡っ……」
触っただけでびくびくと震え、体をよじる兄さん。
兄はいつもえろいが、いつにも増して…ボクを誘っている。
いや…ボクだけじゃない。周りの人もきっと無意識に誘っている。
なんてビッチなんだろう
パンツを脱がせ、兄さんのおちんちんを見る
…立っていない状態のものを見るのは、むしろ珍しいかもしれない。
「や…やだっ!知らない奴としたくない…!」
ふふっ…兄さん、襲われるとそんなふうに嫌がるんだ。
かわいい…そんなの余計相手を煽るだけですよ。
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