中学生の弟が好きすぎて襲ったつもりが鳴かされる俳優兄

弟大学生編

弟、女子好きじゃなさそう

クソ…はめられた
仕方なく席に戻ると、席に座っている女の子たちがみんなボクを見ている
え…何…？(ノアがイケメンだから見てる)
ボク達男子4人は全員医学部のメンバーである。
女の子たちは近所の女子大に通っているらしい
「みんな医学部なんてすご～～い♡
将来はお医者さんになるの～？」
「そーだよ～♡オレは親が医者だからとりあえずなっとくかってカンジ⭐︎」
チャラいな～コイツ…。医者になっても看護師食い荒らしてそう（偏見）
「ノアくんかっこいいね♡ノアくんあの大学入れるなんてスゴい～♡
浪人する人も多いのにストレートなんてすご～い♡」
「運が良かっただけですよ
…あ、サラダくらい自分で取りますよ！」
「いいのよ～♡アーンしてあげよっか？」
うぅ…こんなことしてるくらいだったら家帰って兄さんとご飯食べた方が良い。
「聞いてよノアくん～♡ワタシ去年の学園祭でミスコンでたの♡結果どうだったと思う？」
「え！？△ちゃんミスコンでたの！？どーりで可愛いと思ったわ～」
と他の男子が横槍を入れてくるから助かった。
彼女は不服そうだけど。。。
「優勝しちゃったの～♡すごいでしょ？」
…姉さんの方が可愛いかな。
……あれ？ボク…姉さんより可愛いと思った女性いないかも…こ、これってシスコンというやつか？
うぅ…ブラコンな上にシスコンだなんて…
「女の子達はどんな授業受けてるの～？」
あ、他大学の授業内容は気になるかも…
「え～？面白いもんじゃないよ～？
私は保育士目指してるから～、小さい子とどんな遊びするのが良いのかとか～、教え方どう気をつければ良いかとか～
あっ、意外と体育が大変だよ～！」
ふーん…
「それより医学部の授業気になる～！今日はどんな授業受けたの！？」
みんなが喋り始めた。こうなるとボクは話さなくて良いから楽だ
「聞いてよ～！今日医学英語ってやつがあってさ～英語の論文を読んでパワポにまとめんの！
も～先生からのダメ出しが凄くてオレ泣きそうになっちゃった～、なぐさめて～」
…コイツはイケメンではないがノリがいいからそこそこモテそうだな。
「結局先生からダメ出しされなかったのノアだけだよ！？」
そこで女の子たちが一斉にボクを見る
うぇ…
「えーーーー！？ノアくんすごーーーい♡♡」
「な～ノアって先生に賄賂でも渡してんの！？」
「…ちゃんとやればダメ出しされないっていうだけの話でしょう」
…はあ、そろそろ帰りたい。
ラインで兄さんにもう帰ると伝えた
「ノアくん～♡連絡先交換しない？」
「あ、すみませんがボクもう帰ります」
というと、その場の空気が凍りついた気がするが…まあ気のせいだろ
「えーーー！？嘘でしょ！？まだ1時間も経ってないよ！？」
「兄さんが近くまで迎えに来てくれたんで、待たせるわけにはいきませんよ」
「え？ノアくんのお兄さん…！？きっとかっこいいんだろうな…会ってみてもいい～？」
だ、ダメ…！
「え！？そういやノアの兄貴ってグハッ」
慌てて彼の足を踏みつけた
「とにかくもう帰りますから…さよならっ」

お金を主催者の男子に押し付け、店を出た
あ、兄さん…！
「ノア～♡」
わわっ…！こんなところで抱きついたらっ…
「お前やけに早くね？仕事終わりにそのまま来ちゃったよ」
ふーん…
兄さんは抱きついたままボクの首筋の匂いを嗅いできた
「ちょっ…！はずかしっ…匂い嗅ぐなっ！」
「可愛い…♡でも、ノア…なんでだろうな？
女の匂いがするなあ…」
ぞく……
「キャーーーーー♡♡♡」
…え！？
振り向くと、さっきの女の子達がいた
うそぉ…めんどくさい…！
「え！？アーク様じゃない！？ノアくんどういう関係なの！？
かっこいい～～～～♡♡」
む…兄さんがかっこいいのは当たり前だし…
「…どうも、ノアの兄です
君たちは俺の弟とどういう関係？」
に、兄さん抱きつく手は離して…！
ともがくが全然離してくれない
「え～兄弟だったの～！？通りでかっこいいと思った～♡」
「アーク様ノアくんから聞いてないんですか～？
私たちさっきまで合コンしてたんですよ～♡」
うぐ…背筋が冷たくなる
「へぇ…合コン…」
あわわわ…
ボクの内心もつゆ知らず、女の子達はスマホを持ってやってきた
「アーク様サインしてください♡」
「写真撮ってください♡」
うげぇ～～めんどくさっ！
兄はボクの耳元で囁いた
「めんどくさいことになったな～、けむり玉でもふかしとく？」
え、忍者…？魔法使うってこと？
女の子の1人がスマホのカメラをむけてきた
ちょっ…！

「待って！勝手に撮らないでください」
！月代さんがやってきてスマホのカメラを手で覆った
この人、やる気なさそうな見た目してマネージャーっぽいことはするんだな
「…え！？新たなイケメン登場！？きゃ～どうしよーー！」
つ、付き合ってられん…！！
「向こうにタクシー呼んであるから行こう」
ボク達はそそくさと退散した