中学生の弟が好きすぎて襲ったつもりが鳴かされる俳優兄

弟誕生日編

姉とカラオケ行く男子高校生がどれだけいるのか

楽しそうに歌ってる姉さんを横目に、ノートを取り出す
うむむ………
「ノアくん付き合ってくれてありがとう♡友達誘ったんだけどみんなバイトだったんだよね～
月代さんはお仕事だと思うし～」
ふーん…てか、姉さんのカレシはカラオケとか行きそうなタイプじゃなさそう…
あとお付き合いしてるのに苗字で呼んでるんだ…
「ノアくんも歌う？」
えぇっ…！？
「ぼ、ボクはいいですよ！宿題やらないといけないし」
「ふーん？このポテトおいしーね～、夜ご飯ここで食べちゃおっか！」
「…姉さん、明日はみんなでレストランですから勝手に食べてこないでくださいね」
そう。明日はボクの誕生日だから兄さんが高級レストランを予約してくれた。
「わかってるよぉ！はい、あーん♡」
もぐもぐ…ポテト美味しいな…
「次はこれ歌おーっと！」
姉さん、喉強いな……
あれ？兄さんからメッセージきてる
『俺帰り遅いから晩飯てきとーに食ってて』
…まさにてきとーに食べようとしていた
兄さん……ボクと姉さんがこんな時間までカラオケにいるって知ったらどんな反応するんだろう…
心配されるんだろうな。
……姉さん、踊りながら歌ってる…。楽しそうだな。かわいいな…。
動画を撮った
「ん？あれ！？今撮ってた！？」
「ふふっ、気のせいじゃないですか？」
「ちょっとぉー！ひどくない！？髪ボサボサだったんだけど！」
姉さんが来る前に月代さんに送った
「え！？ちょっと誰に送ったの！？…もーサイアク～！ノアくんのばかー！」ぽかぽか
すると向こうから返信が来た
『かわいいね 2人でカラオケ？
こっちはメイク落としてるよ』
と、鏡の前でメイクを落とされてる兄の写真がおくられてきた
兄さん…仕事中はこんな感じなんだ。退屈そうだなぁ
「えー？かわいいだなんてそんな…きゃー♡きゃー♡」バシバシ
いたい…。
…。兄さん、あとどれ位で帰ってくるんだろう？
『帰るのは21時くらいになるんじゃないかな』
なるほど…今は…もうすぐ17時半。
「姉さん、そろそろ帰りませんか」
「んー？晩ご飯はどうする？」
「……ハンバーガーとかでいいですか」
「全然大丈夫だよー！行こっか」
と、すっかり暗くなった街を歩いてると
「ノア？」
？振り向くとさっき別れたばかりの友人がいた
…と思うと彼に引っ張られ……
「ちょっとどういうこと！？さっき見せてくれた写真の美女は！？二股！？」
……は？
もしかしてコイツ、ボクと姉さんが付き合ってると……「だあれ？」
あ、姉さん…！
「こんばんは～、ノアくんの姉のフォトンです！」
「…え！お姉さん！？
は～ビックリした～」
「え…ビックリってなにが？」
「え…えーと！あんまりかわいいからビックリしちゃいました！」
…なんだ？この友人…
「あははっ、ありがと♡」
「………ぼー…」
は？友人、見とれてないか…？まあ姉さんがかわいいのは分かるけど…
「ちょっと、姉さんは彼氏がいますから諦めなさい」
「……え！マ？……はぁ～そうだよね～」
「あの、帰っていいですか？」

ようやく2人で帰って、お風呂に入った
あ～眠い………
もう21時になってしまった
…兄さん、早く帰ってこないかな。
「ノアくん！明日楽しみだね～♡美味しいもの食べられるかな？」
…。
「姉さん、楽しみなのは結構ですがずっと下着姿でいると風邪引きますよ」
「ん～暑いんだもん～」
「姉さんのカレシに写真送られてもいいんですかっ」
「キャー！ダメ！今日はダサいブラだからダメー！！ノアくんのヘンタイ！」
……。付き合ってられん…兄さん帰ってくるまで起きてようと思ったけど、寝ようかな…
……部屋のベッドでゴロゴロしていると。
「ただいまー」
…あ！帰ってきた…！
「お兄ちゃんおかえり～、ノアくんもう寝ちゃったよ？」
「ん、じゃあ寝顔だけ見てこーかな」
こっちに来る…！
思わずぎゅっと目を瞑り、寝たフリをする…
ガチャ
「ノア～ただいま♡」
……。
彼はぎしりと音を立て、ボクのベッドに座る
「電気つけたまま寝ちゃったのか…よしよし」
大きく美しい手で、ボクの髪を梳いてくれる。
「……はぁ……♡」
……ん？？
ちょ、ちょっとどうなっているか分からないが……
兄さん、ボクの匂いかいでる……！？
ちゅっ
……！！首筋にキスをされた
そしてドキドキする間もなく、次は耳に、おでこに、頬に口付けをされる
えぇ～～～！？ボクが先に寝たとき、いつもこうしてるのか…！？
そして……
ついに唇にキスをされた
「んっ………のあ…♡」
うぅ……♡ドキドキする……