中学生の弟が好きすぎて襲ったつもりが鳴かされる俳優兄

えびフィレオ

文字の大きさ
上 下
49 / 128
兄女装編

デート1

しおりを挟む
[ノア視点]

「なあ、ノアは童貞?」
…?
こいつは何を言ってるんだ?
あまり話したことも無いクラスメイトが、ボクに聞いてきた
「ノア女子から人気ありそうだもんな~
でも女子と一緒にいるところ見たことないよな?」
事実ボクは童貞ではない
だが、そう言ったところで面倒なことになるのは目に見えているのでゴニョってしまった
「はいはい、純真なノアに変な事聞かない!」
と友人が撒いてくれた
「ふぅ…アイツら最初は自分たちだけで盛り上がってたのに、クラス中の男子に聞いて回るんだから…」
友人も聞かれたのか…汗
「でもノア、お付き合いしてる人いるんでしょ?どこまでしたの…?」
と囁いてきた
・・・。
「教えません」
「えぇっ!?僕にも教えてくれないの?気になるなぁ」

学校が終わり、住んでるマンションのエレベーターに乗って今日のことを考えていた
…あの時、童貞だと言えばよかったのだろうか。
どうせ聞いてきた男子たちもほとんどはそうなんだろうけど、そう言うと今度はからかわれそうな気がする。
この問いに正解はないのか…?
とくだらない事に思考を費やしながら家のドアを開けた。
…ん、兄さんの靴があるな…
ボクの童貞を捧げた張本人は今何をしているのだろうか?
「ただい………!?」
なんと彼は服を脱ぎ、女性用の服を着ようとしていた
えぇ…
「わわっ!ノア急に帰ってくるなんて」
そんな事言われても…

話を聞くと、兄さんは今度女装男子の役をやることになったらしい。
周りからは絶対似合うよ!と期待されているが…
練習のために、スタイリストの人からウィッグと服を借りたらしい
「ふーん、ボクも綺麗な兄さんなら似合うと思いますよ」
「…そうだな」
…ん?自信なさげ……??
「とにかく着てみたらどうですか」
「、、そうだな」

…ん?
なんだこの美女……
高身長(177cm)なのが少し気になるが、それでも完全に女性に見える。
「ど、どうかな…」
「はっ…!すごく綺麗ですよ…!
だれも男性だと疑わないと思います」
「ただい…キャーー!」
あ、姉さんが帰ってきた
「…え、だ、誰…?ノアくんの先生?」
姉さんでさえ、この人が兄ということに気づいていない…!
思わず笑いだしてしまった
「…え?ノアくん何?」
「…おいフォトン!マジで気づかないのか?」
…や、やっぱりこうして聞くと声は男なんだな。
「……え、え???お兄ちゃん!?!?!?
全然気づかなかったよ~!すごーい!」
「うぅ………そ、そうか…」
…うーん、さっきからこの煮え切らない態度はなんだ?
「そうだ兄さん、その姿でボクとデートしませんか?」
「へ!?ば、バレたらどうなるか…!」
「喋らなければバレませんよ!練習だと思って」
「………そ、そうだな…」

…すっかり夕方になってしまった
高校生になったばかりなのに、4月からさっそく模試があったんだ。
難しくはなかったが、ずっと同じ姿勢でいなきゃいけないから疲れた…
…で、この駅…
ここで女装した兄さんと待ち合わせをする事になっているのだが……………
家を出る前に自撮りを送らせるようにしたんだった。
スマホで確認すると………、、うわ、やっぱりすごい美女だ……
普通の姿の兄さんもすごく綺麗でかっこいいけど、見慣れない格好をしているとすごく新鮮だ
…………これ、今頃兄さんナンパされてるんじゃないか!?
急いで向かうと…
「きみすごく綺麗だねー!高身長美女ってやつ!?」
されてたーーーーー!!!!!!
「………っ、………」
そうだ!この兄喋れないんだった
急いで兄さんの元に駆け寄り…
「にいさ…っ、、アーk、、、姉さん!」
「え?」
「ね、姉さんこんな所に…行きますよっ」

「はぁ、はぁ……ノア、ありがとな
まさかあんな三流事務所にスカウトされるなんて」
あ、ナンパじゃなくてスカウトだったのか
「最初なんて呼ぼうか困りましたよ…
誤魔化すの大変ですね」
「な、なぁノア……
俺ほんとに女装できてる?変じゃないよな」
「………ふふっ、ふふふふっ」
「ちょ!なんで笑うんだよっ」
「だって…自信の無い兄さんが珍しくて
兄さん、すごく綺麗ですよ…どう見ても女の人です」
ボクは美しい兄さんを口説くことにした
「…っ♡」
「ボクどんな姿の兄さんも……す…す、、
っだいすき、です」
ううっ…これは恥ずかしかった
「(ノア…♡セックスの時しか好きって言ってくれなかったから嬉しい…♡)ありがとな♡俺もノアのこと大好き♡」
と抱きつかれた…!
「ちょっ、こんな所で……ん??」
「え?」
この姿なら、兄さんとデートしても俳優さんとは誰も気づかないだろう
…便利だな。
「の、ノア…?俺やっぱり変…「ボクあなたとデートしたい所たくさんあるんですよっ!ほら行きましょうっ」
手を引き、走り出した
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。 如月 陽菜(きさらぎ ひな) 病院が苦手。 如月 陽菜の主治医。25歳。 高橋 翔平(たかはし しょうへい) 内科医の医師。 ※このお話に出てくるものは 現実とは何の関係もございません。 ※治療法、病名など ほぼ知識なしで書かせて頂きました。 お楽しみください♪♪

処理中です...