【番外編更新】小石の恋

キザキ ケイ

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番外

小石の散歩道

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 至さんはたまに、思いつきでものを言う。
 普段はわりと考えてものを言うらしい。自称だけど、まぁぼくよりはなにか考えているような気配はする。
 そんな至さんとベッドの上で一戦交え、ぼくが大敗した夜のこと。
 ただ硬いだけの腕枕を謹んで辞退し、有無を言わさず首の下に腕をつっこまれたあと、彼は完全に今思いついたという顔で言った。

「明日はリツの出かけるとこについて行く」

 ふぅん、そういう気分になることあるんだ。ぼくは最初そう思った。
 至さんは天上天下唯我独尊を悪いほうの意味で煮詰めたみたいなところのある人物で、だいたいは周囲の人を振り回す存在だ。
 実際、至さんの言うとおりにすればうまく行くことが多いのが余計に良くない。シンパを生む。信者を生む。しかし本人にそんな気はまったくないのである。傾城もかくありけむ。
 つまるところ、至さんが気を向けてぼくを連れ出すということは、至さんの行きたい場所ややりたいことにぼくを組み込んだ上で、箱庭の中の自由を見守るということだ。
 それが、場所からぼくに裁量権があるというのはめずらしい。いやはじめてかもしれない。
 ちなみに動機としては「おまえたまに一人で出かけるよな」とのこと。

「近所に買い物行くだけのことも多いけど、そういうんじゃないんだよね?」
「たまに何時間か帰ってこないことあるだろ。あれで」
「あー。静かなのと面白いの、どっちで行く?」
「静かなのってのは図書館か?」
「そー」
「なら面白いとかいうほうで」
「んー」

 了承の意で雑に返事をすると、ぼくは半裸の男のふところにぎゅっと抱きこまれた。
 こうなるとあとはもうぼくには眠ることしか許されない。

「おやすみ、リツ」
「おやすみ~」

 どうしても腕枕は寝心地がよくないので、するりと抜け出て下に潜る。
 目指すは心臓。
 目の前にあるのに遠い、至さんのあたたかな鼓動に耳をすませると安心できる。密度のある肉と健康な骨の向こうに、力強く波打つ赤い場所がある。これが動いているからぼくは日々、気に入った人に所有される小石の喜びを享受することができる。
 ぼくはひとしきり心臓に感謝を捧げて眠りについた。
 そのとき至さんは「なんでこいつ俺の乳に手合わせてんだ?」と思っていたらしい。失敬な。

 次の日、腰が立つかどうかやや不安だったものの、若さゆえか活動に支障はなかったので、のんびり起床してブランチとしゃれ込み、それから家を出た。
 ぼくの普段のコーディネートは部屋着以外ほぼ至さんに管理されていて、今日は首元の開いたストライプのティーシャツを着るよう指示された。
 こんな服見たことない。また買ってきたのだろうか。ぼくは至さんの着せ替え人形も兼務している。
 その至さんはぼくの後ろを大人しくついてきている。
 はじめは横に並んで手を繋いでいたのだが、ぼくが至さんのいる右方向に曲がろうとするたびにこのデカ男が障害物となるので「避けて」とか「じゃま」とか言っていたら萎んでしまった。いつもこれくらい大人しければいいんだけど。
 二人で暮らしているマンションから大通りに出てしばらく沿い、横断歩道を渡りながら進み、途中で大通りを逸れる。川沿いに進み、小さな階段を下り。

「ついたよ」
「は?」

 到着時の第一声失礼すぎる。
 でも至さんが理解しにくいのは仕方ないかもしれない。
 ここは河川敷、高架下。
 大地震でもこない限り崩れない新しめのコンクリートで強固に整えられた人工的な柱を頭上に頂き、これでもたまに刈っているらしいが追いついていない草ボーボーの川を足元に擁する、都会と自然の共存地。
 こういうところは住人がいたりするのであまり立ち入れないことが多いのだけど、ここは釣り人の車が通るような造りになっているせいか、作り替えて新しいせいか、暮らしてらっしゃるかたはいない。
 その代わり、地域住民の中でもなにか事情のあるひとが主に通る。

「ここでぼーっとするのが好きなんだ」
「おまえ散歩っつって出かけて5時間帰ってこないの、こんなとこにいるせいだったのかよ……」
「こんなところとは失敬な。いいとこなんだよ、ここは。至さんは黙って見てて」
「はいはい」

 ぼくのお気に入りは、川べりを背に腰くらいまであるコンクリート橋脚の基礎的なとこ。ここに座ってぼーっと反対側の壁を眺めたり、後ろ側の川を眺めたり、図書館の本を読むこともある。
 座るためにタオルハンカチを持参した。今日は二枚。一枚は至さんの尻に敷く。

「なんもないぞここ」
「黙って見てて」
「……」

 不満そうである。わからないでもない。ここの魅力はまだ半分も発揮されてない。
 しかしすぐに変化があった。
 ぼくらの前の道を、犬を連れたおじいさんが通りかかったのだ。

「こんにちは」

 ぼくは声をかけた。顔見知りの犬おじいさんだ。
 少し猫背で小柄な彼は、毎日この辺を散歩しているらしい。ちなみに距離は4駅分。見た目によらず相当な健脚おじいさんだ。

「おや、こんにちは。今日はお友だちもいっしょかい」
「違うよ、このひとはぼくの所有者」

 至さんはぎょっとしたようだが、おじいさんはころころと笑って言った。

「それならおれとトラの仲と同じだねぇ」
「トラが所有者?」
「そうだよ」

 ちなみにトラとはおじいさんの愛犬で、黒柴である。トラ柄は体中のどこにもない。
 手を振って別れ、おじいさんは残り3駅分を歩くために旅立った。
 その後すぐ、自転車で通過する若者がいた。ランニングをする本格的な体つきのひとが通過した。ランニングマンはぼくをちらっと見たので、ぼくは手を上げて挨拶した。彼も手を軽く上げてくれて、走り去った。
 次にやってきたのは、どんな天気の日でも傘を持って歩いているおばさんだ。

「こんにちは」
「今日は駅の裏のスーパーで卵が安いよ」

 おばさんは挨拶を返してくれたことはないが、自分に言い聞かせるように、近所の安売り情報をぼくに教えてくれる。
 今日はぼくがめずらしく二人連れなせいか、おばさんは一瞬だけ至さんを見て、恐ろしいものを見たように肩を震わせてから言った。

「卵は一人一パックだからね」

 おばさんは足早に去っていった。
 ぼくは卵を買って帰ることに決めたが、至さんにもう一パック持たせるのはどうかと思うので、いつも通り一パックだけ買うだろう。

「……リツ、色々言いたいことがあるんだが」
「どしたの? お尻痛い?」
「……いや……」

 至さんは黙り込んだ。
 しばらくなんの訪いもなく、静かな時間が流れた。川の水はいつもより少なく、上流で雨が降っていないだろうと推測できる。
 数日晴れ続きだし、今日は「来る」かもしれない。

「あ」

 水面をぼんやり眺めていたら、対岸で動くものが見えた。
 至さんの服の裾を引っ張って指差すと、川の反対側にひとがいる。
 我らが家の近くを流れるこの川はまぁまぁな幅があって、この橋の下の空間は川を挟んで反対側にもある。そのコンクリートに囲まれた対岸に時折やってくるひと。

「レアなひとだ。ラッキーだね、至さん」

 ぼくが手を大きく振ると、向こうも振り返した。背の高い若い男性だ。それ以外は遠くてあまりよく見えない。
 彼は大きく腕を振りかぶって、なにか投げた。

「紙飛行機?」

 訝しげな至さんの前で紙飛行機はこちらへ向かって飛び続け……向きを下流側に変えながら、途中で失速し、川へ落ちた。

「今日もだめだったかぁ」
「あいつなにしようとしてたんだ」
「川を紙飛行機で渡りたいみたい。ぼくがいるとああして投げてくるんだ。近くまで来れたらキャッチしようと思ってるんだけど、一度も成功しない」
「……」

 ちなみにこのあと下流へ赴くと、彼が釣り用のタモ網的なもので川を流れていた墜落機を掬い上げる場面を見ることができる。川に入ってまで拾うので、彼は長いゴムブーツをいつも履いている。なので彼は川の水が少ない日にしか会えない。
 そうまでしてなぜ川を紙飛行機で渡りたいのか、尋ねたことはない。
 紙飛行機の彼が去ると、次にやってきたのは楽器ケースを担いだお兄さんだった。
 至さんよりちょっと年上っぽい。長い髪を無造作に束ねている。着古した革ジャンが、レコードのジャケットから抜け出してきたような空気感を与えている。

「こんにちは」

 ぼくが声をかけると彼は頷いて、楽器ケースを置き開けた。
 中には使い込まれた金管楽器。ぼくは楽器をほとんど見分けられないので、この2回折れ曲がった金ピカがなんという楽器なのか知らない。

「一曲聴いて」
「いいよ」

 お兄さんとのやりとりはいつもそれだけ。曲数が違うことがあるくらい。
 名前のわからない曲を、名前のわからない楽器で奏でる名前のわからないお兄さんの独演に聴き入り、終わったら拍手をする。それだけ。
 お兄さんはぼくの拍手へニコリともせず頷くだけで、それから楽器を片付けて去っていく。来たほうへ戻っていくので、ここで弾くためだけにこの河川敷に来ているらしい。

「さっきのひと、楽器うまいよね」
「そうだな」

 至さんはもはやなにかを言う気はなくなったようで、ただ肯定を返してくれた。
 その後は車や自転車が通るだけで、コミュニケーションが発生する相手はいなかった。
 強いて挙げるとしたら、明らかにどこかでご飯をもらっていそうなつやつやの毛並みの黒猫が通りかかり、至さんをちらっと見て行った。猫にもモテる男。妬けちゃうね。

 日が傾いた頃、若者がやってきた。今日は三人。
 彼らはここでダンスの練習をする。小さなスピーカーで大きな音楽を鳴らしながら群舞する。
 なのでぼくは腰を上げて場所を譲ることにした。
 この世は譲り合いがだいじ。あの場所は誰のものでもない。それがよい。
 よっこらせと立ち上がり、タオルハンカチを回収。至さんの尻をあたためていたやつも回収。ダンサーの卵たちがキャップを脱いで小さく会釈するのにぼくも返し、その場を後にする。

「卵買って帰ろ、至さん」
「ん、あぁ。ついでに他にも買ってくか」

 目指すは駅の裏のスーパー。今日の晩ごはんはどんな卵料理にしようかな。
 ぶらさがるだけで暇そうな至さんの手を握ると、上下に振りながら歩き始める。ついでに鼻歌でもうたおうか。手つなぎしたままスキップしたら困るかな。

「ご機嫌だな?」
「うん!」

 きっととても退屈だったろうに、一度もスマホを取り出すこともなく付き合ってくれた至さんが、ぼくはこのうえなく好きなんだ。
 晩ごはんはオムライスにする。
 玉ねぎとベーコンはおうちにあるので、卵と、ついでにお米も買っていくことにした。
 重いものを至さんに持たせるわけには、と手を出したが「いや無理だろ」といつになく真剣な顔で断られた。心外すぎる。
 米袋を小脇に抱える至さんは、ヤンキーが子猫を助けるみたいなギャップがあってだいぶ緩い笑いがあった。
 ぼくは弁えているので、2秒ほど笑っただけで引っ込めた。何か言いたげだった至さんは米袋を抱えているせいで機動力が落ちており、横っ飛びで逃げるぼくを小突くことはできなかった。

「卵たっぷりオムライスおいしかった~」

 お腹いっぱい胸いっぱいでことりと転がる。
 ぼくがよく転がるので、最近ベッド横にふわふわのラグが敷かれた。薄緑色のそれは、紺色で揃えた至さんの大きいベッドと全然調和できてない。でもぼくはこのラグを気に入ってる。
 今日は満足度の高い一日だった。
 至さん発案で出かける日も楽しいけれど、至さんはあの見た目と人間性のわりに人が多い場所が好きで、そういうところでは至さんと手をつないだり、くっついたり、ゆっくりおしゃべりしたりできない。
 その点今日はずっとくっついていられたし、手もつなげたし、好きにおしゃべりもできた。まぁぼくは人が多かろうがいなかろうがあまりおしゃべりしないけど。

「ねぇみて、お腹ぽっこりしちゃった」
「は? エロ」

 膨れたお腹をめくって見せたら、想定問答外から変化球が投げ込まれた。
 ぼくはお腹が変に出ているのを見せたかっただけなのに、なぜエロになるのか。それは至さんの頭の中がエロエロだからに違いない。

「あーそれで違わないから早く風呂入ってこい」
「はーい」

 やはり至さんは頭の中エロエロなのだ。そうだと思ってた。
 だってぼくがふつうに生活してるだけであのひとはいきなり盛って、ぼくに襲いかかるのだ。まるで猛獣。しかも年中繁殖期。
 熱いくらいの激情をぶつけられるのは、冷たい無機物には荷が重いけれど、ぼくは風雨を耐えるがごとく至さんのエロの捌け口にもなるのだ。

「ふぅん、今日もしていいのか? 昨日もしたのにって暴れるだろ、いつもは」

 目をぎらぎら輝かせているわりに理性的なことを言う至さんだ。
 だいたいぼくが暴れたって押さえ込んでするくせに何言ってんだか。一応同意という言質がほしいだけかもしれない。
 でもぼくのほうには違うきもちもあって。

「今日はぼくの好きなとこ行ったから、至さんがしたいことする時間も必要かなって」
「別に、なにかと引き換えにしたかったわけじゃねーぞ」
「でもお米持ってもらったし」

 さすがの至さんもお米を抱えて帰るのは重かったみたいで、米袋を置いたら腕を振ったり肩を回したりしてた。ぼくの思いつきのせいで無理させてしまったし、ちょっとくらいはお返ししたほうがいいかなって。
 そんなきもちを全部言ったわけじゃないけど、もじもじしていたら、至さんは変な顔でにやりと笑った。

「したいならそう素直に言え」

 は? そんな事実はない。
 それなのに至さんはすばやくぼくの服を剥ぎ取り丸裸にしてしまった。

「はいはい、米運搬の礼な。じゃあ今日は好きなだけやらせてもらうか」
「え、あの、ぼくお腹いっぱいで……いつもみたいにぎゅってされたら上から出ちゃうと思う」
「リツは燃費悪いからもうだいぶ消化されてそうだけどな。心配なら、こうするか」

 だれがエコカー減税対象外車種だ。至さんはどうもぼくをよくない生き物だと捉えている節がある。
 心外だとかたこと抗議するぼくを、至さんはひょいと持ち上げて膝の上に乗せた。

「リツ、立たせて。自分で入れて」
「なにそれ」
「これなら上から出ることはないだろ」

 そうかなぁ。下から押されて出るかもしれない。けど重力なら胃の逆蠕動に勝てるかもしれない。

「手伝ってやるから、ほら舐めて」
「んん……」

 これから尻穴をほじられるために至さんの指を舐めなきゃいけないぼく、積極的被害者すぎる。
 ごつごつとほっそりが交互にくる、長い至さんの指。付け根の毛はきれいに剃られて、爪も削がれて引っかかりひとつない。そういう相手がいることに慣れているひとの指。
 今は、ぼくだけの指。
 ぼくなりにがんばってぺろぺろ舐めたりじゅるじゅるしゃぶっていると、至さんがふふと笑みこぼした。

「昔を思い出すなぁ、リツ?」
いふほいつの?」
「出会った日だよ。おまえがうまく吐けなくて苦しいって泣いてるから、俺が指つっこんで吐かせてやった日」

 あぁ、食あたりで授業に出られず学校のトイレで吐いてたあの日。
 至さんはふつうに授業をサボってたから、ぼくを見つけた。見つけられてしまった。
 喉に他人の指をつっこまれる経験は空前絶後だった。
 あれ以来ぼくはお惣菜の玉子焼きを食べられなくなった。卵料理は自分で作るに限る。

「あんとき、吐きながら泣いて、俺の指しゃぶってるおまえを、かわいいと思ったんだよ」

 ひどすぎる。最悪。今からはじめようってときに言うことそれ。
 ぼくは半泣きながら、指をしゃぶりながら至さんの胸を叩いて抗議した。至さんは笑って、ごく軽く反省のみられない「ごめんごめん」を繰り出した。

「吐いてなくてもかわいいよ、リツ」

 それフォローになってないから。
 やはり特殊性癖の持ち主だった至さんに、ぼくは結局抗いきることができず、至さんの膝の上で串刺しにされた。
 重力のおかげか上から出るものはなかったけれど、下からがんがん突き上げられるから、お腹を突き破られそうで怖かった。

「次はいつあそこ行くんだ?」
「いつとか決めてない。気が向いたら行く」
「そうか」

 横向きで寝そべりあって、のんびりと思いついたことを話す。
 あの河川敷と高架下はいつでもあの場所にある。でも至さんが行きたいところはなにかのイベントだったり、期間限定スイーツのお店だったりするから、優先度が高めだ。今後もぼくは至さんの方向指示で出かけることになるだろう。

「気が向いたら、俺も行く」
「ん」

 意外と気に入ってくれたみたいだ。
 横向きのままもぞもぞ動き、差し出された腕に頭を乗せる。
 たまには、そんな日もある。
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