みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで

キザキ ケイ

文字の大きさ
上 下
71 / 74
第四章

65.意外な見舞い客

しおりを挟む
 目の横を通って鼻まで濡れた感触に、タビトは目を開けた。
 顔の毛が湿っている。寝ながら泣いていたらしい。
 思わず顔を前足でこすると、獣型のタビトにぴったり寄り添って眠る獅子の存在に気づいた。

「れぐ……」
「っタビト! 目が覚めたのか!」
「ぐえっ」
「あっごめん」

 勢い余ってのしかかられた胸がものすごく痛んだ。
 レグルスが慌てて体を浮かせる。どうやら胸の骨にヒビが入っているらしく、呼吸するだけでも痛い。

「タビト、タビトよかったぁ~」

 ライオンの大きな前肢で頭を押さえられ、顔中べろべろ舐め回されながら、タビトは周囲を眺めた。
 白っぽい壁に囲まれた狭い部屋だ。
 学校の医務室みたいだなぁと思っていたら、ドアが開いて見知った獣人が入ってきた。

「おはようタビト。気分はどう? 体は動かせる? 吐き気とかない?」
「あ……ハカセ。だいじょぶ……」

 レグルスのせいで身動きできないタビトは、とりあえずしっぽを振って応えた。
 ハカセは苦笑して、ベッド横の丸椅子に座る。

「本来なら他の被害者たちといっしょに副都立の治療所に運び込まれるところだったんだけど、きみは深刻な魔素不足に陥っていたからね、レグルスがこっちに連れてきたんだ。おかげで手遅れにならずに済んだ」

 今更ながら、魔素を吸い取るというあの首輪が外れていることに気づく。
 ハカセが肩をすくめた。

「あの恐ろしい首輪は外したよ。人型を維持できなくなるほど魔素を吸い出す首輪……あんなものが存在するなんて獣人社会への冒涜だ。ことはもはや若者の流行では収まらなくなってる。副都だけじゃなく首都も動くだろう。あんなものは二度と生み出されないと信じたいね」
「うん……」

 感触を消し去るように後ろ足で首をかく。
 魔素が失われていくにつれて身体機能がどんどん低下していった、あの血の気の引く感覚。
 タビトは人一倍魔素への依存度が高かったから、短時間で生死の境をさまよう羽目になったが、魔素が目減りしていく恐ろしさは獣人共通のはずだ。
 あの恐怖を味わうものは二度と出ないことを祈りたい。しかし────。

「あのコウモリの男……密猟者たちは、どうなったの」

 ぽつりとつぶやくと、がばっとレグルスが顔を上げた。

「ごめんタビト! オレが……くそっ……!」
「あの建物にいた密猟団の関係者はあらかた捕まったと聞いたよ。でもリーダーと、副官と見られる部下はまだ捕まってない」

 レグルスはあと一歩のところまで、密猟団の首魁・コウモリ獣人ヴェスペルティリオを追い詰めたが、すんでのところで取り逃してしまったのだという。
 なんとメイサがそのあとを追いかけ、副都の外へ逃げたことまではわかっているが、その先の足取りは掴めていない。
 またタビトたちと戦ったゾウ獣人の副官は、守備隊が到着後、地下を制圧していく段階で獣化して暴れ、あえなく逃げられてしまったそうだ。
 レグルスも守備隊員も、さぞ悔しい思いをしたに違いない。

 しかし彼らが捕まらない限り、密猟の危険も魔素封じの首輪の不安も消えることはない。
 彼らは動物や、変化不全型だけでなく、同じ獣人に手をかけることを一切躊躇しなかった。
 タビトやブルーシアどころか、レグルスまであの場で殺されていたかも知れない。
 今更ながら芯から冷え切るような恐怖に身を震わせ、タビトはレグルスのあたたかい被毛にしがみついた。

「レグルス……無事でよかった」
「それはこっちのセリフだ! タビトを取り戻せて本当によかった……あの地下室で倒れているのを見た時、オレは、オレは……っ」

 くっついているから、お互いの震えが伝わる。
 このあたたかさを永遠に失うところだった。頬をこすりつけ合いながら、ごめんとありがとうを繰り返す。
 ひとしきり喜びを分かち合ったあとのタビトに待っていたのは、いくつもの検査だった。
 血液検査、魔素検査、学校で年一回受ける健康診断のようなこともやった。
 ヒビの入った肋骨の様子を確かめるためと胸を叩かれたときは、目玉が飛び出そうなほど痛かった。
 ハカセは「目が覚めたばかりのところ悪いけど」と言いつつ一切手加減することなく、検査から解放されたのは午後を過ぎた頃だった。

「た、だいま……」

 検査の結果、魔素はまだ少なめなものの、体に支障はないと太鼓判を押してもらえた。
 ついでに魔素の操作に問題がないかどうか見るためと人型にさせられ、半獣化も試した。
 騎士学校でしごかれてきた経験上、魔素で全身を覆う人型のほうが傷の治りが僅かに早い。このまま人型でいるようにと入院着をもらい、痛む胸を押さえながらよろよろと病室へ帰り着く。

「おかえり。お見舞い見る?」
「わぁ、こんなに……」

 丸一日眠っていたタビトの元には、たくさんの仲間が見舞いにやってきたという。
 リゲルにプロキオン、実習仲間に守備隊の先輩たち。

「お見舞いっていえば花だと思うんだけどね、誰も持ってこなかったんだ」

 見舞いの品は食べものばかり、しかもほとんどが肉だという。
 あまりの肉被りに、情緒を気にするプロキオンが渋い顔をしていたのがなんともおかしかったと、レグルスはくすくす笑った。そのプロキオンも手土産は肉だったので、同類だ。
 中にはアルシャウの名が入った荷物もある。
 他より大きな養父の見舞い品は、日用品と保存食の詰め合わせだった。
 メモも同封されていて、「入院費の請求はこっちへ回すように」と書かれている。アルシャウらしい気遣いだ。

 検査続きで滅入った気分を変えるため、病院の中庭へ出る。
 獅子族の大屋敷に比べればささやかなものだが、ハカセの医院にも庭がある。
 背の低い木々が植えられ、その向こうには細い幹の広葉樹と広大な草原が見える。小鳥がさえずり、穏やかな風が吹き抜け、清々しい気分になれる。
 ここに来るまでにレグルスが過保護に付き添い、ちょっとの段差も抱き上げようとするのでタビトは苦笑した。
 支えられながら、低木の横に置かれたベンチにふんわり降ろされる。

「本当に大丈夫なのか? というか人型になって平気なの? 魔素はもう足りてる?」
「胸が痛むだけだよ。魔素はまだちょっと足りないけど、ん」

 不意に口付けられ目を丸くする。
 人型同士のキスは、唇を少しだけ擦り合わせるだけの軽いものだったが、なにしろ急だ。

「どしたのレグルス?」
「どうしたのじゃないよ、魔素不足のタビトにこうして魔素を分けてたのはオレなんだからね」
「そうだったんだ……?」

 キスで魔素を分けることができるとは初耳だった。
 聞けばレグルスもそれを知っていたわけじゃなく、現場の混乱で気づけただけらしい。
 粘膜接触はより多い魔素を渡せるが、肌に触れるだけでも効果があるという。
 ハカセ曰く、少ないところへ自然と流れるように、互いの身体に影響がない程度まで魔素を渡し合う。獣人はそのようにできているのだと。

 地下で魔素を奪う首輪をつけられたときのことをうっすらと思い出す。
 たしか近くにメイサがいて、顔を舐められて、ざらざらの舌がちょっと痛かったことを覚えている。レグルスもタビトを覗き込んで必死に声をかけてくれた。
 それから、助けが来るまでずっとタビトの手を握ってくれていたひとのこと。

「ブルーシアも、入院してるのかな」
「呼んだかしら」
「え?」

 聞こえるはずのない声に振り向くと、ブルーシアがいた。
 前に見たより簡素な、布の少ない動きやすそうな服を身に着けている。
 顔色はまだ少し悪いけれど、どこも痛そうにはしていない。
 長い金の髪は無造作にまとめられ、手には花籠。
 いつだって敵意に満ちてタビトをにらんでいた金の目には、いたわりの色が浮かんでいる。

「意識が戻らないって聞いていたのに、病室にいないから驚いたわ。これ、お見舞いよ」
「あ、ありがと……」
「言っておくけれど、わたくしは重傷のあなたに心配されるほどじゃないわ。脱水と軽度の栄養失調、あとはかすり傷」
「そっか、よかった」

 花籠を受け取って微笑むタビトの横に座って、ブルーシアはばつが悪そうに身じろぐ。

「その…………助けてくれてありがとう」

 長い沈黙の末に出た言葉に、タビトはそっと目を伏せた。

「僕はブルーシアを助けられなかった」
「そんなことないわ。あなたがいてくれてどれだけ心強かったか……それに、あなたが残した痕跡を辿って助けが来たのよ」
「そうだったんだ……」

 意識を奪われ、地下へ運ばれるまでの間、朦朧とする意識の中でなにかできることはないかと、衣服のボタンやバッジをこっそり落とした記憶がよみがえる。
 そのどれかをレグルスたちが見つけ出してくれた。タビトの決死の努力は無駄ではなかった。

「胸のキズはどう?」
「骨にヒビが入ってるらしくて、動くと痛むけど、それほどでもないよ。ブルーシアこそ、僕が行くまでに叩かれたりしてたんでしょう」
「あんなのはどうってことないわ。わたくしは誇り高き獅子の女ですもの」
「そっか。ブルーシアは強いね」

 再び会話が途切れる。
 もじもじとうつむくブルーシアは、意を決したように勢いよく顔を上げ、タビトを真っ直ぐに見つめた。

「今までのこと……わたくし、本当にひどいことばかり言ったわ。あなたが傷つけばいいと思って……ごめんなさい」
「うん。いいよ」

 深く頭を下げたブルーシアを、タビトはあっけらかんと許した。
 あまりのあっさり加減に、謝罪したブルーシアがぽかんとしてしまうほどに。

「あの、自分で言うのも何なのだけど、わたくしはあなたになじられて殴られて仕方ないようなことをたくさん言ったし、したのよ?」
「殴らないよ」
「いえ、あなたは殴るべきよ!」
「えぇ……イヤだよそんなの。ブルーシアはせっかく軽傷で助けられたんだから、体を大事にして?」
「……なんてお人よしなの。変なトラね」
「言われ慣れてるよ」

 ふと沈黙が降りて、お互いに笑った。
 ほがらかな、引っ掛かりのない笑みだった。
 ブルーシアにとってタビトは邪魔者のはずで、タビトにとってブルーシアはきつい態度ばかり取るとげとげしいメスでしかなかったのに。こんなになごやかに話せる日が来るとは思わなかった。
 それに、ブルーシアのほうも妙に晴れやかな様子だ。

「ブルーシア、なにかいいことでもあった?」
「あら、どうしてそう思うの?」
「なんだか嬉しそうだから」
「そんなことないわ。今のわたくしは最悪でどん底よ。────レグルス様」

 どう見ても「最悪でどん底」には見えないメスライオンは腰を上げ、レグルスの前に立った。
 胸を張って、足を踏ん張って、強い姿で。

「草原の王子、レグルス。あなたとの婚約は破棄します」
「え?」

 ベンチに座った二匹がぽかんと見上げる。
 どうやらレグルスも初耳らしい。

「今までも違和感はあったけれど、あの地下室でのあなたは本当に酷かった。わたくしという婚約者が目の前にいるのに他のものに口づけなんてして、しかもあんな熱烈なのを何度も……んん、ごめんあそばせ。ともかく、他のものに、しかも他種族の男にうつつを抜かすオスなんてありえないわ。この決定は両家にすでに通告済みで、了承も得ています」
「ブルーシア、それは」
「だから、わたくしが手放したものを慈悲深い誰かが拾ったとしても関知しませんわ。欲しいと思う方がもらえばよろしくてよ」

 取り残されるレグルスとタビトには目もくれず、言いたいことだけ言って、誇り高き雌獅子は颯爽と去っていった。
しおりを挟む
↓読んだ感想を絵文字で送れます✨
[気持ちを送る]
感想メッセージもこちらから!

あなたにおすすめの小説

虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。 領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。 *** 王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。 ・ハピエン ・CP左右固定(リバありません) ・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません) です。 べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。 *** 2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。

【完結】転生して妖狐の『嫁』になった話

那菜カナナ
BL
【お茶目な挫折過去持ち系妖狐×努力家やり直し系モフリストDK】  トラック事故により、日本の戦国時代のような世界に転生した仲里 優太(なかざと ゆうた)は、特典により『妖力供給』の力を得る。しかしながら、その妖力は胸からしか出ないのだという。 「そう難しく考えることはない。ようは長いものに巻かれれば良いのじゃ。さすれば安泰間違いなしじゃ」 「……それじゃ前世(まえ)と変わらないじゃないですか」   他人の顔色ばかり伺って生きる。そんな自分を変えたいと意気込んでいただけに落胆する優太。  そうこうしている内に異世界へ。早々に侍に遭遇するも妖力持ちであることを理由に命を狙われてしまう。死を覚悟したその時――銀髪の妖狐に救われる。  彼の名は六花(りっか)。事情を把握した彼は奇天烈な優太を肯定するばかりか、里の維持のために協力をしてほしいと願い出てくる。  里に住むのは、人に思い入れがありながらも心に傷を負わされてしまった妖達。六花に協力することで或いは自分も変われるかもしれない。そんな予感に胸を躍らせた優太は妖狐・六花の手を取る。 ★表紙イラストについて★ いちのかわ様に描いていただきました! 恐れ入りますが無断転載はご遠慮くださいm(__)m いちのかわ様へのイラスト発注のご相談は、 下記サイトより行えます(=゚ω゚)ノ https://coconala.com/services/248096

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)

九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。 半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。 そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。 これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。 注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。 *ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)

誓いを君に

たがわリウ
BL
平凡なサラリーマンとして過ごしていた主人公は、ある日の帰り途中、異世界に転移する。 森で目覚めた自分を運んでくれたのは、美しい王子だった。そして衝撃的なことを告げられる。 この国では、王位継承を放棄した王子のもとに結ばれるべき相手が現れる。その相手が自分であると。 突然のことに戸惑いながらも不器用な王子の優しさに触れ、少しずつお互いのことを知り、婚約するハッピーエンド。 恋人になってからは王子に溺愛され、幸せな日々を送ります。 大人向けシーンは18話からです。

中国ドラマの最終回で殺されないために必要な15のこと

神雛ジュン@元かびなん
BL
 どこにでもいる平凡な大学生・黒川葵衣(くろかわあおい)は重度の中国ドラマオファン。そんな葵衣が、三度も飯より愛するファンタジードラマ「金龍聖君(こんりゅうせいくん)」の世界に転生してしまった! しかも転生したのは、ドラマの最終回に主人公に殺される予定の極悪非道皇子。  いやいやいや、俺、殺されたくないし。痛いのイヤだし。  葵衣はどうにか死亡フラグを回避しようと、ことなかれの人生を歩もうとする。  とりあえず主人公に会わなきゃよくない?  が、現実は厳しく、転生したのは子供時代の主人公を誘拐した直後。  どうするの、俺! 絶望まっしぐらじゃん!  悩んだ葵衣は、とにかく最終回で殺されないようにするため、訳アリの主人公を育てることを決める。  目標は自分に殺意が湧かないよう育てて、無事親元に帰すこと!    そんなヒヤヒヤドキドキの溺愛子育てB L。 ==================== *以下は簡単な設定説明ですが、本文にも書いてあります。 ★金龍聖君(こんりゅうせいくん):中国ファンタジー時代劇で、超絶人気のWEBドラマ。日本でも放送し、人気を博している。 <世界>  聖界(せいかい):白龍族が治める国。誠実な者が多い。  邪界(じゃかい):黒龍族が治める国。卑劣な者が多い。 <主要キャラ>  黒川葵衣:平凡な大学生。中国ドラマオタク。    蒼翠(そうすい):邪界の第八皇子。葵衣の転生先。ドラマでは泣く子も黙る悪辣非道キャラ。  無風(むふう):聖界の第二皇子。訳があって平民として暮らしている。  仙人(せんにん):各地を放浪する老人。  炎禍(えんか):邪界皇太子。性格悪い。蒼翠をバカにしている。  

闘乱世界ユルヴィクス -最弱と最強神のまったり世直し旅!?-

mao
BL
 力と才能が絶対的な存在である世界ユルヴィクスに生まれながら、何の力も持たずに生まれた無能者リーヴェ。  無能であるが故に散々な人生を送ってきたリーヴェだったが、ある日、将来を誓い合った婚約者ティラに事故を装い殺されかけてしまう。崖下に落ちたところを不思議な男に拾われたが、その男は「神」を名乗るちょっとヤバそうな男で……?  天才、秀才、凡人、そして無能。  強者が弱者を力でねじ伏せ支配するユルヴィクス。周りをチート化させつつ、世界の在り方を変えるための世直し旅が、今始まる……!?  ※一応はバディモノですがBL寄りなので苦手な方はご注意ください。果たして愛は芽生えるのか。   のんびりまったり更新です。カクヨム、なろうでも連載してます。

神は眷属からの溺愛に気付かない

グランラババー
BL
【ラントの眷属たち×神となる主人公ラント】 「聖女様が降臨されたぞ!!」  から始まる異世界生活。  夢にまでみたファンタジー生活を送れると思いきや、一緒に召喚された母であり聖女である母から不要な存在として捨てられる。  ラントは、せめて聖女の思い通りになることを妨ぐため、必死に生きることに。  彼はもう人と交流するのはこりごりだと思い、聖女に捨てられた山の中で生き残ることにする。    そして、必死に生き残って3年。  人に合わないと生活を送れているものの、流石に度が過ぎる生活は寂しい。  今更ながら、人肌が恋しくなってきた。  よし!眷属を作ろう!!    この物語は、のちに神になるラントが偶然森で出会った青年やラントが助けた子たちも共に世界を巻き込んで、なんやかんやあってラントが愛される物語である。    神になったラントがラントの仲間たちに愛され生活を送ります。ラントの立ち位置は、作者がこの小説を書いている時にハマっている漫画や小説に左右されます。  ファンタジー要素にBLを織り込んでいきます。    のんびりとした物語です。    現在二章更新中。 現在三章作成中。(登場人物も増えて、やっとファンタジー小説感がでてきます。)

処理中です...