70 / 74
第四章
64.魔女と白虎
しおりを挟む
呼ばれた気がして振り返る。
何もいなかった。ただ鬱蒼と茂る木々と、連なる山々、そしてどこまでも広がる空しかない。
しかしすぐに違和感に気づく。
(色が……違う?)
美しい青のはずの空も、緑が茂る山の頂きも、白っぽくくすんで見える。
それに遠くがぼやけて見えにくい。
目がおかしくなってしまったのだろうか。
顔を拭おうとして、獣型になっていることに気づく。いつの間にこの姿になったのだっけ。
ふしぎに前足を見つめていると、前方に人影を見つけた。
かろうじて服と呼べる程度のボロ布に、棒きれみたいな手足。濃い色の肌。
振り向いた影────少女の青の瞳だけは、くっきりと鮮やかな色がわかる。
「……ラナ?」
「久しぶりね、あたしの友だち。ずいぶん大きくなっちゃって」
こわごわ近寄ったタビトの額を遠慮なく撫で回すのは、どう見てもラナだった。
記憶にあるとおりの外見に、片頬だけを上げる笑顔。
「ラナ! ほんものだ……!」
「そーだよ。実体はないけど、ここにいるのさ」
「ラナはあのとき……っ、ケガは? 痛いところはない?」
彼女の体は、瞳以外は灰色のグラデーションに沈んでいたが、体のどこにも赤い染みは見当たらなかった。痛そうな様子もない。
なだめるようにラナの細い指先が耳をくすぐるので、くすぐったさにタビトは思わず頭をぶるぶる振って、笑われた。
「はは、よしよし。今はもうどこも痛くないよ」
「ラナ、でもなんか色が変だよ。顔色が真っ白……いや、灰色だ」
「そりゃあんたの目だけさ。本来はそう見えていたんだろ。視力を補助する力が今は効いてないみたいだね」
ラナはなんだかふしぎなことを言いながら、変な色の空を見上げる。
本当に、記憶の中のそのままの姿だった。大きくなったのはタビトだけだ。
どうしてこんなところにいるのだろう、お互いに。
ふと、彼女は別れ際に背や腹を傷つけられていたことを思い出した。さっと血の気が引く。
すんすんと匂いをかぎながら、服で隠れた箇所を確認しようとして、耳を引っ張られた。
思わずぎゃっと悲鳴が漏れる。
「女の体に勝手に触るんじゃない。今はあたしのものなんだから」
「ごめん……今は、って?」
「この体はあんたにあげたのよ。わかるでしょ?」
ラナ曰く。
タビトが獣人たちと同じように人型を取れるのは、ラナの姿という手本があったから。
ただ、型を見本にするだけだと「あの世界では」足りなかったので、体をまるごと「あげた」。
ラナの肉体に含まれていた付加価値も一緒に譲渡され、それらは「魔素」という形で発現し、アルビノの身体的ハンディキャップを軽減させることができた。
ラナの言葉はどこか独り言のようで理解できない部分が多かった。
しかしタビトにとって重要なのは、かつても抱いた懸念が事実だったことだ。
「やっぱり、僕がラナの体をとっちゃったんだ……」
耳としっぽをしゅんと垂らし、今にも泣きそうなタビトにラナは、げんこつを落とした。
「いたい」
「奪われちゃいないよ。あげたんだ」
「でも、でも……」
「あたしだけでは、あそこからどこにも行けそうになかった。『楽園』も夢のまた夢だった。でもタビト、あんたなら辿り着けそうだった。だからあたしは魂の力を使ってあんたを『楽園』へ行かせた。向こうの世界には『器』がもうひとつ必要だったから、体ごとあげた。わかった? あたしが、親切で、プレゼントしてあげたんだよ」
かつて言われた、タビトの大事な主の言葉を思い出す。
────タビトはラナからもらっただけ。
獣人にとっての人型は、親しいものからの贈り物。
奪うのではなく、長く時間を共にし、気持ちを共有し、その結果分け与えられるものである、と。
「どのみちあのときあたしは死んだんだから、体をあげるなんてわけもない。それより、死ぬ前に魂の力を振り絞ったおかげで、こうしてあんたと『楽園』に来られた。あんな腐った世界で朽ちるよりずっといいよ」
「……っ、……」
「あーあー、結局泣くの? 我慢してたのに」
あとからあとから流れてくる涙を止めるすべがない。
タビトはぼたぼたと大地に雫を染み込ませるしかない。
ラナは仕方なさそうに笑って、項垂れるタビトの白い毛を撫でた。
「でも『楽園』があんなに生きにくいとこだとは思わなかった。こっちの世界よりマシだけど、あんた何度もひどい目に遭ったね。つらいところを助けてあげられなくてごめん」
「ラナのせいじゃないよ……」
「今までのことだけじゃない。これからもあんたは生きてくんだから、つらいことがいくつもあるだろう。でもあんたは、あたしとあんたが夢見た『楽園』に生きてる。だから胸張って、全力で、せいいっぱい、楽しく生きなよ」
わしわしと頬を撫でられ、目元をぐっと拭われる。
何度も瞬いて晴らした視界で、ラナは、笑っていた。
いつもの苦痛を堪えるような笑顔じゃない。
目元が緩み、口端が両方ともくっきりと上がった、明るい笑み。
「らな、ラナ……あのとき、僕を守ってくれてありがとう……」
「タビトこそ、あたしの願いを叶えてくれてありがとね。だいすきだよ、あたしの友だち」
「ラナ、また会える?」
「いつだってあんたのそばにいるよ」
ラナの姿ががぼやけ、世界が急速に遠のいていく。
白く白く、消えていく。
手を振るラナのとなりに、オレンジと黒縞の姿を見た気がした。
何もいなかった。ただ鬱蒼と茂る木々と、連なる山々、そしてどこまでも広がる空しかない。
しかしすぐに違和感に気づく。
(色が……違う?)
美しい青のはずの空も、緑が茂る山の頂きも、白っぽくくすんで見える。
それに遠くがぼやけて見えにくい。
目がおかしくなってしまったのだろうか。
顔を拭おうとして、獣型になっていることに気づく。いつの間にこの姿になったのだっけ。
ふしぎに前足を見つめていると、前方に人影を見つけた。
かろうじて服と呼べる程度のボロ布に、棒きれみたいな手足。濃い色の肌。
振り向いた影────少女の青の瞳だけは、くっきりと鮮やかな色がわかる。
「……ラナ?」
「久しぶりね、あたしの友だち。ずいぶん大きくなっちゃって」
こわごわ近寄ったタビトの額を遠慮なく撫で回すのは、どう見てもラナだった。
記憶にあるとおりの外見に、片頬だけを上げる笑顔。
「ラナ! ほんものだ……!」
「そーだよ。実体はないけど、ここにいるのさ」
「ラナはあのとき……っ、ケガは? 痛いところはない?」
彼女の体は、瞳以外は灰色のグラデーションに沈んでいたが、体のどこにも赤い染みは見当たらなかった。痛そうな様子もない。
なだめるようにラナの細い指先が耳をくすぐるので、くすぐったさにタビトは思わず頭をぶるぶる振って、笑われた。
「はは、よしよし。今はもうどこも痛くないよ」
「ラナ、でもなんか色が変だよ。顔色が真っ白……いや、灰色だ」
「そりゃあんたの目だけさ。本来はそう見えていたんだろ。視力を補助する力が今は効いてないみたいだね」
ラナはなんだかふしぎなことを言いながら、変な色の空を見上げる。
本当に、記憶の中のそのままの姿だった。大きくなったのはタビトだけだ。
どうしてこんなところにいるのだろう、お互いに。
ふと、彼女は別れ際に背や腹を傷つけられていたことを思い出した。さっと血の気が引く。
すんすんと匂いをかぎながら、服で隠れた箇所を確認しようとして、耳を引っ張られた。
思わずぎゃっと悲鳴が漏れる。
「女の体に勝手に触るんじゃない。今はあたしのものなんだから」
「ごめん……今は、って?」
「この体はあんたにあげたのよ。わかるでしょ?」
ラナ曰く。
タビトが獣人たちと同じように人型を取れるのは、ラナの姿という手本があったから。
ただ、型を見本にするだけだと「あの世界では」足りなかったので、体をまるごと「あげた」。
ラナの肉体に含まれていた付加価値も一緒に譲渡され、それらは「魔素」という形で発現し、アルビノの身体的ハンディキャップを軽減させることができた。
ラナの言葉はどこか独り言のようで理解できない部分が多かった。
しかしタビトにとって重要なのは、かつても抱いた懸念が事実だったことだ。
「やっぱり、僕がラナの体をとっちゃったんだ……」
耳としっぽをしゅんと垂らし、今にも泣きそうなタビトにラナは、げんこつを落とした。
「いたい」
「奪われちゃいないよ。あげたんだ」
「でも、でも……」
「あたしだけでは、あそこからどこにも行けそうになかった。『楽園』も夢のまた夢だった。でもタビト、あんたなら辿り着けそうだった。だからあたしは魂の力を使ってあんたを『楽園』へ行かせた。向こうの世界には『器』がもうひとつ必要だったから、体ごとあげた。わかった? あたしが、親切で、プレゼントしてあげたんだよ」
かつて言われた、タビトの大事な主の言葉を思い出す。
────タビトはラナからもらっただけ。
獣人にとっての人型は、親しいものからの贈り物。
奪うのではなく、長く時間を共にし、気持ちを共有し、その結果分け与えられるものである、と。
「どのみちあのときあたしは死んだんだから、体をあげるなんてわけもない。それより、死ぬ前に魂の力を振り絞ったおかげで、こうしてあんたと『楽園』に来られた。あんな腐った世界で朽ちるよりずっといいよ」
「……っ、……」
「あーあー、結局泣くの? 我慢してたのに」
あとからあとから流れてくる涙を止めるすべがない。
タビトはぼたぼたと大地に雫を染み込ませるしかない。
ラナは仕方なさそうに笑って、項垂れるタビトの白い毛を撫でた。
「でも『楽園』があんなに生きにくいとこだとは思わなかった。こっちの世界よりマシだけど、あんた何度もひどい目に遭ったね。つらいところを助けてあげられなくてごめん」
「ラナのせいじゃないよ……」
「今までのことだけじゃない。これからもあんたは生きてくんだから、つらいことがいくつもあるだろう。でもあんたは、あたしとあんたが夢見た『楽園』に生きてる。だから胸張って、全力で、せいいっぱい、楽しく生きなよ」
わしわしと頬を撫でられ、目元をぐっと拭われる。
何度も瞬いて晴らした視界で、ラナは、笑っていた。
いつもの苦痛を堪えるような笑顔じゃない。
目元が緩み、口端が両方ともくっきりと上がった、明るい笑み。
「らな、ラナ……あのとき、僕を守ってくれてありがとう……」
「タビトこそ、あたしの願いを叶えてくれてありがとね。だいすきだよ、あたしの友だち」
「ラナ、また会える?」
「いつだってあんたのそばにいるよ」
ラナの姿ががぼやけ、世界が急速に遠のいていく。
白く白く、消えていく。
手を振るラナのとなりに、オレンジと黒縞の姿を見た気がした。
1
[気持ちを送る]
感想メッセージもこちらから!
お気に入りに追加
477
あなたにおすすめの小説
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
【完結】転生して妖狐の『嫁』になった話
那菜カナナ
BL
【お茶目な挫折過去持ち系妖狐×努力家やり直し系モフリストDK】
トラック事故により、日本の戦国時代のような世界に転生した仲里 優太(なかざと ゆうた)は、特典により『妖力供給』の力を得る。しかしながら、その妖力は胸からしか出ないのだという。
「そう難しく考えることはない。ようは長いものに巻かれれば良いのじゃ。さすれば安泰間違いなしじゃ」
「……それじゃ前世(まえ)と変わらないじゃないですか」
他人の顔色ばかり伺って生きる。そんな自分を変えたいと意気込んでいただけに落胆する優太。
そうこうしている内に異世界へ。早々に侍に遭遇するも妖力持ちであることを理由に命を狙われてしまう。死を覚悟したその時――銀髪の妖狐に救われる。
彼の名は六花(りっか)。事情を把握した彼は奇天烈な優太を肯定するばかりか、里の維持のために協力をしてほしいと願い出てくる。
里に住むのは、人に思い入れがありながらも心に傷を負わされてしまった妖達。六花に協力することで或いは自分も変われるかもしれない。そんな予感に胸を躍らせた優太は妖狐・六花の手を取る。
★表紙イラストについて★
いちのかわ様に描いていただきました!
恐れ入りますが無断転載はご遠慮くださいm(__)m
いちのかわ様へのイラスト発注のご相談は、
下記サイトより行えます(=゚ω゚)ノ
https://coconala.com/services/248096
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
誓いを君に
たがわリウ
BL
平凡なサラリーマンとして過ごしていた主人公は、ある日の帰り途中、異世界に転移する。
森で目覚めた自分を運んでくれたのは、美しい王子だった。そして衝撃的なことを告げられる。
この国では、王位継承を放棄した王子のもとに結ばれるべき相手が現れる。その相手が自分であると。
突然のことに戸惑いながらも不器用な王子の優しさに触れ、少しずつお互いのことを知り、婚約するハッピーエンド。
恋人になってからは王子に溺愛され、幸せな日々を送ります。
大人向けシーンは18話からです。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

神は眷属からの溺愛に気付かない
グランラババー
BL
【ラントの眷属たち×神となる主人公ラント】
「聖女様が降臨されたぞ!!」
から始まる異世界生活。
夢にまでみたファンタジー生活を送れると思いきや、一緒に召喚された母であり聖女である母から不要な存在として捨てられる。
ラントは、せめて聖女の思い通りになることを妨ぐため、必死に生きることに。
彼はもう人と交流するのはこりごりだと思い、聖女に捨てられた山の中で生き残ることにする。
そして、必死に生き残って3年。
人に合わないと生活を送れているものの、流石に度が過ぎる生活は寂しい。
今更ながら、人肌が恋しくなってきた。
よし!眷属を作ろう!!
この物語は、のちに神になるラントが偶然森で出会った青年やラントが助けた子たちも共に世界を巻き込んで、なんやかんやあってラントが愛される物語である。
神になったラントがラントの仲間たちに愛され生活を送ります。ラントの立ち位置は、作者がこの小説を書いている時にハマっている漫画や小説に左右されます。
ファンタジー要素にBLを織り込んでいきます。
のんびりとした物語です。
現在二章更新中。
現在三章作成中。(登場人物も増えて、やっとファンタジー小説感がでてきます。)
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる