みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで

キザキ ケイ

文字の大きさ
上 下
51 / 74
第三章

45.同室

しおりを挟む
 二年前までの、まるできょうだいみたいに一緒に過ごした日々に気持ちまで巻き戻ってしまったかのように、自然に手を差し出していた。
 それをレグルスがためらいもせず掴んで、そのまま繋がれてしまったので振りほどくこともできず、タビトは奇妙な感傷を覚えながら寮への道を辿っていく。

「ここが僕ら学生の寮。交換留学生もここに部屋があるの?」
「そう聞いてる。たしか相部屋だとか……」
「うん。僕ら三年生は二人一部屋だね」

 言った瞬間、なぜか隣の気配がぴりっと緊張した。

「……タビトも誰かと相部屋?」
「ううん。同室予定だった子が、家庭の事情で退学してしまって」

 寮の部屋割りが決まったあとの急な話だったので、タビトは現在一人部屋のまま過ごしている。
 それを告げると、レグルスはあからさまに警戒を解いてほっとしたようだった。
 一年生のときは四人部屋にいたから一人部屋は少し寂しい、と付け足そうかと思ったが、結局口を開かず寮へと足を踏み入れる。

 副都ではめずらしくない赤レンガ造りの寮は頑丈さがうりで、それ以外は特に配慮されていない。
 夏暑く冬寒い、トイレ共用風呂屋外、壁は厚いが妙に他部屋の生活音が響く安普請だ。
 レグルスの屋敷がどれだけ高級な建物だったか思い知った一年生の頃が懐かしい。

「僕の部屋に行くより先に、レグルスの部屋に行ったほうがいいよね?」

 最初に向かったのは、入り口の一番近くの小部屋。
 この部屋だけはドアの横に窓がぽっかり空いていて、寮を管理する獣人夫婦が住んでいる。
 年老いたアライグマの夫妻は、生徒が出払う授業中は掃除や料理の仕込みなどをしているらしく、忙しそうだった。

「首都の交換留学生? あぁ、そんな話も聞いたっけ。今日からだったのかい」

 三角頭巾を巻いて片手に木ベラを持ったままの寮母さんは、小柄だが意外と気が強い。
 寮食を残すと食べ終えるまで食堂に監禁されるというのは、代々寮生に語り継がれる警句だ。

「彼の部屋がどこだかわかりますか?」
「さて、どこだったっけね。そも首都学園の子なんてなかなか来ないし、来たとしてもここに住むなんて聞いたことないよ」
「え……それはどういう、」
「それならオレはタビトの部屋に入居します」

 窓を覗き込んでいたタビトの後ろから、レグルスがにゅっと顔を覗かせた。
 驚くアライグマ婦人に微笑みかけ、あれよあれよという間に同意を取り付け、そういうことになってしまった。
 寮母から鍵をもらったレグルスが満足げに微笑む。

「今日から同室だ。よろしくね、タビト」
「えぇ……?」

 いまいち事態が飲み込めていないタビトの手を今度はレグルスが引いて、二階の端の部屋に辿り着いた。
 今はタビトの名札しかかかっていないそこが、今日から二人の部屋になる。

「ちょっとレグルス、本当によかったの?」
「もちろん。タビトと一緒なら雲の上でも海の底でも嬉しいよ」
「いやそういうことじゃなくて……」

 本来決められた同室者がいたのではないか。そういう意味で聞いたけれど、にこにこ笑顔のレグルスに聞く気が失せた。
 面識のない誰かより、気心の知れた相手と同室の方が楽だということだろう。
 もらったばかりの鍵でドアを押し開ける。

 寮の部屋はどこも同じ間取りで、ベッドの数が異なっているだけだ。
 室内は途中までが分厚いカーテンで仕切られていて、それぞれが各生徒の数少ないプライベートスペースとなっている。
 途中でカーテンが途切れる部分からドアまでが共用エリア。
 カーテンの右側には備え付けの机と本棚しかない。
 左側がタビトの部屋だ。机の上には教本や教材が置かれている。半分ほど埋まった本棚、簡素なクローゼット。
 小さな窓の下にはメイサのための平たいクッションが置かれている。
 クッションの主は帰ってきており、レグルスも「あ」と声を出したが、気持ち良さそうに眠っていたので起こすのはやめた。
 そして個人スペースの大部分を占める、綿のたっぷり詰まったベッド。

「学内では無闇な獣型への変化は禁止なんだけど、寮の自室は獣型で過ごしていいんだ。だからベッドだけは選択制。レグルスもさっきの寮母さんに言って、獣型か人型のベッドもらってね」
「オレはこれでいいよ」
「え?」

 レグルスが腰掛けたのはタビトのベッドだ。
 お気に入りのクッションとシーツ。合間にだいぶくたびれてしまった茶色のブランケット。毎日ブラッシングしてはいるものの、トラの姿で遠慮なく寝そべるせいで白い毛がいくつもへばりついた、お世辞にもきれいとは言い難い使用感のある寝床。
 そこにレグルスが寝そべっている。
 なぜか無性に恥ずかしく感じて、タビトは目をそらした。

「や、なに言ってんの。レグルスはきれいな新品のベッドにしなよ。人型のベッドも結構大きくて使い心地も、」
「オレはこれがいいんだ。────おいで、タビト」
「……」

 大きくなった主が、変わらない態度で呼ぶ。
 その声に抗えるはずもなく、灯りに誘われる虫みたいに引き寄せられ、腕の中に収まった。
 ベッドに背を預けるレグルスに半ばのしかかるように跨がり、肩に頬を寄せる。

「あー、落ち着く……」

 タビトの気持ちを代弁するようなレグルスの嘆息に笑ってしまった。
 丸二年離れていたというのに、気後れもよそよそしさもない。
 ただあるべき場所に戻ったという感覚。
 そのまましばらく抱き合って寝転がっていたが、タビトはふと身を起こし、レグルスの上着を脱がせた。
 首都学園のものだろう、臙脂色で細かい刺繍がいくつも入った、きちんとプレスの効いたジャケットが、毛だらけのクッションベッドでくしゃくしゃになってしまうのを防ぎたかったのだが、もう手遅れのような気はする。
 ジャケットをハンガーにかけ、レグルスのスペースの椅子の背に引っ掛ける。ベッドに戻って、ついでにさっきから気になっていたことを尋ねた。

「首都学園の留学生は寮には入らないって言われていたけど……本当に良かったの?」
「アレね。自分で言うのも虚しい話だけど、うちの生徒って妙に偉そうっていうか偉ぶってるっていうか……庶民ばかりの集合住宅になんか住みたくないって思うみたいで」
「あー……」

 首都学園の生徒ということは、「草原の王」の子であるレグルスのように、いつか氏族を束ねる可能性のある者たちということ。
 当然実家は豪邸だし、使用人以外の庶民と関わりなんて持たない。
 そんな態度でいざ一族を率いる立場になったときどうなるんだ、と思わなくもないが、少なくとも王や首長の子というものは偉ぶりたい時期がある、ということらしい。
 もちろん寮は不用心な部分が多いし、そういう意味で忌避する者もいるだろうが、一番の理由じゃない。
 結局は庶民と混ざって生活したくなどないという、それだけの話だ。
 レグルス以外の交換留学生は学外に下宿しているという。
 下宿とはいえ、実家が借り上げたところに使用人と住んだり、血の近い親族の家だったり。下にも置かない扱いをされている────らしい。

「となるとオレは父様の屋敷に戻らなきゃいけなくなるだろ。遠いし息苦しいしアルシャウはうざいし、あそこから通うメリットない」
「そうかもしれないけど」
「言ったろ、タビトと一緒なら海の底でも住めば都だ。……タビトは嫌?」
「嫌なわけない!」

 即座に否定し、嬉しそうな笑みを返される。
 タビトだって会いたかったし、これからいっしょにいられるのは嬉しい。
 とにかくレグルスの不利益にならないようにとの一心だった。それを拒絶に勘違いされるなんて心外だ。

「タビトが一人部屋で良かったよ。せっかく追いかけてきたのに、同室者を追い出すなんてことしないで済んだ」
「追いかけてきた、って?」

 いっしょにいられるという嬉しさが、不穏な言葉によって押し流されていく。
 青ざめるタビトには気づかず、レグルスはあっけらかんと言った。

「首都学園では成績上位者に留学の機会が与えられるんだけど、行き先は成績の順位によるんだ。オレは普通にやってると最上位の首都内留学になっちゃいそうだったから、わざとテストの点を下げて副都に来られるよう調整した」
「……え?」

 レグルスはまだなにか言っていたが、タビトは聞いた言葉の咀嚼に時間がかかった。
 勘違いでなければ、彼はタビトの元へ来るために成績を下げたと……言わなかっただろうか。
 おそるおそる尋ねると、あっさり肯定される。

「だってそうしなきゃ会えるの一年後だし」

 愕然とした。
 なにもなければ最上位レベルの成績をとれるはずだったレグルスが、タビトと会いたいがためだけに手を抜いたなんて。
 目眩がしてきた。
 先ほど彼の不利益になりたくないと思ったばかりなのにこれだ。

「……レグルス。ちょっと」
「え? なに?」

 ベッドから降り、床に座ったタビトの前にレグルスも姿勢を正す。
 彼は自分が悪いことをしたなんて微塵も思っていない。
 口を滑らせたとも思っていない。

「レグルス。僕たちは学生なんだ。勉強して、自分にできる限りいい成績をおさめて卒業する。そういう立場なんだよ」
「やだなタビト、どうしたの急に」
「わざと悪い点を取って留学先を変えるなんて、するべきじゃなかった。僕はそう言ってるんだ」

 たちまち不機嫌そうに口端をひん曲げたレグルスに畳み掛ける。

「僕はアルシャウにお金を出してもらって、身元の保証もしてもらってる。アルシャウのためでもあるけどなにより、レグルスの隣に立つのにふさわしいオスになりたいから、勉強がんばってる。でもレグルスの行為は、そういう志を感じない。お金を出してくれてるラサラス様に申し訳ないよ」
「なんでタビトが父様に申し訳なく思うんだよ。タビトはオレと会えなくてさみしくなかったの? 不安にならなかったのか?」
「さみしいよ。さみしいけどそれとこれとは別だ。また同じことをするようなら、僕はもう一緒にいられない」
「なに……言ってんの」
「僕がレグルスの枷になるなら僕は距離を置く。僕自身がレグルスのためにならない存在になるなんて絶対嫌だから────プライドからも抜ける」

 さぁっと顔色をなくしたレグルスを、タビトは静かに見つめた。
 たとえ話でも口に出したくない言葉だった。
 離れていても、タビトはレグルスのプライドメンバーだからつらいときもがんばれたし、大丈夫だと思えた。
 そのよすがを無くすなんて、想像したくもない。
 でも一番嫌なのは、自分がレグルスの足枷になってしまうことだ。

「約束してほしい。僕なんかのために自分を貶めるようなことはしないって」
「『なんか』だって……? オレにとって一番大事なのはタビトだ。タビトといっしょにいられないなら学校も身分もなんの意味もない!」
「そんなこと言っちゃダメだよ。レグルスは草原の王になるべき獣人なんだから」
「タビトがいなきゃ意味がない! そんなものにはならない!」

 肩を捕まれ乱暴に床に押さえつけられた。
 獣型ならほとんど負けなしのタビトは、人型では非力だ。
 まだ成長期が続いている大柄のレグルスにのしかかられては手も足も出ない。
 一瞬だけ部分獣化が頭を過ったが、万が一にでもレグルスを傷つけるような手段は取れなかった。

「タビトこそ約束しろ。冗句でも嘘でもオレから離れるなんて言わないって」
「できない」
「なんで、なんでだよっ!」

 獣化も部分獣化もしない代わりに、タビトは体術を使った。
 身長も体重も敵わない相手に抑え込まれたときの対処法を、タビトは嫌というほど訓練していた。
 相手の重さを利用するように体を反転させ、逆に床へ転がす。
 押さえつけていたはずの相手に見下され、レグルスはぽかんと口を開けている。

「……お互い冷静じゃない。少し出てくるよ、レグルスはここにいて」
しおりを挟む
↓読んだ感想を絵文字で送れます✨
[気持ちを送る]
感想メッセージもこちらから!

あなたにおすすめの小説

虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。 領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。 *** 王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。 ・ハピエン ・CP左右固定(リバありません) ・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません) です。 べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。 *** 2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。

【完結】転生して妖狐の『嫁』になった話

那菜カナナ
BL
【お茶目な挫折過去持ち系妖狐×努力家やり直し系モフリストDK】  トラック事故により、日本の戦国時代のような世界に転生した仲里 優太(なかざと ゆうた)は、特典により『妖力供給』の力を得る。しかしながら、その妖力は胸からしか出ないのだという。 「そう難しく考えることはない。ようは長いものに巻かれれば良いのじゃ。さすれば安泰間違いなしじゃ」 「……それじゃ前世(まえ)と変わらないじゃないですか」   他人の顔色ばかり伺って生きる。そんな自分を変えたいと意気込んでいただけに落胆する優太。  そうこうしている内に異世界へ。早々に侍に遭遇するも妖力持ちであることを理由に命を狙われてしまう。死を覚悟したその時――銀髪の妖狐に救われる。  彼の名は六花(りっか)。事情を把握した彼は奇天烈な優太を肯定するばかりか、里の維持のために協力をしてほしいと願い出てくる。  里に住むのは、人に思い入れがありながらも心に傷を負わされてしまった妖達。六花に協力することで或いは自分も変われるかもしれない。そんな予感に胸を躍らせた優太は妖狐・六花の手を取る。 ★表紙イラストについて★ いちのかわ様に描いていただきました! 恐れ入りますが無断転載はご遠慮くださいm(__)m いちのかわ様へのイラスト発注のご相談は、 下記サイトより行えます(=゚ω゚)ノ https://coconala.com/services/248096

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)

九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。 半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。 そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。 これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。 注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。 *ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)

誓いを君に

たがわリウ
BL
平凡なサラリーマンとして過ごしていた主人公は、ある日の帰り途中、異世界に転移する。 森で目覚めた自分を運んでくれたのは、美しい王子だった。そして衝撃的なことを告げられる。 この国では、王位継承を放棄した王子のもとに結ばれるべき相手が現れる。その相手が自分であると。 突然のことに戸惑いながらも不器用な王子の優しさに触れ、少しずつお互いのことを知り、婚約するハッピーエンド。 恋人になってからは王子に溺愛され、幸せな日々を送ります。 大人向けシーンは18話からです。

中国ドラマの最終回で殺されないために必要な15のこと

神雛ジュン@元かびなん
BL
 どこにでもいる平凡な大学生・黒川葵衣(くろかわあおい)は重度の中国ドラマオファン。そんな葵衣が、三度も飯より愛するファンタジードラマ「金龍聖君(こんりゅうせいくん)」の世界に転生してしまった! しかも転生したのは、ドラマの最終回に主人公に殺される予定の極悪非道皇子。  いやいやいや、俺、殺されたくないし。痛いのイヤだし。  葵衣はどうにか死亡フラグを回避しようと、ことなかれの人生を歩もうとする。  とりあえず主人公に会わなきゃよくない?  が、現実は厳しく、転生したのは子供時代の主人公を誘拐した直後。  どうするの、俺! 絶望まっしぐらじゃん!  悩んだ葵衣は、とにかく最終回で殺されないようにするため、訳アリの主人公を育てることを決める。  目標は自分に殺意が湧かないよう育てて、無事親元に帰すこと!    そんなヒヤヒヤドキドキの溺愛子育てB L。 ==================== *以下は簡単な設定説明ですが、本文にも書いてあります。 ★金龍聖君(こんりゅうせいくん):中国ファンタジー時代劇で、超絶人気のWEBドラマ。日本でも放送し、人気を博している。 <世界>  聖界(せいかい):白龍族が治める国。誠実な者が多い。  邪界(じゃかい):黒龍族が治める国。卑劣な者が多い。 <主要キャラ>  黒川葵衣:平凡な大学生。中国ドラマオタク。    蒼翠(そうすい):邪界の第八皇子。葵衣の転生先。ドラマでは泣く子も黙る悪辣非道キャラ。  無風(むふう):聖界の第二皇子。訳があって平民として暮らしている。  仙人(せんにん):各地を放浪する老人。  炎禍(えんか):邪界皇太子。性格悪い。蒼翠をバカにしている。  

闘乱世界ユルヴィクス -最弱と最強神のまったり世直し旅!?-

mao
BL
 力と才能が絶対的な存在である世界ユルヴィクスに生まれながら、何の力も持たずに生まれた無能者リーヴェ。  無能であるが故に散々な人生を送ってきたリーヴェだったが、ある日、将来を誓い合った婚約者ティラに事故を装い殺されかけてしまう。崖下に落ちたところを不思議な男に拾われたが、その男は「神」を名乗るちょっとヤバそうな男で……?  天才、秀才、凡人、そして無能。  強者が弱者を力でねじ伏せ支配するユルヴィクス。周りをチート化させつつ、世界の在り方を変えるための世直し旅が、今始まる……!?  ※一応はバディモノですがBL寄りなので苦手な方はご注意ください。果たして愛は芽生えるのか。   のんびりまったり更新です。カクヨム、なろうでも連載してます。

神は眷属からの溺愛に気付かない

グランラババー
BL
【ラントの眷属たち×神となる主人公ラント】 「聖女様が降臨されたぞ!!」  から始まる異世界生活。  夢にまでみたファンタジー生活を送れると思いきや、一緒に召喚された母であり聖女である母から不要な存在として捨てられる。  ラントは、せめて聖女の思い通りになることを妨ぐため、必死に生きることに。  彼はもう人と交流するのはこりごりだと思い、聖女に捨てられた山の中で生き残ることにする。    そして、必死に生き残って3年。  人に合わないと生活を送れているものの、流石に度が過ぎる生活は寂しい。  今更ながら、人肌が恋しくなってきた。  よし!眷属を作ろう!!    この物語は、のちに神になるラントが偶然森で出会った青年やラントが助けた子たちも共に世界を巻き込んで、なんやかんやあってラントが愛される物語である。    神になったラントがラントの仲間たちに愛され生活を送ります。ラントの立ち位置は、作者がこの小説を書いている時にハマっている漫画や小説に左右されます。  ファンタジー要素にBLを織り込んでいきます。    のんびりとした物語です。    現在二章更新中。 現在三章作成中。(登場人物も増えて、やっとファンタジー小説感がでてきます。)

処理中です...