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第一章
05.しあわせの在処
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気がかりは色々とあったが、体調不良のままではどうにもならない。
数日間、タビトは客間のベッドで眠って体力回復につとめた。
一日に一度、毛の抜けた赤い傷に薬を塗る。
一日に二度、何かの乳を出されるので飲む。不思議なことに一杯の乳だけで腹がくちくなって、そのあとはぐっすり眠ることができる。
寂しさを感じなかったのは、ずっと眠れたからだ。
食事の心配がなく、レグルスがまめに顔を出してくれて、色んなことを話してくれたから安心できた。
この大きな建物は巣ではなく「家」だという。
人間の姿の彼らが纏う布は「服」だという。
そしてレグルスたちは「獣人」と呼ばれる、ケモノとヒト両方の姿を持つ特別な生き物だという。
そのうえ、タビトも彼らと同じ存在であるはずだとレグルスが妙に確信を持って言うので、タビトは困ってしまった。
「僕は人間の姿になんてなったことないよ」
さらさらのシーツがかけられたベッドに寝転ぶタビトの横には、真面目な表情のレグルスが座っている。
手足を全部体の下に入れるような座り方が器用で、タビトもマネをしてみた。
「でもただの動物ならしゃべったりできないし……タビト、かくしごとはなしだよ? ナイショにするから教えて?」
「隠してないよ」
「……うーん……」
香箱座りの子ネコ二匹、頭を突き合わせても妙案が浮かびそうにない。
レグルスがうんうん唸って悩むのを申し訳なく思う。
獣人というものがどういう生き物なのか詳しくはわからないが、少なくともこうして言語による明確な意思疎通ができることは条件らしい。
それには自分でも驚いてる。
ライオンのレグルスと、人間姿のイヌであるムルジムと同時に言葉を交わすことができるのは、タビトが獣人だからなのだろうか。
彼らは初対面からずっとタビトと同じ言葉を話しているはずだが、思い返せば今まで使っていた「にゃん」や「ぐぉん」といった鳴き声による会話はしていない。
故郷にいた頃は同じトラである母としか話せなかったし、他の種族とは話そうと思ったことすらない。
周囲を人間や異種族に囲まれていた時期もあったけど、ごく僅かな単語のようなものを聞き取れる以外に意思疎通と言えるような交流はできなかった。
この場所にやってきたことで、タビトの何かが変わって、レグルスたちと同じものになったのだろうか。
……わからない。
「まぁいいや、考えてもわかんないし。それよりタビト、おなかすいてない? ごはん食べよう!」
そう言われた途端、タビトのお腹がきゅうと鳴った。
しばらく病人食しか食べていなかったから、きちんとした食事が恋しい。
数日前、逃げるために走った廊下を今はゆっくりと歩いて進む。
階段を降りて辿り着いたのは、食堂と呼ばれる部屋だった。
タビトが滞在している客間よりずっと広くて天井が高い。大きな窓がいくつもあって、なんだか良い香りが漂っている。
「ここでごはんを食べるんだよ。肉は一日一回、それ以外はいつでも出してくれる」
「一日一回……?」
なにやら理解できない言葉が飛び交った。
食堂の室内には足の長い木の板がいくつも置かれているエリアと、毛足の短く分厚い絨毯が敷かれているエリアに分かれていた。
絨毯の方へ立ち入り座ると、部屋の奥の扉が開き、人間がやってきた。
条件反射でざわっと背毛を立たせるタビトを、レグルスが毛づくろいをして宥める。
「なかなか慣れないねぇ」
「う……ごめん。ニンゲンはどうしても苦手で」
「ニンゲンはここにはいないよ、みんな獣人。オレたち以外みんな人型だから、早めに慣れてほしいなぁ」
「がんばるよ……」
距離を保ったままこちらを窺っているのは、ムルジムとは違う、もっと若そうな獣人の女性だ。
彼女はタビトの警戒が消えてから静かに絨毯のそばまでやってきて、二匹の前に平たいものを一つずつ置いた。
「子どもはあぶないから、キッチンにはいっちゃダメなんだ。かわりにシェフがこうして作ってもってきてくれるんだよ」
ふしぎな模様がところどころに描かれたそれは、土を固めて作った「皿」らしい。
金属の皿は知っている。しかしこんな、触れれば割れてしまいそうに薄く、繊細な模様の描かれた皿は知らない。
白い皿の真ん中には、繊維を断ち切るようにほぐされた肉……のようなものが盛られている。
確かに肉だ。でも骨がない。血の匂いもほとんどしない。
「これが……ごはん?」
「そうだよ。トリ肉はにがて?」
「うぅん……でも、これが、トリ肉……」
レグルスは早速トリ肉にかぶりつき、あっという間に山を食べきってしまった。
それを見てもなお、目の前のこれが肉食獣の食事に思えなくて呆然としてしまう。
タビトの知る食べ物といえば、母が野山で狩りをして得る動物の死体だ。
生命の気配が濃厚に漂い、きつい血の匂いがする、自分たちが殺したもの。やわらかい腹を食い破りながら噛みつき、ごつごつとした骨や筋にこびりついた肉片を舐め取りながら食べる、御山の恵みだ。
目の前のこれには、むせかえるような血臭も命のぬくもりもない。
死体から削ぎ落としたであろう、肉のかけらでしかない。
レグルスは入念に前足で顔を洗い、それからようやくタビトの困惑に気づいたようだった。
「どうしたの?」
「これ、肉じゃない」
「肉だよ?」
「ちがう。肉のにおいがしない。血の味も」
「オレたちはこうやって調理された肉を食べるんだ。ちょーりの途中で血とかにおいがなくなっちゃうらしいけど、味と栄養はちゃんとあるよ」
「ほんとにこれが、ごはん?……ハイエナやハゲタカに食い散らかされた後じゃなくて?」
「は、ハゲタカ??」
タビトはたどたどしく自身の食糧事情を話した。
母が狩りで獲物を仕留めてくるのは数日に一度。母の体と同じくらい大きなごはんもあれば、タビトの頭くらいしかない小さなごはんしか獲れないこともあった。
食事の最中も気を抜けない。新鮮な血の匂いに惹かれて、獲物を奪おうとする動物たちが集まるからだ。
飢えた同族と鉢合わせになることもある。母は追い払ってくれたけど、時にはトラブルを避けるため食べかけをあえて残して立ち去ることもあった。
ひもじい日の方が多かった。食べにくく、肉がほとんどない小動物の骨をしゃぶって飢えをしのいだ日々も。
でもどんなときだって、こんなに素っ気ない肉を与えられたことはない。
「そっか……タビトは昔ながらのくらし方をしてたんだね」
「レグルスたちは狩りをしないの?」
「しないよ。オレたち獣人は人間と似たくらしをしてるんだ。食べるための動物をそだてて肉にしてるんだ」
「肉を……そだてる……」
レグルスの話は衝撃的だった。
そんな仕組みがあれば飢えることはなくなる。
母は優秀なハンターだったけれど、狩りに失敗することは幾度もあった。思わぬ反撃を食らって傷を負うこともあった。
獲物を得られなかったときは空きっ腹を抱えてひたすら眠ることしかできなかった。
皿の半分に盛られた白っぽい肉を見下ろし、ごくりと喉が鳴る。
ひとかけ、おそるおそる口に入れる。
匂いは薄く、血の味もやっぱりしない。
でも肉自体の味がないわけじゃなく、特有の固さや弾力はあった。
なにより、腹に落ちた久しぶりの栄養に体の隅々までが歓喜しているのがわかる。
気がつくと肉片は一欠片もなく、きれいな皿だけが眼前にあった。
レグルスによれば、何もせずとも一日一回このような肉を食べられるという。
「もしかしてここって、死んだ生き物が行くっていう場所なのかな……」
母と離れ離れになったあと聞かせられた、不思議な話。
食べることができず飲むことができず、動けなくなった生き物はやがて「死」を迎えるという。体は朽ち、ハイエナや微生物の餌になって消える。
でも生き物の「たましい」はどこか別の場所へ行く。
そこは痛みも苦しみもなく、誰もが「しあわせ」であるのだという。
「うーん、オレもタビトも生きてると思うけど……『しあわせ』って何?」
「……なんだっけ……」
痛みも苦しみも感じていたはずのあの子は、いつも楽しそうな声で話しかけてきた。
あの子はなんと言っていたっけ。
「……暑くも寒くもなくて、いつでもお腹いっぱい食べられて、きもちいい寝床があって、大好きな誰かといつもいっしょにいられる……こと……」
するすると出てきた言葉に引きずられて記憶が蘇る。
あの子はいつだって「しあわせ」を求めていた。
得るのがとても難しいと言っていた。
でもいつか、自分の手で「しあわせ」になるのだと言っていた。
「そっか。それならうちにいればいいよ!」
レグルスの声ではっと意識が逸れる。
顔を上げると、にこにこ笑顔の獅子の子がいた。
「さむいときはくっついて毛布にくるまるんだ。あついときは大変だけど、お庭は風があってすずしいよ。ごはんは毎日出てくるし、ベッドはいつだってふかふかだし、オレがタビトといっしょにいるから、ね!」
全部解決したと言わんばかりに胸を張るレグルスをタビトはぽかんと見つめて、それから笑った。
「うん。僕、ここにいるよ」
はにかんで赤らむ小さな鼻頭につんと鼻先を当てる。
ここがタビトにとっての「しあわせ」になるのかもしれない。やっと辿り着くことができたのかもしれない。
たとえ一時のことであっても、それは嬉しい想像だった。
数日間、タビトは客間のベッドで眠って体力回復につとめた。
一日に一度、毛の抜けた赤い傷に薬を塗る。
一日に二度、何かの乳を出されるので飲む。不思議なことに一杯の乳だけで腹がくちくなって、そのあとはぐっすり眠ることができる。
寂しさを感じなかったのは、ずっと眠れたからだ。
食事の心配がなく、レグルスがまめに顔を出してくれて、色んなことを話してくれたから安心できた。
この大きな建物は巣ではなく「家」だという。
人間の姿の彼らが纏う布は「服」だという。
そしてレグルスたちは「獣人」と呼ばれる、ケモノとヒト両方の姿を持つ特別な生き物だという。
そのうえ、タビトも彼らと同じ存在であるはずだとレグルスが妙に確信を持って言うので、タビトは困ってしまった。
「僕は人間の姿になんてなったことないよ」
さらさらのシーツがかけられたベッドに寝転ぶタビトの横には、真面目な表情のレグルスが座っている。
手足を全部体の下に入れるような座り方が器用で、タビトもマネをしてみた。
「でもただの動物ならしゃべったりできないし……タビト、かくしごとはなしだよ? ナイショにするから教えて?」
「隠してないよ」
「……うーん……」
香箱座りの子ネコ二匹、頭を突き合わせても妙案が浮かびそうにない。
レグルスがうんうん唸って悩むのを申し訳なく思う。
獣人というものがどういう生き物なのか詳しくはわからないが、少なくともこうして言語による明確な意思疎通ができることは条件らしい。
それには自分でも驚いてる。
ライオンのレグルスと、人間姿のイヌであるムルジムと同時に言葉を交わすことができるのは、タビトが獣人だからなのだろうか。
彼らは初対面からずっとタビトと同じ言葉を話しているはずだが、思い返せば今まで使っていた「にゃん」や「ぐぉん」といった鳴き声による会話はしていない。
故郷にいた頃は同じトラである母としか話せなかったし、他の種族とは話そうと思ったことすらない。
周囲を人間や異種族に囲まれていた時期もあったけど、ごく僅かな単語のようなものを聞き取れる以外に意思疎通と言えるような交流はできなかった。
この場所にやってきたことで、タビトの何かが変わって、レグルスたちと同じものになったのだろうか。
……わからない。
「まぁいいや、考えてもわかんないし。それよりタビト、おなかすいてない? ごはん食べよう!」
そう言われた途端、タビトのお腹がきゅうと鳴った。
しばらく病人食しか食べていなかったから、きちんとした食事が恋しい。
数日前、逃げるために走った廊下を今はゆっくりと歩いて進む。
階段を降りて辿り着いたのは、食堂と呼ばれる部屋だった。
タビトが滞在している客間よりずっと広くて天井が高い。大きな窓がいくつもあって、なんだか良い香りが漂っている。
「ここでごはんを食べるんだよ。肉は一日一回、それ以外はいつでも出してくれる」
「一日一回……?」
なにやら理解できない言葉が飛び交った。
食堂の室内には足の長い木の板がいくつも置かれているエリアと、毛足の短く分厚い絨毯が敷かれているエリアに分かれていた。
絨毯の方へ立ち入り座ると、部屋の奥の扉が開き、人間がやってきた。
条件反射でざわっと背毛を立たせるタビトを、レグルスが毛づくろいをして宥める。
「なかなか慣れないねぇ」
「う……ごめん。ニンゲンはどうしても苦手で」
「ニンゲンはここにはいないよ、みんな獣人。オレたち以外みんな人型だから、早めに慣れてほしいなぁ」
「がんばるよ……」
距離を保ったままこちらを窺っているのは、ムルジムとは違う、もっと若そうな獣人の女性だ。
彼女はタビトの警戒が消えてから静かに絨毯のそばまでやってきて、二匹の前に平たいものを一つずつ置いた。
「子どもはあぶないから、キッチンにはいっちゃダメなんだ。かわりにシェフがこうして作ってもってきてくれるんだよ」
ふしぎな模様がところどころに描かれたそれは、土を固めて作った「皿」らしい。
金属の皿は知っている。しかしこんな、触れれば割れてしまいそうに薄く、繊細な模様の描かれた皿は知らない。
白い皿の真ん中には、繊維を断ち切るようにほぐされた肉……のようなものが盛られている。
確かに肉だ。でも骨がない。血の匂いもほとんどしない。
「これが……ごはん?」
「そうだよ。トリ肉はにがて?」
「うぅん……でも、これが、トリ肉……」
レグルスは早速トリ肉にかぶりつき、あっという間に山を食べきってしまった。
それを見てもなお、目の前のこれが肉食獣の食事に思えなくて呆然としてしまう。
タビトの知る食べ物といえば、母が野山で狩りをして得る動物の死体だ。
生命の気配が濃厚に漂い、きつい血の匂いがする、自分たちが殺したもの。やわらかい腹を食い破りながら噛みつき、ごつごつとした骨や筋にこびりついた肉片を舐め取りながら食べる、御山の恵みだ。
目の前のこれには、むせかえるような血臭も命のぬくもりもない。
死体から削ぎ落としたであろう、肉のかけらでしかない。
レグルスは入念に前足で顔を洗い、それからようやくタビトの困惑に気づいたようだった。
「どうしたの?」
「これ、肉じゃない」
「肉だよ?」
「ちがう。肉のにおいがしない。血の味も」
「オレたちはこうやって調理された肉を食べるんだ。ちょーりの途中で血とかにおいがなくなっちゃうらしいけど、味と栄養はちゃんとあるよ」
「ほんとにこれが、ごはん?……ハイエナやハゲタカに食い散らかされた後じゃなくて?」
「は、ハゲタカ??」
タビトはたどたどしく自身の食糧事情を話した。
母が狩りで獲物を仕留めてくるのは数日に一度。母の体と同じくらい大きなごはんもあれば、タビトの頭くらいしかない小さなごはんしか獲れないこともあった。
食事の最中も気を抜けない。新鮮な血の匂いに惹かれて、獲物を奪おうとする動物たちが集まるからだ。
飢えた同族と鉢合わせになることもある。母は追い払ってくれたけど、時にはトラブルを避けるため食べかけをあえて残して立ち去ることもあった。
ひもじい日の方が多かった。食べにくく、肉がほとんどない小動物の骨をしゃぶって飢えをしのいだ日々も。
でもどんなときだって、こんなに素っ気ない肉を与えられたことはない。
「そっか……タビトは昔ながらのくらし方をしてたんだね」
「レグルスたちは狩りをしないの?」
「しないよ。オレたち獣人は人間と似たくらしをしてるんだ。食べるための動物をそだてて肉にしてるんだ」
「肉を……そだてる……」
レグルスの話は衝撃的だった。
そんな仕組みがあれば飢えることはなくなる。
母は優秀なハンターだったけれど、狩りに失敗することは幾度もあった。思わぬ反撃を食らって傷を負うこともあった。
獲物を得られなかったときは空きっ腹を抱えてひたすら眠ることしかできなかった。
皿の半分に盛られた白っぽい肉を見下ろし、ごくりと喉が鳴る。
ひとかけ、おそるおそる口に入れる。
匂いは薄く、血の味もやっぱりしない。
でも肉自体の味がないわけじゃなく、特有の固さや弾力はあった。
なにより、腹に落ちた久しぶりの栄養に体の隅々までが歓喜しているのがわかる。
気がつくと肉片は一欠片もなく、きれいな皿だけが眼前にあった。
レグルスによれば、何もせずとも一日一回このような肉を食べられるという。
「もしかしてここって、死んだ生き物が行くっていう場所なのかな……」
母と離れ離れになったあと聞かせられた、不思議な話。
食べることができず飲むことができず、動けなくなった生き物はやがて「死」を迎えるという。体は朽ち、ハイエナや微生物の餌になって消える。
でも生き物の「たましい」はどこか別の場所へ行く。
そこは痛みも苦しみもなく、誰もが「しあわせ」であるのだという。
「うーん、オレもタビトも生きてると思うけど……『しあわせ』って何?」
「……なんだっけ……」
痛みも苦しみも感じていたはずのあの子は、いつも楽しそうな声で話しかけてきた。
あの子はなんと言っていたっけ。
「……暑くも寒くもなくて、いつでもお腹いっぱい食べられて、きもちいい寝床があって、大好きな誰かといつもいっしょにいられる……こと……」
するすると出てきた言葉に引きずられて記憶が蘇る。
あの子はいつだって「しあわせ」を求めていた。
得るのがとても難しいと言っていた。
でもいつか、自分の手で「しあわせ」になるのだと言っていた。
「そっか。それならうちにいればいいよ!」
レグルスの声ではっと意識が逸れる。
顔を上げると、にこにこ笑顔の獅子の子がいた。
「さむいときはくっついて毛布にくるまるんだ。あついときは大変だけど、お庭は風があってすずしいよ。ごはんは毎日出てくるし、ベッドはいつだってふかふかだし、オレがタビトといっしょにいるから、ね!」
全部解決したと言わんばかりに胸を張るレグルスをタビトはぽかんと見つめて、それから笑った。
「うん。僕、ここにいるよ」
はにかんで赤らむ小さな鼻頭につんと鼻先を当てる。
ここがタビトにとっての「しあわせ」になるのかもしれない。やっと辿り着くことができたのかもしれない。
たとえ一時のことであっても、それは嬉しい想像だった。
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現在二章更新中。
現在三章作成中。(登場人物も増えて、やっとファンタジー小説感がでてきます。)
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