34 / 42
本編
34.帰宅
しおりを挟む
マオは、目眩と吐き気が落ち着いたユウを支えながら異世界門課に戻った。
異世界門課では、ユウを待ち構えていた者たちに取り囲まれた。
「物部さん戻って来れたんですね。指示通り門閉じたものの心配で……」
「物部さぁん! 自己犠牲で俺たちのこと帰そうとするなんてキャラじゃなさすぎですよ! 無事でよかったぁ……っ」
心から安堵したヨシヌマと、半泣きのヤクシジに挟まれて、ユウは鬱陶しそうにしていたが、かろうじて礼は口にしている。
感動の再会に距離をおいていたもう一人が、のんびりと近づいてきた。
「物部くん、英くん。色々とお騒がせだったね」
「本部長」
「僕の名前出して門開けたでしょ。それに一般人の転移。びっくりしちゃったよ、普段優等生だとこういうとき何するかわかんなくて怖いねぇ」
キヌガワ本部長は口では文句を言いつつ、叱責する気はなさそうだった。
ユウもこればかりは弁明しようがない。大人しく頭を下げている。
「門の開閉はぎりぎり職務範囲内でゴリ押しできそうだけど、薬師寺くんの件は庇いようがないから、物部くん戒告ね。土日でしっかり反省してきて」
「はい」
「それから英くんもね。転移門を使わないでゲートこじあけるとか、規則違反すっ飛ばして法律違反だからね。ちゃんと閉じたからいいものの、大事になってたら停職じゃ済まなかったよ。というわけできみは減給ね」
「ご迷惑おかけしました……」
処分を言い渡して肩の荷がおりた本部長は、さっそくヤクシジに粉をかけている。
転移者で魔術の素養あり、本人も異世界関連企業で働く意欲あり。そんな有望な人材を本部長が見逃すはずもない。
結局、今日実施するはずだった職場見学を本部長が直々に行うことになり、ヤクシジは拉致されていった。
マオたちはただちに帰宅することを言い渡された。
「吉沼は大丈夫だったか?」
「はい、本部長が庇ってくれて。すみません、僕のぶんまで物部さんの処分が重くなったかも……」
「気にするな。それより吉沼、今日から日曜まで真央は俺の家に来るから、定期連絡は適当にごまかしておいてくれ」
「え?」
「はい?」
突然マオの住まいを勝手に決めた男は、なぜか堂々と胸を張っている。
「そういうわけだから頼んだ。真央、帰るぞ」
「え、ちょっと、どういうことですか。私は自宅に帰ります」
「寄ってもいいが、その後は俺の家だ。朝昼晩とメシ作ってやるから」
「そういうことじゃなくて」
抵抗むなしく、自宅には衣類や歯ブラシを取りに戻ったくらいで、結局マオは拉致されてしまった。
ナビ通りに進み、意外と堅実な走りをしたユウの車は、大通りから逸れ細道をしばらく行き、一軒の家屋の軒先へ停まった。
丁寧に車庫入れをしているところから、ここが自宅か。しかし一軒家だが。
「亡くなった祖父母の家だ。職場に近いから住まわせてもらっている」
マオの疑問を察したユウが、玄関を解錠しながら言う。
「この大きなお宅に、ひとりで?」
「あぁ。両親と弟は川向こうに住んでる」
「弟さんがいるんですね」
「高校生だ。生意気な盛りだよ」
上がり込んだ家は、外見の印象と同じくマオの目を引いた。
いわゆる日本家屋だ。木のうねりをそのまま生かした太い柱や梁、障子に襖。廊下以外はどの部屋も畳敷きで、色褪せてはいるがきれいな藺草の畳表が並んでいる。
通された部屋には分厚い絨毯が敷かれ、現代的なシンプルデザインのソファが置かれていた。PCデスクやプリンタの乗ったラックもあり、ここはユウが日常を過ごす場所のようだ。
「客間を片付けてくる。待っていてくれ。手洗いは廊下を出てすぐ右だ」
「あ、ありがとうございます……じゃなくて。私はなんでここに連れてこられたんですか?」
「む……」
ユウはなぜか目をそらし「その話は後で」と言い残して去った。
なんだあいつ、と思いつつ、ここまで黙って連れてこられてしまったからには自宅に戻れそうもないし、大人しくしているしかないと思い直す。
ユウはすぐ戻ってきた。
「干したばかりの布団があってよかった。ここで寝起きしてくれ」
通された客間はがらんとして家具がなかった。
その代わり床の間や地袋のある絵に書いたような和室で、埃っぽさはなく手入れが行き届いている。
一人暮らしで客間まで掃除するとか、休みの日は布団を干すとか、自分でけっこう料理するとか、この男が意外とマメなことを知りつつある。
「ありがとうございます。それで、どうしてここに連れてきたんですか?」
「簡単に言えば、誰にも邪魔されないところでアンタと過ごしたかった」
「はぁ、確かにあなたの家なら誰も来ないのでしょうけど」
「真央」
呼ばれて顔を上げると、そっと頬を捕えられ、ユウの唇が重なる。
なんの脈絡もないキスは何度か続き、口だけでなく額や鼻の頭にまでユウは口づけてきた。
なんだこの甘ったるい空気は。
困惑するマオが見つめるなか、ユウは金のまつ毛に縁取られたまぶたをゆっくりと押し上げる。
そこにあったのは、溶けてしまいそうに甘くとろけた黄金の瞳。
「真央、助けに来てくれて嬉しかった。それから妬いてくれたことも」
「は……はい? やく? なにを」
「あの魔族と俺が抱き合っていると思ったんだろう。あのとき抱き締めてやれなかったことが悔やまれる。だが俺は、神殿で再会した日からずっとアンタ一筋だ。安心してくれ」
「ちょ、な、なんの話」
「迎えに来てくれたとき。アンタは俺に『浮気か』と聞いたな?」
なにかを考えて言った言葉ではなかった。
ただ妙に距離が近い魔族とユウを見て、今まで一度も口にしたことのないその単語が出たことを、マオが一番驚いていたというのに。
「あのとき、アンタは苦しそうな顔をしていた」
どうしてあの状況で、マオの表情なんか見ているんだ。
感情の制御なんて知らない。表情の制御なんてできない。これまでマオの心は動かされたりしなかったからだ。
こいつだけ。
ユウだけが、マオの感情を揺さぶり、表情を歪ませる。
他の誰にも見せない顔を隠すやりかたなんてわかるわけない。
「俺の何分の一だったとしても、アンタの中に俺と同じ想いが芽生えてくれたのなら嬉しい」
「……」
「愛してる、真央」
「……やだ」
「ん?」
「その言葉、嫌です。あなたと……もう二度と、会えないかと思った……」
「悪かった。あんな無茶はもう絶対にしない」
「当たり前です。朝昼晩と、ごはん作ってくれるんでしょう」
「あぁ。三日と言わず、一生アンタのために食事を作ろう」
「……ふふ。たまには私も担当しますよ」
求められたからだけではない、与え方を知りたいと思った。
それに、マオからも求めてみたい。
限界以上の力を使えばどうなるかわからないのに、彼のためにそうすることに躊躇なんてなかった。
ただユウを取り戻さなければならないと夢中だった。
他のどこでもない、マオの手に取り戻さなければ、と。
「私も、あなたのことを好きになったみたいです」
あたたかくも甘酸っぱくもない感情は、厄介な欲を伴って、マオの胸にすとんと収まった。
異世界門課では、ユウを待ち構えていた者たちに取り囲まれた。
「物部さん戻って来れたんですね。指示通り門閉じたものの心配で……」
「物部さぁん! 自己犠牲で俺たちのこと帰そうとするなんてキャラじゃなさすぎですよ! 無事でよかったぁ……っ」
心から安堵したヨシヌマと、半泣きのヤクシジに挟まれて、ユウは鬱陶しそうにしていたが、かろうじて礼は口にしている。
感動の再会に距離をおいていたもう一人が、のんびりと近づいてきた。
「物部くん、英くん。色々とお騒がせだったね」
「本部長」
「僕の名前出して門開けたでしょ。それに一般人の転移。びっくりしちゃったよ、普段優等生だとこういうとき何するかわかんなくて怖いねぇ」
キヌガワ本部長は口では文句を言いつつ、叱責する気はなさそうだった。
ユウもこればかりは弁明しようがない。大人しく頭を下げている。
「門の開閉はぎりぎり職務範囲内でゴリ押しできそうだけど、薬師寺くんの件は庇いようがないから、物部くん戒告ね。土日でしっかり反省してきて」
「はい」
「それから英くんもね。転移門を使わないでゲートこじあけるとか、規則違反すっ飛ばして法律違反だからね。ちゃんと閉じたからいいものの、大事になってたら停職じゃ済まなかったよ。というわけできみは減給ね」
「ご迷惑おかけしました……」
処分を言い渡して肩の荷がおりた本部長は、さっそくヤクシジに粉をかけている。
転移者で魔術の素養あり、本人も異世界関連企業で働く意欲あり。そんな有望な人材を本部長が見逃すはずもない。
結局、今日実施するはずだった職場見学を本部長が直々に行うことになり、ヤクシジは拉致されていった。
マオたちはただちに帰宅することを言い渡された。
「吉沼は大丈夫だったか?」
「はい、本部長が庇ってくれて。すみません、僕のぶんまで物部さんの処分が重くなったかも……」
「気にするな。それより吉沼、今日から日曜まで真央は俺の家に来るから、定期連絡は適当にごまかしておいてくれ」
「え?」
「はい?」
突然マオの住まいを勝手に決めた男は、なぜか堂々と胸を張っている。
「そういうわけだから頼んだ。真央、帰るぞ」
「え、ちょっと、どういうことですか。私は自宅に帰ります」
「寄ってもいいが、その後は俺の家だ。朝昼晩とメシ作ってやるから」
「そういうことじゃなくて」
抵抗むなしく、自宅には衣類や歯ブラシを取りに戻ったくらいで、結局マオは拉致されてしまった。
ナビ通りに進み、意外と堅実な走りをしたユウの車は、大通りから逸れ細道をしばらく行き、一軒の家屋の軒先へ停まった。
丁寧に車庫入れをしているところから、ここが自宅か。しかし一軒家だが。
「亡くなった祖父母の家だ。職場に近いから住まわせてもらっている」
マオの疑問を察したユウが、玄関を解錠しながら言う。
「この大きなお宅に、ひとりで?」
「あぁ。両親と弟は川向こうに住んでる」
「弟さんがいるんですね」
「高校生だ。生意気な盛りだよ」
上がり込んだ家は、外見の印象と同じくマオの目を引いた。
いわゆる日本家屋だ。木のうねりをそのまま生かした太い柱や梁、障子に襖。廊下以外はどの部屋も畳敷きで、色褪せてはいるがきれいな藺草の畳表が並んでいる。
通された部屋には分厚い絨毯が敷かれ、現代的なシンプルデザインのソファが置かれていた。PCデスクやプリンタの乗ったラックもあり、ここはユウが日常を過ごす場所のようだ。
「客間を片付けてくる。待っていてくれ。手洗いは廊下を出てすぐ右だ」
「あ、ありがとうございます……じゃなくて。私はなんでここに連れてこられたんですか?」
「む……」
ユウはなぜか目をそらし「その話は後で」と言い残して去った。
なんだあいつ、と思いつつ、ここまで黙って連れてこられてしまったからには自宅に戻れそうもないし、大人しくしているしかないと思い直す。
ユウはすぐ戻ってきた。
「干したばかりの布団があってよかった。ここで寝起きしてくれ」
通された客間はがらんとして家具がなかった。
その代わり床の間や地袋のある絵に書いたような和室で、埃っぽさはなく手入れが行き届いている。
一人暮らしで客間まで掃除するとか、休みの日は布団を干すとか、自分でけっこう料理するとか、この男が意外とマメなことを知りつつある。
「ありがとうございます。それで、どうしてここに連れてきたんですか?」
「簡単に言えば、誰にも邪魔されないところでアンタと過ごしたかった」
「はぁ、確かにあなたの家なら誰も来ないのでしょうけど」
「真央」
呼ばれて顔を上げると、そっと頬を捕えられ、ユウの唇が重なる。
なんの脈絡もないキスは何度か続き、口だけでなく額や鼻の頭にまでユウは口づけてきた。
なんだこの甘ったるい空気は。
困惑するマオが見つめるなか、ユウは金のまつ毛に縁取られたまぶたをゆっくりと押し上げる。
そこにあったのは、溶けてしまいそうに甘くとろけた黄金の瞳。
「真央、助けに来てくれて嬉しかった。それから妬いてくれたことも」
「は……はい? やく? なにを」
「あの魔族と俺が抱き合っていると思ったんだろう。あのとき抱き締めてやれなかったことが悔やまれる。だが俺は、神殿で再会した日からずっとアンタ一筋だ。安心してくれ」
「ちょ、な、なんの話」
「迎えに来てくれたとき。アンタは俺に『浮気か』と聞いたな?」
なにかを考えて言った言葉ではなかった。
ただ妙に距離が近い魔族とユウを見て、今まで一度も口にしたことのないその単語が出たことを、マオが一番驚いていたというのに。
「あのとき、アンタは苦しそうな顔をしていた」
どうしてあの状況で、マオの表情なんか見ているんだ。
感情の制御なんて知らない。表情の制御なんてできない。これまでマオの心は動かされたりしなかったからだ。
こいつだけ。
ユウだけが、マオの感情を揺さぶり、表情を歪ませる。
他の誰にも見せない顔を隠すやりかたなんてわかるわけない。
「俺の何分の一だったとしても、アンタの中に俺と同じ想いが芽生えてくれたのなら嬉しい」
「……」
「愛してる、真央」
「……やだ」
「ん?」
「その言葉、嫌です。あなたと……もう二度と、会えないかと思った……」
「悪かった。あんな無茶はもう絶対にしない」
「当たり前です。朝昼晩と、ごはん作ってくれるんでしょう」
「あぁ。三日と言わず、一生アンタのために食事を作ろう」
「……ふふ。たまには私も担当しますよ」
求められたからだけではない、与え方を知りたいと思った。
それに、マオからも求めてみたい。
限界以上の力を使えばどうなるかわからないのに、彼のためにそうすることに躊躇なんてなかった。
ただユウを取り戻さなければならないと夢中だった。
他のどこでもない、マオの手に取り戻さなければ、と。
「私も、あなたのことを好きになったみたいです」
あたたかくも甘酸っぱくもない感情は、厄介な欲を伴って、マオの胸にすとんと収まった。
81
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる