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本編
28.面談
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待ち合わせは対策本部のある町の喫茶店にした。
明るい店内は平日のためか客は少なく、就活生と話をするのにちょうど良さそうだ。
先に飲み物を注文して待っていると、衣装に着られるとはまさにこのこと、というスーツ姿でヤクシジ青年が店に入ってくる。
マオを見て「あっ」という顔をして、嬉しそうに駆け寄ってくるところなど、犬のようでちょっとかわいい。
そんなマオの心境などわからないはずの隣の男が妙に不機嫌オーラを出しているが、そちらには構わず青年を迎えた。
「久しぶり、ヤクシジくん」
「英さんお久しぶりです! 物部さんも来てくれたんですね、お久しぶりです!」
「今日はなんでも聞いてください。なるべくきみの力になれるよう、お話しますので」
「ありがとうございますッ!」
ヤクシジの直角お辞儀にくすくす笑うと、ユウはさらに不機嫌そうに鼻を鳴らしたので、テーブルの下で足を蹴っておいた。
良いタイミングでコーヒーが届いたので、ひと息ついてからヤクシジが口を開く。
「えっと、まず多元宇宙対策本部のお仕事についてなんですけど」
「大まかなところは調べてきました?」
「はい。いろんなお仕事があるんですね」
「異世界は本当に多種多様ですから。あらゆる事案に対応できるよう、必要に応じて部署が増えたり統合されたりしてきました」
マオたちが所属する「異世界課」は「多元宇宙対策本部」設置と同時に設立された部署だが、中身の係に関しては統廃合が進んで現在の形になっている。
以前は異世界と日本を繋ぐ「転移門係」があったが独立した課になった。
同じように、対策本部以外の省庁や役所へ異世界に詳しい相談員を派遣する部署があったが、「転移係」と「転生係」にそれぞれ人員が振り分けられ消滅、現在は転移係が業務を担っている。
「転移係ではどんなお仕事をされてるんですか?」
「うちでは主に、人材の派遣や貸出を望む異世界と、転移を望む地球人類を仲介しています」
「マッチングアプリみたいなものですか?」
「それより結婚相談所のほうが近いです。マッチングした同士であっても、お互いにきちんと条件が合っているかどうか、私たちが精査してから転移してもらうので、ミスマッチはほとんど起きません」
こういった説明は一般の方にも他部署の者にも行うので慣れたものだ。
ひとはどうして説明をするときに手をろくろ回しのように動かしてしまうのだろう、とマオはたまに思う。
「ミスマッチが起きることもあるんですか?」
「ない、とは言い切れません。しかしなるべくそうならないよう、事前に念入りに準備します。たとえば相性の良い同士がマッチングしたとして、異世界のほうは人類がほとんど存在しない惑星でした。転移希望者は、人類がいない星なんて寂しいから嫌、と言う。ヤクシジくんならどうしますか?」
「えーと……別の相性の良い転移先を探す?」
「そういうこともありますが、転移先候補は限られているので、みすみす好相性の組み合わせを逃す手はありません。転移係ではまず、互いの認識のすり合わせを行い、条件に落とし所がないかどうか探ります」
例にあげたような星であれば、なぜ人類が少ないのか、代わりになにが多いのか。なぜ転移者を呼び寄せたいのか。こうした、転移希望者が当然疑問に思う項目を丁寧に調べ上げる。必要なら現地調査に向かう。
一朝一夕の調査でデータが揃わないようなら容赦なく異世界側に資料を請求する。納得するものが提出されなければ御破算にするし、逆に転移希望者が思い込みや偏見で転移先を恐れるようならカウンセリングを行い、すれ違いが起こらないようにする。
「そうして無事マッチングが成立すると、異世界側には受け入れ準備を要請します。また転移予定者には必要に応じて『処置』を施します」
「処置って……?」
「特殊能力の付与、いわゆるチートですね」
「えっ、やっぱチート異世界転移って実際あるんですか!」
「もちろんありますよ」
部外者に転移係の業務を説明するとき、ここが一番盛り上がる。
案の定ヤクシジは興奮して、メモを取る手にも力がこもっているようだ。
「これは外部の方にも見せられる範囲で、付与することのできる特殊能力です」
「うぉお、すげー! チートスキルリスト!」
「ここに載せられないものにはもっとすごい能力もありますよ」
「すげー!」
かろうじて被っていた就活生の皮がすっかり剥げてしまったヤクシジ青年は、年齢相応よりやや幼い印象の普通の男子だ。
マオの見立てでは────かなりの量の魔力と、魔術の潜在能力、そして異能を持つはずだが────それを負担には思っていないらしい。
長くこの世界で暮らしているそうだから、マオより適応が進んでいるのかもしれない。少し羨ましく思いながら、リストにかじりついているヤクシジを横目にユウを見る。
ユウは堂々とマオを見ていたため、思いっきり目が合った。
「ちょっと。静かにしてると思ったら、話聞いてなかったんですか」
「聞いていたぞ。後ろ暗いところを隠して話すのが上手いと感心していた」
「それ褒めてないですよね。くれぐれも余計なこと言わないでくださいよ。本部長から、転移者の新卒生なんて貴重な存在、絶対逃すなって厳命されてるんですから」
「は? いつ本部長と会ったんだ」
「一昨日ですかね。転移係に本部長がいらっしゃったので、一応報告したんです」
「魔力吸わせてないだろうな。肩触らせるのもダメだぞ」
「さ…………サワラレテナイデス」
「嘘つくときのアンタわかりやすすぎないか?」
おもむろに肩を抱き寄せてこようとするユウの手をはたき落とすと、ヤクシジ青年と目が合った。
彼はいつの間にか、マオたちのひそひそ話を眺めてニヤついていたらしい。
「おふたり、仲いいんですね」
「失礼しました。続きを話しましょうか」
「いえ、お話は十分伺えたので! それより英さん、ご相談なんですけど」
ヤクシジ青年の相談は、いわゆる企業訪問についてだった。
一般企業では大規模から数人単位で就活生の訪問を受け付けている。対策本部でもそういったイベントは行っているが、他の省庁と比べてやや扱いが軽く、異世界事業を志す就活生にとって安定した状況とは言えない。そこは課題だと本部長も苦々しく言っていた。
一方ヤクシジ青年はマオが思っていたより対策本部への就職に意欲的なようだ。
「ヤクシジくんにはぜひ異世界課へ来てほしいので、きみさえ良ければ個別に見学イベントを組みますよ」
「えっ、本当ですか!」
「おい、そんなこと言って大丈夫なのか」
ユウが小声でつついてくる。
キヌガワ本部長には後から了承を取り付けるつもりだ。
ヤクシジの話をしたとき、彼は軽い口調で「確保しといてよ~」などと言っていたが、付き合いの長いマオにはわかる。
本部長の目は本気だった。
「えぇ、大丈夫です。他でもないヤクシジくんの希望ですから」
「ありがとうございます! 英さんに相談してよかった~!」
「ふふ。では日程は追って改めて……」
職場から持ってきた、役に立ちそうなパンフレットをまとめて渡すと、ヤクシジ青年は笑顔でお礼を言って去っていった。
帰りのお辞儀角度も90度だった。
「ずいぶん買ってるんだな」
ヤクシジがいなくなったあと、一口しか飲んでいなかったコーヒーを啜る。
相変わらず不機嫌そうなユウは結局ヤクシジと一言も会話しなかった。本当になんのために来たのかわからない。
あからさまに敵意を滲ませていたし、それを口に出さなかっただけマシと思いたい。
「あなたにはわからなかったかもしれませんが……」
「あ?」
「失礼、喧嘩を売ってるわけではありませんよ。彼を見たとき、所持している特殊能力がわかってしまったので、本部長に報告したんです。そうしたら目の色変えてたので、彼を引き入れるためのことならほとんどなんでも通ります」
「そんなにか? あいつ、何者だ」
マオは昔を思い出して微笑んだ。
「彼は異界の『勇者』です。あなたと同じ、神殺しの素質を持っています」
魔王城で初めて勇者と対峙したときも、似たような気持ちを抱いたことを覚えている。
恐れ、そして────安堵。
ひと目見て、マオでは勇者に勝てないことを理解できてしまったあの瞬間の、崩れ落ちそうな諦観と仄暗い歓び。
懐かしい記憶だ。
「……なるほど。ではこれは同族嫌悪だな」
なぜか偉そうにユウが言うものだから、マオは一瞬呆気にとられ、それから声に出して笑った。
明るい店内は平日のためか客は少なく、就活生と話をするのにちょうど良さそうだ。
先に飲み物を注文して待っていると、衣装に着られるとはまさにこのこと、というスーツ姿でヤクシジ青年が店に入ってくる。
マオを見て「あっ」という顔をして、嬉しそうに駆け寄ってくるところなど、犬のようでちょっとかわいい。
そんなマオの心境などわからないはずの隣の男が妙に不機嫌オーラを出しているが、そちらには構わず青年を迎えた。
「久しぶり、ヤクシジくん」
「英さんお久しぶりです! 物部さんも来てくれたんですね、お久しぶりです!」
「今日はなんでも聞いてください。なるべくきみの力になれるよう、お話しますので」
「ありがとうございますッ!」
ヤクシジの直角お辞儀にくすくす笑うと、ユウはさらに不機嫌そうに鼻を鳴らしたので、テーブルの下で足を蹴っておいた。
良いタイミングでコーヒーが届いたので、ひと息ついてからヤクシジが口を開く。
「えっと、まず多元宇宙対策本部のお仕事についてなんですけど」
「大まかなところは調べてきました?」
「はい。いろんなお仕事があるんですね」
「異世界は本当に多種多様ですから。あらゆる事案に対応できるよう、必要に応じて部署が増えたり統合されたりしてきました」
マオたちが所属する「異世界課」は「多元宇宙対策本部」設置と同時に設立された部署だが、中身の係に関しては統廃合が進んで現在の形になっている。
以前は異世界と日本を繋ぐ「転移門係」があったが独立した課になった。
同じように、対策本部以外の省庁や役所へ異世界に詳しい相談員を派遣する部署があったが、「転移係」と「転生係」にそれぞれ人員が振り分けられ消滅、現在は転移係が業務を担っている。
「転移係ではどんなお仕事をされてるんですか?」
「うちでは主に、人材の派遣や貸出を望む異世界と、転移を望む地球人類を仲介しています」
「マッチングアプリみたいなものですか?」
「それより結婚相談所のほうが近いです。マッチングした同士であっても、お互いにきちんと条件が合っているかどうか、私たちが精査してから転移してもらうので、ミスマッチはほとんど起きません」
こういった説明は一般の方にも他部署の者にも行うので慣れたものだ。
ひとはどうして説明をするときに手をろくろ回しのように動かしてしまうのだろう、とマオはたまに思う。
「ミスマッチが起きることもあるんですか?」
「ない、とは言い切れません。しかしなるべくそうならないよう、事前に念入りに準備します。たとえば相性の良い同士がマッチングしたとして、異世界のほうは人類がほとんど存在しない惑星でした。転移希望者は、人類がいない星なんて寂しいから嫌、と言う。ヤクシジくんならどうしますか?」
「えーと……別の相性の良い転移先を探す?」
「そういうこともありますが、転移先候補は限られているので、みすみす好相性の組み合わせを逃す手はありません。転移係ではまず、互いの認識のすり合わせを行い、条件に落とし所がないかどうか探ります」
例にあげたような星であれば、なぜ人類が少ないのか、代わりになにが多いのか。なぜ転移者を呼び寄せたいのか。こうした、転移希望者が当然疑問に思う項目を丁寧に調べ上げる。必要なら現地調査に向かう。
一朝一夕の調査でデータが揃わないようなら容赦なく異世界側に資料を請求する。納得するものが提出されなければ御破算にするし、逆に転移希望者が思い込みや偏見で転移先を恐れるようならカウンセリングを行い、すれ違いが起こらないようにする。
「そうして無事マッチングが成立すると、異世界側には受け入れ準備を要請します。また転移予定者には必要に応じて『処置』を施します」
「処置って……?」
「特殊能力の付与、いわゆるチートですね」
「えっ、やっぱチート異世界転移って実際あるんですか!」
「もちろんありますよ」
部外者に転移係の業務を説明するとき、ここが一番盛り上がる。
案の定ヤクシジは興奮して、メモを取る手にも力がこもっているようだ。
「これは外部の方にも見せられる範囲で、付与することのできる特殊能力です」
「うぉお、すげー! チートスキルリスト!」
「ここに載せられないものにはもっとすごい能力もありますよ」
「すげー!」
かろうじて被っていた就活生の皮がすっかり剥げてしまったヤクシジ青年は、年齢相応よりやや幼い印象の普通の男子だ。
マオの見立てでは────かなりの量の魔力と、魔術の潜在能力、そして異能を持つはずだが────それを負担には思っていないらしい。
長くこの世界で暮らしているそうだから、マオより適応が進んでいるのかもしれない。少し羨ましく思いながら、リストにかじりついているヤクシジを横目にユウを見る。
ユウは堂々とマオを見ていたため、思いっきり目が合った。
「ちょっと。静かにしてると思ったら、話聞いてなかったんですか」
「聞いていたぞ。後ろ暗いところを隠して話すのが上手いと感心していた」
「それ褒めてないですよね。くれぐれも余計なこと言わないでくださいよ。本部長から、転移者の新卒生なんて貴重な存在、絶対逃すなって厳命されてるんですから」
「は? いつ本部長と会ったんだ」
「一昨日ですかね。転移係に本部長がいらっしゃったので、一応報告したんです」
「魔力吸わせてないだろうな。肩触らせるのもダメだぞ」
「さ…………サワラレテナイデス」
「嘘つくときのアンタわかりやすすぎないか?」
おもむろに肩を抱き寄せてこようとするユウの手をはたき落とすと、ヤクシジ青年と目が合った。
彼はいつの間にか、マオたちのひそひそ話を眺めてニヤついていたらしい。
「おふたり、仲いいんですね」
「失礼しました。続きを話しましょうか」
「いえ、お話は十分伺えたので! それより英さん、ご相談なんですけど」
ヤクシジ青年の相談は、いわゆる企業訪問についてだった。
一般企業では大規模から数人単位で就活生の訪問を受け付けている。対策本部でもそういったイベントは行っているが、他の省庁と比べてやや扱いが軽く、異世界事業を志す就活生にとって安定した状況とは言えない。そこは課題だと本部長も苦々しく言っていた。
一方ヤクシジ青年はマオが思っていたより対策本部への就職に意欲的なようだ。
「ヤクシジくんにはぜひ異世界課へ来てほしいので、きみさえ良ければ個別に見学イベントを組みますよ」
「えっ、本当ですか!」
「おい、そんなこと言って大丈夫なのか」
ユウが小声でつついてくる。
キヌガワ本部長には後から了承を取り付けるつもりだ。
ヤクシジの話をしたとき、彼は軽い口調で「確保しといてよ~」などと言っていたが、付き合いの長いマオにはわかる。
本部長の目は本気だった。
「えぇ、大丈夫です。他でもないヤクシジくんの希望ですから」
「ありがとうございます! 英さんに相談してよかった~!」
「ふふ。では日程は追って改めて……」
職場から持ってきた、役に立ちそうなパンフレットをまとめて渡すと、ヤクシジ青年は笑顔でお礼を言って去っていった。
帰りのお辞儀角度も90度だった。
「ずいぶん買ってるんだな」
ヤクシジがいなくなったあと、一口しか飲んでいなかったコーヒーを啜る。
相変わらず不機嫌そうなユウは結局ヤクシジと一言も会話しなかった。本当になんのために来たのかわからない。
あからさまに敵意を滲ませていたし、それを口に出さなかっただけマシと思いたい。
「あなたにはわからなかったかもしれませんが……」
「あ?」
「失礼、喧嘩を売ってるわけではありませんよ。彼を見たとき、所持している特殊能力がわかってしまったので、本部長に報告したんです。そうしたら目の色変えてたので、彼を引き入れるためのことならほとんどなんでも通ります」
「そんなにか? あいつ、何者だ」
マオは昔を思い出して微笑んだ。
「彼は異界の『勇者』です。あなたと同じ、神殺しの素質を持っています」
魔王城で初めて勇者と対峙したときも、似たような気持ちを抱いたことを覚えている。
恐れ、そして────安堵。
ひと目見て、マオでは勇者に勝てないことを理解できてしまったあの瞬間の、崩れ落ちそうな諦観と仄暗い歓び。
懐かしい記憶だ。
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