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本編
20.交際
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モノベと付き合うことになった。
一人の家に帰ってきて、マオは玄関に崩れ落ちた。
すぐそこまでモノベの車で送られて、玄関前までついてこられて、去り際に何度もキスされて、家の中に入ってこようとするのを追い出すので精一杯だった。
展開が早すぎる。
それとも、世のカップルというものは皆こうなんだろうか。
「はぁ……」
ネクタイをむしり取りながらなんとか畳まで移動し、万年床に寝転がる。
ふと、枕元に積んである文庫本たちが目に入った。
異世界を繋ぐという仕事の参考になればと買ってきたファンタジーライトノベルだ。
こういう作品では、男女が恋仲になる展開がめずらしくない。
恋仲にならずにスケベなハプニングが起こるタイプの作品は除外して、いつまでもヒーローがヒロインとくっつかずにズルズルと巻数が伸びていく作品も除く。
そうして残った数冊は、線の細いイラストが表紙の、どちらかといえば女性向けっぽい異世界ラノベだった。
一度読んだ作品ばかりだったが、恋愛部分は興味がなかったせいか記憶がない。
交際し始めるのは終盤だろうとあたりをつけてパラパラとページをめくり、それらしい箇所を読む。
「えっ。告白してキスしてそのままセックス……?」
その情景を自分とモノベに当てはめて想像しそうになり、慌てて次の本を手に取る。
「告白シーンはなし、か。なんとなくお互いの気持ちが同じだと気づいて……キスはしてる。……もう子ども産まれてる」
どうやら告白やキス、両想いになるシーンはクライマックスではあるものの、それほど重点を置かれていないのか、あっさりとした描写の作品が多いようだった。
もしくは、異様に細かく書かれているか。
「うわ」
生々しい男女のまぐわいシーンに想像力が暴走をはじめ、慌ててページを閉じる。
可愛らしい挿絵のお話でまさかこんなめくるめく描写が展開されるとは。成年向けコーナーで買った覚えはないが、子どもが手に取ったらどうするのだろう。
手元にあった数冊を確認しただけではあるが、対象年齢の低そうな作品の描写はキス止まりで、その後フェードアウトし、無事結婚式────といった流れが多かった。
一方、序盤から裏切りだの追放だの人死にだのと対象年齢の高そうな作品では、両想いになるシーンは前戯のような扱いで、その後のセックスシーンにかなり重きが置かれていた。そういう描写に入りかけると本を閉じてしまうので詳細は不明だが。
結局のところ、付き合うというのはつまり、相手に触れる許可を与えるという意味なのだろう。
そしてマオとモノベの年齢を考えるに、女児でも読めそうなふわふわした作品の恋のようにはならない。たぶん。
「本当にどうすればいいんだ……」
お付き合いがよくわからないなどと言わず、あの場で断ればよかった。
後悔しても遅いが、悔いる気持ちは止まず、マオはなかなか寝付けなかった。
「今晩空いてるか」
「はい?」
気だるい週末の職場、いつものくせで向かってしまった会議室で引き返すこともできないまま、気まずく昼食を飲み込むマオに、モノベがおもむろに話しかけてきた。
「退勤後だ。食事でもどうだ」
「予定はな…………いえ、予定あります」
「今無いって言いかけただろう。定時に『転移』まで迎えに行く」
「いえそんな、結構です。現地で落ち合いましょう」
「迎えに行かないとアンタ残業するだろう。それに以前から、アンタがどんな夕食をとっているか気になっていた」
疑わしげにマオを睨むモノベから目を逸らす。
昨日は結局読書しながら寝落ちして夕食をとっていない。
前日は何を食べたか覚えていないが、家にろくな食材がない以上シリアルかインスタントで済ませたはずだ。
「まさか夜、食べていないわけないよな」
「……」
「おい」
「……魔族は食べなくても死なないので」
モノベは全身を使って特大の溜め息を吐いた。
「昼食だけでなく夕食も毎日監視が必要か……」
「えっ、嫌です」
「アンタに拒否権はない。魔族だからといって食事不要だなんて話聞いたことないぞ。夢魔なら夢、吸血鬼なら血だの肉だの食べていただろう」
「……」
図星すぎてマオはさらに深く俯いた。
しばしモノベが白米をかきこむ音だけがあり、ふと思い立ったように問われる。
「そういえばアンタ、なんの種族なんだ」
マオはやや驚いていた。
魔族は多種多様で、その体質によって得意な魔術や魔力の性質が異なる。
魔王の種族を知らないまま挑んできて勝ったのなら、彼の魔族殺しの異能はとんでもなく優秀だったということだ。
「種族的には木の魔族になると思いますが、私の他に同種がいないのでなんとも言えませんね」
「同種がいない? アンタどうやって生まれたんだ、まさか木の股から生まれたとでも言うのか」
「そのようなものです。私は魔界樹の根から分離して形成された魔族ですので」
魔界樹は、魔族たちが暮らす「魔族領」の中心に生える、大きくて太い木のことだ。
魔族たちの心の拠り所であり、魔力の根源とも言われている。
生まれた頃の記憶は曖昧なので、マオの生まれ方は魔界樹を管理していたダークエルフが教えてくれた。
ある日、いつものように魔界樹を見て回っていたら、地上に張り出した根っこの一部に瘤ができていた。それが日に日に大きくなって、あるとき割れ、そこからマオが出てきたのだという。
だからマオはしばらくは、自分は木であると何も疑わずに育った。
幼いマオを養育してくれたダークエルフも、マオが木であることを否定しなかった。
そのためか食事をとる習慣がほとんどなく、地面の上にいれば大地を流れる魔界樹の魔力を無尽蔵に取り出し使えるので、マオは故郷で敵なしだった。
それでなくとも元が植物なので、水分と日光さえあれば困らない。むしろ魔力が溜まりすぎてしまうので、戦って発散していた節もある。
「……そうか、だから足をもがれても水につけられていても生きていられたのか」
モノベは頭痛がするのか、こめかみを揉んでいる。
さすがに魔族といえど体を半分破壊されれば死に至ることが多いが、マオはそうでもなかった。足をもがれて歩けないことが不便ではあったが、それだけで死ぬことはなかった。
勇者との戦いで、魔族の心臓たる魔力核を傷つけられていたのが直接的な死因だとマオは考えている。
もっとも、死んだ日のことは曖昧であまり上手く思い出せないのだが。
「とはいえ、向こうで失った部分をこの世界で新しくつけてもらったので、最低限は食べないと死ぬらしいですが」
「死ぬんじゃねぇか! 植物だから食べないのかと思ったのに」
「はぁ、すみません」
ついにモノベは机に肘をついて項垂れてしまった。
マオは元魔王なだけあって仕事はまぁまぁできるのだが、私生活のこととなるとだいぶ雑な自覚はあった。
もっともマオの私生活が壊滅的でも誰にも迷惑をかけないし、誰もマオの暮らしのことなど気にかけないので、改善しようなどと思ったこともない。
「……わかった。今日もアンタの家に行く。今度は中に入れろよ」
「えっ、嫌です」
「アンタに拒否権はないって言ったろ。定時で上がれ、いいな」
「……」
「返事はハイかイエス」
「どっちも了承じゃないですか……」
弁当箱を片付けて去っていくモノベを恨めしく見送り、マオははたと気づいた。
物語の中で、付き合い始めた彼らが二人きりになれるところに転がり込んだあと、することと言えば一つだ。
「まさか、そんな、そんなこと起こるわけないよな……?」
しかし常識に疎く、お付き合いの実態も知らないマオは判断することができず、悶々としながら業務をこなす他なかった。
一人の家に帰ってきて、マオは玄関に崩れ落ちた。
すぐそこまでモノベの車で送られて、玄関前までついてこられて、去り際に何度もキスされて、家の中に入ってこようとするのを追い出すので精一杯だった。
展開が早すぎる。
それとも、世のカップルというものは皆こうなんだろうか。
「はぁ……」
ネクタイをむしり取りながらなんとか畳まで移動し、万年床に寝転がる。
ふと、枕元に積んである文庫本たちが目に入った。
異世界を繋ぐという仕事の参考になればと買ってきたファンタジーライトノベルだ。
こういう作品では、男女が恋仲になる展開がめずらしくない。
恋仲にならずにスケベなハプニングが起こるタイプの作品は除外して、いつまでもヒーローがヒロインとくっつかずにズルズルと巻数が伸びていく作品も除く。
そうして残った数冊は、線の細いイラストが表紙の、どちらかといえば女性向けっぽい異世界ラノベだった。
一度読んだ作品ばかりだったが、恋愛部分は興味がなかったせいか記憶がない。
交際し始めるのは終盤だろうとあたりをつけてパラパラとページをめくり、それらしい箇所を読む。
「えっ。告白してキスしてそのままセックス……?」
その情景を自分とモノベに当てはめて想像しそうになり、慌てて次の本を手に取る。
「告白シーンはなし、か。なんとなくお互いの気持ちが同じだと気づいて……キスはしてる。……もう子ども産まれてる」
どうやら告白やキス、両想いになるシーンはクライマックスではあるものの、それほど重点を置かれていないのか、あっさりとした描写の作品が多いようだった。
もしくは、異様に細かく書かれているか。
「うわ」
生々しい男女のまぐわいシーンに想像力が暴走をはじめ、慌ててページを閉じる。
可愛らしい挿絵のお話でまさかこんなめくるめく描写が展開されるとは。成年向けコーナーで買った覚えはないが、子どもが手に取ったらどうするのだろう。
手元にあった数冊を確認しただけではあるが、対象年齢の低そうな作品の描写はキス止まりで、その後フェードアウトし、無事結婚式────といった流れが多かった。
一方、序盤から裏切りだの追放だの人死にだのと対象年齢の高そうな作品では、両想いになるシーンは前戯のような扱いで、その後のセックスシーンにかなり重きが置かれていた。そういう描写に入りかけると本を閉じてしまうので詳細は不明だが。
結局のところ、付き合うというのはつまり、相手に触れる許可を与えるという意味なのだろう。
そしてマオとモノベの年齢を考えるに、女児でも読めそうなふわふわした作品の恋のようにはならない。たぶん。
「本当にどうすればいいんだ……」
お付き合いがよくわからないなどと言わず、あの場で断ればよかった。
後悔しても遅いが、悔いる気持ちは止まず、マオはなかなか寝付けなかった。
「今晩空いてるか」
「はい?」
気だるい週末の職場、いつものくせで向かってしまった会議室で引き返すこともできないまま、気まずく昼食を飲み込むマオに、モノベがおもむろに話しかけてきた。
「退勤後だ。食事でもどうだ」
「予定はな…………いえ、予定あります」
「今無いって言いかけただろう。定時に『転移』まで迎えに行く」
「いえそんな、結構です。現地で落ち合いましょう」
「迎えに行かないとアンタ残業するだろう。それに以前から、アンタがどんな夕食をとっているか気になっていた」
疑わしげにマオを睨むモノベから目を逸らす。
昨日は結局読書しながら寝落ちして夕食をとっていない。
前日は何を食べたか覚えていないが、家にろくな食材がない以上シリアルかインスタントで済ませたはずだ。
「まさか夜、食べていないわけないよな」
「……」
「おい」
「……魔族は食べなくても死なないので」
モノベは全身を使って特大の溜め息を吐いた。
「昼食だけでなく夕食も毎日監視が必要か……」
「えっ、嫌です」
「アンタに拒否権はない。魔族だからといって食事不要だなんて話聞いたことないぞ。夢魔なら夢、吸血鬼なら血だの肉だの食べていただろう」
「……」
図星すぎてマオはさらに深く俯いた。
しばしモノベが白米をかきこむ音だけがあり、ふと思い立ったように問われる。
「そういえばアンタ、なんの種族なんだ」
マオはやや驚いていた。
魔族は多種多様で、その体質によって得意な魔術や魔力の性質が異なる。
魔王の種族を知らないまま挑んできて勝ったのなら、彼の魔族殺しの異能はとんでもなく優秀だったということだ。
「種族的には木の魔族になると思いますが、私の他に同種がいないのでなんとも言えませんね」
「同種がいない? アンタどうやって生まれたんだ、まさか木の股から生まれたとでも言うのか」
「そのようなものです。私は魔界樹の根から分離して形成された魔族ですので」
魔界樹は、魔族たちが暮らす「魔族領」の中心に生える、大きくて太い木のことだ。
魔族たちの心の拠り所であり、魔力の根源とも言われている。
生まれた頃の記憶は曖昧なので、マオの生まれ方は魔界樹を管理していたダークエルフが教えてくれた。
ある日、いつものように魔界樹を見て回っていたら、地上に張り出した根っこの一部に瘤ができていた。それが日に日に大きくなって、あるとき割れ、そこからマオが出てきたのだという。
だからマオはしばらくは、自分は木であると何も疑わずに育った。
幼いマオを養育してくれたダークエルフも、マオが木であることを否定しなかった。
そのためか食事をとる習慣がほとんどなく、地面の上にいれば大地を流れる魔界樹の魔力を無尽蔵に取り出し使えるので、マオは故郷で敵なしだった。
それでなくとも元が植物なので、水分と日光さえあれば困らない。むしろ魔力が溜まりすぎてしまうので、戦って発散していた節もある。
「……そうか、だから足をもがれても水につけられていても生きていられたのか」
モノベは頭痛がするのか、こめかみを揉んでいる。
さすがに魔族といえど体を半分破壊されれば死に至ることが多いが、マオはそうでもなかった。足をもがれて歩けないことが不便ではあったが、それだけで死ぬことはなかった。
勇者との戦いで、魔族の心臓たる魔力核を傷つけられていたのが直接的な死因だとマオは考えている。
もっとも、死んだ日のことは曖昧であまり上手く思い出せないのだが。
「とはいえ、向こうで失った部分をこの世界で新しくつけてもらったので、最低限は食べないと死ぬらしいですが」
「死ぬんじゃねぇか! 植物だから食べないのかと思ったのに」
「はぁ、すみません」
ついにモノベは机に肘をついて項垂れてしまった。
マオは元魔王なだけあって仕事はまぁまぁできるのだが、私生活のこととなるとだいぶ雑な自覚はあった。
もっともマオの私生活が壊滅的でも誰にも迷惑をかけないし、誰もマオの暮らしのことなど気にかけないので、改善しようなどと思ったこともない。
「……わかった。今日もアンタの家に行く。今度は中に入れろよ」
「えっ、嫌です」
「アンタに拒否権はないって言ったろ。定時で上がれ、いいな」
「……」
「返事はハイかイエス」
「どっちも了承じゃないですか……」
弁当箱を片付けて去っていくモノベを恨めしく見送り、マオははたと気づいた。
物語の中で、付き合い始めた彼らが二人きりになれるところに転がり込んだあと、することと言えば一つだ。
「まさか、そんな、そんなこと起こるわけないよな……?」
しかし常識に疎く、お付き合いの実態も知らないマオは判断することができず、悶々としながら業務をこなす他なかった。
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