俺の人生をめちゃくちゃにする人外サイコパス美形の魔性に、執着されています

フルーツ仙人

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番外 二十三 ダリオ事故記憶喪失失明、知らん美形が迎えに来て囲われ軟禁生活

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 友人たちと飲み明かした翌日、テオドールの背中から羽根が出るなど、昨今何でもありだなぁと、この程度ではあまり動じなくなってきたダリオである。
 それからしばらくして、夏も終わり、寒さ対策のカーディガンを出そうかと考えていた時だ。ふと、そういえばと思い出したことがあった。
 以前、ダリオがちょっと出来心で必要もないのにスプリングコートを羽織り、姿見で確認していたら、テオドールが背後から現れて何をしているのか聞いてきたのだ。だから、これテオドールが初めて着せてくれた、特別なやつ、と説明したことがあった。
 その際に、テオドールが神妙に聞いてきたのだ。
『ダリオさんは……もし記憶を失っても、このコートを着せて差しあげたら、また僕を好きになってくれますか?』
 あの時ダリオは、『心配しなくても、しばらく一緒にいたら、俺たぶんまたすぐテオのこと好きになると思うぞ』と答えてしまった。
 テオドールは確実な方法を知っておきたかった、残念ですと言っていた。その経緯をぼんやり思い出して、あー……と頭痛を覚えた。
 これって、逆の立場ならどうだよ、というやつだ。
 ダリオだって、テオドールが記憶を失った際は、できるだけ冷静に対処したつもりだが、本音では不安だったし怖かった。
 記憶を失う経験をしたテオドールが、それをありうるリスクだと想定し、ダリオがそうなった場合を懸念して、なんらか対処しておきたいと思うのは当然の心理だと思う。
 軽く流してしまったな、とダリオは今更反省した。
 何しろ、振り返ってみるとダリオは割と初期にテオドールのことが、う、好き……となってしまったので、少し一緒に過ごしたらまあ多分また好きになるよなという自然の摂理のようなものを感じていたのである。テオ、本当に俺に対して優しいし、そんなん好きになる……無理……と言語喪失してしまうくらい確定に思われる。なので、あまり問題視していなかったのだ。
 うーん、とダリオは考えて、テオドールが感じているリスクは、ダリオが彼を好きになるまでに一緒にいられるかどうかの辺りもあるんじゃねーかなと結論した。つまり、ダリオもしばらく一緒にテオドールと過ごさないと、彼のことを好きにならないと思う。初手で拒絶を食らったら、テオドールは割と他の支配者同様、詰みかもしれない。そしてダリオは、最初からテオドールを受け入れていたわけではなく、結構拒否していたのである。あのへんのやり取りも、小さなボタンの掛け違いで、時間経過とともに取り返しのつかないレベルの拒絶に至る可能性はゼロではなかった。それを思うと、よく俺、テオとこんな関係になってるよな、と自分でも驚くことがある。
 ということは、やはり懸念を解消できるよう事前に対策とっとくべきだよな。
 そう考えて、ダリオは大学の購買部で一番上等のレターセットを買って、あまり慣れない手書きの手紙をしたためた。
 その内容は、テオドールは人外であること。彼は同居人で、信頼していいし、頼っていいこと。あと、実は恋人であること(結婚までしていると書くと混乱しそうなので省いた)。ちょっとぶっ飛んでいるが、ダリオに対して誠実だしとても優しい(でも、他人はすぐ殺していいか聞いてくるので、相談されたら止めて欲しいと添えた)。自分が心を許して甘えていること。そういったことを直筆でつらつら書いていく。
 あと少し迷ったが、肉体関係があることも記した。肉体? あれ肉体って言うのか? と謎形態も多々あるが、セックスしていることは伝えておいた方がいい気がした。何しろ、ダリオは簡単なペッティングやキス以外、インサートを伴う性行為はテオドールとしかしたことがない。
 陰茎を体内に挿入する行為自体に特別こだわりをダリオは持たなかったが、テオドールとして、大好きな人とするのは幸せなものだなというのは分かった。
 もちろん、したくなければ感染症や多々のリスクもあるし、絶対にしなければならないものではない行為だ(テオドールの場合は、悪い菌やウィルスが死ぬので逆に安全である)。
 元々ダリオは異性愛者寄りで、学生の内はセックスしないつもりだった。施設時代に、若年少女たちのかなり悲惨な妊娠出産・中絶事情を目にしたのが大きい。その相手は、同年代の男の子とは限らなかった。むしろ、『そうではない』ケースの方がほとんどで、相手は近親者というのもざらだったのだ。その場合、避妊もせずに妊娠させられたというのも珍しくなかったし、当然彼女たちのメンタルもズタボロになっている。
 度し難いのは、女の子に限らず、性虐待を受けた子どもは、同じように他の児童にそれを再演しようとすることすらあった点だ。人間の心は複雑にできている。子どもの頃から大柄だったダリオは、それを止めることもあった。児童間の性加害は、大人から受けた性加害を、より弱い児童に向けるもので、ダリオは標的になりにくかったが、その分他の子が酷い目に合わないか気を配っていたのだ。悲惨なのは、児童同士で妊娠したら本当に目も当てられない。
 セックスしたら、子どもができるというのは、学校教育でも習う。しかし、現実のものとして、リスクを負うのは女の子たちの方、男の子もまた性被害に遭う、というのを目の当たりにしてきた。
 ダリオ自身、親から養育を投げ出された子どもだったし、後々は金欲しさに売春未遂までいったから、子どもができるかもしれない上に、望まないのにセックスするのは拒否感があった。
 責任とれねーし。
 というわけで、結婚するまでしなくてもいいや、と思っていたのだ。結婚したって、相手がしたくないなら、自慰をすればいいし。
 そんな考えでいた自分が、テオドールと挿入を伴う性交をして、しかもあらゆる形態でして、更には挿入される方で、ふわふわのとろとろの多幸感いっぱいになっているということは、なんかもう、凄い。本当に凄い。もし記憶喪失した後に知ったら、カルチャーショックを受けるだろう。まあ伝えておいた方がよい情報である。そうダリオは判断したのだった。
 しかし、どこまで書くか悩む。テオは丁寧で俺のこと凄く慎重に触るから、とても安心するし、いっぱい甘えられる。幸せで、頭ふわーってなるし、なんなら真っ白になってチカチカする。幸せ過ぎてもう死んでもいいやと思うくらい、嬉しい。胸がギューッとする。売春していたら、性行為にきっと忌避感があっただろうし、しなくてよかったなぁ、と思ったり、ほんの少しのずれで、やっぱり他のおっさんと俺、金銭で頬を叩かれるレイプされてたんだろうなぁ、と思って、胸の詰まる思いもする。今の自分と、仮定の自分は、大して差がないというのが、ダリオの見解だった。目が覚めたら、買春後のホテルでぼんやり天井や壁を眺めていて、全部幸せな夢だったとかでも、俺あんまり驚かねーな、と思っていたりする。それくらい、本当に僅かな差で分岐した。金が無いってそういうことだ。やりたくもないのに、他に選択肢がないように思いつめて、性を金で買うような最低の大人に売り物にする。そんな大人のご機嫌取りをする。自尊心はボロカスになる。本当に嫌だった。嫌なのに、しないとお金がなくて、これしかないんだって辛かった。もうダリオは、テオドールとしかしたくない。一生、テオドール相手しか、こんなことをする全ての行為を知りたくない。他は嫌だ。テオドールだけ。彼だけだ。テオドールにしか触られたくない。
 結局ダリオは、セックス部分についてはあまり書かなかった。
 書きあがると、これ一度テオに見せてから預かってもらおうと思っていたが、なんかラブレターなんだか、記憶喪失の自分と浮気の勧めなんだかよく分からん代物になってしまったと真顔になった。
「テオ」
 その日の晩、ダリオは記憶喪失対策、と言って、テオドールに手紙を預かってもらった。
 テオドールは、無表情に驚いていた。驚きすぎて、手紙とダリオの間を視線が行ったり来たりする。
「以前、俺がもし記憶喪失したら、スプリングコートかけたらまた好きになってくれるかって聞いてくれただろ。あの時は軽く流して悪かったなって思って。俺も、テオが俺のこと忘れた時に、その、不安になったしな。ないと思うが、万一があるし、俺がテオのこと好きになるのって一緒に過ごさないとわかんねーだろうから、お前のこと信用して頼れって書いといた。なんかあったらそれ渡してくれ」
「……はい」
 テオドールは切れ長の美しい目をぱちぱちさせて、大事そうに懐にしまった。
「現状も書いてあるから、なんか変わったら更新制でまた預ける」
 あとなんか気になることあるか? と尋ねて、テオドールが「いえ」と言うので、この話はしまいだった。

 で、これを友人のダグラスなら、フラグ~~! と声を大にして言うだろう。
 ダリオも流石に想定していない。
 手紙を物理的に読めなくなるなどとは。
 ダリオは数日後、交通事故で視力喪失並びに一部記憶喪失というダブルコンボを受けることになった。

 ■■■

 なんかよくわからんが、子供をかばって? ガードレールに頭から突っ込んだらしい。
 目が覚めてから検査に次ぐ検査で、ダリオはいまいち状態をわかっていない。
 しかも視界が真っ暗だった。視力が失われているそうだ。頭を強く打った影響で、記憶も抜けの状態が発覚した。ダリオの認知状態では、エヴァと付き合っていたはずなのだが、別れているらしい。連絡先で名前を挙げて、そういう事情がわかった。色々説明されたが混乱している。え、それ視力戻りますか? 記憶は?
 事情を説明してくれたのは、記憶にない青年だ。全然知らん男――青年が何故か付き添ってくれている。色々教えてもらって何だが、本当に誰なんだ。
 一通り検査終了し、落ち着くと、視力喪失以外は外傷のない状態で、退院可能と言われた。連邦の社会保障はかなり限定される。視力喪失は保証範囲の気がしたが、携帯フォンで調べるのもままならない。音声検索してみたものよ、うまく欲しい情報を引き出せなかった。文字検索が常のため、こうした音声による情報収集に慣れていない。どうしたらいいのかわかんねーと思っていたら、ぞっとするような美声の男が現れて、あれよあれよと手続きから何からしてくれたのだ。
 その際、彼がひとこと声をかけると、病室がしん、と水を打ったように静まり返ったのは、本当に異様だった。あるいは青年が何か言うたびに、医師から看護師まで様子がおかしくなる様子が肌で感じられ、何ごとだと思わされる。普通ではない。
 深みのある低音で、耳元でささやかれるかのように、ぞくぞくして、失礼な話だが性感を刺激するような蠱惑的な美声ではあると思った。どんな顔をしているのだろう。
 あの、と関係を聞いたら、同居人だと言われた。
 どうきょにん。
 なるほど、と適当に返事したが、全然身に覚えがなさ過ぎる。本当に誰。
 介助されて車椅子に乗せられ、え、これ知らん相手にしてもらっていいのか? と思いつつ、病院の外まで出る。しかし、どこに帰るんだ。ダリオは車椅子のアームサポートを握り込んで不安に襲われた。同居している家に帰るのだと聞かされていたが、俺その家知らん……と実感がない。
 それに、どうやって帰るんだろう。青年が連れて帰ってくれるらしいが、今後は?
 これからの生活は?
 体が人より丈夫で体力があるのだけがダリオの資産だったのに、これからどうなる。
 同居。
 同居だって、赤の他人だ。普通に考えて、これから解消だろう。
 身内もいないし、俺、ほんとうにどうなるんだろう。どうなるというか、主体はダリオ自身で考えなければならない。どうしよう。フィジカル資本で、なんとかなるだろうで乗り切ってきたダリオだ。さすがに視力喪失は、フィジカルの強みがどう活かせるのかわからず、気弱にもなる。
 知らず知らず、車椅子のアームサポートに力をかけていたらしい。
 視界が閉ざされているなりに、相手の影が自分に落ちて、手の上に体温の低い手のひらが重ねられたのがわかった。
「ご心配なく」
 心を読んだようなタイミングで、美しい声の青年が「触ります」と断って、手を握ったまま、肩に手をかける。そのまま、背後からダリオの真横に顔を寄せ、ぞっとするような低い美声で囁いた。
「転移します」
「は?」
 聞きなれない言葉を一言告げて、次の瞬間、
「着きました」
 と更に不可解なことを言う。
「お疲れでしょう」
 そのまま寝台に――寝台? といきなり外から室内で混乱して疑問に思いながら、清潔なシーツに介助して下ろされた。え、これ凄くいいベッドじゃないか? と寮のギシギシいう寝台との違いに驚くと同時、じわ、と嫌な汗が出てくる。異様な空気に覚えのある感覚と、謎の安堵感で、矛盾するような心地に包まれた。わからないまま、青年と接していた体温が匂いが離れるのが嫌で、「あ」ともろに惜しいような声が出てしまう。自分で自分を不審に思う反応で、ダリオは完全に混乱していた。
「ダリオさん、僕が抱きしめていても大丈夫ですか?」
「ん、うん」
 ダリオは本来あまりこういう物言いはしない。不安になっているせいか、子供のように頷いてしまった。
 青年が隣に座ったことで、シーツが沈み込むのがわかる。香水なのか、体臭なのか、物凄くいい匂いがして、ダリオはますます情緒が迷子になる。
「顔に触れても?」
 ダリオは謎に思いつつも頷いた。
 頬に触れられると、肩を抱き寄せるようにして、ダリオは青年に抱きしめられた。なんで抱きしめられているのかわからない。自分も何故頷いたのかよくわからない。何もかもわからなすぎる。異様に思う感覚と、安心する気持ちが同時に湧き上がった。どういうわけか、体から力が抜けていく。安堵するような匂いだ。そう思うと、堰き止められていた不安が一気に影絵から実体をもってダリオにのしかかって来た。
 これからどうしよう。入院費は子供の親が払ってくれるって。生活費。アルバイトどうする。大学は? せっかく入ったのに。奨学金。将来。目、みえない。こわい。
 どうしよう、こわい。
「ダリオさん、怖いですよね」
 頬を撫でられる。全然嫌じゃない。それどころか気持ちいい。なんでだ。体の反応がおかしい。
「大丈夫です。僕が目を治しますので」
 どうやって、と思ったが、同時に青年が治すと言うのならそうなんだろうなと、気持ちがすとんと納得していて、自分でも異様に感じた。感じていることが、ちぐはぐすぎておかしい。
「すこし、難しいですが、必ず治しますので」
 これまでのダリオは青年を異様だと警戒している。そのダリオは、セイレーンだったか、シレーヌだったかを思い出した。そういう名前の海の魔物がいて、美しい歌声で、海中に人を誘い沈めてしまう。あるいは眠らせて食らうのだ。
 そういう話を思い出した。それなのに、警戒を解くようなダリオもいて、おかしいと感じる。というか、こいつ、ほんとうに人間なのか。
 見えないが、青年が顔を至近距離に寄せて来たのがわかる。唇が触れそうなくらいに近づいて、それでも触れそうで触れない。ダリオはまた汗が出て来た。距離感のおかしさもそうだが、先ほどから色々感覚がバグっていて、自分すら信じられない状況だ。相手の気配も、ぴたりと停止して、そこからぶれない機械のように感じる。なんなんだこいつ、という恐怖心が次第にダリオの中に生まれた。
「ダリオさん」
 メンテナンスさせて頂きたいのでよろしいですか、と尋ねられる。はっ、とダリオは声の方を見えない目で凝視した。
「メンテナンス?」
「目を治します」
「……」
 とりあえず、わかった。人間じゃねー、とダリオは飲み込んだ。さきほどからじわじわ感じていたが、目の治療云々を抜きにしても、ダリオの経験的に、相手は人間ではない。だが、病院の手続きをしていた。エヴァのことも知っている。
「……エヴァに連絡させてくれ」
 ダリオは断った。怪異らしき青年は頷いたらしく、もたつくダリオの携帯フォン操作を手伝ってくれる。
「エヴァさんとはニャインフレンドです」
「?」
 ダリオの頭に宇宙の光景が広がった。ニャインフレンドですって、え、こいつ人間なのか。でも経験的に怪異臭が凄くする。だが、人間社会に馴染みすぎててわからなさ過ぎる。
 タップしたが、コール音だけでつながらない。
 青年に不信感を感じて、ダリオは音声起動した。慣れないが、なんとかエヴァに自力でコールする。出ない。じわ、とまた嫌な汗が出た。
 青年に一言再度断って、クリスくん……と同じ要領で電話する。コール音。出ない。
 また他の人にかけてみる、と宣言して電話する。やはり出ない。
 黙って何人かかけてみて、とうとう、ざっざっざっざーーーーーーーーーーーーっとまるで砂嵐のような音がすると、ぶつっ、と勝手に切れてしまった。
「……」
 ダリオはもう一度他の人にかけた。きゃーははははは! という笑い声が聞こえた。
 黙ってコールを切った。
 誰にもつながらない。
 それか、おかしなところにつながる。
 どこにつながってるのか知らないが。
 青年が、無感動な声で詫びた。
「すみません、僕の影響かもしれません」
 ダリオは携帯フォンを握りしめ、「そうか」と応じる。
 やばいやつだ、とはっきりその時には自覚していた。
「ダリオさん、治療したいのですが……」
「……ああ」
 治療って何、とダリオは思った。しかし、拒否したらどうなるのか分からない。目が見えない。逃げる? どうやって? これ、問答系の怪異? 頷かなければ何もしてこない系? 拒否したら逆上系? どれだよ。
 青年がダリオの顎を捉えた。
 こわい。
 目が見えない。
 こわい。
 ダリオは、思わず、「や、やだ……」と考えなしに拒否した。ぴたりと青年の動きが止まる。
 逆上系怪異。
 可能性に、ダリオの恐怖が頂点に達した。
 その時ダリオのメンタルは、ある種の子ども返りになっていた。
 なので、「……てお」と助けを呼んでしまった。
 誤解のないように言うと、犬のテオドールである。子どもの頃のダリオの騎士(ナイト)。 
 いつものダリオなら、ここまで弱ることはない。精神退行もすることはない。
 目が見えないために、恐怖心が常より大きく急速に膨れ上がり、一気に退行してしまったのである。
 怖くて、唯一絶対自分の味方である犬のテオに、たすけて、とダリオは助けを求めてしまったのだ。
 青年は動かなかった。

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