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『可愛い』の研究後日談
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テオドールがヒトデ型水饅頭スライムになって、「可愛い」を研究していた日、もう十分可愛いので……となったダリオである。
テオドールは、以前ダリオがスライムになった自分を連れ回したいくらい可愛いと言ったのをよく覚えていて、このような突拍子もない可愛い研究をしていたらしい。
本当に無理……とダリオは情緒をめちゃくちゃにされた。
今度水饅頭テオドールとデートでもしようかとほのぼの約束もした二人だ。
先日は、早朝の公園お散歩デートなどもした。
その時は、ダリオは薄手のパーカーを着て、懐に水饅頭テオドールを入れ、撫でたり話しかけたりしながらのんびり歩いた。
たまに早朝ジョギングする人ともすれ違ったが、そういう時はテオドールが懐に深く潜り込んでやり過ごすなどしてしのぐ。懐に猫を入れて散歩する人はたまにいるが、さすがにスライムを入れて歩く人はいない。一応念には念を入れて、早朝散歩かつ、人とすれ違う時は隠れさせる、で今日もイーストシティの平和に貢献するダリオだ。
途中の自動販売機で、缶コーヒーを買って、ベンチで休憩もした。特に面白い話をしたわけではない。ただ、懐のテオドールとお話しながら、撫で撫でするのは、えーなんだこれ、すごい幸せ、とダリオをしてふわふわの多幸感に至らしめた。
それは、どうやらテオドールも思うところがあったらしい。
おさんぽデートのあとも、ちょくちょく水饅頭ヒトデ型となり、二足歩行にトテトテしてきて、見上げてくると、「ダリオさんの懐にお邪魔してもよろしいですか」と尋ねてくることが増えてきた。
断るわけがないダリオである。
勉強している時など、普段ならテオドールはダリオに対して話しかけてこないのだが、水饅頭なら大丈夫とわかったのか、了解をとったうえで懐に入ってじっとしている。
「テオ、退屈じゃないか?」
そうダリオが聞いても、テオドールは、退屈ではありません、と答えた上で、もっと直截に自分が嬉しく感じているということを頑張って伝えてきた。
ダリオとくっついているのが嬉しいらしい。
じっとしているのも全く苦ではないと。
ダリオもテオドールとくっついているのが嬉しいし、幸せだ。相手できないけど、退屈になったら好きに出ていいからな、と声をかけて勉強に集中した。でも、時々思い出したように、テオドールを片手で撫で撫でする。あらかじめこれはお互いに了承を取っていた。
ダリオが撫でると、じっとしてるテオドールも、ちょいちょい、と短い腕の部分を伸ばして触ってくる。
他の人間が見たら、なんか違うだろ、と突っ込まれそうだが、二人とも幸せなのである。
テオドールは、以前ダリオがスライムになった自分を連れ回したいくらい可愛いと言ったのをよく覚えていて、このような突拍子もない可愛い研究をしていたらしい。
本当に無理……とダリオは情緒をめちゃくちゃにされた。
今度水饅頭テオドールとデートでもしようかとほのぼの約束もした二人だ。
先日は、早朝の公園お散歩デートなどもした。
その時は、ダリオは薄手のパーカーを着て、懐に水饅頭テオドールを入れ、撫でたり話しかけたりしながらのんびり歩いた。
たまに早朝ジョギングする人ともすれ違ったが、そういう時はテオドールが懐に深く潜り込んでやり過ごすなどしてしのぐ。懐に猫を入れて散歩する人はたまにいるが、さすがにスライムを入れて歩く人はいない。一応念には念を入れて、早朝散歩かつ、人とすれ違う時は隠れさせる、で今日もイーストシティの平和に貢献するダリオだ。
途中の自動販売機で、缶コーヒーを買って、ベンチで休憩もした。特に面白い話をしたわけではない。ただ、懐のテオドールとお話しながら、撫で撫でするのは、えーなんだこれ、すごい幸せ、とダリオをしてふわふわの多幸感に至らしめた。
それは、どうやらテオドールも思うところがあったらしい。
おさんぽデートのあとも、ちょくちょく水饅頭ヒトデ型となり、二足歩行にトテトテしてきて、見上げてくると、「ダリオさんの懐にお邪魔してもよろしいですか」と尋ねてくることが増えてきた。
断るわけがないダリオである。
勉強している時など、普段ならテオドールはダリオに対して話しかけてこないのだが、水饅頭なら大丈夫とわかったのか、了解をとったうえで懐に入ってじっとしている。
「テオ、退屈じゃないか?」
そうダリオが聞いても、テオドールは、退屈ではありません、と答えた上で、もっと直截に自分が嬉しく感じているということを頑張って伝えてきた。
ダリオとくっついているのが嬉しいらしい。
じっとしているのも全く苦ではないと。
ダリオもテオドールとくっついているのが嬉しいし、幸せだ。相手できないけど、退屈になったら好きに出ていいからな、と声をかけて勉強に集中した。でも、時々思い出したように、テオドールを片手で撫で撫でする。あらかじめこれはお互いに了承を取っていた。
ダリオが撫でると、じっとしてるテオドールも、ちょいちょい、と短い腕の部分を伸ばして触ってくる。
他の人間が見たら、なんか違うだろ、と突っ込まれそうだが、二人とも幸せなのである。
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