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そのいち。高校生編
第2話
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お尻を触られて、それから下着に手が入ってきて、前を弄られていた。
硬くなったのをぐちゅぐちゅに擦られて―――。
と、美千が話す。
顔を真っ赤にして。
美千が喋り出して最初は真剣に聞いていた京太は今は耳まで赤くして視線を落ち着くなくきょろきょろさせていた。
ばーか、純情め。
ま、そこが可愛いんだけど?
口元が緩みそうになってそれを押さえながら隣にいる美千の肩に腕を乗せる。
それだけでビクビクと震える美千の身体。
よほど"あいつら"に調教され開発されてるらしい。
「美千、気持ちよかったか? よかったんだろ。」
ぽかんとする京太に聞かせるように言って、次は美千の耳に口を寄せて美千にだけ聴こえるように囁く。
「みっちゃん。お前、まだ物足りないだろ? たまにはさ、みっちゃんも年上の相手より若い方がいいんじゃねーの? まぁテクは劣るかもしれないけどな」
美千は俺の顔を戸惑うように見上げる。
女の子っぽい顔立ちをした美千は目を潤ませ欲情に頬を染めている。
京太は気づいてないが耳をよーく澄ませば微かな振動音が聞こえる。
それは――……。
「宗二っ! お前なに言ってんだよ! 美千、困ってんだろ」
「……美千、困ってるのか?」
「……」
「ほら、美千、言え。まだ足りないって」
「だから、宗二!!」
「……あ、あの……僕」
小さい声が響いて京太が美千を見る。
「あの……その……したい」
「は?」
間抜けヅラをした京太が理解不能って感じで訊き返す。
ああ、まじで可愛い。
早く食いたいんだけど。
みっちゃん、ほらもう一押し、がんばれよ。
「……えっち」
「……えっち」
美千が言った言葉を呆然と京太が繰り返す。
――というわけで、とりあえず。
「じゃあ、ヤるか」
京太にもその気になってもらうためにまずは美千をソファに押し倒した。
***
な、なにが始まったんだ。
俺はぽかんというか唖然というか呆然というか愕然というか、とにかく頭の中が真っ白になっている。
だってついさっきまでエロい……じゃない顔を赤くして痴漢にされたことを喋っていた美千がソファに横になってて、それでズボンが脱がされて……その男の象徴に宗二が舌を這わせていた。
え。
なにこれ。
なんのAV。
いやでも待って。
男同士だよな。
え、男が男にフェラってありなのか。
俺がいままで見てきたAVは女の子のアソコだったり男のアレを舐めあったりーっていうのは見たことあります、が。
いまだチェリーな俺は実体験ないから、見たことあるだけだけど。
でもわかるAVは男女の営みをうつしている、はずだ。
「んっ、あんっ……は、そ……うじ…くんっ、んや……っあ」
まるで女の子みたいな喘ぎ声を出してる美千。
じゅぽじゅぽと卑猥な音を響かせて美千のを口に含んでいる宗二。
男同士のはずなのに、なんでこんなにエロくさいんだ。
いつもおとなしい美千は顔を赤く恥ずかしそうにしてるけど腰揺らしてるし。
宗二はやたらと色気垂れ流し状態で美千に奉仕してるし。
「ぅんっ……も、っあイクっ。ザー○○出ちゃうっ」
「……」
「出せよ」
「……」
「ああっ、んく……っはあ……イクイクっ」
背筋をしならせて美千は派手に声を上げて――たぶん宗二の口の中に射精した。
……口内射精だ。
AVで見たことある。
フェロモンお姉さんが口の中に射精されて、それを舌に乗せて見せつけるようにして飲みこむんだ。
まるでその再現のように宗二が白い体液を舌先に乗せて口から出して。
AVとは違ったのは、宗二が美千の上に跨ってその顔の上でそれを吐きだしたところだ。
射精したことでぼんやりしていた美千はそれに気づいたように舌を出して落ちてくる自分の体液を受け止めてごくんと飲んだ。
「……」
え。
なにこれ。
なんのAV。
いやでも待って。
男同士―――って頭ん中で確か一回考えたことがリピート再生される。
男同士なのに、AVよりも生々しくてエロくさくて。
なんなの二人とも、俺チェリーなんだけど、なんなの二人とも。
俺が知らなかっただけで男同士でもこういうのって普通にするのか。
違うよな、違うよな。
「京」
固まっていたら宗二の声がして我に返った。
「は、はい」
ソファに寝転がっている美千は熱っぽい呼吸でぼうっと俺の方を見てる。
そして宗二は俺が初めて見る、いやAVなんかでは見たことあるフェロモンというか欲情しきった目で俺を見てる。
「ちょっと来い」
指でちょいちょいとされて戸惑う。
俺と二人の距離は二メートルもない。
だけどそっちへ行ったらやばいような警報がなる。
どうしよう。
「京。来いよ」
絶対やばい。
そう思うのに口角を上げた宗二の声にどうしてか逆らえないで、俺はおそるおそる二人のもとに行ってしまったのだった。
硬くなったのをぐちゅぐちゅに擦られて―――。
と、美千が話す。
顔を真っ赤にして。
美千が喋り出して最初は真剣に聞いていた京太は今は耳まで赤くして視線を落ち着くなくきょろきょろさせていた。
ばーか、純情め。
ま、そこが可愛いんだけど?
口元が緩みそうになってそれを押さえながら隣にいる美千の肩に腕を乗せる。
それだけでビクビクと震える美千の身体。
よほど"あいつら"に調教され開発されてるらしい。
「美千、気持ちよかったか? よかったんだろ。」
ぽかんとする京太に聞かせるように言って、次は美千の耳に口を寄せて美千にだけ聴こえるように囁く。
「みっちゃん。お前、まだ物足りないだろ? たまにはさ、みっちゃんも年上の相手より若い方がいいんじゃねーの? まぁテクは劣るかもしれないけどな」
美千は俺の顔を戸惑うように見上げる。
女の子っぽい顔立ちをした美千は目を潤ませ欲情に頬を染めている。
京太は気づいてないが耳をよーく澄ませば微かな振動音が聞こえる。
それは――……。
「宗二っ! お前なに言ってんだよ! 美千、困ってんだろ」
「……美千、困ってるのか?」
「……」
「ほら、美千、言え。まだ足りないって」
「だから、宗二!!」
「……あ、あの……僕」
小さい声が響いて京太が美千を見る。
「あの……その……したい」
「は?」
間抜けヅラをした京太が理解不能って感じで訊き返す。
ああ、まじで可愛い。
早く食いたいんだけど。
みっちゃん、ほらもう一押し、がんばれよ。
「……えっち」
「……えっち」
美千が言った言葉を呆然と京太が繰り返す。
――というわけで、とりあえず。
「じゃあ、ヤるか」
京太にもその気になってもらうためにまずは美千をソファに押し倒した。
***
な、なにが始まったんだ。
俺はぽかんというか唖然というか呆然というか愕然というか、とにかく頭の中が真っ白になっている。
だってついさっきまでエロい……じゃない顔を赤くして痴漢にされたことを喋っていた美千がソファに横になってて、それでズボンが脱がされて……その男の象徴に宗二が舌を這わせていた。
え。
なにこれ。
なんのAV。
いやでも待って。
男同士だよな。
え、男が男にフェラってありなのか。
俺がいままで見てきたAVは女の子のアソコだったり男のアレを舐めあったりーっていうのは見たことあります、が。
いまだチェリーな俺は実体験ないから、見たことあるだけだけど。
でもわかるAVは男女の営みをうつしている、はずだ。
「んっ、あんっ……は、そ……うじ…くんっ、んや……っあ」
まるで女の子みたいな喘ぎ声を出してる美千。
じゅぽじゅぽと卑猥な音を響かせて美千のを口に含んでいる宗二。
男同士のはずなのに、なんでこんなにエロくさいんだ。
いつもおとなしい美千は顔を赤く恥ずかしそうにしてるけど腰揺らしてるし。
宗二はやたらと色気垂れ流し状態で美千に奉仕してるし。
「ぅんっ……も、っあイクっ。ザー○○出ちゃうっ」
「……」
「出せよ」
「……」
「ああっ、んく……っはあ……イクイクっ」
背筋をしならせて美千は派手に声を上げて――たぶん宗二の口の中に射精した。
……口内射精だ。
AVで見たことある。
フェロモンお姉さんが口の中に射精されて、それを舌に乗せて見せつけるようにして飲みこむんだ。
まるでその再現のように宗二が白い体液を舌先に乗せて口から出して。
AVとは違ったのは、宗二が美千の上に跨ってその顔の上でそれを吐きだしたところだ。
射精したことでぼんやりしていた美千はそれに気づいたように舌を出して落ちてくる自分の体液を受け止めてごくんと飲んだ。
「……」
え。
なにこれ。
なんのAV。
いやでも待って。
男同士―――って頭ん中で確か一回考えたことがリピート再生される。
男同士なのに、AVよりも生々しくてエロくさくて。
なんなの二人とも、俺チェリーなんだけど、なんなの二人とも。
俺が知らなかっただけで男同士でもこういうのって普通にするのか。
違うよな、違うよな。
「京」
固まっていたら宗二の声がして我に返った。
「は、はい」
ソファに寝転がっている美千は熱っぽい呼吸でぼうっと俺の方を見てる。
そして宗二は俺が初めて見る、いやAVなんかでは見たことあるフェロモンというか欲情しきった目で俺を見てる。
「ちょっと来い」
指でちょいちょいとされて戸惑う。
俺と二人の距離は二メートルもない。
だけどそっちへ行ったらやばいような警報がなる。
どうしよう。
「京。来いよ」
絶対やばい。
そう思うのに口角を上げた宗二の声にどうしてか逆らえないで、俺はおそるおそる二人のもとに行ってしまったのだった。
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