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contact2. それを、誰と見るか
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智紀さんと合流したのは1時半に差し掛かったころだった。
さすがに深夜は冷え込みが厳しくてダウンジャケットのポケットに手を突っ込んで駅のロータリーへと走る。
停まっている車は一台しかいなかった。
そもそも元旦、初詣にいく人もいるとはいっても人通りはほとんどもうない。
しんとしたロータリーに停まる黒の4WD。
イメージ的にスポーツカーにでも乗ってそうな気がしたけど違うらしい。
俺が近づいていくと運転席のウィンドウが開いて智紀さんが顔を出した。
あの夜と変わらない爽やかな笑顔で「寒いから早くおいでー」と手を振ってくる。
頷いて駆け寄り、助手席へと乗り込んだ。
車内はよく暖房が効いていて、かなり座り心地のいいシートに背中を預けて温かさに冷えていた頬がほっと緩む。
「久しぶり。あけましておめでとう」
もちろん視界には入っていたけど、改めて智紀さんを見た。
「……お久しぶりです。あけましておめでとうございます」
緊張していないと言えば嘘になる。
それに今夜の智紀さんはこの前と同じ笑顔だけど少し雰囲気が違う。
それがなにかと考えて私服ってことかって気づいた。
落ちついた色合いのブラックと青のチェックのショートダッフルにデニム。
髪は毛先を遊ばせるように跳ねさせていて、全体的に若く見える。
出会ったときは高そうな上質なコートにスーツで大人な雰囲気だったけれど、今日はぐっと身近に感じるというか少しくらい年上にしか見えなかった。
「どうかした?」
ホテルに入ったあとは色気がすごくて―――とか、いらないことまで考えてしまっていたら不思議そうに笑いながら智紀さんが顔を近付けてくる。
思わず身を引いて首を振った。
「あ、いえ……。今日は若いなと思って」
「若い? ああ、格好が?」
「はい」
「そう? っていうか、俺そんなオッサンじゃないつもりだけど、って大学生のちーくんにとってはオッサンか」
苦笑する智紀さんに慌ててしまう。
「いや、そういう意味じゃなくって」
「なくて?」
「この前がすごく大人な雰囲気だったから」
「この前がオッサンで今日が若いってことでしょ?」
「いや、そうじゃなくって」
違うんです、と必死でフォローしようとした。
だけど智紀さんの目が笑いを含んでいるのに気づいて口を閉じる。
「あれ? 終わり?」
からかう声にムッとしかけて、
「はい」
とだけ返した。
この人と話しているとペースを崩される。
子供のように拗ねてしまいそうになった自分に内心呆れた。
そうしてそんなところを見せたくないと思ってしまう自分にも呆れるし、戸惑う。
別に普通にしてればいいはずなのに、なにを俺は取り繕おうとしてるんだろう。
「そうなんだ。残念。もっとフォローしてほしかったな」
「……」
「―――ちーくん」
背けていた視線を、ちらり戻せば智紀さんが俺の方へと身を乗り出してくるところだった。
距離が狭まってほのかに甘い香水の香りが鼻孔をくすぐる。
手が俺のほうへと伸びてきて心臓が急激に速く動き出す。
身動ぎすることもできない。
視線をあわせたまま、智紀さんは俺を見つめたまま―――
「とりあえず出発しようか」
と、シートベルトを締めてくれた。
「……」
伸ばされた手は俺を素通りしてシートベルトを掴んで、そしてセットして、それだけ。
触れられるんじゃないか、なんて自意識過剰にもほどがある。
いや、でも絶対さっき触ろうと―――……、と智紀さんを伺うように見ればばっちりと目が合った。
「なに?」
「……いえ、なんでも」
「そう?」
笑いながら智紀さんは車を発進させた。
俺は自然に前を向いて、それから視線を横のウィンドウへと向けた。
外は暗い。
だからこそカーオーディオのライトで少しの明るさがある車内がウィンドウに映っている。
俺も、その隣にいる智紀さんも。
楽しそうな横顔を窓越しに眺めながら、俺はやっぱり来なければよかったかもしれない、と早々に思いはじめていた。
だけどもう車は走り出している。
早く初詣を終えて帰ろう、とそっと胸の内でため息をついた。
「……あの。神社の場所、わかりますか」
とっとと初詣を終わらせたくて自分から切り出す。
わざわざ迎えにきてもらって近所の小さい神社でいいんだろうかと申し訳なくも思うが、誘ってきたのは智紀さんだし……いいよな?
「んー? わかるよー。候補はふたつかなー」
「……候補?」
車の中には小さめで洋楽がかかっていた。
それに耳を傾けたいが、智紀さんの言葉にひっかかる。
「候補って……どこに行くんですか?」
新年になってすぐの初詣は大晦日からしか行ったことがない。
神社に着くのが2時を過ぎてもいいんだろうか。
まぁ別にお参りだけはできるんだろうけど……。
「ちーくん、正月暇なんだよね」
「……はい……?」
俺が先に質問したけど質問で返され、少し不安に思いながらも嘘はつけないから頷く。
なんとなく正月は予定を入れる気になれず大学が休みの4日まではのんびり過ごすつもりだった。
「俺さ、1月3日が誕生日なんだよね」
「……おめでとうございます」
明後日なんだ。
新年三日が誕生日ってめでたいけど正月とごっちゃにされそうだな。
「まだ今日誕生日じゃないから、当日言ってほしいな、おめでとうは」
「……」
それは俺に電話でもしてこいってことなのか?
戸惑って返事を返せないでいると前を向いたままの智紀さんが小さく笑う。
「ね、誕生日プレゼントくれる?」
「……高いものでなければ」
素直にあげますよ、と言えないのは、大学生の俺が智紀さんに喜んでもらえるようなプレゼントを用意できそうもない。
というのと―――あげてもいいけど、言われるままに流されていたらこの人との縁が切れそうになくて少し不安だっていうのがある。
……別に智紀さんのことが嫌いなわけじゃない。
でも傍にいると、落ちつかない。
「高くないよ。くれる?」
「……なんですか?」
「用心深いなー」
「……」
「初詣にちょっと遠出したいんだけどそれに付き合って欲しいなーっていうだけだよ」
「遠出?」
「そう」
「どこへ行くんですか?」
「京都」
「……は!?」
あっさり告げられて呆気にとられた。
京都って……。
「車で、ですか?」
「そうだよー、高速で6時間もかからないよ」
「……いや、ちょっと遠出どころじゃないと思うんですけど」
「初詣と、あとたぶんちょうどよく初日の出セット、みたいな? あー初日の出見てから初詣でいいか」
「……あの、俺行くとは言ってないですけど」
「高いものでなければくれる、って言わなかったっけ?」
「……タダより高いものはないっていいますけど」
とっさにそう返したら智紀さんは吹き出して、しばらくの間笑っていた。
運転大丈夫かなというくらいに笑っている智紀さんを横目に見ながら、どんどん俺の家が遠のいていくことに不安が増す。
「……あの」
「ちーくん」
俺が言いかけ、智紀さんも俺を呼び、車は停まった。
見れば赤信号だった。
「俺、ちーくんと初日の出と初詣行きたい。ダメ?」
ハンドルにもたれかかり俺を見つめるこの人は俺より7歳上の大人で。
なのに、甘えるようにそんなことを言ってくる。
なのに、その目は逸らしたくなるくらいの艶を纏っている。
「……京都はちょっと……。帰り遅くなるし」
バカみたいな返答だ。
22にもなる男の言うことじゃない。
「家族にも言ってないので」
だけどそれくらいしか言い訳が見つからない。
「ご家族には朝にでも電話して言えばいいんじゃない? 大学四年生のちーくんが友達とでかけてーって言えば平気でしょ。ちーくん男の子だし」
「……」
確かにそうだ。
男の俺が急に出掛けたって、泊りになったって別に家族はさほど気にしないだろう。
「……」
「そんなに俺と行くのいや?」
「……そんなことは……」
目を合わせれずに視線を逸らす。
「じゃあ、行こうよ。京都でお正月ってなんか雰囲気ある感じしない?」
「……なんですかそれ」
「どうしても嫌なら、助手席のドア開けな?」
「は?」
「いまなら帰してあげる」
「……」
「開けたからってここで降りろなんて言わないし、心配しなくても家まで送ってあげるよ」
「……」
「だから決めなよ。信号が青になるまでのあいだに、ね」
横断歩道の信号はまだ青。
だけどそろそろ点滅するだろう。
智紀さんの言葉を反芻するうちに信号は点滅を始める。
「どうする? 千裕」
「……」
どうする――……って。
返事ができない俺に、智紀さんは目を細めて前を向いた。
「金閣寺とかよさそうじゃない?」
智紀さんの声と車が動き出す微音が重なる。
俺はまた返事ができなかった。
「せっかくの新年なんだし、初詣楽しもうよ」
「……京都は遠すぎだと思いますけど」
ようやく言えたのはそんなこと。
「たまにはハメ外すのもいんじゃない?」
笑う智紀さんに俺も曖昧に笑い、自分の手を見下ろした。
俺は―――……助手席のドアに手をかけることもしなかった。
俺は―――別にこの人の隣にいるのが嫌なわけじゃない。
ただ、やっぱり、落ちつかないだけ、だ。
――――――
――――
―――
さすがに深夜は冷え込みが厳しくてダウンジャケットのポケットに手を突っ込んで駅のロータリーへと走る。
停まっている車は一台しかいなかった。
そもそも元旦、初詣にいく人もいるとはいっても人通りはほとんどもうない。
しんとしたロータリーに停まる黒の4WD。
イメージ的にスポーツカーにでも乗ってそうな気がしたけど違うらしい。
俺が近づいていくと運転席のウィンドウが開いて智紀さんが顔を出した。
あの夜と変わらない爽やかな笑顔で「寒いから早くおいでー」と手を振ってくる。
頷いて駆け寄り、助手席へと乗り込んだ。
車内はよく暖房が効いていて、かなり座り心地のいいシートに背中を預けて温かさに冷えていた頬がほっと緩む。
「久しぶり。あけましておめでとう」
もちろん視界には入っていたけど、改めて智紀さんを見た。
「……お久しぶりです。あけましておめでとうございます」
緊張していないと言えば嘘になる。
それに今夜の智紀さんはこの前と同じ笑顔だけど少し雰囲気が違う。
それがなにかと考えて私服ってことかって気づいた。
落ちついた色合いのブラックと青のチェックのショートダッフルにデニム。
髪は毛先を遊ばせるように跳ねさせていて、全体的に若く見える。
出会ったときは高そうな上質なコートにスーツで大人な雰囲気だったけれど、今日はぐっと身近に感じるというか少しくらい年上にしか見えなかった。
「どうかした?」
ホテルに入ったあとは色気がすごくて―――とか、いらないことまで考えてしまっていたら不思議そうに笑いながら智紀さんが顔を近付けてくる。
思わず身を引いて首を振った。
「あ、いえ……。今日は若いなと思って」
「若い? ああ、格好が?」
「はい」
「そう? っていうか、俺そんなオッサンじゃないつもりだけど、って大学生のちーくんにとってはオッサンか」
苦笑する智紀さんに慌ててしまう。
「いや、そういう意味じゃなくって」
「なくて?」
「この前がすごく大人な雰囲気だったから」
「この前がオッサンで今日が若いってことでしょ?」
「いや、そうじゃなくって」
違うんです、と必死でフォローしようとした。
だけど智紀さんの目が笑いを含んでいるのに気づいて口を閉じる。
「あれ? 終わり?」
からかう声にムッとしかけて、
「はい」
とだけ返した。
この人と話しているとペースを崩される。
子供のように拗ねてしまいそうになった自分に内心呆れた。
そうしてそんなところを見せたくないと思ってしまう自分にも呆れるし、戸惑う。
別に普通にしてればいいはずなのに、なにを俺は取り繕おうとしてるんだろう。
「そうなんだ。残念。もっとフォローしてほしかったな」
「……」
「―――ちーくん」
背けていた視線を、ちらり戻せば智紀さんが俺の方へと身を乗り出してくるところだった。
距離が狭まってほのかに甘い香水の香りが鼻孔をくすぐる。
手が俺のほうへと伸びてきて心臓が急激に速く動き出す。
身動ぎすることもできない。
視線をあわせたまま、智紀さんは俺を見つめたまま―――
「とりあえず出発しようか」
と、シートベルトを締めてくれた。
「……」
伸ばされた手は俺を素通りしてシートベルトを掴んで、そしてセットして、それだけ。
触れられるんじゃないか、なんて自意識過剰にもほどがある。
いや、でも絶対さっき触ろうと―――……、と智紀さんを伺うように見ればばっちりと目が合った。
「なに?」
「……いえ、なんでも」
「そう?」
笑いながら智紀さんは車を発進させた。
俺は自然に前を向いて、それから視線を横のウィンドウへと向けた。
外は暗い。
だからこそカーオーディオのライトで少しの明るさがある車内がウィンドウに映っている。
俺も、その隣にいる智紀さんも。
楽しそうな横顔を窓越しに眺めながら、俺はやっぱり来なければよかったかもしれない、と早々に思いはじめていた。
だけどもう車は走り出している。
早く初詣を終えて帰ろう、とそっと胸の内でため息をついた。
「……あの。神社の場所、わかりますか」
とっとと初詣を終わらせたくて自分から切り出す。
わざわざ迎えにきてもらって近所の小さい神社でいいんだろうかと申し訳なくも思うが、誘ってきたのは智紀さんだし……いいよな?
「んー? わかるよー。候補はふたつかなー」
「……候補?」
車の中には小さめで洋楽がかかっていた。
それに耳を傾けたいが、智紀さんの言葉にひっかかる。
「候補って……どこに行くんですか?」
新年になってすぐの初詣は大晦日からしか行ったことがない。
神社に着くのが2時を過ぎてもいいんだろうか。
まぁ別にお参りだけはできるんだろうけど……。
「ちーくん、正月暇なんだよね」
「……はい……?」
俺が先に質問したけど質問で返され、少し不安に思いながらも嘘はつけないから頷く。
なんとなく正月は予定を入れる気になれず大学が休みの4日まではのんびり過ごすつもりだった。
「俺さ、1月3日が誕生日なんだよね」
「……おめでとうございます」
明後日なんだ。
新年三日が誕生日ってめでたいけど正月とごっちゃにされそうだな。
「まだ今日誕生日じゃないから、当日言ってほしいな、おめでとうは」
「……」
それは俺に電話でもしてこいってことなのか?
戸惑って返事を返せないでいると前を向いたままの智紀さんが小さく笑う。
「ね、誕生日プレゼントくれる?」
「……高いものでなければ」
素直にあげますよ、と言えないのは、大学生の俺が智紀さんに喜んでもらえるようなプレゼントを用意できそうもない。
というのと―――あげてもいいけど、言われるままに流されていたらこの人との縁が切れそうになくて少し不安だっていうのがある。
……別に智紀さんのことが嫌いなわけじゃない。
でも傍にいると、落ちつかない。
「高くないよ。くれる?」
「……なんですか?」
「用心深いなー」
「……」
「初詣にちょっと遠出したいんだけどそれに付き合って欲しいなーっていうだけだよ」
「遠出?」
「そう」
「どこへ行くんですか?」
「京都」
「……は!?」
あっさり告げられて呆気にとられた。
京都って……。
「車で、ですか?」
「そうだよー、高速で6時間もかからないよ」
「……いや、ちょっと遠出どころじゃないと思うんですけど」
「初詣と、あとたぶんちょうどよく初日の出セット、みたいな? あー初日の出見てから初詣でいいか」
「……あの、俺行くとは言ってないですけど」
「高いものでなければくれる、って言わなかったっけ?」
「……タダより高いものはないっていいますけど」
とっさにそう返したら智紀さんは吹き出して、しばらくの間笑っていた。
運転大丈夫かなというくらいに笑っている智紀さんを横目に見ながら、どんどん俺の家が遠のいていくことに不安が増す。
「……あの」
「ちーくん」
俺が言いかけ、智紀さんも俺を呼び、車は停まった。
見れば赤信号だった。
「俺、ちーくんと初日の出と初詣行きたい。ダメ?」
ハンドルにもたれかかり俺を見つめるこの人は俺より7歳上の大人で。
なのに、甘えるようにそんなことを言ってくる。
なのに、その目は逸らしたくなるくらいの艶を纏っている。
「……京都はちょっと……。帰り遅くなるし」
バカみたいな返答だ。
22にもなる男の言うことじゃない。
「家族にも言ってないので」
だけどそれくらいしか言い訳が見つからない。
「ご家族には朝にでも電話して言えばいいんじゃない? 大学四年生のちーくんが友達とでかけてーって言えば平気でしょ。ちーくん男の子だし」
「……」
確かにそうだ。
男の俺が急に出掛けたって、泊りになったって別に家族はさほど気にしないだろう。
「……」
「そんなに俺と行くのいや?」
「……そんなことは……」
目を合わせれずに視線を逸らす。
「じゃあ、行こうよ。京都でお正月ってなんか雰囲気ある感じしない?」
「……なんですかそれ」
「どうしても嫌なら、助手席のドア開けな?」
「は?」
「いまなら帰してあげる」
「……」
「開けたからってここで降りろなんて言わないし、心配しなくても家まで送ってあげるよ」
「……」
「だから決めなよ。信号が青になるまでのあいだに、ね」
横断歩道の信号はまだ青。
だけどそろそろ点滅するだろう。
智紀さんの言葉を反芻するうちに信号は点滅を始める。
「どうする? 千裕」
「……」
どうする――……って。
返事ができない俺に、智紀さんは目を細めて前を向いた。
「金閣寺とかよさそうじゃない?」
智紀さんの声と車が動き出す微音が重なる。
俺はまた返事ができなかった。
「せっかくの新年なんだし、初詣楽しもうよ」
「……京都は遠すぎだと思いますけど」
ようやく言えたのはそんなこと。
「たまにはハメ外すのもいんじゃない?」
笑う智紀さんに俺も曖昧に笑い、自分の手を見下ろした。
俺は―――……助手席のドアに手をかけることもしなかった。
俺は―――別にこの人の隣にいるのが嫌なわけじゃない。
ただ、やっぱり、落ちつかないだけ、だ。
――――――
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