61 / 77
61話 嫌な予感
しおりを挟む
「アンデッドを確認! 至急作戦を実行する! プランCだ!」
その声が聞こえた瞬間、エンディミオン様は救護所となっているテントから外を確認した。
「クリスタ様、ここからは遠い位置にですが、既にアンデッドの姿が見えております。場所を移しましょう!」
その言葉に従い、私はエンディミオン様と一緒に軍司令官の指示通りの場所へと移動した。そして、エンディミオン様は「必ず約束は守ります」と言い、そのまま自身の配置場所へと、走って移動していった。
こうしてエンディミオン様と別れて5分ほど経った頃、アンデッドと戦い始めたのであろう騎士たちの声が聞こえ始めた。
――もう騎士が自ら救護所に来られる状態じゃないわね。
ここまですぐとは思っていなかったけれど、私も参戦しないと……。
そう腹を括り、私は移動したテントから出た。
外に出ると、辺りは昼のような明るさになっていた。第8騎士団が戦いやすいよう、魔法で明かりを灯すように光を放っていたからだ。
そのため私の目には、騎士たちがアンデッドと戦っているクリアな姿が、真っ先に視界に入ってきた。
獣ような唸り声をあげる、人のようで人ではない姿になった化け物と、騎士たちが戦っている姿は、それはおどろおどろしい光景だった。
そんな中、私とは30メートルほど離れたところにいた騎士が、突然辺りの騎士が皆驚くほどの大声を出した。かと思うと、その場に崩れ落ちた。
それから数秒後、その騎士がむくむくと起き上がったが、その顔はもう人ではない化け物に変わってしまっていた。
――嘘でしょ……。
この一瞬で、アンデッドになってしまったの!?
ショックで頭の中が真っ白になりかけた。
すると、その元第一騎士団の団員だったアンデッドは、マリオネットのような動きで動き始めた。そして、目の前にいる人間が、先ほどまで仲間だったことを忘れたそのアンデッドは、周りにいた騎士たちを躊躇い無く襲い始めた。
「お、俺はお前のことを切れない! なあ、止まってくれよ!」
「嘘だろ!? 俺だぞ!? おい! 目を覚ませよ!」
そんな騎士たちの言葉が聞こえてくるが、肝心のアンデッドになった騎士にはもうその声は届いていなかった。
そのため、アンデッドはそのまま仲間だった騎士を襲う手を止めなかった。
――皆、アンデッドになった団員を斬れないんだわ!
あっ、危ない!
皆がアンデッドになった団員に気をとられてしまっている。その隙をついて、他のアンデッドが背後から団員たちを狙っていたため、私はサンダーボルトを一撃食らわせ、何とか一時的にアンデッドの動きを止めた。
するとその時、第一騎士団長がアンデッドになった団員の心臓を、後ろから刺し貫いた。そして、咆哮と言えるほどの声を響き渡らせた。
「いくら仲間でも、アンデッドになったら躊躇うな! こんな思いを他の人間にさせたくないなら、何が何でも死ぬな! 一片たりとも油断するな!」
そう叫ぶと、ワイアット団長は悲痛を極めた顔で歯を食いしばり、また次の敵へとかかっていった。
この叫びがあって、気持ちが入れ替わったのだろう。何かが吹っ切れたように、鈍くなっていた騎士たちの動きが機敏になった。そんな現状に心を痛めながらも、私も周りにいるアンデッドたちに攻撃を開始した。
……本格的に参戦してから、約十分ほどが経過した。そんな時、大量に出血し息も絶え絶えの団員が、私の元へとやってきた。
――いけない!
この人を今すぐ治療しないと!
このまま放置していたら、死んでアンデッドになってしまうわ!
急がなければ本当に危ない。そう思いながら、私はポケットに入れていた瓶の中から、キャンディ型の特上ポーションを取り出して、その騎士の口に入れた。
すると、その騎士の傷は塞がり呼吸も安定し始めた。そこで少し安心していると、その気が申し訳なさそうに声を漏らした。
「逃げるなんて騎士不覚だ。参戦しているのに、こんなことで足引っ張っちまって本当にすまねえっ……」
「謝らないでください。死体になったらお終いです。むしろ、ちゃんとここにきて正解です。敵にバレないように、場所を移しましょう!」
そう声をかけ、私はバリアを張って団員と一緒にアンデッドが少ない地点に移動を始めた。するとその道すがら、戦っている軍司令官に話しかけている伝令兵の声が聞こえた。
「敵はどうやら、あの町の上の塔に1人でいるようです! 恐らく、ネクロマンサーはたった1人で、ここにいるすべてのアンデッドを操っています」
「何だと!? 今、塔の方にはどれだけの騎士が集まっているんだ!」
「全団員のうち半数が塔に、残りの半数がこちらにいる状態です。また、第一騎士団長以外の団員格はすべて塔の方で戦っております!」
――何で、そんなに戦力を偏らせているの!?
塔の方がアンデッドの数が多いの?
それとも、ネクロマンサー自身を倒すために戦力を集中させているのか……。
何にしろ、一体どれだけのアンデッドを使役しているというの……?
ネクロマンサーの所業に信じられない思いになる。そんな私は、その会話が聞こえる場所に留まり、一緒に移動していた騎士にヒールの魔法をかけ始めた。
するとその瞬間、戦いながら軍司令官に話しかけている伝令兵の口から、信じられない情報が発せられた。
「アンデッドの数自体は、こちらの方が多いです。ですが、どうやらネクロマンサーのいる場所に近ければ近いほど、アンデッドが強いようなのです。よって、塔付近のアンデッドは段違いに強いため、そちらに団長格の戦力を集中させている状況です!」
その言葉を聞いた瞬間、嫌な予感が脳裏を過ぎった。
その声が聞こえた瞬間、エンディミオン様は救護所となっているテントから外を確認した。
「クリスタ様、ここからは遠い位置にですが、既にアンデッドの姿が見えております。場所を移しましょう!」
その言葉に従い、私はエンディミオン様と一緒に軍司令官の指示通りの場所へと移動した。そして、エンディミオン様は「必ず約束は守ります」と言い、そのまま自身の配置場所へと、走って移動していった。
こうしてエンディミオン様と別れて5分ほど経った頃、アンデッドと戦い始めたのであろう騎士たちの声が聞こえ始めた。
――もう騎士が自ら救護所に来られる状態じゃないわね。
ここまですぐとは思っていなかったけれど、私も参戦しないと……。
そう腹を括り、私は移動したテントから出た。
外に出ると、辺りは昼のような明るさになっていた。第8騎士団が戦いやすいよう、魔法で明かりを灯すように光を放っていたからだ。
そのため私の目には、騎士たちがアンデッドと戦っているクリアな姿が、真っ先に視界に入ってきた。
獣ような唸り声をあげる、人のようで人ではない姿になった化け物と、騎士たちが戦っている姿は、それはおどろおどろしい光景だった。
そんな中、私とは30メートルほど離れたところにいた騎士が、突然辺りの騎士が皆驚くほどの大声を出した。かと思うと、その場に崩れ落ちた。
それから数秒後、その騎士がむくむくと起き上がったが、その顔はもう人ではない化け物に変わってしまっていた。
――嘘でしょ……。
この一瞬で、アンデッドになってしまったの!?
ショックで頭の中が真っ白になりかけた。
すると、その元第一騎士団の団員だったアンデッドは、マリオネットのような動きで動き始めた。そして、目の前にいる人間が、先ほどまで仲間だったことを忘れたそのアンデッドは、周りにいた騎士たちを躊躇い無く襲い始めた。
「お、俺はお前のことを切れない! なあ、止まってくれよ!」
「嘘だろ!? 俺だぞ!? おい! 目を覚ませよ!」
そんな騎士たちの言葉が聞こえてくるが、肝心のアンデッドになった騎士にはもうその声は届いていなかった。
そのため、アンデッドはそのまま仲間だった騎士を襲う手を止めなかった。
――皆、アンデッドになった団員を斬れないんだわ!
あっ、危ない!
皆がアンデッドになった団員に気をとられてしまっている。その隙をついて、他のアンデッドが背後から団員たちを狙っていたため、私はサンダーボルトを一撃食らわせ、何とか一時的にアンデッドの動きを止めた。
するとその時、第一騎士団長がアンデッドになった団員の心臓を、後ろから刺し貫いた。そして、咆哮と言えるほどの声を響き渡らせた。
「いくら仲間でも、アンデッドになったら躊躇うな! こんな思いを他の人間にさせたくないなら、何が何でも死ぬな! 一片たりとも油断するな!」
そう叫ぶと、ワイアット団長は悲痛を極めた顔で歯を食いしばり、また次の敵へとかかっていった。
この叫びがあって、気持ちが入れ替わったのだろう。何かが吹っ切れたように、鈍くなっていた騎士たちの動きが機敏になった。そんな現状に心を痛めながらも、私も周りにいるアンデッドたちに攻撃を開始した。
……本格的に参戦してから、約十分ほどが経過した。そんな時、大量に出血し息も絶え絶えの団員が、私の元へとやってきた。
――いけない!
この人を今すぐ治療しないと!
このまま放置していたら、死んでアンデッドになってしまうわ!
急がなければ本当に危ない。そう思いながら、私はポケットに入れていた瓶の中から、キャンディ型の特上ポーションを取り出して、その騎士の口に入れた。
すると、その騎士の傷は塞がり呼吸も安定し始めた。そこで少し安心していると、その気が申し訳なさそうに声を漏らした。
「逃げるなんて騎士不覚だ。参戦しているのに、こんなことで足引っ張っちまって本当にすまねえっ……」
「謝らないでください。死体になったらお終いです。むしろ、ちゃんとここにきて正解です。敵にバレないように、場所を移しましょう!」
そう声をかけ、私はバリアを張って団員と一緒にアンデッドが少ない地点に移動を始めた。するとその道すがら、戦っている軍司令官に話しかけている伝令兵の声が聞こえた。
「敵はどうやら、あの町の上の塔に1人でいるようです! 恐らく、ネクロマンサーはたった1人で、ここにいるすべてのアンデッドを操っています」
「何だと!? 今、塔の方にはどれだけの騎士が集まっているんだ!」
「全団員のうち半数が塔に、残りの半数がこちらにいる状態です。また、第一騎士団長以外の団員格はすべて塔の方で戦っております!」
――何で、そんなに戦力を偏らせているの!?
塔の方がアンデッドの数が多いの?
それとも、ネクロマンサー自身を倒すために戦力を集中させているのか……。
何にしろ、一体どれだけのアンデッドを使役しているというの……?
ネクロマンサーの所業に信じられない思いになる。そんな私は、その会話が聞こえる場所に留まり、一緒に移動していた騎士にヒールの魔法をかけ始めた。
するとその瞬間、戦いながら軍司令官に話しかけている伝令兵の口から、信じられない情報が発せられた。
「アンデッドの数自体は、こちらの方が多いです。ですが、どうやらネクロマンサーのいる場所に近ければ近いほど、アンデッドが強いようなのです。よって、塔付近のアンデッドは段違いに強いため、そちらに団長格の戦力を集中させている状況です!」
その言葉を聞いた瞬間、嫌な予感が脳裏を過ぎった。
47
お気に入りに追加
1,165
あなたにおすすめの小説
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
悪役令嬢の妹君。〜冤罪で追放された落ちこぼれ令嬢はワケあり少年伯に溺愛される〜
見丘ユタ
恋愛
意地悪な双子の姉に聖女迫害の罪をなすりつけられた伯爵令嬢リーゼロッテは、罰として追放同然の扱いを受け、偏屈な辺境伯ユリウスの家事使用人として過ごすことになる。
ユリウスに仕えた使用人は、十日もたずに次々と辞めさせられるという噂に、家族や婚約者に捨てられ他に行き場のない彼女は戦々恐々とするが……彼女を出迎えたのは自称当主の少年だった。
想像とは全く違う毎日にリーゼロッテは戸惑う。「なんだか大切にされていませんか……?」と。
教会を追放された元聖女の私、果実飴を作っていたのに、なぜかイケメン騎士様が溺愛してきます!
海空里和
恋愛
王都にある果実店の果実飴は、連日行列の人気店。
そこで働く孤児院出身のエレノアは、聖女として教会からやりがい搾取されたあげく、あっさり捨てられた。大切な人を失い、働くことへの意義を失ったエレノア。しかし、果実飴の成功により、働き方改革に成功して、穏やかな日常を取り戻していた。
そこにやって来たのは、場違いなイケメン騎士。
「エレノア殿、迎えに来ました」
「はあ?」
それから毎日果実飴を買いにやって来る騎士。
果実飴が気に入ったのかと思ったその騎士、イザークは、実はエレノアとの結婚が目的で?!
これは、エレノアにだけ距離感がおかしいイザークと、失意にいながらも大切な物を取り返していくエレノアが、次第に心を通わせていくラブストーリー。
悪役令嬢? いえ私は、騎士になります。
桜咲 京華
恋愛
剣道の全国大会優勝者だった私の転生先は悪役令嬢クロウツィア。
生前に持っていた剣ダコも筋肉も無くなってしまったけど、もう一度強さを取り戻したい。子供の頃夢に見たようなヒーローになりたい。さっそく騎士団に乗り込んでやる!
婚約者であるウィンスター王子のことも私が守ってあげる。だから婚約破棄しても仲良くしてね。
脳筋系女子の騎士物語。
小説家になろうでも同時連載中。
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる