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23話 重なる姿
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今日も仕事だが、私は出勤するにあったて1つの懸念を抱えていた。
――騎士団についてエンディミオン卿が待ち構えてたらどうしましょう……。
自意識過剰だとは思うが、彼の行動を振り返ると居てもおかしくはない。そのため、彼が居たらどう対処しようかということを考えながら職場となる騎士団へと向かった。
キーっと音がしたと思えば、馬車が止まった。どうやら騎士団に到着したようだ。
――よし、行くわよ!
そう心を奮い立たせ、私は馬車から降りた。しかし私の予想に反し、そこにエンディミオン卿はいなかった。
――あら?
やっぱり私の考えすぎだったのかしら……。
別にエンディミオン卿がいることを期待していたとかそういう訳ではない。だけど、いる確率の方が高いと思っていたからこそ、彼の姿が見えなかったことが意外だった。
それならそれで良かった。そう思いながら歩き出そうとすると、突然後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「あら? エンディミオン卿はいないの? 寂しいわ~」
その彼の発言にイラっとしながら、私は声の方向へと振り返った。
「あらあら、朝からちょっと元気すぎるんじゃない? カイル」
この男は朝から人をおちょくって苛立たせたのだ。少しぐらい良いだろう。そう思い、私はカイルに微電流を流してやった。
すると、彼は絶妙な痛みで流れる電流に悶絶しながら必死に懇願を始めた。
「ちょっ、クリスタ、ごめんってば! マジでやめてくれ。すみませんでした! 大変申し訳ございません!」
「分かればいいのよ」
要らぬ発言をしない方が良いとカイルも分かったことだろう。私はすぐに微電流を流すのをやめた。すると、私の横でゼーゼーと息切れをしているカイルが話しかけてきた。
「はー、何だよその技。朝から刺激強すぎだろ!」
「あなたが変なことを言わなかったら良かったでしょう?」
そう言われて、反論のしようも無かったのだろう。カイルは言葉の代わりに、拗ねていじけたような顔でこちらを見てきた。
しかし、カイルが私にいくらそんな顔をしようと無駄だ。私にとってこの顔は見慣れ過ぎてしまった。
そのことをすぐに察したのだろう。効果が無いと分かったカイルは普通の顔に戻り口を開いた。
「それにしても、昨日エンディミオンに何したんだよ」
「え? 何って……何?」
突然意味の分からない質問をされても困る。すると、カイルは目を細めてジトーっと探るような視線を向けると言葉を続けた。
「昨日エンディミオンがクリスタのこと見送ったんだろ? そっからエンディミオンのやつおかしくなったんだよ」
「はい?」
昨日は普通に別れたはずだ。聞けば聞くほど訳が分からない。
「どうおかしくなったの?」
そう尋ねると、カイルはハーっと深いため息をつき、ドン引きしたような呆れたような表情になった。
「私は弱いから、1から鍛え直すって言って、ずっと夜まで鍛錬してたんだよ。しかも、今日も朝から誰よりも早く来て鍛錬してるってわけ。ここまで来たら、もうなんか怖いわ」
――どうしてそんなことを……。
エンディミオン卿は相当強い人だと聞く。しかし、そんな彼が自分を弱いと言って鍛錬を強化した理由が分からない。
ただ理由は分からなくても、突然運動量を増やして負荷をかけると、身体を壊してしまいかねないということだけは分かる。
「私が何かした覚えはないけど……。そんな鍛錬をしていたらオーバーワークで逆に弱ってしまうわ。ちょっと心配ね」
そう呟くと、カイルは少し小声になり話しかけてきた。
「だよなー俺もそう思う。なあ、治癒士としてちょっと言ってやれよ」
「私から? そこまで言うなら、カイルが言ったらいいじゃない」
肘でツンツンと腕を突いてくるカイルに言い返すと、カイルは目をパチクリとした。
「でも、そういうのってクリスタの仕事だろう? それにエンディミオンは、クリスタの言うことならなんでも聞きそうだし」
な? と言いながら笑いかけてくるカイルの意見は一部おかしい。しかし、いつもと違い概ね至極真っ当なことを言っていた。
「人を猛獣使いみたいに……まあ今度会ったら言ってみるわ」
「おう! よろしくな!」
そう言うと、カイルは「じゃあな~」と言いながら、自身の第8騎士団の訓練所の方へと走って行った。
私も仕事に向かい、昨日教えてもらった要領で仕事に取り掛かった。すると、作業に集中していたからだろう。気付けば騎士団内共通の、昼休憩の時間になっていた。
「先生、昼食はどうしますか?」
「一緒に食堂に行く? 昨日はここで食べたから食堂を知らないだろう? 今日は一緒に行って場所を覚えようか。1人で行けないと困るだろうし」
「ありがとうございます! 行きましょう!」
そう言って、2人で医務室から出ようとしたその瞬間、医務室の扉がガラガラと開いた。そして、その扉を開けた人物は今目の前に立っているエンディミオン卿だった。
すると、彼は私を見つけるなり恍惚の笑みを浮かべ話しかけてきた。しかし
「クリスタ様! もしよろしければ、昼食を一緒に食べませんか?」
こちらを少し窺うようにしながら、少し緊張したような笑顔で言う彼を見て少し胸が痛んだ。しかし、私はこれからの予定を彼に告げた。
「今から先生と一緒に食堂に食べに行こうとしてまして……」
少し気まずい空気が流れた。その空気に耐えかねたのだろう。エンディミオン卿が咄嗟に口を開いた。
「あ、そうでしたか。当日のお誘いはさすがに無理がありましたね、突然押し掛けてすみません……」
――え!? こんなにあっさり引くの!?
自分で言うのもなんだが、昨日までのエンディミオン卿を振り返ると、まさかここで引き下がるような人物だとは思えなかった。
だからこそ、エンディミオン卿のこの反応に驚き、少し混乱してしまった。しかしそんな中、先生は考え事をするように何やらボソボソと呟き始めた。
「うーん、よく考えると2人とも医務室を開けたら誰もいないよな……。他の日ならまだしも、今日も医務室に来る人が多いし……」
そう言ったかと思うと、突然先生は私に話しかけてきた。
「クリスタさん。よくよく考えると今日は医務室を空に出来そうにないから、今日はエンディミオン団長と食べて来てくれる?」
「えっ! それは良いですけど……先生のお昼は?」
「後でちょっと時間をズラして取りますよ。じゃあ、行っておいで。ついでに食堂の場所も教えてもらうんだよ」
これで、私の今日の昼休憩の過ごし方が決定した。エンディミオン卿に向き直ると、彼は喜色満面といった様子で話しかけてきた。
「食堂にはご案内しますが、実はクリスタ様にお昼ご飯を作ってきたんです。……そちらを食べていただいてもよろしいでしょうか?」
「エンディミオン卿が作ったんですか!?」
「はい! もちろん防腐の魔道具も入れていますし、食中毒の心配は無いです。ですが、もし手作りが無理なら、食堂に食べに行きましょう」
そう言われ、かつて私が片想い中だったレアードに手作りの昼ご飯を持って行ったことを思い出してしまった。あの頃の必死だった自分と、エンディミオン卿が重なったのだ。
――ハンカチの刺繍の出来を考えたら心配だけど、食材がもったいないわ。
魔道具も使ってるなら、少なくとも衛生管理だけは完璧なはず……!
そう考えた私は、同情に近い気持ちでエンディミオン卿に賭けてみることにした。
「では、エンディミオン卿が作ってきてくださったお昼ご飯をいただきます」
そう答えると、エンディミオン卿ははにかむように笑い、中庭で食べようと提案してくれた。そして、言われるがまま歩くと中庭につき、中庭にあるガゼボに入った。
「クリスタ様、こちらが作って来たものです」
そう言いながら差し出して来た箱を開けると、そこにはとても美味しそうなキッシュが入っていた。
――騎士団についてエンディミオン卿が待ち構えてたらどうしましょう……。
自意識過剰だとは思うが、彼の行動を振り返ると居てもおかしくはない。そのため、彼が居たらどう対処しようかということを考えながら職場となる騎士団へと向かった。
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それならそれで良かった。そう思いながら歩き出そうとすると、突然後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
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その彼の発言にイラっとしながら、私は声の方向へと振り返った。
「あらあら、朝からちょっと元気すぎるんじゃない? カイル」
この男は朝から人をおちょくって苛立たせたのだ。少しぐらい良いだろう。そう思い、私はカイルに微電流を流してやった。
すると、彼は絶妙な痛みで流れる電流に悶絶しながら必死に懇願を始めた。
「ちょっ、クリスタ、ごめんってば! マジでやめてくれ。すみませんでした! 大変申し訳ございません!」
「分かればいいのよ」
要らぬ発言をしない方が良いとカイルも分かったことだろう。私はすぐに微電流を流すのをやめた。すると、私の横でゼーゼーと息切れをしているカイルが話しかけてきた。
「はー、何だよその技。朝から刺激強すぎだろ!」
「あなたが変なことを言わなかったら良かったでしょう?」
そう言われて、反論のしようも無かったのだろう。カイルは言葉の代わりに、拗ねていじけたような顔でこちらを見てきた。
しかし、カイルが私にいくらそんな顔をしようと無駄だ。私にとってこの顔は見慣れ過ぎてしまった。
そのことをすぐに察したのだろう。効果が無いと分かったカイルは普通の顔に戻り口を開いた。
「それにしても、昨日エンディミオンに何したんだよ」
「え? 何って……何?」
突然意味の分からない質問をされても困る。すると、カイルは目を細めてジトーっと探るような視線を向けると言葉を続けた。
「昨日エンディミオンがクリスタのこと見送ったんだろ? そっからエンディミオンのやつおかしくなったんだよ」
「はい?」
昨日は普通に別れたはずだ。聞けば聞くほど訳が分からない。
「どうおかしくなったの?」
そう尋ねると、カイルはハーっと深いため息をつき、ドン引きしたような呆れたような表情になった。
「私は弱いから、1から鍛え直すって言って、ずっと夜まで鍛錬してたんだよ。しかも、今日も朝から誰よりも早く来て鍛錬してるってわけ。ここまで来たら、もうなんか怖いわ」
――どうしてそんなことを……。
エンディミオン卿は相当強い人だと聞く。しかし、そんな彼が自分を弱いと言って鍛錬を強化した理由が分からない。
ただ理由は分からなくても、突然運動量を増やして負荷をかけると、身体を壊してしまいかねないということだけは分かる。
「私が何かした覚えはないけど……。そんな鍛錬をしていたらオーバーワークで逆に弱ってしまうわ。ちょっと心配ね」
そう呟くと、カイルは少し小声になり話しかけてきた。
「だよなー俺もそう思う。なあ、治癒士としてちょっと言ってやれよ」
「私から? そこまで言うなら、カイルが言ったらいいじゃない」
肘でツンツンと腕を突いてくるカイルに言い返すと、カイルは目をパチクリとした。
「でも、そういうのってクリスタの仕事だろう? それにエンディミオンは、クリスタの言うことならなんでも聞きそうだし」
な? と言いながら笑いかけてくるカイルの意見は一部おかしい。しかし、いつもと違い概ね至極真っ当なことを言っていた。
「人を猛獣使いみたいに……まあ今度会ったら言ってみるわ」
「おう! よろしくな!」
そう言うと、カイルは「じゃあな~」と言いながら、自身の第8騎士団の訓練所の方へと走って行った。
私も仕事に向かい、昨日教えてもらった要領で仕事に取り掛かった。すると、作業に集中していたからだろう。気付けば騎士団内共通の、昼休憩の時間になっていた。
「先生、昼食はどうしますか?」
「一緒に食堂に行く? 昨日はここで食べたから食堂を知らないだろう? 今日は一緒に行って場所を覚えようか。1人で行けないと困るだろうし」
「ありがとうございます! 行きましょう!」
そう言って、2人で医務室から出ようとしたその瞬間、医務室の扉がガラガラと開いた。そして、その扉を開けた人物は今目の前に立っているエンディミオン卿だった。
すると、彼は私を見つけるなり恍惚の笑みを浮かべ話しかけてきた。しかし
「クリスタ様! もしよろしければ、昼食を一緒に食べませんか?」
こちらを少し窺うようにしながら、少し緊張したような笑顔で言う彼を見て少し胸が痛んだ。しかし、私はこれからの予定を彼に告げた。
「今から先生と一緒に食堂に食べに行こうとしてまして……」
少し気まずい空気が流れた。その空気に耐えかねたのだろう。エンディミオン卿が咄嗟に口を開いた。
「あ、そうでしたか。当日のお誘いはさすがに無理がありましたね、突然押し掛けてすみません……」
――え!? こんなにあっさり引くの!?
自分で言うのもなんだが、昨日までのエンディミオン卿を振り返ると、まさかここで引き下がるような人物だとは思えなかった。
だからこそ、エンディミオン卿のこの反応に驚き、少し混乱してしまった。しかしそんな中、先生は考え事をするように何やらボソボソと呟き始めた。
「うーん、よく考えると2人とも医務室を開けたら誰もいないよな……。他の日ならまだしも、今日も医務室に来る人が多いし……」
そう言ったかと思うと、突然先生は私に話しかけてきた。
「クリスタさん。よくよく考えると今日は医務室を空に出来そうにないから、今日はエンディミオン団長と食べて来てくれる?」
「えっ! それは良いですけど……先生のお昼は?」
「後でちょっと時間をズラして取りますよ。じゃあ、行っておいで。ついでに食堂の場所も教えてもらうんだよ」
これで、私の今日の昼休憩の過ごし方が決定した。エンディミオン卿に向き直ると、彼は喜色満面といった様子で話しかけてきた。
「食堂にはご案内しますが、実はクリスタ様にお昼ご飯を作ってきたんです。……そちらを食べていただいてもよろしいでしょうか?」
「エンディミオン卿が作ったんですか!?」
「はい! もちろん防腐の魔道具も入れていますし、食中毒の心配は無いです。ですが、もし手作りが無理なら、食堂に食べに行きましょう」
そう言われ、かつて私が片想い中だったレアードに手作りの昼ご飯を持って行ったことを思い出してしまった。あの頃の必死だった自分と、エンディミオン卿が重なったのだ。
――ハンカチの刺繍の出来を考えたら心配だけど、食材がもったいないわ。
魔道具も使ってるなら、少なくとも衛生管理だけは完璧なはず……!
そう考えた私は、同情に近い気持ちでエンディミオン卿に賭けてみることにした。
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そう答えると、エンディミオン卿ははにかむように笑い、中庭で食べようと提案してくれた。そして、言われるがまま歩くと中庭につき、中庭にあるガゼボに入った。
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