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第3章 Iランク冒険者
3-40 運搬人(キャリア)
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身体をユサユサと、揺らされるのを感じる。それが、仲間達によって揺らされている事だと気が付いた俺は、目を擦りながら覚醒する。
辺りを見ると既に、日が昇っていて熟睡していたようだ。俺以外の全員が既に起きて、朝食の準備をしている。
「やっほー! リオ、おはよー。体調はどう?」
「シルルちゃん、おはよー。まだ、ちょっと身体が気怠いけど……だいぶ回復したと思うよ」
昨日に比べて、身体の調子は大分良かった。頭痛と吐き気、両腕の痛みはほとんど感じなかった。勿論、身体の気怠さや痛みは少しあるが、それも少し気になる程度なので回復したと言えるだろう。
「そうなんだ……ま、後は帰るだけだし、のんびりしよっか」
「そうだね。あ、そう言えば、夜間は襲撃あった? 起こされてないから無いと思うけど、念の為に」
「リオ君、夜襲は無かったにゃ。ただ、まだ1回目だから、夜行性の魔物が居ないとは言えないにゃ」
「ただし、僕達が警戒する限りでは、1体も魔物を見なかったにゃ」
「そうなんだ。それは、良かった」
「でも~装備を着たまま寝るのって、身体が痛くなるよね~。アタイの身体はバキバキだよ~」
「確かにな……でも、改善策は現状無いし、慣れるっしか無いよ。脱いだまま寝て、襲撃の時に対応出来ないよりは、マシだからな……」
「確かにね~」
「それよりもご飯を食べて帰るにゃ。朝食か昼食か、分かんないけど、早く帰って野営訓練に備えるにゃ」
俺達は遅めの朝食を食べて、帰り支度をする。焚き火は、草原に燃え広がらない様に、俺の水魔力で消火した。各自、装備を身に付けたまま休んだ事で、凝り固まった身体をよく解した。
「それじゃ、帰るけど帰り道は、魔物を倒しながら帰るにゃ。流石に、換金するものが無いって言うのは、大赤字にゃ」
「そうよねー。上層の魔物は、安いって言ってもお金にはなる。中層で稼げなかった以上、上層で稼ぐしか無いわ」
「そこで、僕からは、みんなに守って欲しい事があるにゃ。換金額が少しでも高くなる様に、魔物を丁寧に殺して欲しいにゃ」
「了解!」
「出来るだけ、高く売りたいから、アタイも賛成だよ~」
「それじゃ、最後まで気を抜かず、帰るにゃ」
青い転移陣(メタスタシスゲート)に乗り込んだ俺達は、一瞬の浮遊感と共に上層へ向かった。
上層から城塞都市までの道のりは、行きとあまり大差は無かった。魔物達の乱戦後に素材の回収。上層でも100体に近い魔物と対峙したが、中層で300~400体対峙した経験があるからか、少ないとさえ思ってしまった。
素材に関しては、丁寧に殺したつもりだが、ダメになった物も少なくなかった。ダメな素材を持っていても、余計なお荷物になる。厳選した結果、探索専用鞄の6割ほど入れて城塞都市に帰還した。
「癒し草や胡椒が、無かったのは残念だったね~。やっぱり、前回が偶々だったのかも知れないね~」
「そうだにゃ…….前回のオイラ達が特別、運が良かったのかもにゃ。きっとこれが、普通なのにゃ」
「でもな……こんだけ苦労して、鞄の5~6割だっけ? リオ?」
「6割だね。それと俺が、思った以上に足引っ張ってみんなごめんね……」
「仕方ないよ~。次は一緒に頑張ろね~」
俺は申し訳ない気持ちで、胸が一杯だった。何故なら、換金素材がダメになった多くの理由は、俺にあったからだ。
昨日、鼠達から逃げる際に使用した、魔法同時発動の両腕の疲労は、自分が思っていた以上に回復していなかった。その結果、普段なら出来る手加減調整が出来ず、何度も魔物を木っ端微塵にしてしまった。
それが無ければ、換金素材が探索専用鞄の7~8割まで、回収出来ていただろう。だからこそ、俺はみんなに謝罪した。そして、みんなも、俺の事情を理解していたからこそ、無理に責めはしなかった。
「ブッ! ハハハハッ!! なんだよ、なんだよ!! やっぱり、運搬人(キャリア)は、使えねえじゃねぇかよ!」
迷宮門(ラビリンスゲート)がある場所で、俺達と言うか、俺とメルルの2人は、よく分からない若い冒険者達に絡まれていた。
「そうよ! 自分の仕事もまともに出来ないなんて、生きている価値はないわ! ま、冒険者としても、出来損ないの貴方達に価値なんてある訳ないか!」
「そう言ってやんなよ! こんな、餓鬼みてえに色気もねぇ奴と、弱え癖に装備だけは一丁前の餓鬼を掴まされた、ソイツら3人が可哀想じゃん!」
「そうだよ! オイ! そこの雑魚! その装備、良さそうじゃん! アンタ達には勿体ない代物だ。置いていったら仕方ないから、私が使ってあげるよ!」
絡んで来た4人の冒険者の年齢は、17歳前後くらいだろうか、俺達とあまり変わらないくらいの男女だった。全員、白髪な所以外に身体的特徴が無い事から、人間種パーソン族という事が分かる。
更には、行動からして熟練感を醸し出している風に立っていた。しかし、実際にはそんな事はない。大凡の強さの気配から上層に居る転移陣付近の魔物と同程度か、それ以下の威圧感しか感じられない格下だった。
少なくとも中層の鼠の方がまだ強いと思えた。そんな4人は、明らかに俺とメルルに向けて、侮蔑の視線と嘲笑を向けていた。だからこそ、格下相手に舐められた視線を向けられた俺達は、その不愉快な言動と共に苛立ちを募らせた。
「……駄目だ……なんか俺が思っている以上に、疲れているみたいだ。みんな、早く帰ろうぜ?」
「そうするにゃ……」
「オイラも、寝不足なのかにゃ? 幻覚と幻聴があるにゃ……」
「アタイも賛成だよ~」
「アタイもだよ。早く帰って自分の寝具で休みたい……」
苛立ちを感じた俺達は、4人の冒険者を相手にしなかった。自分達は疲労困憊だと思い、それによって見えた幻覚と幻聴だと目を逸らした。そして、何も見なかった事にし、無視してからその場を立ち去ろうとする。
「オイッ!? お前ら、待ちやがれ!」
「そうよ!? 特にそこの運搬人(キャリア)! 何私の話を無視してんのよ!」
「装備使ってあげるって、言ったの聞こえなかったかしら? 耳まで腐ったのかしら? そんなのだから、貴方達は冒険者の出来損ないなのよ!」
「なぁ!? アンタらも、そんな運搬人なんかと組まないで俺達と一緒に組もうぜ? アンタらみたいなのが、そんな雑魚共と居るよりも俺達と居た方が、ずっと稼げるぜ!」
「みんな……そんな阿呆達に付き合う必要ない。無視して、早く帰ろうよ。俺はもう、疲れた……」
耳障りの酷い言動と侮りの視線、舐められた態度、敗戦後の悔しさ、疲労感が合わさった、俺達の堪忍袋は、はち切れんばかりに負の感情が増幅して、苛立ちを募らせた。
辺りを見ると既に、日が昇っていて熟睡していたようだ。俺以外の全員が既に起きて、朝食の準備をしている。
「やっほー! リオ、おはよー。体調はどう?」
「シルルちゃん、おはよー。まだ、ちょっと身体が気怠いけど……だいぶ回復したと思うよ」
昨日に比べて、身体の調子は大分良かった。頭痛と吐き気、両腕の痛みはほとんど感じなかった。勿論、身体の気怠さや痛みは少しあるが、それも少し気になる程度なので回復したと言えるだろう。
「そうなんだ……ま、後は帰るだけだし、のんびりしよっか」
「そうだね。あ、そう言えば、夜間は襲撃あった? 起こされてないから無いと思うけど、念の為に」
「リオ君、夜襲は無かったにゃ。ただ、まだ1回目だから、夜行性の魔物が居ないとは言えないにゃ」
「ただし、僕達が警戒する限りでは、1体も魔物を見なかったにゃ」
「そうなんだ。それは、良かった」
「でも~装備を着たまま寝るのって、身体が痛くなるよね~。アタイの身体はバキバキだよ~」
「確かにな……でも、改善策は現状無いし、慣れるっしか無いよ。脱いだまま寝て、襲撃の時に対応出来ないよりは、マシだからな……」
「確かにね~」
「それよりもご飯を食べて帰るにゃ。朝食か昼食か、分かんないけど、早く帰って野営訓練に備えるにゃ」
俺達は遅めの朝食を食べて、帰り支度をする。焚き火は、草原に燃え広がらない様に、俺の水魔力で消火した。各自、装備を身に付けたまま休んだ事で、凝り固まった身体をよく解した。
「それじゃ、帰るけど帰り道は、魔物を倒しながら帰るにゃ。流石に、換金するものが無いって言うのは、大赤字にゃ」
「そうよねー。上層の魔物は、安いって言ってもお金にはなる。中層で稼げなかった以上、上層で稼ぐしか無いわ」
「そこで、僕からは、みんなに守って欲しい事があるにゃ。換金額が少しでも高くなる様に、魔物を丁寧に殺して欲しいにゃ」
「了解!」
「出来るだけ、高く売りたいから、アタイも賛成だよ~」
「それじゃ、最後まで気を抜かず、帰るにゃ」
青い転移陣(メタスタシスゲート)に乗り込んだ俺達は、一瞬の浮遊感と共に上層へ向かった。
上層から城塞都市までの道のりは、行きとあまり大差は無かった。魔物達の乱戦後に素材の回収。上層でも100体に近い魔物と対峙したが、中層で300~400体対峙した経験があるからか、少ないとさえ思ってしまった。
素材に関しては、丁寧に殺したつもりだが、ダメになった物も少なくなかった。ダメな素材を持っていても、余計なお荷物になる。厳選した結果、探索専用鞄の6割ほど入れて城塞都市に帰還した。
「癒し草や胡椒が、無かったのは残念だったね~。やっぱり、前回が偶々だったのかも知れないね~」
「そうだにゃ…….前回のオイラ達が特別、運が良かったのかもにゃ。きっとこれが、普通なのにゃ」
「でもな……こんだけ苦労して、鞄の5~6割だっけ? リオ?」
「6割だね。それと俺が、思った以上に足引っ張ってみんなごめんね……」
「仕方ないよ~。次は一緒に頑張ろね~」
俺は申し訳ない気持ちで、胸が一杯だった。何故なら、換金素材がダメになった多くの理由は、俺にあったからだ。
昨日、鼠達から逃げる際に使用した、魔法同時発動の両腕の疲労は、自分が思っていた以上に回復していなかった。その結果、普段なら出来る手加減調整が出来ず、何度も魔物を木っ端微塵にしてしまった。
それが無ければ、換金素材が探索専用鞄の7~8割まで、回収出来ていただろう。だからこそ、俺はみんなに謝罪した。そして、みんなも、俺の事情を理解していたからこそ、無理に責めはしなかった。
「ブッ! ハハハハッ!! なんだよ、なんだよ!! やっぱり、運搬人(キャリア)は、使えねえじゃねぇかよ!」
迷宮門(ラビリンスゲート)がある場所で、俺達と言うか、俺とメルルの2人は、よく分からない若い冒険者達に絡まれていた。
「そうよ! 自分の仕事もまともに出来ないなんて、生きている価値はないわ! ま、冒険者としても、出来損ないの貴方達に価値なんてある訳ないか!」
「そう言ってやんなよ! こんな、餓鬼みてえに色気もねぇ奴と、弱え癖に装備だけは一丁前の餓鬼を掴まされた、ソイツら3人が可哀想じゃん!」
「そうだよ! オイ! そこの雑魚! その装備、良さそうじゃん! アンタ達には勿体ない代物だ。置いていったら仕方ないから、私が使ってあげるよ!」
絡んで来た4人の冒険者の年齢は、17歳前後くらいだろうか、俺達とあまり変わらないくらいの男女だった。全員、白髪な所以外に身体的特徴が無い事から、人間種パーソン族という事が分かる。
更には、行動からして熟練感を醸し出している風に立っていた。しかし、実際にはそんな事はない。大凡の強さの気配から上層に居る転移陣付近の魔物と同程度か、それ以下の威圧感しか感じられない格下だった。
少なくとも中層の鼠の方がまだ強いと思えた。そんな4人は、明らかに俺とメルルに向けて、侮蔑の視線と嘲笑を向けていた。だからこそ、格下相手に舐められた視線を向けられた俺達は、その不愉快な言動と共に苛立ちを募らせた。
「……駄目だ……なんか俺が思っている以上に、疲れているみたいだ。みんな、早く帰ろうぜ?」
「そうするにゃ……」
「オイラも、寝不足なのかにゃ? 幻覚と幻聴があるにゃ……」
「アタイも賛成だよ~」
「アタイもだよ。早く帰って自分の寝具で休みたい……」
苛立ちを感じた俺達は、4人の冒険者を相手にしなかった。自分達は疲労困憊だと思い、それによって見えた幻覚と幻聴だと目を逸らした。そして、何も見なかった事にし、無視してからその場を立ち去ろうとする。
「オイッ!? お前ら、待ちやがれ!」
「そうよ!? 特にそこの運搬人(キャリア)! 何私の話を無視してんのよ!」
「装備使ってあげるって、言ったの聞こえなかったかしら? 耳まで腐ったのかしら? そんなのだから、貴方達は冒険者の出来損ないなのよ!」
「なぁ!? アンタらも、そんな運搬人なんかと組まないで俺達と一緒に組もうぜ? アンタらみたいなのが、そんな雑魚共と居るよりも俺達と居た方が、ずっと稼げるぜ!」
「みんな……そんな阿呆達に付き合う必要ない。無視して、早く帰ろうよ。俺はもう、疲れた……」
耳障りの酷い言動と侮りの視線、舐められた態度、敗戦後の悔しさ、疲労感が合わさった、俺達の堪忍袋は、はち切れんばかりに負の感情が増幅して、苛立ちを募らせた。
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2023/8/30
第16回ファンタジー小説大賞にエントリーいたしました。
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