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第2章 見習い冒険者
2-24 後継者制度
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遅めの朝食を終えた俺達は獣魔ギルドに来ていた。"戦闘訓練再開は30日後だから気分転換ついでに一緒に行こう!"っと自宅で休んでいるいつもの幼馴染達に声を掛けた。
獣魔ギルドは木造建築で冒険者ギルドよりも土地面積が狭い。しかしその分、縦に伸びているのか3階建てで、外壁の色が緑を基本に赤、黄色などが塗装され、看板には簡易的に赤いドラゴンの印が描かれている。更にギルド付近には獣・魔物小屋が設営されている宿屋などで大勢の人々がいた。
「いらっしゃい、坊や達。今日は、どんな用かな?」
茶髪で犬人族の高齢男性の受付職員が、目尻が垂れ下がる様なニッコリと穏やかな笑みで俺達に用件を聞いた。
「こんにちは!僕達は、ソルトさんに後継者制度の件で来たのですが、ソルトさんって居ますか?」
俺は犬人族の受付職員に右手を上げて挨拶を行い、受付机に両肘をつけてソルトの居場所を伺う。
「おぉっ!?君達がっ!ハハッ。話はソルトから聞いているよ!」
俺達は突然、右後ろから聞こえた男性の大声に反応して、声の主に視線を向けた。視線の先には緑髪で満面の笑みを浮かべている男性とその男性を睨む様に横目で見ているフードを被った緑髪の女性がいた。
「ええーっと…。どちら様…ですかにゃっ?」
俺達はあまりにも温度の違う2人に戸惑い、顔を引き攣らせると代表してナートが誰なのか尋ねた。
「ハハッ!ごめん、ごめん!俺の名はゾル!ソルトの友人で君達の師匠予定の1人さ!よろしくな!そして!」
ゾルは右目ウインクして笑いながら自己紹介をすると両手を女性に向けた。
ゾルは、ローマンバンヘアに口と顎に髭を生やし、170cm前後の背丈で細身な30代前半くらいの見た目だった。服装は青色の革の鎧に両腕と両足に黒色の部分鎧を身に付けて、左腰にはショートソードを装備していた。
「五月蝿い。少しは周りの迷惑を考えて話せ、ゾル。ゴホンッ。私の名はジル。不本意ながら、この馬鹿でかい声を上げている馬鹿の姉をしている。コイツと同じく君達の師匠予定の1人だ。よろしく頼む。」
ジルはゾルの大声を煩わしい表情を浮かべ、ゾルにTPOを注意しつつ、咳払いの後に微笑みながら挨拶をした。
ジルは胸元まで伸びる長髪を三つ編みにした20代後半位に見える女性で、ゾルよりも10cm位小さく、右目の下に泣き黒子がある。服装は全身を赤いローブに身を包んでおりフードを被り、背中には先を尖らせ、もう片方に拳大の紫色の宝石をつけた重い杖を装備していた。
「なんだよー姉貴ー。馬鹿は無ぇだろ、馬鹿は。おっと、ゴホンッ。よろしくな!」
ゾルはジルの言葉に両手を頭の後ろで組み、口を尖らせながら文句を言いつつ再度挨拶をした。
「「「よろしくお願いします!」」」
「「よろしくお願いしますにゃっ!」」
「ハハッ!ほら、見てみろよ姉貴!子供相手なんだからやっぱり声出した方がいいじゃん!」
「くっ…。」
ジルはゾルの言い分に反論できない事が悔しかったのか苦虫を噛み潰したような表情で顔を背けた。
「えーっと、坊や達、ギルドカードの提示をお願いね?一応規則だからさ。ね?」
犬人族の受付職員は元々が糸の様に細い眼だからか困っていても目が開いていない様に困惑した。
「あっはい。お願いします。」
俺は受付の人を一瞬忘れていたが、直ぐにバックからギルドカードを取り出し渡した。
「確認するよ。…。はい、確認したから返すね。それでソルトさんや他の人達はいつも昼の鐘の少し前に来ているからもう少ししたら来ると思うよ。」
「分かりました。それじゃあ、アタイらはそこら辺でもう少し待ってみるよ。」
俺達は師匠予定のソルト達が来るまでギルド内部を見学しようとした。
「ちょっと待ってね。どうせ待つんだったら、先に後継者登録とその説明だけ受けないかい?ギルドカードがあるんなら説明も省略出来るしね?」
犬人族の受付職員はそんな俺達に待ったをかけて、待ち人が来るまでに登録と説明を有無を聞いていた。
「オイラは賛成にゃ。あっでも、みんなは、どうするにゃ?」
「俺も賛成ー。」
「アタイも賛成ー。」
「アタイも~賛成だよ~。」
「僕も賛成にゃ。」
「それなら登録しますね。もう一度、ギルドカードを提示して下さい。」
「お願いしますにゃ。」
ギルドカードの再提示にナートが全員のカードを預かり受付職員に手渡した。
「はい、お預かりします。…。それでは、お一人ずつこちらのパーソナルボードに手を当てて"ステータス読み込み".っと言って下さい。それで登録は終了です。」
受付職員はカードを預かると少し席を離れる。両手には、少し水色みがかった50cm×30cm×5cmの大きな透明な板とそこに接続しているUSBメモリーらしき赤色の棒、更にその下に繋がれ伸びている置くタイプのカードリーダーらしき物が2つだった。
「それじゃあ、順番は冒険者ギルドの逆にするにゃ。この前は、オイラ達が先だったから今度は、リオ君が先にやるにゃ。」
「うん、ありがとう。先にさせて貰うね。"ステータス読み込み"っと。これで終わりで良いんですね?」
俺は全員に視線を向けて感謝した後、受付机に身を乗り出す姿勢で、右手をパーソナルボードに置き、カードリーダーみたいなのに俺のギルドカードを置いたまま読み込みを開始した。
もう1つあるカードリーダーは、俺達のギルドカードでは無く受付職員のギルドカードを置いていて、読み込みの際の許可を出しているのだと思われる。
「はい。終わりです。次の方どうぞ。」
俺の手続き終了と受付職員の声掛けを皮切りにメルル、シルル、ナート、ラートの順で後継者登録を済ませた。
「それでは、説明に移りますね。後継者登録をした君達は今後、師匠となる方の元で"魔物使い"になって頂きます。本来であればIランクは成人後に"獣使い"である事が所属の条件で、魔物使いはGランク昇格の条件でもあります。しかし、後継者登録をした君達は魔物使いの取得後にHランクから仕事を始める事ができます。」
「なるほど…。Iランクを飛び級する事が出来るって事ですか…。難しそうですけど、納得です。」
俺は見習い冒険者よりも具体的に難しい課題とその利点に関心した。
「話を続けます。報酬に関する税金等については見習い冒険者同様なので割愛致します。また、後継者登録中でも師匠と同伴であればIランクの依頼を受けることが出来るので可能であれば行ってみてくださいね。」
「しつも~ん!後継者登録中に~1人で~Iランクの依頼を受けることって~見習い冒険者の制限みたいに~出来ないの~?」
「原則として出来ません。その為に、もし勝手に行えば師匠ともに罰則が課せられますので注意してね。」
「だよね~。ざ~んねん。」
メルルは受付職員の答えに"やっぱりそうか"と何となく分かっていたのか、言葉とは裏腹に少しも残念そうにしていなかった。
「また、ギルド周辺の獣魔小屋を扱う場合、10日に1度、自身とランク以下の依頼を受ける義務があります故にご理解の方よろしくお願いしますね。」
「義務かぁ…。そういや、そんな事アタイ達も母さん達から聞いたなぁ。」
シルルは視線を上に外すと、事前にアリスから聞いていた事を思い出した。
「ホッホッホ。でも、別に受けなくてもギルド追放は無いから安心して下さいね。その場合は、使用料金がかなり割高になるだけですね。具体的には、通常価格の中型魔物の1泊ご飯付きで2,000~5,000Rですね。でも、義務を果たす事で1泊200~500Rで使える様になるくらい違いますね。」
「えーっと…それって…ボッタクリ…じゃ無いの?」
シルルはノルマをこなす事で価格に10倍の設定がされる事に、言いにくそうに言葉を詰まらせて質問した。
「いいえ、どこの宿屋でも一般的な魔物車で使われる中型になると、その位の料金は取られますね。更に獣魔小屋は魔法で中を広くしているので多くの魔物が快適に過ごせる様に設計されていますね。」
「なるほどね。そう言うことか。」
俺は、ボッタクリ料金では無いギルドシステムに納得した。
「最後に、魔物使いになる為の魔物ですが、現段階ではまだ魔物使いでは無い君達に獣魔ギルドとして与える事は出来ません。その為に師匠となる方の魔物と触れ合い取得して下さいね。」
「うにゃっ?"現段階"って事はオイラ達が魔物使いになったら貰えるのかにゃ?」
「ホッホッホ。そうですね。君達が無事に魔物使いになった時は、ギルド2階にある"魔物の卵売買所"でIランクの魔物を1体だけ貰える権利が与えられるので頑張ってみてね。」
「"貰える権利"…ですかにゃ…。なら、その権利をギルドに売ることは出来ますかにゃ?」
「ホッホッホ。出来ますよ。その場合はIランク魔物1体分50,000Rと交換になりますね。さて、残りの師匠達が来ましたのでこれにて説明を終わりますね。お疲れ様でした。」
受付職員はギルドの入り口を指差したので俺達は振り返った。入り口付近には、ジルとゾル姉弟と仲良さげにしているソルトと他男女がいた。
「「「ありがとうございました!」」」
「「ありがとうございましたにゃ!」」
「ホッホッホ。皆さんのご健闘をお祈りしていますわん。おっといけね。頑張ってね。」
犬人族の受付職員は右手を振り挨拶をすると、気が緩んだのか語尾に"わん"と付けていた。
獣魔ギルドは木造建築で冒険者ギルドよりも土地面積が狭い。しかしその分、縦に伸びているのか3階建てで、外壁の色が緑を基本に赤、黄色などが塗装され、看板には簡易的に赤いドラゴンの印が描かれている。更にギルド付近には獣・魔物小屋が設営されている宿屋などで大勢の人々がいた。
「いらっしゃい、坊や達。今日は、どんな用かな?」
茶髪で犬人族の高齢男性の受付職員が、目尻が垂れ下がる様なニッコリと穏やかな笑みで俺達に用件を聞いた。
「こんにちは!僕達は、ソルトさんに後継者制度の件で来たのですが、ソルトさんって居ますか?」
俺は犬人族の受付職員に右手を上げて挨拶を行い、受付机に両肘をつけてソルトの居場所を伺う。
「おぉっ!?君達がっ!ハハッ。話はソルトから聞いているよ!」
俺達は突然、右後ろから聞こえた男性の大声に反応して、声の主に視線を向けた。視線の先には緑髪で満面の笑みを浮かべている男性とその男性を睨む様に横目で見ているフードを被った緑髪の女性がいた。
「ええーっと…。どちら様…ですかにゃっ?」
俺達はあまりにも温度の違う2人に戸惑い、顔を引き攣らせると代表してナートが誰なのか尋ねた。
「ハハッ!ごめん、ごめん!俺の名はゾル!ソルトの友人で君達の師匠予定の1人さ!よろしくな!そして!」
ゾルは右目ウインクして笑いながら自己紹介をすると両手を女性に向けた。
ゾルは、ローマンバンヘアに口と顎に髭を生やし、170cm前後の背丈で細身な30代前半くらいの見た目だった。服装は青色の革の鎧に両腕と両足に黒色の部分鎧を身に付けて、左腰にはショートソードを装備していた。
「五月蝿い。少しは周りの迷惑を考えて話せ、ゾル。ゴホンッ。私の名はジル。不本意ながら、この馬鹿でかい声を上げている馬鹿の姉をしている。コイツと同じく君達の師匠予定の1人だ。よろしく頼む。」
ジルはゾルの大声を煩わしい表情を浮かべ、ゾルにTPOを注意しつつ、咳払いの後に微笑みながら挨拶をした。
ジルは胸元まで伸びる長髪を三つ編みにした20代後半位に見える女性で、ゾルよりも10cm位小さく、右目の下に泣き黒子がある。服装は全身を赤いローブに身を包んでおりフードを被り、背中には先を尖らせ、もう片方に拳大の紫色の宝石をつけた重い杖を装備していた。
「なんだよー姉貴ー。馬鹿は無ぇだろ、馬鹿は。おっと、ゴホンッ。よろしくな!」
ゾルはジルの言葉に両手を頭の後ろで組み、口を尖らせながら文句を言いつつ再度挨拶をした。
「「「よろしくお願いします!」」」
「「よろしくお願いしますにゃっ!」」
「ハハッ!ほら、見てみろよ姉貴!子供相手なんだからやっぱり声出した方がいいじゃん!」
「くっ…。」
ジルはゾルの言い分に反論できない事が悔しかったのか苦虫を噛み潰したような表情で顔を背けた。
「えーっと、坊や達、ギルドカードの提示をお願いね?一応規則だからさ。ね?」
犬人族の受付職員は元々が糸の様に細い眼だからか困っていても目が開いていない様に困惑した。
「あっはい。お願いします。」
俺は受付の人を一瞬忘れていたが、直ぐにバックからギルドカードを取り出し渡した。
「確認するよ。…。はい、確認したから返すね。それでソルトさんや他の人達はいつも昼の鐘の少し前に来ているからもう少ししたら来ると思うよ。」
「分かりました。それじゃあ、アタイらはそこら辺でもう少し待ってみるよ。」
俺達は師匠予定のソルト達が来るまでギルド内部を見学しようとした。
「ちょっと待ってね。どうせ待つんだったら、先に後継者登録とその説明だけ受けないかい?ギルドカードがあるんなら説明も省略出来るしね?」
犬人族の受付職員はそんな俺達に待ったをかけて、待ち人が来るまでに登録と説明を有無を聞いていた。
「オイラは賛成にゃ。あっでも、みんなは、どうするにゃ?」
「俺も賛成ー。」
「アタイも賛成ー。」
「アタイも~賛成だよ~。」
「僕も賛成にゃ。」
「それなら登録しますね。もう一度、ギルドカードを提示して下さい。」
「お願いしますにゃ。」
ギルドカードの再提示にナートが全員のカードを預かり受付職員に手渡した。
「はい、お預かりします。…。それでは、お一人ずつこちらのパーソナルボードに手を当てて"ステータス読み込み".っと言って下さい。それで登録は終了です。」
受付職員はカードを預かると少し席を離れる。両手には、少し水色みがかった50cm×30cm×5cmの大きな透明な板とそこに接続しているUSBメモリーらしき赤色の棒、更にその下に繋がれ伸びている置くタイプのカードリーダーらしき物が2つだった。
「それじゃあ、順番は冒険者ギルドの逆にするにゃ。この前は、オイラ達が先だったから今度は、リオ君が先にやるにゃ。」
「うん、ありがとう。先にさせて貰うね。"ステータス読み込み"っと。これで終わりで良いんですね?」
俺は全員に視線を向けて感謝した後、受付机に身を乗り出す姿勢で、右手をパーソナルボードに置き、カードリーダーみたいなのに俺のギルドカードを置いたまま読み込みを開始した。
もう1つあるカードリーダーは、俺達のギルドカードでは無く受付職員のギルドカードを置いていて、読み込みの際の許可を出しているのだと思われる。
「はい。終わりです。次の方どうぞ。」
俺の手続き終了と受付職員の声掛けを皮切りにメルル、シルル、ナート、ラートの順で後継者登録を済ませた。
「それでは、説明に移りますね。後継者登録をした君達は今後、師匠となる方の元で"魔物使い"になって頂きます。本来であればIランクは成人後に"獣使い"である事が所属の条件で、魔物使いはGランク昇格の条件でもあります。しかし、後継者登録をした君達は魔物使いの取得後にHランクから仕事を始める事ができます。」
「なるほど…。Iランクを飛び級する事が出来るって事ですか…。難しそうですけど、納得です。」
俺は見習い冒険者よりも具体的に難しい課題とその利点に関心した。
「話を続けます。報酬に関する税金等については見習い冒険者同様なので割愛致します。また、後継者登録中でも師匠と同伴であればIランクの依頼を受けることが出来るので可能であれば行ってみてくださいね。」
「しつも~ん!後継者登録中に~1人で~Iランクの依頼を受けることって~見習い冒険者の制限みたいに~出来ないの~?」
「原則として出来ません。その為に、もし勝手に行えば師匠ともに罰則が課せられますので注意してね。」
「だよね~。ざ~んねん。」
メルルは受付職員の答えに"やっぱりそうか"と何となく分かっていたのか、言葉とは裏腹に少しも残念そうにしていなかった。
「また、ギルド周辺の獣魔小屋を扱う場合、10日に1度、自身とランク以下の依頼を受ける義務があります故にご理解の方よろしくお願いしますね。」
「義務かぁ…。そういや、そんな事アタイ達も母さん達から聞いたなぁ。」
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「ホッホッホ。でも、別に受けなくてもギルド追放は無いから安心して下さいね。その場合は、使用料金がかなり割高になるだけですね。具体的には、通常価格の中型魔物の1泊ご飯付きで2,000~5,000Rですね。でも、義務を果たす事で1泊200~500Rで使える様になるくらい違いますね。」
「えーっと…それって…ボッタクリ…じゃ無いの?」
シルルはノルマをこなす事で価格に10倍の設定がされる事に、言いにくそうに言葉を詰まらせて質問した。
「いいえ、どこの宿屋でも一般的な魔物車で使われる中型になると、その位の料金は取られますね。更に獣魔小屋は魔法で中を広くしているので多くの魔物が快適に過ごせる様に設計されていますね。」
「なるほどね。そう言うことか。」
俺は、ボッタクリ料金では無いギルドシステムに納得した。
「最後に、魔物使いになる為の魔物ですが、現段階ではまだ魔物使いでは無い君達に獣魔ギルドとして与える事は出来ません。その為に師匠となる方の魔物と触れ合い取得して下さいね。」
「うにゃっ?"現段階"って事はオイラ達が魔物使いになったら貰えるのかにゃ?」
「ホッホッホ。そうですね。君達が無事に魔物使いになった時は、ギルド2階にある"魔物の卵売買所"でIランクの魔物を1体だけ貰える権利が与えられるので頑張ってみてね。」
「"貰える権利"…ですかにゃ…。なら、その権利をギルドに売ることは出来ますかにゃ?」
「ホッホッホ。出来ますよ。その場合はIランク魔物1体分50,000Rと交換になりますね。さて、残りの師匠達が来ましたのでこれにて説明を終わりますね。お疲れ様でした。」
受付職員はギルドの入り口を指差したので俺達は振り返った。入り口付近には、ジルとゾル姉弟と仲良さげにしているソルトと他男女がいた。
「「「ありがとうございました!」」」
「「ありがとうございましたにゃ!」」
「ホッホッホ。皆さんのご健闘をお祈りしていますわん。おっといけね。頑張ってね。」
犬人族の受付職員は右手を振り挨拶をすると、気が緩んだのか語尾に"わん"と付けていた。
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2023/8/30
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