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六部 最終決戦編
精霊王の力を持つ兄妹4
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戦いながら、随分と感傷的になったなと飛狛は苦笑いを浮かべる。
「精霊王の力を使いこなすなんて、とんでもない魔法槍士だね。迷いもせず妹を殺すし」
崩れ落ちた身体を見ながら、飛狛がなにを感じているかはわからない。だが、見た目はなにも感じていないように見えた。
声の持ち主も、迷わない姿にこれの相手はきついと思っているのだろう。その場からいなくなる気配だけが感じ取れた。
「飛狛さん…頭から血が出てますよ」
どこか怪我でもしているのではないかと、柊稀は心配そうに近寄る。
「大丈夫。さすがに無傷じゃないけど、問題はないよ」
ようやくいつもの穏やかさを取り戻した姿に、誰もがホッと胸をなでおろす。
「だから、そろそろ李蒼も落ち着こうか」
「飛狛…」
かなりの力を使っている。わかるだけに、落ち着けと言われても無理だと李蒼の表情が言っていた。
「困ったなぁ」
李蒼の気持ちは嬉しいのだが、今の主は父親ではなく華朱だ。そちらを優先するべきだと思うのは当然のこと。
「いいわよ。李蒼、彼といても。李黄もね」
たった数時間で、李蒼にとってどれだけ大切なのか理解してしまった。それは李黄も同じで、気になるならしばらく一緒でいいと華朱は言う。
「……俺達は、ここで離脱させてもらうよ」
それでも、構わないのかと飛狛の視線が言う。
現状は誰よりもわかっている。この二人をつれて、先へ進むことはできない。むしろ、二人とも動くことすらできないのだ。
けれど、二人だけ置いていくわけにもいかないのだ。ほとんど殲滅したと思うが、どこかに敵が潜んでいるかもしれない。可能性がゼロではない以上、用心するべきだ。
二人のために人を割くわけにもいかない。ならば、自分が残ればいいと考えた。元々、過去から来た予定外な存在なのだから。
「えぇ、構わないわ。二人がどれだけ思っているのか、わかるから」
どうするかと華朱が見れば、李蒼の決断は早い。獣の姿で飛狛に寄り添ったのだ。
「あー……うん、本人達がいいなら、いいかな」
主である華朱が許可を出したのだから、飛狛にはなにも言えない。
「李蒼が残るなら、我も残るぞ。当然だろ」
どこまでも素直ではない李黄が言えば、飛狛が柔らかい笑みを浮かべる。
「そうだね」
とても李黄らしい態度に、少しばかり自分達の時代が懐かしくなったのだ。
「飛狛さん……ここまでありがとうございました」
過去からずっと支えてくれた存在。ここまで来てくれて、これだけ力を貸してくれた。これほど助かったことはない。
むしろ、巻き込んでしまったのではないかとすら思う。関わらなければ、彼らはこのような戦いをする必要はなかったはずだ。
「さっきの声の持ち主、気を付けた方がいい。あれは精霊の類いだ」
「精霊?」
なぜ精霊が邪教集団に関わっているのか。一同が驚くなか、ユフィも同意したからさらに驚きだ。
「精霊は殺生を嫌う。けどな、中には殺生をする精霊もいるんだよ。輪からは外されっけどな。だから、一人でふらふらしてんのは危険だぜ」
表情を曇らせながらユフィが言う。
危険と言われても、見えないのだからどうにもできない。精霊は唯一姿を消せる一族なのだ。
そのような考えは、頭から抜けているよう。ユフィ自身が精霊なのだから、仕方ないのかもしれない。
「とにかく、先へ進もう」
相棒の様子が少し違うと琅悸は一瞬チラ見したが、気付かないふりをする。
「だいぶここで時間を使ったしな。急ぐか」
黒燿が言えば、全員が頷く。
「すべて終わらせなきゃ、二人をちゃんとしたとこで休ませてあげらんない」
「柊稀が言うとはな」
二人を置いていく。飛狛がいても、一番納得できないのは柊稀だと思っていた。なにせ、飛狛ですら手負いだ。
それなのに、一番最初に声をかけたりと、琅悸には少し意外だった。
「ここから先は、この時代を生きる僕達がやるべきだよ」
「そうだな」
元々そのつもりだったのだと虚空も頷く。
一同は飛狛が見送るなか、奥へと進んでいった。
足音が遠ざかるのを聞きながら飛狛は無事を祈った。誰も欠けることなく、また会えるようにと。
「飛狛、帰ったら叱られるぞ」
竜化は本来、白麟より禁止されている。なぜなら、精霊の力を持つ飛狛にとって、通常の竜化以上の負担がかかるからだ。
「う、うん……そうだよね。忘れてた……」
怒り狂っていたのもひとつの理由だが、力を解放した辺りから破壊衝動が強まっていたのが一番の原因だった。
「とりあえず、我らが見ていてやるから、お前も休むべきだ」
穏やかに笑ってみせたが、正直なところダメージは深い。竜化と精霊王の力を使っているのだから、当然といえば当然なのだが、誰も気付いてはいなかった。
気付いていたとしたら、黒欧とユフィだろう。
「そうだね……そうしようかな……」
「みゅー」
聖舞によりかかると、嬉しそうに鳴く。
「まったく、誰のせいで我慢強くなったんだ」
「あれのせいに決まってるだろ」
ムスッとした表情で李黄が言えば、お前も素直になれと李蒼は呆れた。
「素直に、飛狛と寝たいと言えばいいのにな」
「みゅ」
李黄に嫌われていると勘違いしている飛狛だが、まさか頼られたいと李黄が思っているなど、李蒼ぐらいしか知らないことだ。
困った奴だと思いながら、眠りについた飛狛を眺めるのだった。
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「精霊王の力を使いこなすなんて、とんでもない魔法槍士だね。迷いもせず妹を殺すし」
崩れ落ちた身体を見ながら、飛狛がなにを感じているかはわからない。だが、見た目はなにも感じていないように見えた。
声の持ち主も、迷わない姿にこれの相手はきついと思っているのだろう。その場からいなくなる気配だけが感じ取れた。
「飛狛さん…頭から血が出てますよ」
どこか怪我でもしているのではないかと、柊稀は心配そうに近寄る。
「大丈夫。さすがに無傷じゃないけど、問題はないよ」
ようやくいつもの穏やかさを取り戻した姿に、誰もがホッと胸をなでおろす。
「だから、そろそろ李蒼も落ち着こうか」
「飛狛…」
かなりの力を使っている。わかるだけに、落ち着けと言われても無理だと李蒼の表情が言っていた。
「困ったなぁ」
李蒼の気持ちは嬉しいのだが、今の主は父親ではなく華朱だ。そちらを優先するべきだと思うのは当然のこと。
「いいわよ。李蒼、彼といても。李黄もね」
たった数時間で、李蒼にとってどれだけ大切なのか理解してしまった。それは李黄も同じで、気になるならしばらく一緒でいいと華朱は言う。
「……俺達は、ここで離脱させてもらうよ」
それでも、構わないのかと飛狛の視線が言う。
現状は誰よりもわかっている。この二人をつれて、先へ進むことはできない。むしろ、二人とも動くことすらできないのだ。
けれど、二人だけ置いていくわけにもいかないのだ。ほとんど殲滅したと思うが、どこかに敵が潜んでいるかもしれない。可能性がゼロではない以上、用心するべきだ。
二人のために人を割くわけにもいかない。ならば、自分が残ればいいと考えた。元々、過去から来た予定外な存在なのだから。
「えぇ、構わないわ。二人がどれだけ思っているのか、わかるから」
どうするかと華朱が見れば、李蒼の決断は早い。獣の姿で飛狛に寄り添ったのだ。
「あー……うん、本人達がいいなら、いいかな」
主である華朱が許可を出したのだから、飛狛にはなにも言えない。
「李蒼が残るなら、我も残るぞ。当然だろ」
どこまでも素直ではない李黄が言えば、飛狛が柔らかい笑みを浮かべる。
「そうだね」
とても李黄らしい態度に、少しばかり自分達の時代が懐かしくなったのだ。
「飛狛さん……ここまでありがとうございました」
過去からずっと支えてくれた存在。ここまで来てくれて、これだけ力を貸してくれた。これほど助かったことはない。
むしろ、巻き込んでしまったのではないかとすら思う。関わらなければ、彼らはこのような戦いをする必要はなかったはずだ。
「さっきの声の持ち主、気を付けた方がいい。あれは精霊の類いだ」
「精霊?」
なぜ精霊が邪教集団に関わっているのか。一同が驚くなか、ユフィも同意したからさらに驚きだ。
「精霊は殺生を嫌う。けどな、中には殺生をする精霊もいるんだよ。輪からは外されっけどな。だから、一人でふらふらしてんのは危険だぜ」
表情を曇らせながらユフィが言う。
危険と言われても、見えないのだからどうにもできない。精霊は唯一姿を消せる一族なのだ。
そのような考えは、頭から抜けているよう。ユフィ自身が精霊なのだから、仕方ないのかもしれない。
「とにかく、先へ進もう」
相棒の様子が少し違うと琅悸は一瞬チラ見したが、気付かないふりをする。
「だいぶここで時間を使ったしな。急ぐか」
黒燿が言えば、全員が頷く。
「すべて終わらせなきゃ、二人をちゃんとしたとこで休ませてあげらんない」
「柊稀が言うとはな」
二人を置いていく。飛狛がいても、一番納得できないのは柊稀だと思っていた。なにせ、飛狛ですら手負いだ。
それなのに、一番最初に声をかけたりと、琅悸には少し意外だった。
「ここから先は、この時代を生きる僕達がやるべきだよ」
「そうだな」
元々そのつもりだったのだと虚空も頷く。
一同は飛狛が見送るなか、奥へと進んでいった。
足音が遠ざかるのを聞きながら飛狛は無事を祈った。誰も欠けることなく、また会えるようにと。
「飛狛、帰ったら叱られるぞ」
竜化は本来、白麟より禁止されている。なぜなら、精霊の力を持つ飛狛にとって、通常の竜化以上の負担がかかるからだ。
「う、うん……そうだよね。忘れてた……」
怒り狂っていたのもひとつの理由だが、力を解放した辺りから破壊衝動が強まっていたのが一番の原因だった。
「とりあえず、我らが見ていてやるから、お前も休むべきだ」
穏やかに笑ってみせたが、正直なところダメージは深い。竜化と精霊王の力を使っているのだから、当然といえば当然なのだが、誰も気付いてはいなかった。
気付いていたとしたら、黒欧とユフィだろう。
「そうだね……そうしようかな……」
「みゅー」
聖舞によりかかると、嬉しそうに鳴く。
「まったく、誰のせいで我慢強くなったんだ」
「あれのせいに決まってるだろ」
ムスッとした表情で李黄が言えば、お前も素直になれと李蒼は呆れた。
「素直に、飛狛と寝たいと言えばいいのにな」
「みゅ」
李黄に嫌われていると勘違いしている飛狛だが、まさか頼られたいと李黄が思っているなど、李蒼ぐらいしか知らないことだ。
困った奴だと思いながら、眠りについた飛狛を眺めるのだった。
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