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六部 最終決戦編
眠れる獅子の目覚め2
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怒りで我を忘れそうになった。それを引き留めたのは、先に秋星がキレてしまったからだ。
彼があそこまでの怒りを見せたのは初めてのこと。普段、夜秋の方がキレやすいということもあったが、基本的に秋星の感情は一定で揺れない。
そんな彼が見せた怒り。父親を利用されたときとは明らかに違ったそれに、飛狛は一線を超えずに済んだ。
(もし超えてたら、さすがにやばかった)
自分を止められるのが秋星か父親だと理解しているだけに、すべてを巻き込んでしまったかもしれない。
この力をなにも考えずに使えば、当然ながらすべてを壊していただろう。始祖竜である柏羅ならなんとかできるかもしれないが、できないかもしれない。
確証のない賭けなど、さすがにできないというもの。
(大丈夫……なんとか冷静さは取り戻した。後ろに被害は出さない……)
それは、自分に言い聞かせるような言葉だった。そうでもしなければ、怒りで我を忘れそうだから。
「みゅ」
「……わかってる」
落ち着けと言ってくる。妻と出会い、ようやく前へ進めるようになったとき、出来損ないと思っていた自分の魔道生物を理解できるようになった。
父親が言う通り、自分にとっては最高の魔道生物だ。
「……やるよ、聖舞」
「みゅー!」
いつでもいけると言うように鳴けば、微かに笑みを浮かべる。
邪教集団の数人が現れたのを察し、飛狛が視線を向けただけで黒い気が向かう。まるで意思を持っているかのように、真っ直ぐと敵に向かい、そのまま破壊する。
そう、文字通り破壊したのだ。跡形もなく消え去った姿に、後ろから息を呑む音だけが聞こえた。
次というように現れた数人。力が少し上がったか、と冷静に考えてから、すぐさま問題ないと判断を下す。この程度でどうにかできるものではない。
飛狛は、自分の力を誰よりも理解している。この力と真正面からやり合えたのは父親と祖父のみだ。秋星の魔眼で対抗はできるが、それは彼が万全ならの話。
「こいよ…もっといるだろ」
普段より低い声が響けば、囲うように現れた邪教集団。囲えばどうにかなると思っているのか。くだらない考えだと、飛狛が槍を一振りした。
たったそれだけのことで、一瞬にして塵となる。
背後を狙ったところで、飛狛には意味がない。彼の目はすべてを見渡すからだ。
「こないなら、こっちからいくぞ」
一歩を踏み出した瞬間、隠れていた邪教集団も姿を現す。その数に驚いたのは柊稀達の方で、動きそうになった瞬間、問題ないと李蒼が止めに入る。
「竜眼…やはり、やるか…」
李黄の呟きに応えるよう、黒い気は膨れ上がっていく。飛狛の瞳は金色の瞳孔が縦に入り、先程、秋星がやろうとしたことだと、誰もが感じ取れた。
それほどの力だったのだ。
阻止するように一斉攻撃をかけてくるが、飛狛の槍がそのほとんどを防ぎ、残りは黒い気に触れて消滅する。
蒼い炎が襲いかかると、飛狛を巻き込んで大爆発した。
誰が放ったのかも気になるが、すぐさま黒炎が吹き荒れて咆哮が響き渡る。
「まさか…飛狛お兄ちゃん……」
驚いたのは柏羅だ。始祖竜である彼女は、咆哮だけですべてを察した。彼がなにをしたのか。秋星がやりかけ、それを命令という形で強引に止めた理由も。
――魔法槍士が黒竜族最強と言われるのは、この力あってこそです。精霊眼があるため、現在は継承していませんが――
だから、黒耀はできないと言われれば、一体どのような力なのかと黒炎に視線が集まる。
炎が徐々に静まっていく。次の瞬間、すべてを振り払うようになにかが振られた。
「えっ……」
空気を唸らせたそれは、黒い鱗に覆われた尾。見たこともない尾に驚けば、次は炎を突き破る一対の翼が現れる。
ここまでくれば、なんとなくだが理解する者達もいるもので、どことなく興奮した様子なのは蒼翔だ。
「飛狛…さん……」
黒い翼と黒い尾。二本の角を生やした姿は、竜化と呼ばれていた。魔法槍士のみが受け継いできたものだ。
「すごい…すごいよ! 竜化なんて、どうしたらできるのさ!」
完全に研究者の顔になっている蒼翔に、落ち着けと嗜めるのは虚空。
――末裔のみ可能とするものですが、その代償は計り知れないものです。魔法槍士以外でこれを行える者は、私が知る限りで霜瀬殿だけですが――
「あいつはできるようになりたくてできたわけじゃねぇ。それに、魔法槍士ほどじゃねぇが、早死したな」
ユフィの言葉に、さすがの蒼翔も気持ちが落ち着いたようだ。ごめん、と小さく呟く。
黒欧が言う代償の意味が理解できたからだ。竜化の代償、それは間違いなく命を削るということ。魔法槍士が短命な理由も、これだと。
「相変わらず……きれいな、竜化しやがる……」
小さく呟かれた言葉は、秋星のもの。かなり限界がきているのか、なんとか意識を繋ぎとめている状態だ。
――私も、飛狛殿ほど見事な竜化は見たことがありません。おそらく、白秋殿から魔力操作を習っていた影響だと思います。竜化の際に、無駄な魔力を使用しない結果ですから――
二人の会話に、ついていける者はいない。なにせ、竜化の知識がないのだ。
気付いた黒欧がどうしたものかと考える。話していいものかと思ったのだが、秋星が構わないと視線だけで語りかけた。
さすがに、話す気力はないから、代わりに話せということだ。
――遥か昔にいた王とは、神竜から神具と力を授かりました。おそらく、これは始祖竜から与えられた力と考えるべきなのかもしれませんが――
確認するように柏羅を見れば、その通りだというように頷く。始祖竜の力を分け与えたものだと。
――膨大な魔力が竜の刻印という形で宿っています。当然、その力を使いこなすことなど容易ではなく、刻印という形で抑えられているのですが、抑えを一時的に解除するのが竜化です――
だから、身体にかかる負担が大きいのだ。命を削るというのは、こういう意味でもある。
――膨大な魔力をどれだけ自分の物にできるか。これが竜化においてひとつの問題です。そして、どこを特化するか――
膨大な魔力で、自分を強化するのが竜化と言われれば、末裔の力を持つ者なら誰でも納得する。
竜化をしていなくても、通常より強化されている自覚があるのだ。
「俺は……力を強化してる。元々、剣で戦うより……素手の方が得意だからな……結果、手も竜化しちまうが……」
――夜秋殿は素早さを強化しています。ですので、足まで竜化してしまいます。これが、膨大な魔力をものにできていない、ということ――
あふれ出た力が、そのまま身体を覆うのだと言われれば、飛狛の竜化がきれいという意味もわかった。
彼は一対の翼と、尾。それに角だけなのだから。
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彼があそこまでの怒りを見せたのは初めてのこと。普段、夜秋の方がキレやすいということもあったが、基本的に秋星の感情は一定で揺れない。
そんな彼が見せた怒り。父親を利用されたときとは明らかに違ったそれに、飛狛は一線を超えずに済んだ。
(もし超えてたら、さすがにやばかった)
自分を止められるのが秋星か父親だと理解しているだけに、すべてを巻き込んでしまったかもしれない。
この力をなにも考えずに使えば、当然ながらすべてを壊していただろう。始祖竜である柏羅ならなんとかできるかもしれないが、できないかもしれない。
確証のない賭けなど、さすがにできないというもの。
(大丈夫……なんとか冷静さは取り戻した。後ろに被害は出さない……)
それは、自分に言い聞かせるような言葉だった。そうでもしなければ、怒りで我を忘れそうだから。
「みゅ」
「……わかってる」
落ち着けと言ってくる。妻と出会い、ようやく前へ進めるようになったとき、出来損ないと思っていた自分の魔道生物を理解できるようになった。
父親が言う通り、自分にとっては最高の魔道生物だ。
「……やるよ、聖舞」
「みゅー!」
いつでもいけると言うように鳴けば、微かに笑みを浮かべる。
邪教集団の数人が現れたのを察し、飛狛が視線を向けただけで黒い気が向かう。まるで意思を持っているかのように、真っ直ぐと敵に向かい、そのまま破壊する。
そう、文字通り破壊したのだ。跡形もなく消え去った姿に、後ろから息を呑む音だけが聞こえた。
次というように現れた数人。力が少し上がったか、と冷静に考えてから、すぐさま問題ないと判断を下す。この程度でどうにかできるものではない。
飛狛は、自分の力を誰よりも理解している。この力と真正面からやり合えたのは父親と祖父のみだ。秋星の魔眼で対抗はできるが、それは彼が万全ならの話。
「こいよ…もっといるだろ」
普段より低い声が響けば、囲うように現れた邪教集団。囲えばどうにかなると思っているのか。くだらない考えだと、飛狛が槍を一振りした。
たったそれだけのことで、一瞬にして塵となる。
背後を狙ったところで、飛狛には意味がない。彼の目はすべてを見渡すからだ。
「こないなら、こっちからいくぞ」
一歩を踏み出した瞬間、隠れていた邪教集団も姿を現す。その数に驚いたのは柊稀達の方で、動きそうになった瞬間、問題ないと李蒼が止めに入る。
「竜眼…やはり、やるか…」
李黄の呟きに応えるよう、黒い気は膨れ上がっていく。飛狛の瞳は金色の瞳孔が縦に入り、先程、秋星がやろうとしたことだと、誰もが感じ取れた。
それほどの力だったのだ。
阻止するように一斉攻撃をかけてくるが、飛狛の槍がそのほとんどを防ぎ、残りは黒い気に触れて消滅する。
蒼い炎が襲いかかると、飛狛を巻き込んで大爆発した。
誰が放ったのかも気になるが、すぐさま黒炎が吹き荒れて咆哮が響き渡る。
「まさか…飛狛お兄ちゃん……」
驚いたのは柏羅だ。始祖竜である彼女は、咆哮だけですべてを察した。彼がなにをしたのか。秋星がやりかけ、それを命令という形で強引に止めた理由も。
――魔法槍士が黒竜族最強と言われるのは、この力あってこそです。精霊眼があるため、現在は継承していませんが――
だから、黒耀はできないと言われれば、一体どのような力なのかと黒炎に視線が集まる。
炎が徐々に静まっていく。次の瞬間、すべてを振り払うようになにかが振られた。
「えっ……」
空気を唸らせたそれは、黒い鱗に覆われた尾。見たこともない尾に驚けば、次は炎を突き破る一対の翼が現れる。
ここまでくれば、なんとなくだが理解する者達もいるもので、どことなく興奮した様子なのは蒼翔だ。
「飛狛…さん……」
黒い翼と黒い尾。二本の角を生やした姿は、竜化と呼ばれていた。魔法槍士のみが受け継いできたものだ。
「すごい…すごいよ! 竜化なんて、どうしたらできるのさ!」
完全に研究者の顔になっている蒼翔に、落ち着けと嗜めるのは虚空。
――末裔のみ可能とするものですが、その代償は計り知れないものです。魔法槍士以外でこれを行える者は、私が知る限りで霜瀬殿だけですが――
「あいつはできるようになりたくてできたわけじゃねぇ。それに、魔法槍士ほどじゃねぇが、早死したな」
ユフィの言葉に、さすがの蒼翔も気持ちが落ち着いたようだ。ごめん、と小さく呟く。
黒欧が言う代償の意味が理解できたからだ。竜化の代償、それは間違いなく命を削るということ。魔法槍士が短命な理由も、これだと。
「相変わらず……きれいな、竜化しやがる……」
小さく呟かれた言葉は、秋星のもの。かなり限界がきているのか、なんとか意識を繋ぎとめている状態だ。
――私も、飛狛殿ほど見事な竜化は見たことがありません。おそらく、白秋殿から魔力操作を習っていた影響だと思います。竜化の際に、無駄な魔力を使用しない結果ですから――
二人の会話に、ついていける者はいない。なにせ、竜化の知識がないのだ。
気付いた黒欧がどうしたものかと考える。話していいものかと思ったのだが、秋星が構わないと視線だけで語りかけた。
さすがに、話す気力はないから、代わりに話せということだ。
――遥か昔にいた王とは、神竜から神具と力を授かりました。おそらく、これは始祖竜から与えられた力と考えるべきなのかもしれませんが――
確認するように柏羅を見れば、その通りだというように頷く。始祖竜の力を分け与えたものだと。
――膨大な魔力が竜の刻印という形で宿っています。当然、その力を使いこなすことなど容易ではなく、刻印という形で抑えられているのですが、抑えを一時的に解除するのが竜化です――
だから、身体にかかる負担が大きいのだ。命を削るというのは、こういう意味でもある。
――膨大な魔力をどれだけ自分の物にできるか。これが竜化においてひとつの問題です。そして、どこを特化するか――
膨大な魔力で、自分を強化するのが竜化と言われれば、末裔の力を持つ者なら誰でも納得する。
竜化をしていなくても、通常より強化されている自覚があるのだ。
「俺は……力を強化してる。元々、剣で戦うより……素手の方が得意だからな……結果、手も竜化しちまうが……」
――夜秋殿は素早さを強化しています。ですので、足まで竜化してしまいます。これが、膨大な魔力をものにできていない、ということ――
あふれ出た力が、そのまま身体を覆うのだと言われれば、飛狛の竜化がきれいという意味もわかった。
彼は一対の翼と、尾。それに角だけなのだから。
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