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5部 よみがえる月神編
干渉の力3
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戻ることを選んだ一同は、セルティの家を使う以上はバレるということで報告もして休息をとることに。
「で、どうだったんだ」
リーナが部屋を出ている隙にと聖獣へ呼びかければ、腕輪が淡く輝く。
『干渉の力に関して、だな。俺を使って試しやがって』
あれを聞くだけなら、リーナでなくてもよかったはずだと言われれば、別にいいだろと言う。楽しんでたんだろ、とふてぶてしく言われれば、聖獣は笑った。
自分がやったことで妬いているとわかったから。
『いや、楽しかったぜ。いい女捕まえたな』
「お前のためじゃねぇからな」
遊んでやろうと聖獣が言えば、ムスッとしたままクオンが答える。リオン・アルヴァースはこういった一面はなかっただけに、新鮮で楽しいというのが聖獣の気持ちだった。
まだまだ子供だと思う反面、どこかで変わらないでほしいとも思う。
心が凍りついていくリオン・アルヴァースを見てきただけに、次の主はと思ってしまったのだ。のびのびと過ごさせてやりたいのだと。
とりあえず、今は干渉の力に関してだったなと切り替える。
『あれは、間違いなく女神の血からくるものだ。ただ、女神様は干渉の力なんて持ってなかったはずだぜ』
今回、リーナ一人で干渉させてみたことでわかったのは、間違いなく女神の血からくる影響だということ。
けれど、女神メルレールに干渉という力はない。言霊という力は持っていたが、それだけなのだ。
『まぁ、姉妹だったみてぇだし、その辺りにいるのかもしんねぇけどさ』
妹がいるということは、そちらの能力という可能性もあるのではないか。血による能力だが、女神メルレールの力を継ぐというわけではない、ということなのかもしれない。
憶測でしかないが、この能力を使いこなす方法は二通りだと思われた。
「二通りもあるのか?」
『あぁ。星の女神になること、もしくは血の解放だな。たぶん、こういった能力がある時点で可能なはずだ』
まず血の解放とはなんだ、とクオンは問いかける。そんな情報はない。
ないということは、リオン・アルヴァースが知らない情報だということ。
血の解放は、太陽神と虹の女神の孫の代から始まったもの。女神の力による力を精霊に頼み封じているのだ。
当然ながら、月神であったリオン・アルヴァースの血族にも行っていると言われれば、自分もそうなのか気になるところ。
『女神の力なんて、ただの人間が持つものじゃねぇしな。ただ、お前の家系はだいぶ薄れてるはずだぜ』
「そっか、うちは人間だから……」
セイレーンの妻がいたとしても、そのあとは人間との婚姻が続いている。現状は普通の人間と変わらないのだ。
それに対し、オーヴァチュア家はエルフの血族となっている以上、三千年経っても女神の血が残っているということだ。
「精霊に頼めばってことか?」
『そうだ。でも、星の女神になっちまったら、関係ねぇだろ』
特にやる必要はないと聖獣が言えば、確かにそうかもしれないと思う。急ぐことでもないのだから、もう少し様子を見ていてもいいかもしれない。
『強いて言うなら、制御ができるようになるまで苦労するな、ってことかな』
お前がな、と言われれば笑うしかなかった。干渉されるのは自分なのだから、わかっていることでもある。他にされるよりはマシ、という気持ちもあった。
制御に関わらず、どこまで干渉できるのかの把握は必須だ。クオンだからなのか、他にもできるのかという部分も気になるところ。
『それとな、あの女の能力が高い原因はお前だぞ』
「なにもしてねぇぞ」
自分のせいと言われても、心当たりはない。なにかした記憶もないだけに、なにが原因だと思う。
『ガキの頃から一緒なんだろ』
「あぁ。家柄的にも、一緒にいることは多かったな」
『それじゃねぇの? お前は覚醒していなかったとしても、月神の転生者なのに変わりはねぇんだし』
リーナが女神の血を引いているのもあって、影響を受けていた可能性はある。魔力が高いのも、すべては月神の影響であるかもしれない。
憶測だと付け足す聖獣に、その可能性はあるかもしれないとクオンも思う。
ずっとリーナといたのだ。幼い頃は泊るのも当たり前だったほどの付き合い。
「いいのか、悪い……やべっ、戻ってくる」
ベッドの上にだらけていたクオンは、慌てて姿勢を正すと、聖獣に終わりだと話を止める。
『まっ、しばらくは見ててやるよ』
主の伴侶は大事だからな、と言われれば、伴侶という言葉に恥ずかしくなった。
腕輪の輝きが失われると同時に、リーナは部屋に入ってきた。
「ゆっくり風呂は入れたのか」
「うん。いいお風呂だったよ。さすがセルティ様だね」
お風呂上がりのリーナに、直視できないと視線を逸らすクオン。勘弁してくれ、と思っているかもしれない。
「セルティ様とは限らねぇだろ。その前からあるかもしれねぇし」
今はセルティが管理しているが、最初はソレニムス家の管轄だったとフィーリオナから聞いたのだ。イェルク・ソレニムスが最初は担当していたと。
そうなると、この家はセルティが用意したとは言い切れない。管理している者が使っている、というだけで。
「それもそうね。セルティ様の先代かもしれないし」
なにも気にせず、隣へ座ってくるリーナ。本日二度目の、勘弁してくれという内心を察してはもらえなかった。
お風呂上がりの匂いが鼻を擽る。頼むから無防備にいないでくれと思う。しかも薄着かよ、と突っ込みたくなってから言葉を呑み込む。
「俺も風呂入ってくるかな」
逃げるしかない。慌てたように部屋を出た瞬間だった。
時間を稼ぐように風呂へ入ったクオンは、戻った部屋でさらに後悔することとなる。
「……だから、別の部屋で寝ろよ」
スヤスヤと眠るリーナに、隣の部屋があてがわれているだろ、とため息が漏れた。
ずっとここにいるからか、当たり前のようにやってきて眠る。リーナはいいのかもしれないが、クオンは生き地獄でしかない現状。
どうしたらいいのかと思いつつ、結局はなにも言えないのだから仕方ないと思う。
「こんな、幸せそうに寝られちゃな……」
隣へ連れて行くということもできるのだが、起きた後に怒鳴り込まれる可能性を考えたらできない。最終的にはリーナに甘い自分がいけないのか、と諦めた。
「これぐらいは許されるだろ」
眠るリーナの額に軽くキスをすると、寝られるかな、と不安になりながら横になった。
その後、彼女の温もりを感じながら寝るのはやばいと思い、椅子で寝たのは別の話。朝起きれば身体が痛くなっていたとか、なっていなかったとか。
当然、そのあとはクロエに笑われたのは言うまでもない。
・
「で、どうだったんだ」
リーナが部屋を出ている隙にと聖獣へ呼びかければ、腕輪が淡く輝く。
『干渉の力に関して、だな。俺を使って試しやがって』
あれを聞くだけなら、リーナでなくてもよかったはずだと言われれば、別にいいだろと言う。楽しんでたんだろ、とふてぶてしく言われれば、聖獣は笑った。
自分がやったことで妬いているとわかったから。
『いや、楽しかったぜ。いい女捕まえたな』
「お前のためじゃねぇからな」
遊んでやろうと聖獣が言えば、ムスッとしたままクオンが答える。リオン・アルヴァースはこういった一面はなかっただけに、新鮮で楽しいというのが聖獣の気持ちだった。
まだまだ子供だと思う反面、どこかで変わらないでほしいとも思う。
心が凍りついていくリオン・アルヴァースを見てきただけに、次の主はと思ってしまったのだ。のびのびと過ごさせてやりたいのだと。
とりあえず、今は干渉の力に関してだったなと切り替える。
『あれは、間違いなく女神の血からくるものだ。ただ、女神様は干渉の力なんて持ってなかったはずだぜ』
今回、リーナ一人で干渉させてみたことでわかったのは、間違いなく女神の血からくる影響だということ。
けれど、女神メルレールに干渉という力はない。言霊という力は持っていたが、それだけなのだ。
『まぁ、姉妹だったみてぇだし、その辺りにいるのかもしんねぇけどさ』
妹がいるということは、そちらの能力という可能性もあるのではないか。血による能力だが、女神メルレールの力を継ぐというわけではない、ということなのかもしれない。
憶測でしかないが、この能力を使いこなす方法は二通りだと思われた。
「二通りもあるのか?」
『あぁ。星の女神になること、もしくは血の解放だな。たぶん、こういった能力がある時点で可能なはずだ』
まず血の解放とはなんだ、とクオンは問いかける。そんな情報はない。
ないということは、リオン・アルヴァースが知らない情報だということ。
血の解放は、太陽神と虹の女神の孫の代から始まったもの。女神の力による力を精霊に頼み封じているのだ。
当然ながら、月神であったリオン・アルヴァースの血族にも行っていると言われれば、自分もそうなのか気になるところ。
『女神の力なんて、ただの人間が持つものじゃねぇしな。ただ、お前の家系はだいぶ薄れてるはずだぜ』
「そっか、うちは人間だから……」
セイレーンの妻がいたとしても、そのあとは人間との婚姻が続いている。現状は普通の人間と変わらないのだ。
それに対し、オーヴァチュア家はエルフの血族となっている以上、三千年経っても女神の血が残っているということだ。
「精霊に頼めばってことか?」
『そうだ。でも、星の女神になっちまったら、関係ねぇだろ』
特にやる必要はないと聖獣が言えば、確かにそうかもしれないと思う。急ぐことでもないのだから、もう少し様子を見ていてもいいかもしれない。
『強いて言うなら、制御ができるようになるまで苦労するな、ってことかな』
お前がな、と言われれば笑うしかなかった。干渉されるのは自分なのだから、わかっていることでもある。他にされるよりはマシ、という気持ちもあった。
制御に関わらず、どこまで干渉できるのかの把握は必須だ。クオンだからなのか、他にもできるのかという部分も気になるところ。
『それとな、あの女の能力が高い原因はお前だぞ』
「なにもしてねぇぞ」
自分のせいと言われても、心当たりはない。なにかした記憶もないだけに、なにが原因だと思う。
『ガキの頃から一緒なんだろ』
「あぁ。家柄的にも、一緒にいることは多かったな」
『それじゃねぇの? お前は覚醒していなかったとしても、月神の転生者なのに変わりはねぇんだし』
リーナが女神の血を引いているのもあって、影響を受けていた可能性はある。魔力が高いのも、すべては月神の影響であるかもしれない。
憶測だと付け足す聖獣に、その可能性はあるかもしれないとクオンも思う。
ずっとリーナといたのだ。幼い頃は泊るのも当たり前だったほどの付き合い。
「いいのか、悪い……やべっ、戻ってくる」
ベッドの上にだらけていたクオンは、慌てて姿勢を正すと、聖獣に終わりだと話を止める。
『まっ、しばらくは見ててやるよ』
主の伴侶は大事だからな、と言われれば、伴侶という言葉に恥ずかしくなった。
腕輪の輝きが失われると同時に、リーナは部屋に入ってきた。
「ゆっくり風呂は入れたのか」
「うん。いいお風呂だったよ。さすがセルティ様だね」
お風呂上がりのリーナに、直視できないと視線を逸らすクオン。勘弁してくれ、と思っているかもしれない。
「セルティ様とは限らねぇだろ。その前からあるかもしれねぇし」
今はセルティが管理しているが、最初はソレニムス家の管轄だったとフィーリオナから聞いたのだ。イェルク・ソレニムスが最初は担当していたと。
そうなると、この家はセルティが用意したとは言い切れない。管理している者が使っている、というだけで。
「それもそうね。セルティ様の先代かもしれないし」
なにも気にせず、隣へ座ってくるリーナ。本日二度目の、勘弁してくれという内心を察してはもらえなかった。
お風呂上がりの匂いが鼻を擽る。頼むから無防備にいないでくれと思う。しかも薄着かよ、と突っ込みたくなってから言葉を呑み込む。
「俺も風呂入ってくるかな」
逃げるしかない。慌てたように部屋を出た瞬間だった。
時間を稼ぐように風呂へ入ったクオンは、戻った部屋でさらに後悔することとなる。
「……だから、別の部屋で寝ろよ」
スヤスヤと眠るリーナに、隣の部屋があてがわれているだろ、とため息が漏れた。
ずっとここにいるからか、当たり前のようにやってきて眠る。リーナはいいのかもしれないが、クオンは生き地獄でしかない現状。
どうしたらいいのかと思いつつ、結局はなにも言えないのだから仕方ないと思う。
「こんな、幸せそうに寝られちゃな……」
隣へ連れて行くということもできるのだが、起きた後に怒鳴り込まれる可能性を考えたらできない。最終的にはリーナに甘い自分がいけないのか、と諦めた。
「これぐらいは許されるだろ」
眠るリーナの額に軽くキスをすると、寝られるかな、と不安になりながら横になった。
その後、彼女の温もりを感じながら寝るのはやばいと思い、椅子で寝たのは別の話。朝起きれば身体が痛くなっていたとか、なっていなかったとか。
当然、そのあとはクロエに笑われたのは言うまでもない。
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