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4部 女神の末裔編
喋る魔物
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雨精月に入ったある日、リーシュは鏡の前で定期連絡を待っていた。
月に一回、決まった日、決まった時間に連絡を取る。精霊達から得た魔物の情報を伝えるための、大切なものだ。
「悪い、待たせたな」
鏡の縁が緑色に輝くと、鏡には一人のハーフエルフが映し出された。リーシュと同じ、黄緑色の髪が特徴的なハーフエルフだ。
「いいえ。さほど待ってはいませんよ」
北のバルスデ王国の騎士団に所属するセルティ・シーゼル。所属と言えばただの騎士に聞こえてくるが、彼は騎士団長という立場にある。
騎士団最強の男と呼ばれていることは、リーシュも知っていることだ。
「ならいいが。じゃじゃ馬女王の相手が大変でな」
「いいのですか、そのようなこと」
彼のことだから、誰にも聞かれないところで話していることだろう。むしろ、自宅すら隠している可能性はある。
本来なら裏で動くのがセルティの家系なのだから。
「構わない。ここに入ってこられるのは一人だけだ。表向きでも使う言葉だしな」
(それはそれで、いいのでしょうか)
表向きは使わないならわかるが、人前で普通に使うなど、と思う。
幼馴染みなのだからある程度はいいのだろうが、すべてが理解してくれるわけではない。敵を作ることになるのではないか。
(セルティは気にするようなタイプじゃないわね)
どれだけ敵を作っても、彼は気にしないだろう。そんなことを気にするような性格ではない。
それならいいのだろうかと思い、北の国のことだと頭を振る。
「魔物に関する報告ですが、北での異常発生は見られません」
精霊達からの報告では、北での異常はない。あくまでも、北でのという話なのだが、彼が優先するのは国なので問われるまで言わないのは、いつものこと。
目の前にいる人物は当然わかっているし、必要ならば聞いてくる。
「この前、討伐したばかりだしな。そう何度も異常発生されても、さすがに困る」
少し前に異常発生したばかりの北。騎士団二つも動かして遠征していた。続けざまに遠征は避けたいところだと言えば、気持ちはわかる。
北には今、月神の転生者がいる状態なのだ。遠征となればセルティが国を空ける期間が長引いてしまう。
「前回の遠征はどうされたのですか?」
確か、候補は二人いると彼は言っていた。どちらも騎士団に所属しているが、セルティとは騎士団が違うとも言っていたのだ。
「片方は連れていった。ちょうどいいかと思ってな」
どちらにしても、遠征できる騎士団は三つしかない。なぜなら、最年少騎士団長などというものが誕生してしまったことで、ひとつの騎士団が荒れてしまったからだ。
今は落ち着いているが、遠征に関しては様子見をしているところだった。
セルティとシュトラウス家が同時に空けることはない。どちらも女王の片腕として動くこともあるが、どちらも国を陰から見守る存在でもあるから。
「とはいえ、イクティス様だけ残して動かせる騎士団ではあるんだがな。向こうの副官があれと同期だから、どちらを動かしても同じだ。問題なく流星騎士団を動かせた」
「それならいいのですが」
「まだ強引な手は使わない。焦っても仕方ないだろ」
いつ覚醒するのかはわからないが、きっかけがあるはずだとセルティは言う。
それを待つだけだと思っているのだろうことも、リーシュはわかっている。
特に異変がないようで、どことなくホッとした。太陽神がいないことや、仲間達が動いていることが気になっていたのだ。
「それで、そちらはなにかありそうだな」
「バレてましたか」
彼なら気付くかもしれないとは思っていた。ただ、どこまで言っていいのかはわからない。さすがに太陽神の留守は言えないことだろう。
けれど、なにかあったときに動くのも彼だ。すべて言ってしまっていいのだろうか。
「言える範囲でいい。なにかありそうだな」
少しばかり悩んでいると、察したようにセルティは言う。彼女の立場だから言えないことがあるのもわかっているのだ。
「実は、イリティスお姉様がこちらに来ていまして」
「虹の女神が動いているのか」
急に表情が険しくなるセルティ。異常事態が起きていると判断したのだ。
「虹の女神は外の出入り口を管理しているはずだろ。彼女が動く時点で、普通ではないな」
「そうですね。なにかが起きようとしているのかもしれません」
イリティスの外出だけで、ある程度のことは察してくれるセルティには感謝だ。
すべてを話すことはできなくても、彼なら真実に近いところまで考えてくれる。イリティスのこともわかっている彼だから。
「しかし、虹の女神がいるとはな。そちらに行きたくなってきた」
笑いながら言うから、聞き間違いかとリーシュが返答に困る。北から動くことがないとはいえ、まったく動かないわけでもない。
現に、彼はリーシュが巫女になる前に村へ来た。幼い頃なだけに、あまり覚えていなかったりするのだが。
「冗談だ。さすがに騎士団長などにされると、簡単に動くことはできない」
「そうですよね」
よかったと思ったが、あとで驚くことになるとは思いもしない。
「そっちの状況はわかったが、他はどうなってる」
状況の把握はしておかなければいけない。情報をくれと言われれば、リーシュも頷く。
なにかあったときの機動力は彼の方が上。状況の把握は一番大事なことなのだ。
(月神が覚醒したときも、一番近くで対応できるのはセルティしかいないしね)
太陽神の帰りがわからない以上、彼に頼るしかない。
東の大陸は異変が起き始めていた。それがなぜかまではわからないが、精霊が言うには少しずつ強くなっているということだ。
傭兵組合があることから、さほど気にしていない。
「それに、東なら定期的に傭兵王が行っていますし、下手に手を出すべきではないかと」
今現在も東にいるとは、さすがに伝えられない。セレンが空など、言わなくても彼は気付くかもしれないが、わかっていても黙ることにしたのだ。
「確かにな。あっちは英雄王が頻繁に現れるし、あまり手を出せない。色々あって、フィフィリスも撤退してきたし」
英雄王に会えればと出かけてきたはずだが、問題が発生したと戻ってきた。最終手段はあるのだが、そこまで関与することを良しとはしないだろう。
判断はその手段を唯一使える、イクティス・シュトラウスが決めることだ。
「西は今のところ異変はありません。この先は少しばかりわかりませんが」
「異変があったら教えてくれ。そのとき対応する」
「わかりました」
同盟国でもある西を見捨てることはできない。国として堂々と動けることから、西の異変には対応すると言われれば、リーシュは了承した。
・
月に一回、決まった日、決まった時間に連絡を取る。精霊達から得た魔物の情報を伝えるための、大切なものだ。
「悪い、待たせたな」
鏡の縁が緑色に輝くと、鏡には一人のハーフエルフが映し出された。リーシュと同じ、黄緑色の髪が特徴的なハーフエルフだ。
「いいえ。さほど待ってはいませんよ」
北のバルスデ王国の騎士団に所属するセルティ・シーゼル。所属と言えばただの騎士に聞こえてくるが、彼は騎士団長という立場にある。
騎士団最強の男と呼ばれていることは、リーシュも知っていることだ。
「ならいいが。じゃじゃ馬女王の相手が大変でな」
「いいのですか、そのようなこと」
彼のことだから、誰にも聞かれないところで話していることだろう。むしろ、自宅すら隠している可能性はある。
本来なら裏で動くのがセルティの家系なのだから。
「構わない。ここに入ってこられるのは一人だけだ。表向きでも使う言葉だしな」
(それはそれで、いいのでしょうか)
表向きは使わないならわかるが、人前で普通に使うなど、と思う。
幼馴染みなのだからある程度はいいのだろうが、すべてが理解してくれるわけではない。敵を作ることになるのではないか。
(セルティは気にするようなタイプじゃないわね)
どれだけ敵を作っても、彼は気にしないだろう。そんなことを気にするような性格ではない。
それならいいのだろうかと思い、北の国のことだと頭を振る。
「魔物に関する報告ですが、北での異常発生は見られません」
精霊達からの報告では、北での異常はない。あくまでも、北でのという話なのだが、彼が優先するのは国なので問われるまで言わないのは、いつものこと。
目の前にいる人物は当然わかっているし、必要ならば聞いてくる。
「この前、討伐したばかりだしな。そう何度も異常発生されても、さすがに困る」
少し前に異常発生したばかりの北。騎士団二つも動かして遠征していた。続けざまに遠征は避けたいところだと言えば、気持ちはわかる。
北には今、月神の転生者がいる状態なのだ。遠征となればセルティが国を空ける期間が長引いてしまう。
「前回の遠征はどうされたのですか?」
確か、候補は二人いると彼は言っていた。どちらも騎士団に所属しているが、セルティとは騎士団が違うとも言っていたのだ。
「片方は連れていった。ちょうどいいかと思ってな」
どちらにしても、遠征できる騎士団は三つしかない。なぜなら、最年少騎士団長などというものが誕生してしまったことで、ひとつの騎士団が荒れてしまったからだ。
今は落ち着いているが、遠征に関しては様子見をしているところだった。
セルティとシュトラウス家が同時に空けることはない。どちらも女王の片腕として動くこともあるが、どちらも国を陰から見守る存在でもあるから。
「とはいえ、イクティス様だけ残して動かせる騎士団ではあるんだがな。向こうの副官があれと同期だから、どちらを動かしても同じだ。問題なく流星騎士団を動かせた」
「それならいいのですが」
「まだ強引な手は使わない。焦っても仕方ないだろ」
いつ覚醒するのかはわからないが、きっかけがあるはずだとセルティは言う。
それを待つだけだと思っているのだろうことも、リーシュはわかっている。
特に異変がないようで、どことなくホッとした。太陽神がいないことや、仲間達が動いていることが気になっていたのだ。
「それで、そちらはなにかありそうだな」
「バレてましたか」
彼なら気付くかもしれないとは思っていた。ただ、どこまで言っていいのかはわからない。さすがに太陽神の留守は言えないことだろう。
けれど、なにかあったときに動くのも彼だ。すべて言ってしまっていいのだろうか。
「言える範囲でいい。なにかありそうだな」
少しばかり悩んでいると、察したようにセルティは言う。彼女の立場だから言えないことがあるのもわかっているのだ。
「実は、イリティスお姉様がこちらに来ていまして」
「虹の女神が動いているのか」
急に表情が険しくなるセルティ。異常事態が起きていると判断したのだ。
「虹の女神は外の出入り口を管理しているはずだろ。彼女が動く時点で、普通ではないな」
「そうですね。なにかが起きようとしているのかもしれません」
イリティスの外出だけで、ある程度のことは察してくれるセルティには感謝だ。
すべてを話すことはできなくても、彼なら真実に近いところまで考えてくれる。イリティスのこともわかっている彼だから。
「しかし、虹の女神がいるとはな。そちらに行きたくなってきた」
笑いながら言うから、聞き間違いかとリーシュが返答に困る。北から動くことがないとはいえ、まったく動かないわけでもない。
現に、彼はリーシュが巫女になる前に村へ来た。幼い頃なだけに、あまり覚えていなかったりするのだが。
「冗談だ。さすがに騎士団長などにされると、簡単に動くことはできない」
「そうですよね」
よかったと思ったが、あとで驚くことになるとは思いもしない。
「そっちの状況はわかったが、他はどうなってる」
状況の把握はしておかなければいけない。情報をくれと言われれば、リーシュも頷く。
なにかあったときの機動力は彼の方が上。状況の把握は一番大事なことなのだ。
(月神が覚醒したときも、一番近くで対応できるのはセルティしかいないしね)
太陽神の帰りがわからない以上、彼に頼るしかない。
東の大陸は異変が起き始めていた。それがなぜかまではわからないが、精霊が言うには少しずつ強くなっているということだ。
傭兵組合があることから、さほど気にしていない。
「それに、東なら定期的に傭兵王が行っていますし、下手に手を出すべきではないかと」
今現在も東にいるとは、さすがに伝えられない。セレンが空など、言わなくても彼は気付くかもしれないが、わかっていても黙ることにしたのだ。
「確かにな。あっちは英雄王が頻繁に現れるし、あまり手を出せない。色々あって、フィフィリスも撤退してきたし」
英雄王に会えればと出かけてきたはずだが、問題が発生したと戻ってきた。最終手段はあるのだが、そこまで関与することを良しとはしないだろう。
判断はその手段を唯一使える、イクティス・シュトラウスが決めることだ。
「西は今のところ異変はありません。この先は少しばかりわかりませんが」
「異変があったら教えてくれ。そのとき対応する」
「わかりました」
同盟国でもある西を見捨てることはできない。国として堂々と動けることから、西の異変には対応すると言われれば、リーシュは了承した。
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