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1 プロローグ
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見つけましたわ!の声と共にドスっ、と塊が飛び込んできた。
あまりの勢いにグェッと呻き、尻もちをついたのはご愛嬌。昼飯でも食いに行こうと行きつけの食堂に向かっていた最中の出来事だ。
恐る恐る飛び込んできた塊を見れば黒髪の少女だった。
「えっ?誰?ナニ?」
思わず口からでた言葉。三十路を過ぎたオッサンの俺は自慢じゃ無いが若い女の子の知り合いなんぞ居ない。それが飛び込んで来たコはどう見てもピカピカ、ツヤツヤの10代に見える。
やっぱり覚えは無い。
「誰かと勘違いしてねぇか?」
恐る恐る声をかける。ガバッと顔を上げたその子は眩しいくらいの笑顔で宣言した。
"貴方の私です!"
え?意味が分からないんですけど?どういう事?アナタノワタシ?何の呪文?
彼女はオレに抱きついてニコニコしてるし。道行く人にはチラチラ見られるし。尻もちついた状態で格好はつかない、こんな状況でどうしたものかとオレは空を見上げるしかなかったんだな。コレが。
まぁ、そんなオレの話を聞いてくれよ…
あまりの勢いにグェッと呻き、尻もちをついたのはご愛嬌。昼飯でも食いに行こうと行きつけの食堂に向かっていた最中の出来事だ。
恐る恐る飛び込んできた塊を見れば黒髪の少女だった。
「えっ?誰?ナニ?」
思わず口からでた言葉。三十路を過ぎたオッサンの俺は自慢じゃ無いが若い女の子の知り合いなんぞ居ない。それが飛び込んで来たコはどう見てもピカピカ、ツヤツヤの10代に見える。
やっぱり覚えは無い。
「誰かと勘違いしてねぇか?」
恐る恐る声をかける。ガバッと顔を上げたその子は眩しいくらいの笑顔で宣言した。
"貴方の私です!"
え?意味が分からないんですけど?どういう事?アナタノワタシ?何の呪文?
彼女はオレに抱きついてニコニコしてるし。道行く人にはチラチラ見られるし。尻もちついた状態で格好はつかない、こんな状況でどうしたものかとオレは空を見上げるしかなかったんだな。コレが。
まぁ、そんなオレの話を聞いてくれよ…
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