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49・総員、クライマックスを駆け抜ける。
06第六陣。
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第六陣。
執事ナイン・ウィーバー。
つまり俺だ。
黄金のロザリオを構え完全に気配を殺し、女神に接近する。
これは俺の暗殺技量を用いた配置だ。
第四陣に混ざるつもりだったが、邪悪の権化リリィや剣客夫人や八極令嬢の推薦で任された。
俺は三百年前、今はない国で造られた暗殺部隊ナンバーシリーズの九番目に造られた殺人用自動人形ナンバーナイン。その記憶を持ったまま生まれ変わった転生者だ。
まあ自動人形とはいうがスペアシェリーのようなマジの自動人形じゃあなく、産まれた時から暗殺者になることを強制されて矯正されて育った人間だ。
徹底的な訓練と鍛錬と教育の末に、一切の迷いや躊躇いもなく時に自身の命も使ってでも必ず標的を殺める暗殺者を造り上げる。それがナンバーシリーズ、俺の知る三百年前の段階でナンバーサーティーン候補たちが訓練中だった。
俺はナンバーナインとしてメルバリア王国の聖女ウェンディ・ロックハートを暗殺する為に教会へ忍び込み。
寝ている聖女の首元にナイフを向けて振り下ろそうというところで、ナイフが折れた。
単なる偶然なのか、聖女自身や聖女に向けられた信仰心……思いと想いの重さによる加護なのかわからないが俺は失敗した。
人に聖女は殺せない、聖女は神の意思でしか死なない。だから聖女を殺せない俺は自動人形なんかではなくただの人だと、聖女は言った。
そんな無茶苦茶な三段論法で俺は殺人用自動人形になり、ウェンディを好きになった。
そこから修道士として教会で暮らした。ウェンディと共に生きることにした。
もちろん国は俺に続く刺客、ナンバーテンを送り込んできて。
式典の最中、ナンバーテンはウェンディを狙い。
俺はウェンディを守りながら、ナンバーテンと相討ちで殺して死んだ。
その際に、ナンバーテンを殺した時に使ったのがロザリオだった。
この黄金のロザリオはより二回り以上小さい……、というかこの黄金のロザリオが異様に大きいだけなのだが普通の鉛と錫の合金を磨いて銀っぽくしたただのロザリオでナンバーテンの目から貫いて脳幹をえぐって殺した。
つまり俺はこの場で唯一、ロザリオを武器として使って人を殺した経験を持つ。
それと、俺は気配を殺せる。
まあ他のナンバーシリーズや裏組織の名無しの女やシャリフ・ライオンズも出来るんだろうが。
どうにも俺の気配殺しは、前世のナンバーナイン時代よりも完全に世界から消失出来る域まで向上しているらしい。
魔女曰く、理由としては実際に死んだことがあるという経験が己を殺して気配を消すことの上達に繋がったらしい。
思いと想いの重さには具体的な想像力も重要だという。まあ確かにそれなら、殺されたことのある俺は俺を殺すということや自分の死に対するイメージはかなり出来る方だと思う。
こればっかりは死なない魔王や魔女には不可能な技術だ。
ロザリオを武器として使ったことのある世界から存在を消すほどに気配を殺せる暗殺者。
これが俺をこの担当に選んだ理由。
完全に気配を殺し切り、アーチが砕いた障壁の破片を足場にして上がっていく。
正直なところ、状況はそれなりに把握は出来てはいるがそこまで女神に特別な思いはない。
まあ俺が元々教会の人間だったってのもあるんだろうが。
俺ら人間は女神からしたら、世界に漂う塵の一粒であるこの星の表面にへばりつく観測すら出来ないサイズの物質でしかない。
むしろそんなに興味を持ってくれていることに驚いたくらいだ。女神の規模感でいうなら学者が顕微鏡を覗いて、分子やら原子やらで喧々諤々しているよりコアな趣味だ。
女神が世界を創り、そして終わらすんなら俺らがどうこういっても仕方がない。畑の土に住む虫の声に農家が耳を傾けることがないのと同じ。
仕方ないというか、そういうもの。
俺は聖女に惚れたことはあるし聖女自身の安寧と幸福を祈ったことはあるが、民の安寧や幸福を祈ったこともない。
だから本来ならばこんな状況に抗うような馬鹿はしない。世界が終わるんなら俺も終わるだけだ。
でも、この世界にはアビィがいる。
アビィが幸せになる為に、この世界は必要なんだ。
貪欲で打算的、狡猾で快活、それでいて大胆不敵。
頭のネジが何本も飛んでいる。
自身の幸せ、自分の立場を確立させる為の踏み台に国王を退位させるようなプッツン女だ。
実はこの部屋で一番イカれているのがアビィだ。
そんな彼女を、俺は幸せにしたい。
馬鹿のアーチと変わらない。
俺は今、恋だの愛だので神に刃向かっている。
楽しかったんだ。
無茶苦茶で突拍子もない奇策や凶行、一緒にいて退屈しなかった。
ポジティブに、ただ前に進んで上って行く彼女が輝いて見えた。
そんな彼女に俺は求められた。
なし崩し的に助けちまって、共犯関係になって、惹かれてしまったんだ。
今や俺も馬鹿の仲間入り、来るところまで来ちまった。
さあ、殺すか。
世界に溶けて消えてしまうように、存在を消して、完全に気配を殺し。
女神に向けて。
やたら大きいナイフとして握るのには非常に収まりがよい黄金のロザリオを――――。
「人が消えるわけがありませんよ」
そう言って、突然目の前に人間のサイズで女神は現れて。
ぱしん、と。
俺の手に握られていた黄金のロザリオを弾いて上に飛ばす。
音が歪むほど、膨張して永遠にも感じる一瞬。
ああ、バレた。
そりゃあ世界規模で見たら塵の一粒に張り付く人類なんて顕微鏡でも見つけられないような存在に注視出来ている女神が相手だ。
俺のことだって、当然見えている。
そう、当然。
そんなことは、俺にだってわかっている。
でも、この奇策は誰にも予想不可能だ。
「さあ、どうかな」
思わず笑みが零れ、そう女神へ返した俺の背中から。
俺の頭を、俺たちを、いや。
全てを踏み台にして。
滞空する黄金のロザリオへ、一人のお嬢様が飛びついた。
執事ナイン・ウィーバー。
つまり俺だ。
黄金のロザリオを構え完全に気配を殺し、女神に接近する。
これは俺の暗殺技量を用いた配置だ。
第四陣に混ざるつもりだったが、邪悪の権化リリィや剣客夫人や八極令嬢の推薦で任された。
俺は三百年前、今はない国で造られた暗殺部隊ナンバーシリーズの九番目に造られた殺人用自動人形ナンバーナイン。その記憶を持ったまま生まれ変わった転生者だ。
まあ自動人形とはいうがスペアシェリーのようなマジの自動人形じゃあなく、産まれた時から暗殺者になることを強制されて矯正されて育った人間だ。
徹底的な訓練と鍛錬と教育の末に、一切の迷いや躊躇いもなく時に自身の命も使ってでも必ず標的を殺める暗殺者を造り上げる。それがナンバーシリーズ、俺の知る三百年前の段階でナンバーサーティーン候補たちが訓練中だった。
俺はナンバーナインとしてメルバリア王国の聖女ウェンディ・ロックハートを暗殺する為に教会へ忍び込み。
寝ている聖女の首元にナイフを向けて振り下ろそうというところで、ナイフが折れた。
単なる偶然なのか、聖女自身や聖女に向けられた信仰心……思いと想いの重さによる加護なのかわからないが俺は失敗した。
人に聖女は殺せない、聖女は神の意思でしか死なない。だから聖女を殺せない俺は自動人形なんかではなくただの人だと、聖女は言った。
そんな無茶苦茶な三段論法で俺は殺人用自動人形になり、ウェンディを好きになった。
そこから修道士として教会で暮らした。ウェンディと共に生きることにした。
もちろん国は俺に続く刺客、ナンバーテンを送り込んできて。
式典の最中、ナンバーテンはウェンディを狙い。
俺はウェンディを守りながら、ナンバーテンと相討ちで殺して死んだ。
その際に、ナンバーテンを殺した時に使ったのがロザリオだった。
この黄金のロザリオはより二回り以上小さい……、というかこの黄金のロザリオが異様に大きいだけなのだが普通の鉛と錫の合金を磨いて銀っぽくしたただのロザリオでナンバーテンの目から貫いて脳幹をえぐって殺した。
つまり俺はこの場で唯一、ロザリオを武器として使って人を殺した経験を持つ。
それと、俺は気配を殺せる。
まあ他のナンバーシリーズや裏組織の名無しの女やシャリフ・ライオンズも出来るんだろうが。
どうにも俺の気配殺しは、前世のナンバーナイン時代よりも完全に世界から消失出来る域まで向上しているらしい。
魔女曰く、理由としては実際に死んだことがあるという経験が己を殺して気配を消すことの上達に繋がったらしい。
思いと想いの重さには具体的な想像力も重要だという。まあ確かにそれなら、殺されたことのある俺は俺を殺すということや自分の死に対するイメージはかなり出来る方だと思う。
こればっかりは死なない魔王や魔女には不可能な技術だ。
ロザリオを武器として使ったことのある世界から存在を消すほどに気配を殺せる暗殺者。
これが俺をこの担当に選んだ理由。
完全に気配を殺し切り、アーチが砕いた障壁の破片を足場にして上がっていく。
正直なところ、状況はそれなりに把握は出来てはいるがそこまで女神に特別な思いはない。
まあ俺が元々教会の人間だったってのもあるんだろうが。
俺ら人間は女神からしたら、世界に漂う塵の一粒であるこの星の表面にへばりつく観測すら出来ないサイズの物質でしかない。
むしろそんなに興味を持ってくれていることに驚いたくらいだ。女神の規模感でいうなら学者が顕微鏡を覗いて、分子やら原子やらで喧々諤々しているよりコアな趣味だ。
女神が世界を創り、そして終わらすんなら俺らがどうこういっても仕方がない。畑の土に住む虫の声に農家が耳を傾けることがないのと同じ。
仕方ないというか、そういうもの。
俺は聖女に惚れたことはあるし聖女自身の安寧と幸福を祈ったことはあるが、民の安寧や幸福を祈ったこともない。
だから本来ならばこんな状況に抗うような馬鹿はしない。世界が終わるんなら俺も終わるだけだ。
でも、この世界にはアビィがいる。
アビィが幸せになる為に、この世界は必要なんだ。
貪欲で打算的、狡猾で快活、それでいて大胆不敵。
頭のネジが何本も飛んでいる。
自身の幸せ、自分の立場を確立させる為の踏み台に国王を退位させるようなプッツン女だ。
実はこの部屋で一番イカれているのがアビィだ。
そんな彼女を、俺は幸せにしたい。
馬鹿のアーチと変わらない。
俺は今、恋だの愛だので神に刃向かっている。
楽しかったんだ。
無茶苦茶で突拍子もない奇策や凶行、一緒にいて退屈しなかった。
ポジティブに、ただ前に進んで上って行く彼女が輝いて見えた。
そんな彼女に俺は求められた。
なし崩し的に助けちまって、共犯関係になって、惹かれてしまったんだ。
今や俺も馬鹿の仲間入り、来るところまで来ちまった。
さあ、殺すか。
世界に溶けて消えてしまうように、存在を消して、完全に気配を殺し。
女神に向けて。
やたら大きいナイフとして握るのには非常に収まりがよい黄金のロザリオを――――。
「人が消えるわけがありませんよ」
そう言って、突然目の前に人間のサイズで女神は現れて。
ぱしん、と。
俺の手に握られていた黄金のロザリオを弾いて上に飛ばす。
音が歪むほど、膨張して永遠にも感じる一瞬。
ああ、バレた。
そりゃあ世界規模で見たら塵の一粒に張り付く人類なんて顕微鏡でも見つけられないような存在に注視出来ている女神が相手だ。
俺のことだって、当然見えている。
そう、当然。
そんなことは、俺にだってわかっている。
でも、この奇策は誰にも予想不可能だ。
「さあ、どうかな」
思わず笑みが零れ、そう女神へ返した俺の背中から。
俺の頭を、俺たちを、いや。
全てを踏み台にして。
滞空する黄金のロザリオへ、一人のお嬢様が飛びついた。
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