「月の船」

月詠 よる

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船一夜

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何回目のアラームが鳴って、嫌々ながら起きる。朝日は出てるような出てないような

最寄駅まで自転車で行くのでもうキツイ
考えるだけでキツイ
坂2本あるし

私は、朝からこのキツさを考えていると、こうキツさを上回り深夜のハイテンションへと変化を成し遂げていく


チャリを漕いで行くにあたっての虫があたる感じに嫌気がさしてしまうが、このさらっとした空気が好きなのでなんとも言えない


電車が着いて乗りこむ
朝早いが皆さんお早いようで
社畜が多いのかなって思ってしまう私は社会に不信感丸出しで失礼だと思う



「おはよう」

声が少し掠れて出てしまった


「おはよう」

顔が死んでるなぁ、大丈夫かな?
……………私もか、



「きょうもがんばりましょう」

抑揚のない私の声で発せられる声は覇気どころかやる気さえ感じさせなかった


「がんばれねぇよ」


口悪すぎやなぁ笑
少し口元に笑いが出た
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