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覚えてらっしゃいますか?って何を????
「何をかしら?」
「以前ご相談に乗っていただいた時に…図書室をご紹介してもらったんです」
「あぁ、そんな事もございましたわね」
今の会話で何で図書室の話が出てきたのかよくわからないと思いながら
アリアの次の言葉を待つ
「図書室の受付のヘルプ伯爵様…」
………………………は?
え?
ヘルプ伯爵様…
あの方伯爵様だったんだ
ヘルプって
家名だったんだ…
へーーーーーーーー
って!!
ちょっとまてい!
「ア、アリア様は…その……ヘルプ伯爵様の事を…?」
「はい、お慕いしております」
更に顔を赤らめ、その顔を手で隠しながらそう告げられた
イヤ、そんな赤い顔で言われても…可愛いけど…すごい可愛いけど…
イヤ、攻略対象者達は…
「あの時、イリアーナ様からご紹介されて…
図書室へ行くようになったのですが、ヘルプ伯爵様はいつも嫌な顔もみせずに迎えてくださって……
毎回私の相談に乗ってくださり、その上助けていただいたんです!!」
そりゃヘルプ機能だからね!!
そんなウルウルした可愛い瞳で言われても!!
「親身になっていただいて、お話をしていくうちにどんどんヘルプ伯爵様に…」
「そっ…そうなのね…」
どうリアクションしたらいいのか…
正解がわからない
攻略対象者に好意を向けていない、だからか…
今まで感じていた違和感の正体
アリアにとっても攻略対象者にしてもお互い
本当に仲の良いクラスメイトでしか無いんだ
「それで、イリアーナ様はレオン様と婚約していると伺って色々ご相談に乗っていただけたらと…」
「私でご相談に乗れるかしら?」
イリアーナはレオン様大好きだったけど、今の私に恋する乙女心を求められても無理がある
転生前の私も恋話は他人事で聞き役しかした事がない
それは私にはハードル高いぞアリアちゃん!!
「ぜひ!!イリアーナ様ですもの!素敵で美しくて!それに素敵な婚約者様も!!イリアーナ様はまるで物語に出てくるお姫様の様ですわ!」
そうか…
アリアは学園に編入してばかり、周りの女生徒からも少し距離を置かれていて
何も知らないのね……
レオン様とイリアーナの事
少し困った様な苦笑いが出てしまう
「私ではきっと相談の役には立てないわ…
私は物語に出てくるお姫様にはならない……なれないの」
胸にキュウと痛みを感じた
「そんな事!!」
何かアリアが言いかけた時
「ここに居たのか探したぞ」
声がしたと思ったら、そこにはレオン様がいた
何だか機嫌が悪そう…
「来い」
「アリア様お話の途中にごめんなさい」
「いえ…私は…」
付いてくるように視線で告げられたので
アリアにお詫びして
レオン様の後を追う
外に出て人気の無い所に連れて行かれる
えぇ…こういう場所ってあれじゃない?
ついて来て大丈夫だったかな?
戻った方が…
と思っているとクルッとレオン様がこちらを向いた
「何故そこまで変わった?」
いつもより鋭い目でこちらを睨んでいる
「え?」
「いつも私を追いかけ回していたのに」
「いえ!それは以前もお話しませんでしたか?」
「熱出してすぐの時の話か?本当にそれだけか?イリアーナ其方は誰を見ている」
レオン様が近づいて来たと思ったら壁に詰められてしまい逃げ場を無くした
レオン様の顔がイリアーナの首筋に近ずき
クンッと何かを嗅いだ気配がした
「この香りは何だ?」
香り?香りって何!?
!!クラウドのお姉様の香水の事?
「最近他の者の持ち物から同じ匂いがした、誰だかわかるか?」
えぇ?
「ちょっと待ってくだ」
「しらばっくれるな!!心当たりがないと言うのか!?」
ビクゥ!!身体が怒鳴り声にすくんでしまう
目にも怒りを感じて本気で怒っているのが伝わってくる
「いえあの」
確かクラウドのしおりに…
と思い出して口に出そうとした時
突然レオン様に口を塞がれた
自分に何が起きているのかイリアーナはパニックになるけど
押さえつけられる様に更に口の中にヌルッと何かが入ってきて
今、無理やりキスをされているという状況をやっと理解した
突然の事に息が上手くできず
ただレオン様が這わせる舌に翻弄される
「んーーーーーー!!」
必死に抵抗してみるけれどビクともしない
何とか逃げようとした時
やっとレオン様が離してくれた
いっ…息が吸える!!
そうじゃない!!拗らせなめんなよ!!
彼氏いた事なくても、初めての彼氏と初めてのキスとかそう言うの!!
色々夢があったのにこんな一方的に…
酷い!!
キッとレオン様を睨むと
悲しそうな表情を浮かべていて、拍子抜けしてしまう
私が悪いの!?なんで!?
無理矢理こんな事してきた方がそんな顔するのよ!!
とまた腹が立ってきた
「なんでこんな事するの!?酷いわ!!」
「お前が離れようとするからだ!!」
「はぁ!?何それ意味分かんない!!私が悪いの!?」
「そう言う事じゃない!」
「じゃあどう言う事よ!?今まで貴方が私にしてきた事覚えてるの!?
それなのに今更なんなの?
いつもそう!そうやって人のこと振り回して振り回して…
もう沢山!!レオン様なんて大っ嫌い!!」
「なんだその言い方は!」
「嫌いだから嫌いって言ってるの!!
何が悪いの!?
先に散々嫌って私を避けてたのは貴方じゃない!?」
「まてっ」
腹が立ってその場から離れようとしたら腕を掴まれた
「離して!!」
必死で振り解いてその場を走って逃げた
突然の事にわけもわからず
気持ちがぐちゃぐちゃ
ただボタボタ涙が溢れて止まらない
涙を拭いている腕にポツッと何かが降ってきたので空を見上げたら、小雨が降り注いできていた
その小雨が体に触れるたび何だか痛い
「何をかしら?」
「以前ご相談に乗っていただいた時に…図書室をご紹介してもらったんです」
「あぁ、そんな事もございましたわね」
今の会話で何で図書室の話が出てきたのかよくわからないと思いながら
アリアの次の言葉を待つ
「図書室の受付のヘルプ伯爵様…」
………………………は?
え?
ヘルプ伯爵様…
あの方伯爵様だったんだ
ヘルプって
家名だったんだ…
へーーーーーーーー
って!!
ちょっとまてい!
「ア、アリア様は…その……ヘルプ伯爵様の事を…?」
「はい、お慕いしております」
更に顔を赤らめ、その顔を手で隠しながらそう告げられた
イヤ、そんな赤い顔で言われても…可愛いけど…すごい可愛いけど…
イヤ、攻略対象者達は…
「あの時、イリアーナ様からご紹介されて…
図書室へ行くようになったのですが、ヘルプ伯爵様はいつも嫌な顔もみせずに迎えてくださって……
毎回私の相談に乗ってくださり、その上助けていただいたんです!!」
そりゃヘルプ機能だからね!!
そんなウルウルした可愛い瞳で言われても!!
「親身になっていただいて、お話をしていくうちにどんどんヘルプ伯爵様に…」
「そっ…そうなのね…」
どうリアクションしたらいいのか…
正解がわからない
攻略対象者に好意を向けていない、だからか…
今まで感じていた違和感の正体
アリアにとっても攻略対象者にしてもお互い
本当に仲の良いクラスメイトでしか無いんだ
「それで、イリアーナ様はレオン様と婚約していると伺って色々ご相談に乗っていただけたらと…」
「私でご相談に乗れるかしら?」
イリアーナはレオン様大好きだったけど、今の私に恋する乙女心を求められても無理がある
転生前の私も恋話は他人事で聞き役しかした事がない
それは私にはハードル高いぞアリアちゃん!!
「ぜひ!!イリアーナ様ですもの!素敵で美しくて!それに素敵な婚約者様も!!イリアーナ様はまるで物語に出てくるお姫様の様ですわ!」
そうか…
アリアは学園に編入してばかり、周りの女生徒からも少し距離を置かれていて
何も知らないのね……
レオン様とイリアーナの事
少し困った様な苦笑いが出てしまう
「私ではきっと相談の役には立てないわ…
私は物語に出てくるお姫様にはならない……なれないの」
胸にキュウと痛みを感じた
「そんな事!!」
何かアリアが言いかけた時
「ここに居たのか探したぞ」
声がしたと思ったら、そこにはレオン様がいた
何だか機嫌が悪そう…
「来い」
「アリア様お話の途中にごめんなさい」
「いえ…私は…」
付いてくるように視線で告げられたので
アリアにお詫びして
レオン様の後を追う
外に出て人気の無い所に連れて行かれる
えぇ…こういう場所ってあれじゃない?
ついて来て大丈夫だったかな?
戻った方が…
と思っているとクルッとレオン様がこちらを向いた
「何故そこまで変わった?」
いつもより鋭い目でこちらを睨んでいる
「え?」
「いつも私を追いかけ回していたのに」
「いえ!それは以前もお話しませんでしたか?」
「熱出してすぐの時の話か?本当にそれだけか?イリアーナ其方は誰を見ている」
レオン様が近づいて来たと思ったら壁に詰められてしまい逃げ場を無くした
レオン様の顔がイリアーナの首筋に近ずき
クンッと何かを嗅いだ気配がした
「この香りは何だ?」
香り?香りって何!?
!!クラウドのお姉様の香水の事?
「最近他の者の持ち物から同じ匂いがした、誰だかわかるか?」
えぇ?
「ちょっと待ってくだ」
「しらばっくれるな!!心当たりがないと言うのか!?」
ビクゥ!!身体が怒鳴り声にすくんでしまう
目にも怒りを感じて本気で怒っているのが伝わってくる
「いえあの」
確かクラウドのしおりに…
と思い出して口に出そうとした時
突然レオン様に口を塞がれた
自分に何が起きているのかイリアーナはパニックになるけど
押さえつけられる様に更に口の中にヌルッと何かが入ってきて
今、無理やりキスをされているという状況をやっと理解した
突然の事に息が上手くできず
ただレオン様が這わせる舌に翻弄される
「んーーーーーー!!」
必死に抵抗してみるけれどビクともしない
何とか逃げようとした時
やっとレオン様が離してくれた
いっ…息が吸える!!
そうじゃない!!拗らせなめんなよ!!
彼氏いた事なくても、初めての彼氏と初めてのキスとかそう言うの!!
色々夢があったのにこんな一方的に…
酷い!!
キッとレオン様を睨むと
悲しそうな表情を浮かべていて、拍子抜けしてしまう
私が悪いの!?なんで!?
無理矢理こんな事してきた方がそんな顔するのよ!!
とまた腹が立ってきた
「なんでこんな事するの!?酷いわ!!」
「お前が離れようとするからだ!!」
「はぁ!?何それ意味分かんない!!私が悪いの!?」
「そう言う事じゃない!」
「じゃあどう言う事よ!?今まで貴方が私にしてきた事覚えてるの!?
それなのに今更なんなの?
いつもそう!そうやって人のこと振り回して振り回して…
もう沢山!!レオン様なんて大っ嫌い!!」
「なんだその言い方は!」
「嫌いだから嫌いって言ってるの!!
何が悪いの!?
先に散々嫌って私を避けてたのは貴方じゃない!?」
「まてっ」
腹が立ってその場から離れようとしたら腕を掴まれた
「離して!!」
必死で振り解いてその場を走って逃げた
突然の事にわけもわからず
気持ちがぐちゃぐちゃ
ただボタボタ涙が溢れて止まらない
涙を拭いている腕にポツッと何かが降ってきたので空を見上げたら、小雨が降り注いできていた
その小雨が体に触れるたび何だか痛い
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