24 / 49
24
しおりを挟む
まさかお兄様と恋愛トークするとは思わなかった、お兄様は賢く品行旺盛のイリアーナも好きだけれど、お馬鹿な感じが溢れる私も新鮮味があって、好きだと言ってくれて、2人の時は気安い言葉でいいよと言ってくれた
なんだか、面白がられてるだけな気もすこしするけど…
ドタバタとした夏の休暇の始まりから、足の怪我が良くなってからは
ロイに花畑を案内して貰ったり
3人で川遊びに行ったり、領地を見て周りお買い物もしたりして楽しんだ
沢山リフレッシュして
新しい新学期の始まりの為に王都に戻ってくると、クラウドからの手紙が届いていて、学園が始まる前に、休暇中のお土産を届けたいとあったので、都合の良い日時を決めて、こちらに来てもらうことになった
クラウドはよく食べるし、甘い物も大好きなので、お茶と一緒に色々な軽食を用意して準備万端
「イリアーナ!元気にしていたか!?」
「元気にしてたわ!あら!クラウド!また日に焼けたんじゃない!?」
そういうと嬉しそうな顔をして
「あぁ!休み中、領地の森に入っては獣退治していた!楽しかったよ!ほら見ろ!」
と嬉しそうに、二の腕の力こぶを見せてきた、見た目は細いのに、良い筋肉をお持ちで
「そんなに外で体ばかり鍛えていて大丈夫なの?貴方いつも座学ギリギリなのに…此方へどうぞ」
と少し呆れながら、園庭にある席に案内する
「大丈夫だって、ウチの姉上の厳しさ知ってるだろ?これから試験までは、勉強漬けにさせられるんだ地獄だぞ!休暇中以外にそんな生活いつ出来るんだよ!」
と冗談めいて苦しそうな表情をして、私を笑わせてくる
「クラウドったら」とクスクス笑っていると
「領地からお土産持ってきたんだ!」とクラウドの侍従が荷物から、お土産をテーブル出してくれた
「これは領地で採れた蜂蜜だ、後コレは姉上から何かは知らんから、開けてみてくれ」
「クラウドの領地の蜂蜜って凄く希少なんでしょう?いいの!?ありがとう!綺麗な黄金色ねぇ大切に頂くわ」
「そうだろ!?気に入ったんならまた持ってきてやるよ」
ニカっといい笑顔で嬉しそうに言ってくれた
「クラウドのお姉様からは………」
わぁ!とても素敵だわ!
箱を開けてみると、赤色の綺麗な細工の入ったガラス瓶で、中に液体が入っていたので開けてみると、とても香りの良い薔薇の香りがした
「とてもいい香りの香水ね!!」
「あぁ!少し前から作り始めた香水か!結構評判いいらしいぞ!領地の特産品にするってそういや張り切ってたわ!」
「凄いわ!領地に素敵な特産品が沢山あるのね!」
「だろぉ?いつ遊びにきてもいいぞ!案内してやるから!」
とまた自慢げにしていて、その表情についクスクス笑ってしまう
「あ!私も領地に戻っていたの!お土産渡すわね!」とイリアーナも領地から持って帰ってきていたお土産を渡そうとすると
突然前のめりになって話しかけて来た
「…なぁ」
「なに?」
「来たんだろ?」
「なにが?」
「レオン殿下」
その言葉についクラウド用のお土産の袋をぐしゃっと潰してしまった
「……何で知ってるの?」
「姉上が言ってた、結構噂になってんぞ」
チラッとみると、ニヤニヤが全く隠れていない
「何処かに向かわれる途中に、休みに寄られただけよ」とツンとそっぽをむいて不機嫌そうに答えるけど、そんな事クラウドはお構いなしのようで
「何かあった?」とまたなんかニヤついてる
「何かって……別に…何もないわよ!」
と色々思い出してしまって顔が赤くなってしまう
「何にもなかったわけじゃない顔してる」
私の周りは、何でこうも人のそういう事に興味津々で聞いてくる人ばかりなのかしら!?
「何もないわよ!もう!意地悪ばっかりするならお土産渡さない!」
と怒ると、笑いながらだけど、ゴメンゴメンと流石に引いてくれた
それから、イリアーナからのお土産として、紅茶や領地にある有名なショコラティエのお店のチョコレートを渡した、箱が引き出し状に開いて、中には宝石のようにチョコレートが一粒づつ入っていて王家にも献上されている領地自慢のショコラ店
「やった!俺1人で全部食べたら姉上怒るかな?」
甘い物好きなクラウドもめちゃくちゃ喜んでいる
「クラウドには、私からコレも!食べ物じゃないけど」
差し出したのは、押し花で作られた本の間に挟むしおりだった
「しおり?どうしたのこれ?イリアーナが作ったの?」
とまじまじと手に取ってみている間に
イリアーナは、クラウドのお姉様から頂いた香水を、手首に少しだけ吹きかてみて香りをクンクンしていた
「そう!綺麗でしょー?
っ!ちょっとクラウド匂ってみて!とてもいい香り!」
と言って手首をクラウドの鼻に持っていった
フワッと香った瞬間クラウドの顔が、真っ赤になって
「やめろよー!」とプイっと横を向いてしまわれた
「えー何で急に怒るのー?あ、まってちょっと貸して!」
としおりを取り、そこにまた香水を吹きかけてヒラヒラと仰いで乾かす
「こうしたら、しおりからいい香りがしてよくない?」
「ちょ!マジかよ!」
まだ赤みがとれていない顔して焦っている
「えー何?ダメなことした?じゃぁ良いわよ、このしおり自分で使うわ」と拗ね顔でいうと
「いや、ありがたく頂戴するけど…」
「拷問がすぎるだろぅ…」
最後の言葉が聞き取れなくて聞き返すと、何でもないの一点張りで答えてくれない上に
「殿下も大変だな…」遠い目をしてぼやかれた
香水をしおりにつけたら、なぜ殿下が大変なの?突然殿下がやって来て大変だったのはこっちなのに
イリアーナが、面白くなさそうな顔しているのにクラウドが気付いて、しおりをヒラヒラさせて
「本当に嬉しいよ!大事に使うから、そんな顔するなよ!」
と言われたのでイリアーナは機嫌をなおして
、お互いの領地でのエピソードなんかを楽しく話して時間が過ぎていった
なんだか、面白がられてるだけな気もすこしするけど…
ドタバタとした夏の休暇の始まりから、足の怪我が良くなってからは
ロイに花畑を案内して貰ったり
3人で川遊びに行ったり、領地を見て周りお買い物もしたりして楽しんだ
沢山リフレッシュして
新しい新学期の始まりの為に王都に戻ってくると、クラウドからの手紙が届いていて、学園が始まる前に、休暇中のお土産を届けたいとあったので、都合の良い日時を決めて、こちらに来てもらうことになった
クラウドはよく食べるし、甘い物も大好きなので、お茶と一緒に色々な軽食を用意して準備万端
「イリアーナ!元気にしていたか!?」
「元気にしてたわ!あら!クラウド!また日に焼けたんじゃない!?」
そういうと嬉しそうな顔をして
「あぁ!休み中、領地の森に入っては獣退治していた!楽しかったよ!ほら見ろ!」
と嬉しそうに、二の腕の力こぶを見せてきた、見た目は細いのに、良い筋肉をお持ちで
「そんなに外で体ばかり鍛えていて大丈夫なの?貴方いつも座学ギリギリなのに…此方へどうぞ」
と少し呆れながら、園庭にある席に案内する
「大丈夫だって、ウチの姉上の厳しさ知ってるだろ?これから試験までは、勉強漬けにさせられるんだ地獄だぞ!休暇中以外にそんな生活いつ出来るんだよ!」
と冗談めいて苦しそうな表情をして、私を笑わせてくる
「クラウドったら」とクスクス笑っていると
「領地からお土産持ってきたんだ!」とクラウドの侍従が荷物から、お土産をテーブル出してくれた
「これは領地で採れた蜂蜜だ、後コレは姉上から何かは知らんから、開けてみてくれ」
「クラウドの領地の蜂蜜って凄く希少なんでしょう?いいの!?ありがとう!綺麗な黄金色ねぇ大切に頂くわ」
「そうだろ!?気に入ったんならまた持ってきてやるよ」
ニカっといい笑顔で嬉しそうに言ってくれた
「クラウドのお姉様からは………」
わぁ!とても素敵だわ!
箱を開けてみると、赤色の綺麗な細工の入ったガラス瓶で、中に液体が入っていたので開けてみると、とても香りの良い薔薇の香りがした
「とてもいい香りの香水ね!!」
「あぁ!少し前から作り始めた香水か!結構評判いいらしいぞ!領地の特産品にするってそういや張り切ってたわ!」
「凄いわ!領地に素敵な特産品が沢山あるのね!」
「だろぉ?いつ遊びにきてもいいぞ!案内してやるから!」
とまた自慢げにしていて、その表情についクスクス笑ってしまう
「あ!私も領地に戻っていたの!お土産渡すわね!」とイリアーナも領地から持って帰ってきていたお土産を渡そうとすると
突然前のめりになって話しかけて来た
「…なぁ」
「なに?」
「来たんだろ?」
「なにが?」
「レオン殿下」
その言葉についクラウド用のお土産の袋をぐしゃっと潰してしまった
「……何で知ってるの?」
「姉上が言ってた、結構噂になってんぞ」
チラッとみると、ニヤニヤが全く隠れていない
「何処かに向かわれる途中に、休みに寄られただけよ」とツンとそっぽをむいて不機嫌そうに答えるけど、そんな事クラウドはお構いなしのようで
「何かあった?」とまたなんかニヤついてる
「何かって……別に…何もないわよ!」
と色々思い出してしまって顔が赤くなってしまう
「何にもなかったわけじゃない顔してる」
私の周りは、何でこうも人のそういう事に興味津々で聞いてくる人ばかりなのかしら!?
「何もないわよ!もう!意地悪ばっかりするならお土産渡さない!」
と怒ると、笑いながらだけど、ゴメンゴメンと流石に引いてくれた
それから、イリアーナからのお土産として、紅茶や領地にある有名なショコラティエのお店のチョコレートを渡した、箱が引き出し状に開いて、中には宝石のようにチョコレートが一粒づつ入っていて王家にも献上されている領地自慢のショコラ店
「やった!俺1人で全部食べたら姉上怒るかな?」
甘い物好きなクラウドもめちゃくちゃ喜んでいる
「クラウドには、私からコレも!食べ物じゃないけど」
差し出したのは、押し花で作られた本の間に挟むしおりだった
「しおり?どうしたのこれ?イリアーナが作ったの?」
とまじまじと手に取ってみている間に
イリアーナは、クラウドのお姉様から頂いた香水を、手首に少しだけ吹きかてみて香りをクンクンしていた
「そう!綺麗でしょー?
っ!ちょっとクラウド匂ってみて!とてもいい香り!」
と言って手首をクラウドの鼻に持っていった
フワッと香った瞬間クラウドの顔が、真っ赤になって
「やめろよー!」とプイっと横を向いてしまわれた
「えー何で急に怒るのー?あ、まってちょっと貸して!」
としおりを取り、そこにまた香水を吹きかけてヒラヒラと仰いで乾かす
「こうしたら、しおりからいい香りがしてよくない?」
「ちょ!マジかよ!」
まだ赤みがとれていない顔して焦っている
「えー何?ダメなことした?じゃぁ良いわよ、このしおり自分で使うわ」と拗ね顔でいうと
「いや、ありがたく頂戴するけど…」
「拷問がすぎるだろぅ…」
最後の言葉が聞き取れなくて聞き返すと、何でもないの一点張りで答えてくれない上に
「殿下も大変だな…」遠い目をしてぼやかれた
香水をしおりにつけたら、なぜ殿下が大変なの?突然殿下がやって来て大変だったのはこっちなのに
イリアーナが、面白くなさそうな顔しているのにクラウドが気付いて、しおりをヒラヒラさせて
「本当に嬉しいよ!大事に使うから、そんな顔するなよ!」
と言われたのでイリアーナは機嫌をなおして
、お互いの領地でのエピソードなんかを楽しく話して時間が過ぎていった
10
お気に入りに追加
3,868
あなたにおすすめの小説

このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

前世と今世の幸せ
夕香里
恋愛
【商業化予定のため、時期未定ですが引き下げ予定があります。詳しくは近況ボードをご確認ください】
幼い頃から皇帝アルバートの「皇后」になるために妃教育を受けてきたリーティア。
しかし聖女が発見されたことでリーティアは皇后ではなく、皇妃として皇帝に嫁ぐ。
皇帝は皇妃を冷遇し、皇后を愛した。
そのうちにリーティアは病でこの世を去ってしまう。
この世を去った後に訳あってもう一度同じ人生を繰り返すことになった彼女は思う。
「今世は幸せになりたい」と
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる