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後日、改めてお父様、お兄様と話し合いの場を設けた、きっとお父様を説得するのは大変だろうと思っていたので物凄く緊張していたが…
「そうか!イリアーナが歌姫になるのか!」
とノリノリで許可が出た
まさかの歌姫…
そんな簡単になれるわけなかろうよ、親バカがすぎる…
けれど、ニコニコ笑顔でそう言われて、とても楽になった、緊張も一気にほぐれる
「でも、希望したからと言って明日からクラス替わりますとも行かないかなぁ?
多分来年の学年が変わるタイミングになってしまうけど…」
ヒロインが登場する頃…出来たらもっと早い方が良いのだけど…と思い
「もう少し早くはなりませんか?」と聞いてみた
「そうだねぇ…クラス分けは通常、成績、品行、家柄とか色々な要素を考慮した上で決まっているし、それを下のクラスに替えるというのはなかなか聞かないからねぇ
イリアーナは王族の婚約者でもあるし、学校側の都合も考えないといけないよ?」
あぁそうか、色々とご迷惑をかけてしまうのね、今の時点でも相当な我儘を言っている以上、流石にそれ以上迷惑かける訳にもいかない
後半年以上あるのか…
その間には長期休暇だってあるし上手く息抜きしながら、色々関わらない様にして、新学年を迎えるのを待つしかないかなぁ
でも、こんなにすんなり許してもらえると思わなかったのでありがたい…
進級する時のクラス替えに関しては、内密に進めてもらう事にした
とりあえずそれからは、出来るだけマイペースな毎日を過ごす事にしていた
色々変わった私に影で良くも悪くも、色々言われているみたい、けど気にするだけ無駄なので気にしてはいない
お昼のランチも1人、お気に入りの場所でとることの方が増えた
食べ終えた後は刺繍をしながら鼻歌を歌ったり、あまり人が来ないのをいい事に、やりたい放題している
たまに物好きなクラウドが来て面白い話をして笑わせてくれたりもするけれど
レオン様とは鉢合わせる事も無かった、あれ以来姿を見せていない処か、お華の方々とも居られる姿を見なくなってしまった、それもそれで色々噂になっている様だけれど、余り気にしては無かった。
きっと何処かで頭でもぶつけたんだろう
学園では好きに過ごし、家に帰れば家族と楽しく過ごして気づけば
夏の長期休暇が始まる日になり
今までお勉強やお稽古があったので、余り王都から離れる事は無かったけれど
今年は領地に行きたいとお願いしてみたら、アイクお兄様とロイも一緒に行く事になったので、川遊びに行く計画を立てたり、ピクニックに行く計画を立てたりと、楽しい長期休暇になりそうで、イリアーナはワクワクしていた
「リアもロイもそんなに窓にくっついて外を眺めていたら鼻ペチャになるよ?」
馬車から移りゆく景色を眺めるのに夢中になってしまう2人に、アイクお兄様はクスクス笑いながら声を掛けた
は!ロイならまだしも私まで夢中になってしまった…と途端に恥ずかしくなる
あ、鼻息で窓が白くなってる…
バレない様に手でゴシゴシ拭いてごまかしてからロイの方をみると
ロイも恥ずかしくなったのか少し顔を赤らめながら、同じ様に窓が白くなったんだろう
一生懸命窓を拭いていた
なるよね、良かった私だけじゃなくて
何にも無かったですけど?
と言う顔をして、スンと前に向き直したロイを見て、笑いそうになってしまい堪えようとして口が歪む
そんな2人を見てまたお兄様はクスクスと笑って、3人で目を合わせてまたクスクスと笑った
早朝から出て着く頃には、すでに日も暮れていて途中休憩はあったものの、ずっと馬車にのって居たのでクタクタになった身体で玄関口へ向かうと、屋敷を管理している侍従達に、先に向かっていたマーガレット達に迎えられ
その日は、明日に備えて早々に休む事になりそれぞれ就寝した
明日は何をしようかしら?
街におりて領民の様子もみてみたい
ロイと川遊び、3人で夜星も見たいわ!
と色々したい事を考えワクワクしながらイリアーナは就寝した
「イリアーナ様!イリアーナ様!」
マーガレットが起こしに来てくれたみたい
「ん…寝坊しちゃったかしら?」
とまだ寝ぼけて半分も開いてない目を擦りながら起き上がると
何か周りがバタバタして騒がしくなっている気がする
「いえ、まだそこまで遅い時間ではございませんが…それが…」
どちらかというと、いつも落ち着きがあるマーガレットなのに、少し慌ててながら何処か顔色が悪い
「先程、レオン殿下がおいでになられまして」
「……………はぁ!?」
何の前触れもなく、王族が領地の屋敷にやってくるなんて、そりゃ慌てるわ…
……………………………モゾッ
布団をかぶり直して寝る事にした
「イリアーナ様!ご冗談をされている場合ではございません!ご用意を!」
ご冗談のつもりじゃないもの
じゃあ寝てていいじゃない
何しに来たのよ!
「イリアーナ様!起きてくださいまし!」
布団を剥ごうとするマーガレットと、それを阻止するイリアーナの攻防戦が繰り広げられ
最後はやってきた侍女参戦により
負けてしまった
レオン殿下のお出ましで、より一層力の入ったお手入れをされ、可愛らしく仕上げられてしまった
「そうか!イリアーナが歌姫になるのか!」
とノリノリで許可が出た
まさかの歌姫…
そんな簡単になれるわけなかろうよ、親バカがすぎる…
けれど、ニコニコ笑顔でそう言われて、とても楽になった、緊張も一気にほぐれる
「でも、希望したからと言って明日からクラス替わりますとも行かないかなぁ?
多分来年の学年が変わるタイミングになってしまうけど…」
ヒロインが登場する頃…出来たらもっと早い方が良いのだけど…と思い
「もう少し早くはなりませんか?」と聞いてみた
「そうだねぇ…クラス分けは通常、成績、品行、家柄とか色々な要素を考慮した上で決まっているし、それを下のクラスに替えるというのはなかなか聞かないからねぇ
イリアーナは王族の婚約者でもあるし、学校側の都合も考えないといけないよ?」
あぁそうか、色々とご迷惑をかけてしまうのね、今の時点でも相当な我儘を言っている以上、流石にそれ以上迷惑かける訳にもいかない
後半年以上あるのか…
その間には長期休暇だってあるし上手く息抜きしながら、色々関わらない様にして、新学年を迎えるのを待つしかないかなぁ
でも、こんなにすんなり許してもらえると思わなかったのでありがたい…
進級する時のクラス替えに関しては、内密に進めてもらう事にした
とりあえずそれからは、出来るだけマイペースな毎日を過ごす事にしていた
色々変わった私に影で良くも悪くも、色々言われているみたい、けど気にするだけ無駄なので気にしてはいない
お昼のランチも1人、お気に入りの場所でとることの方が増えた
食べ終えた後は刺繍をしながら鼻歌を歌ったり、あまり人が来ないのをいい事に、やりたい放題している
たまに物好きなクラウドが来て面白い話をして笑わせてくれたりもするけれど
レオン様とは鉢合わせる事も無かった、あれ以来姿を見せていない処か、お華の方々とも居られる姿を見なくなってしまった、それもそれで色々噂になっている様だけれど、余り気にしては無かった。
きっと何処かで頭でもぶつけたんだろう
学園では好きに過ごし、家に帰れば家族と楽しく過ごして気づけば
夏の長期休暇が始まる日になり
今までお勉強やお稽古があったので、余り王都から離れる事は無かったけれど
今年は領地に行きたいとお願いしてみたら、アイクお兄様とロイも一緒に行く事になったので、川遊びに行く計画を立てたり、ピクニックに行く計画を立てたりと、楽しい長期休暇になりそうで、イリアーナはワクワクしていた
「リアもロイもそんなに窓にくっついて外を眺めていたら鼻ペチャになるよ?」
馬車から移りゆく景色を眺めるのに夢中になってしまう2人に、アイクお兄様はクスクス笑いながら声を掛けた
は!ロイならまだしも私まで夢中になってしまった…と途端に恥ずかしくなる
あ、鼻息で窓が白くなってる…
バレない様に手でゴシゴシ拭いてごまかしてからロイの方をみると
ロイも恥ずかしくなったのか少し顔を赤らめながら、同じ様に窓が白くなったんだろう
一生懸命窓を拭いていた
なるよね、良かった私だけじゃなくて
何にも無かったですけど?
と言う顔をして、スンと前に向き直したロイを見て、笑いそうになってしまい堪えようとして口が歪む
そんな2人を見てまたお兄様はクスクスと笑って、3人で目を合わせてまたクスクスと笑った
早朝から出て着く頃には、すでに日も暮れていて途中休憩はあったものの、ずっと馬車にのって居たのでクタクタになった身体で玄関口へ向かうと、屋敷を管理している侍従達に、先に向かっていたマーガレット達に迎えられ
その日は、明日に備えて早々に休む事になりそれぞれ就寝した
明日は何をしようかしら?
街におりて領民の様子もみてみたい
ロイと川遊び、3人で夜星も見たいわ!
と色々したい事を考えワクワクしながらイリアーナは就寝した
「イリアーナ様!イリアーナ様!」
マーガレットが起こしに来てくれたみたい
「ん…寝坊しちゃったかしら?」
とまだ寝ぼけて半分も開いてない目を擦りながら起き上がると
何か周りがバタバタして騒がしくなっている気がする
「いえ、まだそこまで遅い時間ではございませんが…それが…」
どちらかというと、いつも落ち着きがあるマーガレットなのに、少し慌ててながら何処か顔色が悪い
「先程、レオン殿下がおいでになられまして」
「……………はぁ!?」
何の前触れもなく、王族が領地の屋敷にやってくるなんて、そりゃ慌てるわ…
……………………………モゾッ
布団をかぶり直して寝る事にした
「イリアーナ様!ご冗談をされている場合ではございません!ご用意を!」
ご冗談のつもりじゃないもの
じゃあ寝てていいじゃない
何しに来たのよ!
「イリアーナ様!起きてくださいまし!」
布団を剥ごうとするマーガレットと、それを阻止するイリアーナの攻防戦が繰り広げられ
最後はやってきた侍女参戦により
負けてしまった
レオン殿下のお出ましで、より一層力の入ったお手入れをされ、可愛らしく仕上げられてしまった
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