転生後モブ令嬢になりました、もう一度やり直したいです

7

マーガレット達に手伝ってもらいながら学園に通う支度をする

突然記憶が戻ってから休んでいたので、久しぶりの登校に少し緊張してしまう

今はまだゲーム物語の始まる前、
1年生で入学してまだ2か月にも満たない頃

学園自体、幼等部からエスカレーター式なのでほとんど見知った人たちばかりなのは幸いだけど…

いつもと違うのは、アイメイクなどを辞めたこと、自分らしく過ごしたいなという建前を胸に…
アイメイクにこだわる時間があるなら少しでもゆっくり長く寝たい…と言うのは秘密

出来るだけレオンにも関わりたくないけど、
普段女の子とベタベタへらへらしていて
そんなレオンを探して叱ってたのがイリアーナだったので、まぁこっちから近づかなければ大した問題でもないかな？

学園には制服もある
落ち着いたえんじ色のセーラーカラーのワンピースでリボンも可愛い
お胸の都合上か既製品ではなくてイリアーナに合わせて作ってもらっているみたい、よく見ると家紋が同色系統で目立たないように入っている、さすが！

転生前はブレザーだったから新鮮で、鏡の前でひらひらさせて回ってみてたら

マーガレットを始め侍女達が微笑ましそうにこちらをみていたので、恥ずかしくなってやめた

久しぶりに自室ではなく家族で食事をとれる場に向かう
「リア姉様！おはようございます！久しぶりに一緒に朝食が食べれるのですね！」

ほわぁぁ

あー可愛い、弟のロイスは今、小等部に通っている
お母様に似ていて、私とは違って目が大きくてキラキラしていて髪の毛は金髪でふわふわ

あー弟ってこんなに可愛いのねぇ…
ショタに目覚めそうだわー！
ほのぼのしてしまう

「ロイおはよう！一緒に朝食にしましょう」

「はい！リアお姉様！今日、朝一緒に学校行ってもいいですか？」
と少し遠慮気味に聞いてくる

行けないわけないじゃない！
「えぇもちろん一緒にまいりましょう」と柔らかく微笑む

朝からホッコリタイムを頂きご満悦なイリアーナ

「今日から学校に行くのか？」

前から歩いてきたのは、お兄様のアイザック

イリアーナって兄弟いたんだーって実は知らなかったんだけど、よく見たら第一王子のご学友として隣に立ってたのを思い出した
声を聞いた事、あったかな？

…悲しいことに、兄妹揃ってモブなのねぇ

お兄様はオスカー王子とは学年も一緒でとても仲がいいみたい、けどレオン王子の事は余り快く思ってないみたい、ロイスもだけど…

まぁ…
イリアーナに対するあの態度が原因なのかな…？

今も凄く優しい笑顔で私と話している
顔立ちはイリアーナと一緒でお父様に似ていて、モブにはもったいないイケメン…


少し哀れみの瞳で見つめているのを気づかれてしまった

「どうした？どこかおかしいか？」
と自分の身嗜みを気にし始めるアイザック

「いえアイクお兄様！お気になさらないで！少しボーっとしてましたの！」

とごまかして3人で朝食の場に向い食事を取った