転生後モブ令嬢になりました、もう一度やり直したいです

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陽が暖かく爽やかな風がそよぐ庭に用意されたお茶会

まだ少し幼さの残る少年だが
明るい青色の髪に綺麗に輝く金色の瞳
万人（特に女性）から好まれそうなそうな柔らかい顔立ち

その正面には少年と同じ年の
プラチナブロンドに輝く髪少しキリッとした眉に色は深い海の色をした少し垂れ目
涙ボクロがありまだ幼いのに漂う色気…

お茶会を開催したお母さま達は自慢の薔薇園をみに「少し仲良くお話ししててね～」と去って行ってしまった

その途端肩肘テーブルにつき態度の悪くなる少年を
ムッとした表情でティーカップを置き、叱り始める少女の名はイリアーナ

「レオン殿下！そのようなだらしのない態度はなさらないでくださいませ！何処のどなたがみておられるかわかりませんわよ！」

というと、眉を少し動かして
「いつも小言ばかりで煩いなぁ！垂れ目！もぅこの場はいいだろう？私は先に失礼する！」

「なっ！」
レオンは暴言だけはいて何処かへ行ってしまわれた

レオンのことが大好きなのに空回りばかししてしまっているイリアーナは、今日もコンプレックスの垂れ目を馬鹿にされてしまった

涙目になりながら両手でスカートを握りしめ、溢れた涙をこぼさないように一生懸命に我慢して佇む

その様子を遠くから様子を見ていた侍女や護衛騎士オロオロとし
護衛騎士は王子であるレオンの元へと急いだ
侍女はイリアーナに優しく寄り添い侍女に隠れて少しだけこぼれてしまった涙をぬぐう

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険しい森の中
成長して年頃になったレオンをふくむ少年達と綺麗でふわふわなブロンドヘアをした少女

その少女を庇うように少年達が身構える
その先には大きな獣が今にも食い散らそうと追ってきていた

その獣に集中しすぎたせいでレオンは自身に襲い掛かろうときた獣に気付いていなかった

「殿下‼︎」
ハッとその呼ばれた聞き慣れた声に気づき、状況を把握した時にはもう遅かった、目の前に来ていた別の獣の存在に気付いたその瞬間、目の前が暗くなった

「しまっ…………」


暗くなったと思った後
突然イリアーナがレオンに向かって倒れ込んだ、とっさにイリアーナを抱きかかえたが
イリアーナがズルズルと足元から崩れてくる立って支えきれず、体を座りこませながらイリアーナを支える


「イリアーナ⁉︎どうしてここにいるんだ⁉︎」

「また…どなたと逢引してるのかと追ってきましたの……」

「うぅ………」
その瞬間レオンはイリアーナの服が獣によって引き裂かれ血が溢れ出ていることに気付く

「なっ‼︎お前！何故助けに間に入ったりなんかした⁉︎」

大きな獣は、他の少年と駆けつけた護衛騎士により討伐されていく
その中イリアーナの呼吸はどんどん弱くなっていく
慌てて周りに声をかける
「誰か‼︎今すぐに医師をよべ！癒せるものを‼︎」

「でん…か…」
「イリアーナ！気を確かに持つんだ！すぐ治療してもらうから！」

力なく少しだけ横に首を振り微笑みながらレオンの頬に指先だけ触れる

「…気になさらないで…私の勝手にした事です……どれだけ貴方のことを思っても貴方は私をみてはくれないわ……でもこれで貴方は私を忘れられないわね…ふふっ…いつぶりかしら？貴方の目を見て話せたの………」

「っ！アリアお願いだ！聖女のちからでイリアーナを！」

レオンはアリアがこの場にいる事を思い出しアリアに顔を向け必死に声を掛けた

ブロンドの少女に懇願するも涙をボロボロこぼしながら

「…ごめんなさっ…まだ私の力ではできない！本当にごめんなさい………」




「亡くなった人を生き返らせるほどの力は無いの」


「え…」