平凡令嬢、結婚する。

ハル

文字の大きさ
上 下
6 / 7

6・ギース視点

しおりを挟む

はじめまちて!
かーしゃまが、おしぇわになってましゅ。
ぼくは、4歳でしゅ。おにーちゃんでしゅ!
しゃ、し、しゅ、しぇ、しょ……は、まだむじゅかしいでしゅ。
あ、ね~しゃまだ!

「ねぇしゃま!ぼくはおにーちゃんでしゅ!」
「えぇ?知ってるわ。優しいお兄ちゃんじゃないの。」
「はい!」
「でも、お勉強を今日、ズル休みしたでしょう。不真面目なお兄ちゃんは、ランに慕われるのかしら?」

ふまじめとか、したたれる?とか、よくわかりましぇん。でも、きりゃわりぇちゃくない!

「ぼくは、おべんきょーしましゅ!ねぇしゃまもいっしょにしましゅか?」
「え?う~ん…。」

ねぇしゃまもいっしょがいーなぁ!だめかな~?

「ねぇしゃま?」
「ゔ!か、かわいい!いいわ。一緒にしましょうか。」
「あーい!」

ねぇしゃまはやしゃしいのでしゅ!

「あら?ふふ。仲良しねぇ?母様も混ぜてほしいわ~。」
「だめでしゅ!いまかりゃおべんきょーでしゅ!」
「まぁ?どういう心変わり?遊ばないなんて…。」
「ぼくは、おにーちゃんでしゅから!」
「そう。そうね。ランのお兄ちゃんね。じゃ、そんなギースにいいこと教えてあげる。」
「なんでしゅか?」
「ランはギースとボールで遊ぶのが好きよ。」
「!おべんきょーのあとにあしょびましゅ。」
「そうしてあげて。喜ぶわ。」
「あーい!」

ランとあしょぶために、がんばっておべんきょーをおわらせましゅ!



-----勉強後-----

「ちゅ………ちゅかれまちた。」
「ギース、勉強か?」
「とーしゃま!あい!ぼくはおにーちゃんでしゅから!」
「そうか。ランが、ギースと遊びたいみたいだぞ?一緒にランの元に行くか?」
「う?とーしゃまは、りゃんにょことばが、わかりゅのでしゅか?」
「ギー、ギーって言ってたらさすがにわかるな。ギースに会いたいんだって。」
「とーしゃま、はやくいきましゅよ!」
「はいはい。そう急かすな。」

むぅ~。とーしゃまおしょいでしゅ。

「りゃん!きた~!」
「ぎぃ!」
「りゃ~ん。いいこにちてたか?」
「う~!」
「いーこいーこ!」
「あう?」

りゃんごは、やっぱりむじゅかしいでしゅ。

ぼくのかじょくはみーんなやしゃしくって、おもちろいのでしゅ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻の私は旦那様の愛人の一人だった

アズやっこ
恋愛
政略結婚は家と家との繋がり、そこに愛は必要ない。 そんな事、分かっているわ。私も貴族、恋愛結婚ばかりじゃない事くらい分かってる…。 貴方は酷い人よ。 羊の皮を被った狼。優しい人だと、誠実な人だと、婚約中の貴方は例え政略でも私と向き合ってくれた。 私は生きる屍。 貴方は悪魔よ! 一人の女性を護る為だけに私と結婚したなんて…。  ❈ 作者独自の世界観です。  ❈ 設定ゆるいです。

鈍感令嬢は分からない

yukiya
恋愛
 彼が好きな人と結婚したいようだから、私から別れを切り出したのに…どうしてこうなったんだっけ?

不倫をしている私ですが、妻を愛しています。

ふまさ
恋愛
「──それをあなたが言うの?」

王女殿下の秘密の恋人である騎士と結婚することになりました

鳴哉
恋愛
王女殿下の侍女と 王女殿下の騎士  の話 短いので、サクッと読んでもらえると思います。 読みやすいように、3話に分けました。 毎日1回、予約投稿します。

溺愛される妻が記憶喪失になるとこうなる

田尾風香
恋愛
***2022/6/21、書き換えました。 お茶会で紅茶を飲んだ途端に頭に痛みを感じて倒れて、次に目を覚ましたら、目の前にイケメンがいました。 「あの、どちら様でしょうか?」 「俺と君は小さい頃からずっと一緒で、幼い頃からの婚約者で、例え死んでも一緒にいようと誓い合って……!」 「旦那様、奥様に記憶がないのをいいことに、嘘を教えませんように」 溺愛される妻は、果たして記憶を取り戻すことができるのか。 ギャグを書いたことはありませんが、ギャグっぽいお話しです。会話が多め。R18ではありませんが、行為後の話がありますので、ご注意下さい。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

私の恋が消えた春

豆狸
恋愛
「愛しているのは、今も昔も君だけだ……」 ──え? 風が運んできた夫の声が耳朶を打ち、私は凍りつきました。 彼の前にいるのは私ではありません。 なろう様でも公開中です。

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

処理中です...